第4話『逆転、そしてサヨナラ』探偵パート2日目(その2)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
大沢木 ナツミ…橙
矢張 政志…紺
星影 宇宙ノ介…黄
ボート小屋のオジさん…灰
サユリさん…黄緑
狩魔 豪…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「ひょうたん湖公園」に移動する)

(「公園・広場」に移動する)


12月26日 某時刻
ひょうたん湖広場

成: な‥‥なんだ、ありゃあ‥‥。
真: ト‥‥トノサマン、だよね。
矢: よっ! 真宵ちゃん。
成: おい、矢張。
‥‥なんだよアレ!
矢: いやー、カズミだよ、カズミ。
オレのカノジョ。
”これ置くとォ、インパクト?
あるしィ、売り上げが‥‥”って、
ノボリといっしょに
プレゼントしてくれたんだよ!
真: すごーい!
カズミさんて、なんでも
できるんですねー!
矢: カノジョ、カオが
広いからさ。
あの番組、終わったらしくて。
タダでもらってきたんだとさ。
成: はあ‥‥。

(「御剣のこと」を聞く)
矢: おい、成歩堂!
御剣はどうなったんだよ!
成: 今日の法廷は、なんとか
逃げ切ったけど‥‥、
まだ、なんとも言えないな‥‥。
矢: ‥‥ふうん。
真: ねえ、ねえ、知ってました?
御剣検事って、地震が
ニガテなんですよ!
コドモみたいですよねー。
矢:
おかしいな‥‥。
ムカシは、そんなこと
なかったけどなあ。
真: あれ‥‥そうなんですか?
矢: まあ‥‥アイツとのつきあい、
1年ぐらいだからな。
すぐに、転校して
いっちまったから‥‥。
真: 転校‥‥。
成: (”DL6号事件”が
起こったからだ‥‥
矢張も、あの事件のことは
知らないみたいだな‥‥)

(「背後のトノサマン」を聞く)
成: おい、矢張。
あの目ざわりなシロモノは、
いつから‥‥?
矢: ああ、あのデカいヤツか?
そうだな。もう1ヶ月ぐらいに
なるかな‥‥。
子供たちには、けっこう
ウケがいいんだぜ。
成: じゃあ、なんで昨日は
なかったんだ?
矢: え! ええ? いや、その。
コ‥‥コンプレッサーが
こわれちまってサ。
真: こんぷれっさー?
矢: ホレ、屋台の横にあるだろ?
小さなキカイが。
あれを使って空気を
入れるんだけどサ。
ちょっと前にコワれちまって。
修理に出してたんだよ。
真: なんだ。
ヤッパリさんが
ふくらませたんじゃないんだ。

(「貸しボート屋前」に移動する)


12月26日 某時刻
貸しボート小屋前

真: ‥‥‥‥
ここって、いつも
しずかだねえ。
ボート屋さん、
やってないのかな。
成: 湖で殺人があった
わけだから、
しばらく休むんじゃないかな。
真: なるほど‥‥。

ピー ピー ピー
真: な! なるほどくん!
反応してるよ!
き、金属探知機がッ!
成: ‥‥き、近所メイワクな
探知機だな‥‥。
(どうやら、奥のシゲミに
反応しているみたいだ‥‥)
真宵ちゃん。ちょっと見てきて。
真: ‥‥なんであたしが‥‥。
‥‥‥‥‥‥
なるほどくん。
こんなものが。
成: ‥‥それって‥‥
ボンベ、だよな。
栓の部分がこわれてるみたいだ。
真: ヒョッシーじゃなかったね。
成: いいかい真宵ちゃん。
まず、ヒョッシーは
シゲミにはいないんだ。
そして、ヒョッシーは、
金属探知機には反応しないよ。
真: ううう‥‥。
成:
(‥‥このボンベ‥‥
何かからみついてるな‥‥
‥‥万国旗?‥‥)
真: いちおう、ひろっておこうか。
せっかくだし。
成: (‥‥重いな)

役に立つのかわからないが、
<<ボンベ>>をひろった。

(「公園・広場」に移動する)

(「ボンベ」をつきつける)
矢: なんだよ。
‥‥ボンベ、か‥‥?
それがどうかしたか?
成: 矢張。
このボンベだけど‥‥、

(「お前のじゃないか?」を選択)
成: このボンベ‥‥
お前のじゃないか?
矢: ‥‥な、なんでだよ!
成: ホラ、ボンベの栓のところに、
万国旗がからまっているだろ。
うしろのトノサマンの万国旗と
似ているからさ。
矢: ‥‥‥‥!
‥‥グ‥‥グーゼンだろ。
万国旗なんて、どこにでも
あるからな‥‥
ホレ‥‥小学校とか、中学校とか。
だいいち、ボンベなんて、
オレが何に使うって言うんだよ!

