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成歩堂　龍一…黒
綾里　真宵…青
綾里　春美…黄緑
狩魔　冥…水
糸鋸　圭介…黄土
裁判長…緑
マックス…赤
ミリカ…黄
トミー…紺
ベン…灰	←
リロ…橙	→
アクロ…紫

（フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ）

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	同日　某時刻 タチミ・サーカス　正門前
真：	‥‥あれ。 なるほどくん、あそこ。
成：	ん？
真：	だれかいるよ！ あのー、すみませーん。
？：	‥‥‥‥‥‥
成：	こんにちは。
？：	‥‥‥‥‥‥
真：	カンゼンに ムシされてるよ。 スミマセン！
？：	え。あ。お。 ボ、ボクですか‥‥
成：	そうです。 このサーカスのヒトですよね？
？：	い。いや。 ボク、そういうアレじゃ‥‥
真：	あれ？ ちがうんですか？
？：	お。あ。いや、 ボクあれです。無関係で‥‥
成：	（ウソつけ。そんなカッコした 一般人がいるかよ！） ぼくは、弁護士の成歩堂です。
真：	あ。あたしは霊媒師の真宵です。
？：	え。う。お。 ボ、ボクは通りすがりの‥‥
成：	どうせあなたも、 ”なんとか師”なんでしょう？
？：	う。あ。その。 ‥‥ふ、腹話術師やってます‥‥
真：	ふくわじゅつ‥‥
？：	き、き、き、き、き、き、き、き、 木住　勉（きずみべん）です‥‥
真：	キズミさん、ていうんですかあ。
？：	え、ええ。あ。お。 み、みなさんは”ベン”と‥‥
真：	あー、はいはい。 源氏名、ってヤツですね？
成：	”芸名”、ね。
	（「事件について」を聞く）
成：	あの。ベンさん？
ベ：	う。お。 ぼ、ボク‥‥ですか‥‥
成：	事件のコト、 聞かせてほしいんですけど。
ベ：	い、いや。 ぼ、ボクはアレ、その‥‥ そういうアレじゃ。 その。お。う‥‥
成：	（なんか、 ミョーにイライラするな）
真：	な、なるほどくん。 笑って笑って。
	（「マックスのこと」を聞く）
真：	あの人のコト、 聞かせてくださいよ。 マックス・ギャラクティカ。
ベ：	ま。ま。ま。 マックス‥‥ですか‥‥ う。お。い‥‥ ひ‥‥どい‥‥ヤツ‥‥
成：	（”ヒドいヤツだ”って 言いたいのか‥‥？）
ベ：	お。‥‥あ、 アタマが‥‥イタイ‥‥。
成：	（‥‥だいじょうぶか？ このヒト‥‥）
	（「腹話術について」を聞く）
真：	ベンさんって、 腹話術師なんですよねー？
ベ：	え。う。い、いや、 ボクはそのアレ、そんな‥‥。
成：	さっき そうだって言ってたでしょう！
ベ：	‥‥う。ハイ‥‥。
真：	ダメだよなるほどくん！ 大きな声だしちゃ。
成：	なんか、ハラ立つんだよな‥‥。
真：	ちょっと、 見せてくださいよ。腹話術。
ベ：	う。お。お。ちょ、 ちょっと今は、その‥‥。
成：	え。う。お。お‥‥ （こっちまでウツっちまった）
	（「宿舎前・広場」に移動する）
	（「トミーの部屋」に移動する）
	同日　某時刻 宿舎１階　トミーの部屋
真：	こんにちは‥‥
？：	パンパカパーン！ おめでとーございます！ ‥‥あなたこそがッ！ トミーの部屋におとずれた、 １００万人目のお客サマでーす！
成：	（うう‥‥デカい声‥‥）
ト：	記念に、このブドウ、 １つぶどう？　‥‥なーんて。 ‥‥今の、シャレ。わかる？ あひゃ。あひゃ。あひゃ。 あひゃひゃあひゃあひゃひゃ‥‥
成：	‥‥‥‥‥‥
ト：	しかもこのブドウ、 巨峰よ巨峰。‥‥キョホーッ！
成：	あ、あの‥‥。
ト：	ダメダメ。ダメだよぉ、 おかしかったら笑わないと。 笑えないヤツは、中国へ 行っチャイナ！　‥‥なーんて。 あひゃ。あひゃ。 あひゃひゃひゃひゃひゃ！
成：	‥‥真宵ちゃん？
真：	あひゃ。あひゃあひゃ。 あひゃひゃあひゃ。あひゃひゃ！
成：	（あ、アクムだ‥‥）
真：	いやー、笑った笑った。 やっぱりピエロさんは おかしいねー、なるほどくん。
成：	たしかにおかしいね。 ‥‥どこか。
ト：	おぢょーさん。いいねその、 和服のコーディネート！ やっぱりコーディネートは、 こーでねーと！　‥‥なーんて。 あひゃ。あひゃひゃあひゃ あひゃあひゃひゃあひゃ！
成：	帰ろう。
真：	だ、ダメだよなるほどくん！
成：	ぼくは、つまらない ギャグはユルせる。 でも、それを自分で笑うヤツは ガマンならないんだ！
真：	ま。ま。いいじゃない。 なんてったって、おもしろいし。
成：	（‥‥うう‥‥）
ト：	あひゃ。あひゃひゃ。 あひゃ。ひゃあひゃひゃあひゃ！
	（「タチミ・サーカス」を聞く）
真：	このサーカスのコト、 聞かせてください。
ト：	ほいきたガッテン ショーチのスケ！
成：	（‥‥ギャグはホント、 よけいなんだけどな‥‥）
