ゲイル「いよいよだな」
ピコ「今日は身体を休めれば?」
ゲイル「いや、散歩でもしてくる」
ピコ「どうせ、ソフィアに会う気なんでしょ?」
ゲイル「良く分かるな」
ピコ「今日はおとなしいね」
ゲイル「それじゃあ行ってくる」
ピコ「いってらっしゃ〜い」
俺は偶然を装ってソフィアに話しかけた。
ソフィア「あ、ゲイルさん」
ゲイル「やあ、ソフィア」
ソフィア「明日から、また始まるんですよね?」
ゲイル「うん………」
ソフィア「必ず帰ってきますよね?」
ゲイル「当たり前さ。それで、来週の日曜日に高原へ行かないか?」
ソフィア「ええ、良いですよ」
ゲイル「よし。それじゃ、来週な」
ソフィア「それじゃゲイルさん。さようなら」
ソフィアは立ち去った。
ゲイル「さて帰るか」
俺は宿舎へ戻った。
ピコ「おかえり。さあ、もう寝なよ」
ゲイル「ああ」
そして、戦争が始まった。
マクラウド「ゲイル。騎馬隊の指揮は任せる」
ゲイル「わかった」
戦乱の中、俺は騎馬隊を率いて、どうにか勝利を収めた。
男「参謀の言う通り、不利な戦いだったか……」
女「バルドー」
バルドー「ライナノール、何をしている?」
ライナノール「バルドー、私も戦う」
バルドー「本体と合流しろ、ライナノール!例え女であっても、命令が聞けない奴は斬る!」
ライナノール「わかった。死ぬな、バルドー」
バルドー「さて、誰か我が斧に立ち向かう者はいないか?」
マクラウド「ここは任せろ」
ゲイル「待て、俺がやる」
マクラウド「何を言っている!相手は、八騎将の一人だぞ!」
ゲイル「一人倒している。大丈夫だ」
マクラウド「しかし!」
ゲイル「我が名はゲイル=ラバーバ=ウィナー。お相手いたす!」
バルドー「ゲイル…。そうか、双剣の翼か」
ゲイル「さあ、勝負だ!」
バルドー「いいだろう。我は『不動のボランキオ』!」
ゲイル「ボランキオ……」
バルドー「では、行くぞ!」
ゲイル「止めてみせる!」
ガキッ!
ゲイル「なっ、なんて力だ…」
バルドー「よく止めたな」
ゲイル「これくらい、容易い事だ」
バルドー「では、これならどうだ!」
バルドーは斧を回し、旋風を生み出した。
ゲイル「くっ!なんて技だ!攻撃する余裕が無い!」
バルドー「これで最後にしよう」
ゲイル「やるしかないか………」
バルドー「行くぞ!必殺………」
ゲイル「今だっ!」
ビュン!
バルドー「何っ!?飛んだ!!」
ゲイル「頼むぜ、エクスカリバー!行くぞ!」
ズボオッ!
俺は、エクスカリバーで敵を貫いた。
バルドー「これで…妻と娘の元へ逝ける……」
不動のボランキオは倒れた。
ゲイル「手強い相手だった…」
こうして、戦いは一時終結した。
ピコ「おかえり、どうしたの、その傷?」
ゲイル「一騎打ちで受けた。だが、この程度の傷、大した事ない」
ピコ「それならいいけど…」
ゲイル「疲れたから寝るぞ」
ピコ「おやすみ……」
そして次の日。
ピコ「今日はデートの日だね」
ゲイル「行ってくる」
ピコ「行ってらっしゃ〜い!」
待ち合わせの場所に、ソフィアと同時にたどり着いた。
ソフィア「良かった、遅れなくて…。それじゃあ、行きましょう」
ソフィアと共に高原へ向かった。
ソフィア「気持ちの良い風が吹いていますね」
ゲイル「そうだね」
ソフィア「何をしているんですか?」
ゲイル「高山植物の観察さ」
ソフィア「素敵な花はあります?植物の事、もっと教えてください」
俺とソフィアはデートを楽しんだ。
ソフィア「今日はとても楽しかったです」
ゲイル「そう言ってくれると嬉しいよ」
ソフィア「あの、もう少し一緒に……」
ゲイル「いいよ」
そして…
ソフィア「おやすみなさい、ゲイルさん」
ソフィアはそう言って立ち去った。
ゲイル「さて、俺も帰るか」
俺は宿舎に戻った。
ピコ「おかえり。勲章が届いてるよ」
ゲイル「結構早いな」
ピコ「今回もすごいじゃない」
ゲイル「そうか?」
ピコ「明日からどうするの?」
ゲイル「剣術をする」
ピコ「また?」
ゲイル「やはり、八騎将は強いからな。今からでも鍛えておかないと」
ピコ「そうだね」
そして、次の日がやってきた。