「ユウ殿、艦隊編成が決まりました」
そうアレックスが報告するとユウは少し呆れながらも、
「これでようやく動けるな。最も、我々が行ったところで間に合うかどうかだがな。で、内容は」
「どうあれ我々には安全確認と報告する義務がありますからね、それに戦闘が行われている真っ只中に王女を乗せた艦を行かせる訳にはいきませんから。第一、貴方ですよ、こんなこと言い出したのは」
少々の突っ込みと共にアレックスは艦隊の編成内容について説明を始めた。肝心の内容はユウ達の乗艦(巡洋艦ヴェラ・ガルフ)に寮艦としてレイク・エリーとケープ・セント・ジョージがついての3隻で行動する(ほかもほぼ同じ3隻で組んでいる)といった内容だった。安全確認に島を包囲していた艦隊のほとんどの12隻が(もし、戦闘が行われていた場合は後方からの支援攻撃艦隊となるためにこの数が必要なため)、残りは全て王女を乗せたインディペンデンスの護衛(と言っても3隻程度だが)に回る。といった内容だった。
「まあ、妥当な線だな。で、何時動くんだ」
「次の補給が到着してからです。そこで情報と装備を整えます」
ちなみにその補給は明日には到着すると、アレックスは付け加えた。
「ユウ、なんだか大変なことにまきこまれちゃったね」
自室で休んでいると不意にピコが話しかけてきた。
「んー。ってなんだピコか。俺は最初の段階からいやな予感がしていたが」
俺も何時ものように説明し始めた。
「大体、俺を指名してここまで呼んできている時点でおかしいからな。そもそも、正規のドルファン軍人でない俺をわざわざ呼んでいるってことは俺がヴァルファバラハリアン八騎将を6人も倒したことから考えると明らかに仇討ちが目的だろう。だがそんなことをするのだったら俺を捜索したほうがよっぽど簡単な上に組織崩壊を起こしているヴァルファ残党にとってはやりやすかったはずだ。それを踏まえた上でやっているとしたらそれ以外に何か目的があるはずだが」
「単純にキミを見つけられなかっただけじゃないのかな?」
「確かにそうかもしれないがスイーズランドでの軍事顧問が終わってから余りたっていない時期にこんなことをするのはちょっと無理があるな。だってそんな時期だからこそけっこう簡単に見つかるはずだし軍事顧問をしていたころのように簡単に拘束できない状態ではない。何か大きな物があるなこの戦には」
そう言うとユウは寝込んでしまった。
「大きな物ねぇ」
予告
クレア「久しぶりねぇ」
ロリィ「仕方無いよ。今度またおねえちゃん達にバルカんぐぐ・・・」
クレア「そんな危険なことはもう二度としないでね」
ロリィ「やっぱり今度はエイブラムスでも・・・」
クレア「120mm砲もやめて下さいね。お店が跡形もなく吹っ飛ばされると今度は修理所じゃ無いから」
ロリィ「やっぱりハリアーでも・・・」
クレア「お願いですから止めて下さい」
あとがき
今度は何と私は戦うのでしょうかねぇ(実はネタは山ほどある)って言うかこの話は本当に完結出来るのかなぁ…。
自分との戦いだなこりゃ。