第4話『逆転、そしてサヨナラ』探偵パート2日目(その3)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
大沢木 ナツミ…橙
矢張 政志…紺
星影 宇宙ノ介…黄
ボート小屋のオジさん…灰
サユリさん…黄緑
狩魔 豪…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「公園・広場」に移動する)

(「貸しボート屋前」に移動する)


12月26日 某時刻
貸しボート小屋前

真: ねえねえ、なるほどくん。
ナツミさんが言ってたの、
あそこのボート屋さんだよね。
成: ‥‥そうだね。
でも、人のケハイなんか
しないぞ‥‥。
真: ま。ま。
とにかく、行ってみようよ。

(「管理小屋内」に移動する)


12月26日 某時刻
管理人の小屋

オ: ‥‥メグミ!
真: きゃっ!
オ: それに、ユキヒロじゃないか!
お前たち、今までどこに‥‥!
シンパイかけおって‥‥。
真: ‥‥‥‥‥‥‥‥
な、なるほどくん。
‥‥ささ、どうぞ。
成: いやいや。
ここは真宵ちゃんが‥‥。
オ: メグミや。
真: は、はい!
オ: やっと決心してくれたか。
真: は‥‥はい?
オ: このソバ屋、ついでくれるか!
真: そ‥‥そばや?
オ: そーかそーか。
‥‥とーさん、安心したぞ。
おマエたち兄妹そろって
出ていっちまったときは、
どうやってノレンを
守っていこうかと‥‥
サユリさん。
‥‥2人がもどってきたよ。
サ: ”オハヨー、オハヨー”
真: な、なるほどくん!
‥‥い、今の‥‥!
成: オウムだよ。
‥‥止まり木にいるヤツ。
オ: ユキヒロや。
成: は、はい!
オ: ”長寿庵”のノレンは
オマエにマカせたぞ。
真: なるほどくん。
”長寿庵”ってなに?
成: 今までの情報からスイリするなら、
たぶんソバ屋の名前だろう。
オ: サユリさん。
‥‥もう安心だなあ。
サ: ”オハヨー、オハヨー”
オ: そーかそーか。
‥‥‥‥‥‥
ぐう。
真: 寝ちゃった。
成: 安心したみたいだ。

(「ソバ屋」を聞く)
オ: ‥‥ぐう‥‥
成: あの‥‥おソバ屋さん、って?
オ: ジイさんの代から受けついだ
”長寿庵”のノレンも、
やっとお前たちに
わたすことができるのお。
メグミや。
真: は、はい!
オ: 明日からみっちり、三返りのゴクイ
をタタキ込んでやるからなあ。
真: み、みかえり‥‥?
オ: ユキヒロも。
成: は、はい。
オ: オマエも、
リッパな板前になるんだぞ。
真: 板前‥‥って、
おスシ屋さんじゃなかったっけ?
オ: メグミ!
真: は、はい!
オ: 板前といえば、ソバを打つ職人の
ことに決まってるだろお?
成: そ、そうですよね。
決まってますよね。
真: なるほどくん。
成: ん?
真: いつまでつづけるの?
‥‥この不毛な親子ごっこ。
成: (‥‥このオジさんは、事件のことを
何か知っているハズだ。
それを聞き出すまでは、まだ
帰れないぞ‥‥)

(「貸しボート屋」を聞く)
オ: ‥‥ぐう‥‥
成: あの‥‥。ここ、貸しボート屋
ですよね‥‥?
オ: 何を言っとる!
ここはソバのしにせ、
”長寿庵”だよ。
なんか知らんが、最近の客は
ソバも注文しないで、
”ボートに乗りたいんですけどぉ”
なんて言いやがるからなあ。
しかたなく、ボートも
置いてあるんだよ。
マッタク、ワケわからんなあ。
成: ホント、ワケわかりませんね。
真: なるほどくん。
‥‥ダメだよこりゃあ。
成: ‥‥でもこのオジさん、
明日の法廷の証人、なんだろ?
事件について、何か情報を
引き出しておかないと‥‥。

(「オウム」を調べる)
真: わあ‥‥。
リッパなオウムだなあ。
オハヨー。
サ: ”‥‥‥‥”
真: コンニチハ。
サ: ”‥‥‥‥”
真: ‥‥ムシされた。
オ: ‥‥ぐう‥‥
わすれたのか、メグミ。
まず、名前を呼ばないと。
真: なまえ?
オ: サユリさん。
どうだい、最近?
サ: ”オハヨー、オハヨー”
オ: な。
真: ‥‥へえ! そのオウム、
”サユリさん”ていうんだ。

<<オウム>>のデータを
法廷記録にファイルした。
真: でも、”オハヨー”だけじゃ
つまんないね。
オ: ホッホッホッ!
サユリさんは、いろんなコトを
しゃべるぞお。
それには、”合い言葉”
が必要なんだなあ。
真: ”合い言葉”‥‥?

