戦争が終わってから2年が経過しようとしていた或る日、ドルファン国籍の戦艦の一室で一人の男がいた。その男は艦内でも噂話が起こるほど名の通った人物、しかし、本来ならば、乗っているはずがない者であった。
なぜならば、彼は元傭兵しかも、東洋人であるからだ、2年前の戦争が終わってすぐに施行された外国人排斥法によってドルファン王国を後にしたはずであったが、突如呼び出されたのであった。
「俺は何故ここにいるのだろうか?」
独り言を言い自問してみるが答が出るはずもなかった。突然やってきた男に問答無用で連れてこられたのだ、冷静でいられるほうがおかしい。
「一体何の用だろうね?」
近くで様子を見ていたピコも同じことを考えていたようだ。
「全く2年前に追い出しておいて今度はいきなり連れてきて何を考えているのだか」
ピコの方に顔を向けて考えてみるがやはり答が出なかった。
「いつものことだが」
「わかってるって、様子を探ってくるのでしょ?」
「ああ」
ピコが部屋を出ようとする前にドアが開いた。
「久しぶりだな、東洋人」
部屋に入ってきたのはメッセニ中佐だった。彼は近くにあった椅子に俺と机を挟む形で座った。
「こんな所に連れてきて何の用だ、中佐?」
沖に出るまでまともな会話ができなかった俺の一言は中佐に説明を求める物だった。中佐はいくつか持っていた紙の一つを広げて。
「貴様を呼び出すのはあまり賛成出来ないが事がことだけに止むおえなくてな。まあまずはこの地図をみてくれ。それと、私は中佐ではなくて大佐になったのでな、気を付けるように」
中佐ではなく大佐は地図にある一つの島を指さして続けた。
「ここに我が軍の戦艦が一隻ある」
「まさかそんなくだらない話を聞かせるために俺をこんな所に呼び出したのではないな」
俺の言葉を無視して大佐は続けた。
「今現在この戦艦はヴァルファバラハリアンの残党を名乗る者たちに占拠されている。」
「何?」
この一言が俺を呼び出した理由が何なのか何となく解ってきた。
「まさか俺を呼び出した理由は」
「そのまさかだ。指揮を取っているのはあの八騎将の生き残りの可能性が高い。そこで貴様の出番と言う理由だ」
これでようやく呼び出された理由がはっきりした。
あとがき
初めての小説です。
今後どうするかの予定の約3割が決まってません(いいのかそれで)。
さらに主人公の東洋人傭兵の名前も決まってません(ヲイ!)
そのため、皆さんのメールが頼りの所もありますので、是非、メールを下さい。
ちなみに、この小説は私の趣味が山ほど入っています。
かなり危ない調子の小説ですがどうか末長く見守ってやってください。
ストーリーのいいアイディアがあればメールを下さい出来る限り合わせて書いていきます。
では、また次回で会いましょう。