「その理由は、俺が八騎将のうち6人も倒したからか?」
正式な記録には5人だが(ライナノールはジョアンが突き出している)実質的には6人と闘い勝利を納めている。
「やはりそうだったか。6人全員が貴様の仕業か」
大佐も解っていたようだ。たしかにあのライナノールともあろう者が、ジョアンのような腐った騎士の代表のような男に捕まるとは思えないだろう。
「つまり俺に八騎将の生き残りの相手をしろと?」
「その通りだ。大抵の騎士では名前を聞いただけでこの任務を放棄するだろうからな」
「にしても」
俺は疑問をぶつけてみることにした。
「たかが戦艦一隻のために俺を呼び出すのか?いくら何でもやりすぎじゃないのか?」
普通、戦艦を沈めることは簡単なはずだ。ドルファンの艦隊をぶつければ何とかなるはずである。
「プリシラ王女が人質では止むを得ないのだ」
「何!」
そこで初めて俺は事態の深刻さが理解できた。プリシラ王女が人質ならばここまでするにも合点がいく。
「状況を説明しよう。この戦艦インディペンデンスが処女航海の最中、寄港していた所を襲撃されたのだ。そしてやつらの要求は貴様の呼び出しと活動資金だったのだ」
「それで俺以外には誰が行く?」
「特殊部隊を付けよう。これでいいか?」
「ああ」
一応戦力の心配は無いらしい。しかし、
「条件がある」
「報酬は山ほど出そう」
「この作戦が成功したら、ドルファン国内に一週間の滞在を認めて欲しい」
これにはさすがの大佐も驚いていた。
次回予告
バー「ディック」にて。
ハンナ「ねえソフィアもう始まってるよ」
ソフィア「王様の時給ていくらなんですか…」
ハンナ「ダメだ完全に酔い潰れている。しょうがない、ボクが一人でするしか無いのか。次回、『戦艦インディペンデンス潜入』をお送りいたしまーす。だからソフィアったら〜も〜…」
あとがき
さてと何とか第2話を書くことができましたか。今後のことも考えつつ書いていきたいと思いま〜す。
ところで皆さんも「ドルファンを後にして」のことを考えてくれたかな?
私はじきに書くつもりですのでどうぞよろしくー。
ちなみに予告は2年後の設定なので悪しからず。