ト：	このサーカスはね。もう２０年も やってるんだよ。 立見　七百人（たちみなおと）団長 のもとに芸人が集まってさあ。
真：	２０年も‥‥。
ト：	正直、サーカスは ラクじゃなかったよ。 映画やテレビ、ボウリング。 楽しいコトはいくらでもあるから。
真：	でもあたし、 サーカス好きですよ！
ト：	オレっちもさ。だから２０年、 つづけられたんだ。 カンバンを守りとおして、 今夜もカンバンわ！　なーんて。
真：	ダメだよ、なるほどくん。 ホラ、笑って！
成：	はははははははははははははは。
ト：	団長は、エラいヒトだったよ。 客が入らないときは、自バラを 切って給料をくれたもんだ。 オレっちも、そのころは 家族があったからな。 ありがたく、ちょうだいしたよ。
真：	そうなんですか‥‥。
ト：	いったい‥‥ ダレが、あんないい人を‥‥！
	（「事件について」を聞く）
成：	トミーさん。
ト：	なんじゃらホイ。
成：	うぐ‥‥‥‥
真：	ごめんなさいトミーさん。 なるほどくんて、 ユーモアのセンスがなくて。
ト：	はは。いいよ気にしなくて。
成：	事件のことなんですけど‥‥。
ト：	ああ‥‥。 ゆうべの１０時ごろだったかな。 練習が終わってさ。つかれたから すぐ、ここにもどってきたんだ。 でね。ベッドに入ったとき ‥‥見ちまったんだよ。
真：	”見ちまった”‥‥？
ト：	‥‥ああ。事件をね。
成：	（やっぱり‥‥ イトノコ刑事が言ってた ”目撃者”‥‥この人だ！）
	（「団長のこと」を聞く）
ト：	団長はエラいヒトだよ。 いつも新しいモノを取り入れてさ。
真：	新しいモノ‥‥。
ト：	長く芸人やってるとね。 どうしても芸が古くなるんだ。
成：	はあ‥‥。
ト：	オレっちもさ。 ウスウスわかってるんだ。 自分のギャグセンス、思ってる ほどナウくない、って。
成：	”ウスウス”‥‥ですか。
ト：	でもさ！ あのワカゾーはヒドすぎるよ！
真：	ワカゾー‥‥？
ト：	あの手品師だよ！ マッコイとかいう野郎だ！ 『キミはある種、オモシロイね』 ‥‥だとよ！ なんだよ、”ある種”って！ ジョウダンはヨシコさん、だぜ！
成：	ヨシコさん‥‥
ト：	とにかく！　みんな、アイツには ハラ立ててたんだよ！ 事件のあった日だって‥‥ ‥‥‥‥‥‥
成：	なんですか？
ト：	イヤ、いいや！ 忘れてくれよ。
成：	（‥‥マックスのこと、 まだ何かかくしてるのかな‥‥）
	（「目撃したこと」を聞く）
成：	目撃したこと‥‥ 聞かせてもらえませんか？
ト：	いや、それがさ。ケーサツの ダンナに止められてるんだよ。 ”言ったらダメッスよ”って。 ‥‥だから、ゆるしてちゃぶ台！
真：	そこをなんとか！
ト：	そおだなあ‥‥。 聞かせてやってもいいぜ。 ‥‥そこのニイちゃんが、 おもしろいコト、言えたらな。
成：	え。
真：	なるほどくん！　がんばって！
成：	え、え。
ト：	ホラ。どした？
成：	‥‥エヘン。 ‥‥ヘ、ヘタなシャレは、 やめ、やめなシャレ。
真：	‥‥‥‥‥‥
ト：	‥‥‥‥‥‥‥‥
真：	なんでそうなるかなあ。
ト：	それじゃカネは取れねえな。
成：	（‥‥今すぐ死にたい‥‥）
ト：	ま、シロートにしちゃァ がんばった。聞かせてあげるよ。
真：	すみませんね。トミーさん。
ト：	‥‥あの晩‥‥ フトンに入ったとたん、 ものすごい音がしたんだ。 ”ドカッ！”‥‥って。 それで、あわてて ベッドから出て、そとを見ると‥‥ ありゃあ、マッコイだったよ。 まちがいなく。 ‥‥ま。そういうこった。 ヤッパリ、ヒデェ男だわな。
成：	（‥‥マックスについて、 まだ何か知っていそうだな‥‥）
	（「マックス」をつきつける）
ト：	フン。団長が死ぬくらいなら、 かわりに‥‥
真：	トミーさん！
ト：	コリャさすがにマズかったな。 でもよ。ヒデェ男だよホント。
真：	何かあったんですか？
ト：	このハナシ ‥‥言っちゃうか！ いやさ。事件があった朝もな、 タイヘンなコトがあったんだ。 ベンのアタマをな。 思いっきり殴ったんだよ。
成：	ベンさん‥‥？ （あの、無口な腹話術師か‥‥）
ト：	食堂に行ってみな。
真：	食堂‥‥？
ト：	おもしろいモノがアル・カポネ。 ‥‥なーんて。 あひゃ。あひゃひゃひゃ。 あひゃあひゃひゃ！ あ、そうだ。 サーカスのテント、 ちょっと広いからな。 こいつ、持って行きな。 サーカスの見取り図だ。
真：	わあ。ありがとうございます！ って、これ世界地図ですよ！
ト：	あひゃ。あひゃひゃ。 あっひゃひゃあひゃひゃ。 いやー、まちがった。 ‥‥めんごめんご。
成：	（ワザとにせよ、そうでないに せよ、笑えない‥‥）
	証拠品<<サーカスの見取り図>>を 法廷記録に挟んだ。
	（「宿舎前・広場」に移動する）
	（「サーカス・正門前」に移動する）
	（「サーカス・テント内」に移動する）
	（「テント内・食堂」に移動する）

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