(「サユリさん」を聞く)
オ: ‥‥ぐう‥‥
いやな。‥‥すっかり
わすれっぽくなっちまったから、
ダイジなことはゼンブ、
サユリさんに教えてあるんだよ。
真: ダイジなコト?
‥‥じゃあ、たとえば‥‥。
サユリさん。金庫の番号は?
サ: ”‥‥‥‥1228”
真: やったあ!
オ: コ、コラ! サユリさん!
‥‥不用心な。
真: フッフッ、なるほどくん。
‥‥アタマを使わないとね。
成: (ワルいヤツ‥‥)
真: ほら、ほら、なるほどくん。
メモメモ。
成: い、いいのか?

(「弁護士バッジ」をつきつける)
オ: ‥‥ぐう‥‥
‥‥!
弁護士バッジ‥‥?
成: は、はい。
(バッジだけ見て
弁護士だってわかるなんて‥‥
このオジさんが初めてだぞ‥‥)
オ: ‥‥‥‥‥‥
‥‥ワカったぞ‥‥。
成:
オ: さてはオマエ‥‥
ユキヒロじゃないなあッ!
成: ‥‥‥‥‥‥
真: な、なるほどくん!
とりあえず、
ゴカイを解くチャンスだよ!
成: ‥‥オジさん。
ぼくはユキヒロ
じゃありません。
真: ちなみに、あたしも
メグミちゃんじゃありませんから!
オ: ‥‥‥‥‥‥
成: ぼくたち、湖で起こった
殺人事件を調べているんです。
真: 協力してください!
オ: ‥‥‥‥‥‥
そうだったのか。
‥‥弁護士‥‥。
真: オジさん、おねがい。
オ: ‥‥わかった。協力するよ。
ただし、1つだけ条件がある。
真: な‥‥、なんですか?
オ: その事件が解決したら、
長寿庵のノレンを
つぐと約束してくれ!

(「約束する」を選択)
成: わかった。約束します。
真: な、なるほどくん!
成: ‥‥いいよ。
この事件さえ解決するんなら。
それに。
”ソバ処 成歩堂”の方が
ぼくの名前にもマッチしてるし。
真: ‥‥それもそうだね。
オ: よく言ったッ!
それでこそユキヒロだ!
成: い、いやいやいや、
だから、オジさん‥‥
オ: メグミもッ!
真: は、はいッ!
オ: そーかそーか。
‥‥とーさん、うれしいぞ‥‥。
じゃあ、話を聞こうか。
‥‥なあ、サユリさん。
サ: ”オハヨー、オハヨー”
真: ううう‥‥。
成: (なんとかして事件に関する情報を
聞き出すんだ‥‥!)

(「湖の写真」をつきつける)
オ: ‥‥ああ。コレなァ。
成: オ、オジさん!
なんか知ってるんですか!
オ: ユキヒロ。
成: は、はい!
オ: ‥‥おとーさんと呼べ。
成: ‥‥‥‥
お、おとーさん!
なんか知ってるんですか!
オ: これ、あれだろ?
おとといの夜、そこの湖で‥‥。
真: そうです!
オ: そりゃ知ってるよ。
見てたもん。
真: ええええっ!
き、聞かせてください!
その話!
オ: やれやれ。
ソバのことにも、それだけ
マジメになってくれりゃなあ‥‥。

