日下「くそ、まさか偶兵がここまで強いとは思わなかったぜ」
作った本人も、まさか偶兵との戦闘に苦戦してくれるなんて予想外でした。
早見「愚口を言ってる場合ではありませんよ」
日下「わーってる!」
話しながら走っている二人の前に、先程とは別タイプの偶兵が現れる。
日下「武士のお次は忍者か。マジで時代劇マニアか今回の託卵者は!」
日下は叫びながら撃った。偶兵は爆発し、見事なまでに素敵に霧散した。
日下「甘く見るなよ」
ええ、バーストのダメージ甘く見てました。次回から自粛するかな。でも楽しいから(死)。
早見「偶兵で我々特務生徒を倒せるとでも思っているのでしょうかね」
早見は爪で偶兵の胸をえぐった。
日下「ん…まだいる!」
日下は再びバーストで撃った。やはり偶兵は爆発離散。
余談ですが本当はこの偶兵、特殊能力持ってたはずで、強かったはず…なんですがね。
いかんせん、最初の偶兵戦に時間が(略)。まあ、何はともあれ、二人は最上階に辿り着きます。最上階の領主の間は、黄金造りです。もう、まるで金閣寺とか大阪城の黄金の茶室とか。
早見「こんなん作るの、青森の某大富豪だけかと思ったが」
二人とも名前忘れていたため記述できませんが、判りますよね。城とか国会議事堂ホテルとか作った金持ち。
日下「これひっぺがして売ったらどのぐらいの金に(略)」
もう、貧乏人(生活レベル1)の日下が言うことなんて検討がついているんで。
伊東「よく来たな」
領主は部下らしき三人の人物と共にいた。三人は偶兵ではない。
その時二人は、卵の気配を感じた。
特に早見には、掛け軸の後ろに卵があるとはっきり感じる。
早見「日下さん、あれ…」
早見は掛け軸を指差した。
日下「卵、か?」
早見「おそらく」
伊東(部下に)「おい、奴らが例の、我々の理想社会の実現の邪魔をする、特務生徒と言う輩か?」
部下A「はっ」
部下B「いかにも、徳川共和国による理想実現を妨げる、天下の敵文武省配下の輩にございます」
早見「徳川共和国?」
部下C「ほほう、知らぬのも無理はない。我らは徳川家の支配による共和制国家・徳川共和国による日本国復興を目指す、特殊軍隊・神撰組だ!」
早見「…アホですね」
日下「つーか、徳川家って?」
日下は歴史に疎そうなんで、ボケてみました。
早見「江戸時代で一番偉かった人の家系ですよ」
とても判りやすい解説でしたが、ネタフリした以上ここでやめるわけにはいきません。さらにボケます。
日下「鳴くよホトトギス平城京?」
早見「どんな交ざり方してんですかー!?」
日下くん、こんなボケかましてますが頭は8です。…ボケが揃わなかったばかりに起きた悲劇としか言いようがありません。
では、本編に戻りましょう。
早見「何はともあれ、大概こういうこと言う敵は、あっさり倒されるのがセオリーですよ!」
部下A「ふん、ヒーローモノのマンガと、現実は違うのが常だ。我々は全国各地の震龍を集めている。現在の政府打倒計画も秒読み段階だ。もはや、徳川共和国による支配は近いのだよ」
日下「…歴史的背景はよくわからんが、まあようは、震龍によるテロを計画・実行しようとしているというのか」
日下は、拳銃を向けた。
伊東「何の、マネだ?」
日下「おとなしく卵をよこせ。死にたくなければな」
伊東「愚かな。この素晴らしい理想がわからないのか。そもそも、今の政府は口だけで、何もしようとはしないじゃないか。いや、政治自体が腐っている。知っているか?まだ食べれるリンゴの上に腐ったリンゴを置くと、全てのリンゴが腐るという話を。今の社会はまさしくそれだと、思わないか?」
日下「主義主張は関係ないね!何が理想だ!お前たちがやろうとしていることは単なるテロイズムじゃねーか!」
日下は、ベレッタの引き金を引いた。
伊東はかわそうとするが、かわしきれずに、腕に当たった。
日下「やば、弾少なくなってきたか?まあ、こんなこともあろうかと予備持ってきたけどな」
薙刀を持った部下(C)と伊東は動かない。おそらく、様子を見るためだろう。
刀を持った部下(A)と、十文字槍を持った部下(B)は、二人に向って全力で走ってきた。
早見「来るなら来い!」
早見は十文字槍の部下に攻撃した。だが、二人の力は拮抗していたため、ダメージは与えられなかった。
日下「あひゃひゃひゃひゃ、かわせるかなー!?」
いい加減ノリのよくなった日下さん。ちなみに高揚ゾーン(ウチではハイテンションゾーンと呼ばれてますが)に入ってます。
薙刀の部下は回避しようとしたが、回避しきれずに当たった。
爆音が、した。
C「おのれ、飛び道具とは!」
日下「ひゃひゃひゃ☆頭と道具は使ったもん勝ちでーす☆」
一方、刀の部下が、早見に切り掛かっていた!
早見「ふん」
しかし、爪は一瞬のスキをついて、部下の急所に入った。さらに早見は、追い打ちをかけて気絶させた。
B「うおおおおっ!」
早見「ボディがお留守だぜ!」
某有名格闘ゲームの主人公(厳密に言えば初代主人公)のセリフのパクリとは、やるな。
日下「きょおかーいの鐘の音ひーびくよ、ほらさーびしそーにー、いーま時計台のとーけいにー鳩が飛びだーしーた」
サウンドオブミュージック。ちなみに日下くんはアメリカ生まれなんで英語で歌ってると思ってください。
日下「さみしーけれど、お別れのじかーんさー、グーッナーイッ!」
そして、引き金は引かれた。薙刀の部下も倒れる。
伊東「ええい、腑甲斐ない!かくなる上は私も戦う!」
そして、伊東も前に出てきた。