(「何かをふくらませた」を選択)
成: お前、これを使って
ふくらませたんじゃないのか?
矢: な‥‥何をだよ!
成: 決まってるだろ?
うしろでイバってる、
あのトノサマンだよ。
矢: ‥‥‥‥!!
‥‥
そ、そんなことを聞いて、
どうしようってんだよ。
成: (どうやら、図星らしいな‥‥)
矢: ‥‥‥‥
ま‥‥まあ、な。
実はさァ。
いつも使ってるコンプレッサーが
コワれちまってよ。
1回、ためしに使って
みたんだけど‥‥
ダメ。うまくいかなかったよ。
成: (やっぱりそうだったか‥‥)

(「さらにくわしく聞く」を選択)
成: ”うまくいかなかった”‥‥?
矢: ま、まあな。
成: その話、もっとくわしく
聞かせてくれないか?
矢: な、なんでよ?
じつはこの話、あんまり
したくないんだよなァ‥‥。
真: えー。聞きたい聞きたい!
矢: ‥‥‥‥
‥‥わかったよ。
いやナ。さっきも言ったけど、
コンプレッサーがコワれたからさ、
ボンベの空気でふくらまそうと
してみたワケよ。
ところが!

パアァァン!
矢: すげェ音がして
栓がハジけ飛んじまってさァ!
ボンベのヤツ、ロケットみたいに
”しゅぽーん!”って‥‥
しわしわのトノサマンくっつけて、
飛んでいっちまったんだよ!
真: ええーっ!
矢: そりゃあすげェ音がして、
オレもビビっちまったよ!

(「飛んだボンベ」を聞く)
真: ‥‥あのぉ。
トノサマンをくっつけたボンベが
飛んだのはわかったんですけど、
‥‥それから、
どうなったんですか?
矢: アレが起こったのが、
20日ゴロでさ。
成: (20日‥‥。
今から、約1週間前か‥‥)
矢: どうもボンベのヤツ、湖の方へ
飛んでいったみたいだから、
それから毎晩、ボートで
必死に探したんだよ。
なんたって、カズミがくれた
愛のトノサマンだからさァ。
真: で、いつ見つけたんですか?
矢: ああ。やっと、おとといの夜さ。
スゲェとおくまで飛んでたよ。
探すのに4日もかかっちまった。
成: (おとといの夜‥‥って
事件があった夜じゃないか!)
矢: ‥‥ゴメンな、成歩堂。
事件の夜、じつはオレ、ここに
いたんだよ。
でもな。オレ、12時より前に
帰っちまったから‥‥。
真: 湖で事件があったことは
知らないんですか‥‥。
矢: まあね。
真: うーん‥‥ザンネン。
成: でもさ。
どうやら、ヤッカイなナゾが1つ、
カイケツしたみたいだな‥‥。
真: ヤッカイなナゾ‥‥?
成: (報告しに行くか‥‥彼女に)

(「ひょうたん森」に移動する)


12月26日 某時刻
ひょうたん森

ナ: おっ! アンタら。
どうや。‥‥ヒョッシーのコト、
何かわかったんか?
真: ‥‥ええと、
まだ見つからないんですよ。
ナ: 気合い入れなアカンで。
この辺、夜は冷え込むからなぁ。
真: そういえば‥‥サムいですね。
あ‥‥クシャミが‥‥。
ナ: ア、アカン!
クシャミはアカンでぇぇぇ!
真: ハックショ!