(「目撃したこと」を聞く)
オ: 時間は忘れたが、ソトは暗かったし
たぶん、夜だったと思う。
成: (夜中の12時すぎだよ‥‥)
オ: パアン! て音が聞こえてな。
ソトを見たんじゃ。
するともう1発、パアンと。
しばらくすると、
ボートが帰ってきてなあ。
若い男が、窓の外を
通りすぎて行ったよ。
ヒトコト、つぶやいてな。
真: ‥‥な、なんて‥‥?
オ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
あれは、そう‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥
わすれた。
明日の法廷までには
思い出しておくよ。
真: それじゃ、おそいよ‥‥。
オ: あ。そういえば。
さっき、タミオくんが来てなあ。
成: ”タミオくん”‥‥?
オ: ホレ、オマエが小さかったコロ
よく泣かされた、となりの子だよ。
うすぎたないコートを着た、
ヒゲヅラの‥‥。
成: (‥‥イトノコ刑事のことか‥‥)
オ: アイツが来てな、
明日、裁判所に来いとさ。
真: ううん‥‥。
成: (とりあえず、このオジさんから
聞けるのは、こんなとこかな)
真宵ちゃん。
‥‥そろそろ帰ろうか。
真: そうだね。
あ。ちょっと待ってね。
‥‥最後にもう1つ。
成:
真: サユリさんサユリさん。
何かわすれたこと、ないかな?
サ: ”‥‥‥‥‥‥
DL6号事件を忘れるな”
真: ‥‥え‥‥。
今‥‥なんて言った?
なるほどくん。
成: サユリさん、もう一度!
サ: ”DL6号事件を忘れるな”
成: (ど‥‥、どういうことだ‥‥!)
オジさん! ‥‥いや、
おとーさん‥‥!
オ: ぐう。
成: (‥‥このオジさん‥‥
いったい、ナニモノなんだ?)

真: ‥‥なんでサユリさん、
DL6号事件のことを‥‥。
成: あのオジさんの正体を
考えなきゃいけないな。
真: あ。
成: どうした?
真: オジさん、カギかけちゃった。
ドアの向こうから。
成: (‥‥‥‥‥‥
‥‥あのオジさん、
ナニモノなんだろう‥‥?
もっと知る必要があるな‥‥
DL6号事件のこと。
聞いてみるか‥‥
イトノコ刑事にでも‥‥)

(「公園・広場」に移動する)

(「ひょうたん湖公園」に移動する)

(「警察署・刑事課」に移動する)


12月26日 某時刻
警察署内 刑事課

糸: おっ! ひさしぶりッス!
‥‥‥‥‥‥
まァた、サエないカオ
してるッスな‥‥。
今度はどうしたッス?
成: ‥‥ちょっと、聞きたいことが
あって来たんですよ。
糸: 聞きたいこと‥‥?

(「ボート屋のオジさん」を聞く)
成: ひょうたん湖公園に、
貸しボート屋がありますよね?
糸: ああ‥‥。
成: 明日は、そこのオジさんが
証人で出てくるんですよね?
糸: ‥‥まいったッスね。
ゴクヒだったッスけど‥‥。
真: 刑事さん。‥‥あのヒト、
いったいダレなんですか?
糸: ‥‥‥‥
それが‥‥わからねッス。
ちょっと変わった人物で、
話が通じないッス。
証人としての説得力が
足りないと判断したから、
カメラマンの大沢木 ナツミを
証人席に呼んだッス。
彼がいったい、ナニモノか‥‥?
素性・その他、いっさい
ナゾッス。
真: ナゾ‥‥。
アヤシイなあ‥‥。
糸: ううん‥‥‥‥。

(「DL6号事件」を聞く)
成: イトノコ刑事。
おねがいがあります。
糸: な‥‥なんスか?
成: ”DL6号事件”の詳細を
教えてください。
糸: ‥‥‥‥!
成: 御剣の父親が亡くなった事件。
どうも、それが今回の事件にも
カンケイがあるみたいなんです。
糸: ‥‥‥‥。
実は、自分もくわしいことは
知らないッス。
御剣検事から、資料を読むことも
禁じられているッス。
だから、アンタたちにも、
資料を見せるわけにはいかねッス。
真: ええーっ。
糸: ただし。
DL6号事件が、今回の事件に
カンケイがあると、
自分をナットクさせてくれたら、
考えなおしてもいいッス。

(「オウム」をつきつける)
糸: なんスか。‥‥オウム?
成: ボート屋のオジさんのオウムです。
このオウム、あの事件のことを
知っていたんですよ。
糸: あの事件?
成: ”DL6号事件”ですよ、
モチロン。
糸: な、なんスとォ!
真: 『サユリさんサユリさん。
何かわすれたこと、ないかな?』
サ: 『”‥‥‥‥‥‥
DL6号事件を忘れるな”』
真: 『‥‥え‥‥。』
成: たぶん、あのオジさんが教え込んだ
コトバなんでしょう。
糸: しかし、なぜあのオジさんが、
DL6号事件を‥‥?
成: もしかしたら‥‥。
あのオジさん、DL6号事件の
関係者なのでは‥‥?
真: そ‥‥そんな‥‥!
糸: ‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥
わかったッス。
どうやら、アンタにはDL6号事件
の資料が必要みたいッス。
この先に、署の資料室があるッス。
トクベツに入室を許可するッス。
調べてみるといいッス。
真: さすが、イトノコ刑事さん!
ささ。なるほどくん。
行ってみようよ! 資料室!
成: (御剣の過去と向き合う
ときが来たか‥‥)

(「警察署・資料室」に移動する)


12月26日 某時刻
警察署内・資料室

真: うわあぁ‥‥
すごい‥‥‥‥ホコリ。
成: ま、まあ、なん10年ぶんの
資料とホコリだからなあ。
真: とにかく、早く探そうよ。
‥‥DL6号事件の資料。
成: (15年前‥‥といえば、
ぼくも御剣も9才だ。
やつが突然、転校していったのが
小学4年生の3学期‥‥
この事件のためだろうな‥‥)
真: なるほどくん!
わかったよ、資料の場所。
成: あ‥‥ありがとう。
真: 事件について知りたいことを、
あたしに話して!
そのファイル、取ってくるから。

(「事件概要」を聞く)
成: やっぱり、DL6号事件の概要を
知りたいな。
真: そうだね。
がいよう‥‥がいよう‥‥と。
あったあった。
はい。これ。
成: 2001年 12月28日‥‥か。
真: ちょうど15年前の、
あさってだね。
成: (あと2日で時効、ってことか)
事件は、地方裁判所のエレベータ内
で、発生した。
真: えっ!
地方裁判所って、あたしたちが
いつも裁判をしているところ?
成: ‥‥そうだね。
この日の午後2時ごろ、
大きな地震が発生した。
裁判所の建物は一部、倒壊して、
全館が停電した。
真: ‥‥うわあ。スゴイ地震
だったんだねー‥‥。
成: その際、停止したエレベータの中に
3名の人間が閉じこめられた。
彼らがエレベータから救助
されるまで、
5時間かかったらしい。
真: やだ。暗いの、こわいな‥‥。
成: エレベータ内は極度の酸欠状態で、
生存者は、意識がなかったらしい。
真: ”生存者”‥‥?
成: 3名のうち1人が、心臓に銃弾を
撃ち込まれて死んでいた。
真: 亡くなっていたのは、御剣検事の
お父さん‥‥だよね。
成: (”目の前で父親を撃たれた”と
言っていたから‥‥
もう1人は、御剣 怜侍自身
だろうな‥‥)

(「被害者のデータ」を聞く)
成: 被害者‥‥御剣のお父さんの
データはある?
真: 待ってね。
‥‥被害者、被害者と。
あった! これこれ。
成: 御剣 信。35才。弁護士。
‥‥生きていれば、今年50才か。
午後の法廷で敗訴した帰り、
子息の怜侍とエレベータに‥‥。
真: ”れいじ”‥‥って!
成: 御剣検事だよ、もちろん。
真: お父さんと、いっしょに
エレベータに乗ったんだ‥‥。
成: 弾丸の入射角度その他から、
自殺ではあり得ない‥‥。
凶器のピストルは、エレベータの
中から発見された、と。
ピストルは、2発撃たれていた。
(‥‥なんか‥‥
今回の事件と、どことなく
似ているな‥‥)

(「容疑者のデータ」を聞く)
成: 容疑者のデータ、あるかな。
真: ああ。あたしのお母さんが
霊媒で逮捕させたヒトだね‥‥。
ちょっと待ってね。
‥‥これかな?
成: 容疑者として逮捕されたのは、
灰根 高太郎。
裁判所の係官だって。
真: エレベータに閉じこめられた、
3人目の男‥‥、か。
そりゃ、コイツしかいないよね。
ハンニン。
成: でも、コイツは無罪になっている。
‥‥弁護をしたのは、生倉弁護士。
真: ナマクラ‥‥って、
今回の事件の被害者だよね。
成: そういうこと。
容疑者の灰根は、極度の酸欠状態で
脳にダメージを受けて‥‥、
記憶を失っていた‥‥。
無罪になった後、プッツリと
すがたを消している‥‥。
真: ハイネさん‥‥どこへ
行っちゃったのかな‥‥。
成: (意外に近くに
いたりしてな‥‥)
この事件が御剣にどんな影響を
与えたのかはわからないけど、
だいたい、事件の内容は
わかったかな‥‥。
真: なるほどくん。
このファイル、持ってくの?
ムリだよ! こんなにあるのに。
成: そ、そうだね。
‥‥とりあえず、
必要そうな情報だけ‥‥。

<<DL6号事件・資料>>のデータを
法廷記録にファイルした。
成: よし。
とりあえず、集められる情報は
こんなところだろう。
あとは、明日‥‥。
あの”おとーさん”が
どう出るか、だな‥‥。


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