カシャ カシャ カシャ カシャ!
カシャ カシャ カシャ カシャ!
カシャ カシャ カシャ カシャ!
カシャ カシャ カシャ カシャ!
カシャ カシャ カシャ カシャ!
カシャ カシャ カシャ カシャ!
真: ‥‥‥‥‥‥
ナ: コラァ! クシャミはアカン
言うたろぉが!
自動シャッターの”破裂音”の
設定を、少しユルめたんや。
今、カメラはカルマ検事の
指パッチンにも反応するんや!
真: ううう‥‥スミマセン。
ナ: どぉぉしてくれるんや!
フィルム!
真: なるほどくん。‥‥払っといて。
成: (‥‥とほほ)

(「事件のこと」を聞く)
ナ: ウチな、今日の裁判で、
つくづく思い知ったんや。
ええかげんなキモチで
証言したらあかんねんな、って。
だから、もうあの事件のことは
しゃべらんことに決めたんや。
真: へええ。
成: いやいや。この事件について、何か
情報があるって言ってましたよね。
それを教えてくださいよ!
ナ: だぁかぁらぁ。
‥‥それは、ヒョッシーの情報と
引きかえや。

(「ヒョッシー」を聞く)
ナ: どうやニイちゃん。
ウチは待ってんねんで。
アンタの情報をナ。
どうや? ヒョッシー、
見つかりそうなん?

(「ヒョッシーはいない」を選択)
成: ナツミさん。
‥‥いないんですよ。
ヒョッシーなんて、ね。
ナ: な、なんやて!
真: ホ‥‥ホントなの!
なるほどくん!
ナ: ど‥‥どうしてや!
証拠でも、あるんか!
成: ヒョッシーがいないという
証拠は‥‥

(「もちろんある」を選択)
成: もちろんあります。
弁護士は、証拠なしには
ケツロンは出しませんから。
ヒョッシーがいないという
証拠は‥‥

(「ボンベ」を選択)
真: 矢張さんのボンベ‥‥?
ナ: ‥‥なんや、そのボンベは。
成: これが、ヒョッシーです。
ナ: ‥‥はぁ?
真: ど‥‥どういうこと、
なるほどくん?
成: この近くに、マンジュウの
屋台があるんですよ。
そこには、空気でふくらませた
大きな人形があるんです。
1週間前、ちょっとドジなヤツが
ボンベでそれに空気を‥‥。
ボンベの栓は破裂して、
湖の方へ飛んでいきました。
”パァァン!”という
破裂音とともにね。
ナ: ‥‥”破裂音”‥‥。
成: ボンベは、しわしわの人形を
つけたまま、湖に着水しました。
この瞬間!
偶然、湖のほとりで写真を
撮ったカップルがいたんです。
それが、この写真です。
真: じゃあ‥‥
じゃあ、ヒョッシーの正体は‥‥
しぼんだトノサマンだったの!?
‥‥‥‥
ナ: ‥‥‥‥‥‥
ウチのユメもしぼんだわ。
成: すみません‥‥ナツミさん。
ナ: わかったわ‥‥。
アンタの勝ちや。
ヤクソクどおり、情報を
聞かせてやるで‥‥。
真: ナツミさん、ちょっと
カワイソウ‥‥。

(「事件の”情報”」を聞く)
成: じゃあ、ナツミさんの知っている
”情報”を教えてください。
ナ: ‥‥しゃあないな。約束やし。
警察で聞いた話やけど、
明日の検察の証人なァ、
この先にある貸しボート屋の
管理人らしいで。
真: 貸しボート屋‥‥?
あそこ、ヒトがいたんですか?
ナ: オッサンが1人で
住んでるんや。
調べてみたらええんちゃう?
真: ありがとう! ナツミさん!
ホラ、行こうよなるほどくん!
ナ: ちょっと待ちィ。
成: まだ、何かあるんですか?
ナ: 事件のあった晩やけどな。
ウチのカメラ、
2回作動してたんや。
真: ‥‥!
じゃあ、この写真以外に、
もう1回、撮影を‥‥?
ナ: まあな。
ただ‥‥湖には
なーんも写っとらん。
なんの証拠にもならん思ォて、
今まで出さなかったんやけど、
何がどういう証拠になるか
わからんからな。
コレ、持って行きィ。

<<もう1枚の湖の写真>>を
法廷記録に挟んだ。
ナ: ほな。
ウチ、荷物かたづけて
帰るさかい‥‥。
真: ‥‥‥‥
ナツミさん、カワイソウ‥‥。
成: 矢張のせいだ。
アイツの伝説は、
いまだ健在だったな。
真: ”でんせつ”‥‥?
成: 矢張の関係者はみんな、
この言葉を思い知る運命なんだよ。
”事件のカゲに、ヤッパリ矢張”
‥‥ってね。
真: ‥‥‥‥。
ちょっぴりメイワク、かも。


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