第4話『さらば、逆転』探偵パート1日目(その4)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
堀田(自称)…黄
荷星 三郎…紺
オバチャン…灰
大沢木 ナツミ…橙
王都楼 真悟…紫
華宮 霧緒…藤
虎狼死家 左々右エ門…桃
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 午前11時34分
成歩堂法律事務所

成: とりあえず、王都楼 真悟の
依頼を受けることはできた。
そして、彼が無実であることも
わかった。‥‥重要なことだ。
春: つ、次は!
次は、どうすればいいのですか!
成: ‥‥審理は明日。
チャンスは一度しかない。
王都楼さんの無実を証明する
カクジツな方法は、ひとつ。
‥‥真犯人を探し出すことだね。
春: わかりました!
探し出しましょうッ!

(「相談する」を聞く)
成: サイコ・ロックが
現れなかった、ってコトは‥‥
オートロさんは無実、
と考えていいんだよね。
春: ‥‥わたくし、本当に
安心しました。
もし、あのかたがハンニン
だったら‥‥
ゆうべから、そればかり
考えていましたから。

(「気づいたこと」を聞く)
成: ねえ。ちょっと
聞きたいことがあるんだけど。
春: はい。なんでしょうか。
成: どうして、ぼくと真宵ちゃんの
ことばかり気にしているの?
ぼくと真宵ちゃんは、
ベツにそのお‥‥
春: え! な、なんですか!
わた、わたくし、
なるほどくんと真宵さまは‥‥
ちち、ちがうのですか!
まさか、そんなッ‥‥!
成: (うわわわ、このあわてぶり、
シャレにならないぞ‥‥
‥‥そっとしておいた
ほうがいいみたいだな‥‥)
春: ‥‥もう! わるい冗談は
やめてください!
成: (‥‥ビンタされた‥‥)

(「ホテル・ロビー」に移動する)


同日 某時刻
ホテル・バンドー ロビー

オ: あッ! コラ!
勝手に入っちゃ‥‥
春: おはようございます。
オ: ちょいとアンタッ!
どーいうコトなんだいコレは!
成: は‥‥はい?
オ: イサオちゃん、
死んじゃったんだって?
やったの、またトノサマンだった、
って話じゃないか!
成: いや、それは‥‥
オ: オバチャンはね! イサオちゃんの
大ファンだったんだョ!
どーしてこう、お気に入りのスター
ばっかりパタパタ死んでいくのサ!
いっつもそうだョ! オバチャンが
小学生のときだって、そう!
クラスで飼ってたハムスター、オバ
チャンが当番のときに死んでるのサ
あだ名は”シニガミ”だったネェも
ういいョオバチャン開きなおったョ
アンタにも呪いかけちゃおうかネあ
と3分で死ぬイヤむしろすでに死ん
成: ‥‥あの。事件について、
お話を聞きたいんですけど。
オ: フン! 勝手におし!
春: あの。なるほどくん。
わたくし、ちょっと聞きとりにくい
のですけど。‥‥早くて。
成: オバチャン。
ゆっくりおねがいします。
オ: ヨケイなお世話だョ!

カタカタカタカタ‥‥

(「被害者のこと」を聞く)
オ: 1年前の事件で、大好きだった
イブクロちゃんが死んじゃってサ。
やっと最近、またムネがキュン、
ってなるスター、めっけたのに。
成: ‥‥おキノドクです。
オ: なんで死ぬかネ。オバチャンが
ホレたスターばっかり。
成: はあ‥‥。
オ: イサオちゃんをワルく言うヤツァ、
ユルさないんだからネ!
成: 言いませんよ‥‥。
オ: オバチャン、信じないョ!
あんなオンナの言うコトなんか!
成: あんなオンナ‥‥?
オ: 下品な大阪弁でくっちゃべる、
小うるさいコのコト。
だいたい、なんだいアレは。
べらべら、オシャベリばかり。
ちったぁ”つつしみ”ってコトバを
知らないのかね最近のムスメッコは
アレョオバチャンが若いコロはそう
まさに花も恥じらうオトメってヤツ
これでもサ押し花とかウラナイとか
コックリさんとか詩を書いたりラブ
成: ‥‥春美ちゃん。ノドかわかない?
春: そうですね。すこし。
成: じゃ、ジュースでも
買ってきてあげるよ。
春: あ。ありがとうございます。
オ: ‥‥ってちょっと!
ヒトの話を聞きなさいョ!
成: (オバチャン‥‥ナツミさんから
何か聞いたのかな‥‥?)

(「事件について」を聞く)
成: 事件があったときのこと
ですけど‥‥
オ: ああ。オバチャン知らないョ。
ずっとここで、準備してたから。
成: ジュンビ‥‥?
オ: トノサマンのショー。
‥‥あと、記者会見ね。
成: (例の、ナゾの記者会見‥‥か)
オ: とにかく、事件のコトは
知らないんだけどネ。
成: そうですか‥‥
オ: ‥‥ただ。
成:
オ: 例によって、見るべきモノ
だけは、キチンと見ちゃったョ!
春: えッ!
オ: 目撃しちゃったのョ、オバチャン。
決定的な瞬間を、サ!

(「目撃したこと」を聞く)
成: あの‥‥”決定的な瞬間”って!
オ: お。目の色が変わったネ。
それそれ。目上のヒトと話すときは
そういう、尊敬のマナザシでネ。
成: 聞かせてください!
ナニを見たんですか!

(サイコ・ロック 錠4つ)
オ: この前の事件じゃァ、
ヒドい目にあったからね。
成: (まいったな‥‥)
オ: 聞きたかったら、手みやげの
ひとつも持ってくるんだネ!

(「すみれの間」に移動する)


同日 某時刻
ホテル・バンドー すみれの間

成: 事情聴取、まだ
つづいているのだろうか。
警官やホテルのスタッフが
いそがしそうに動いている。
春: こんな状況で、調査が
できるのでしょうか‥‥
成: ‥‥やるしかないね。

(「控え室前・ろうか」に移動する)


同日 某時刻
控え室前 ろうか

ナ: あ! 来よった!
いやあ。待ってたんやで、
ナルホドー。
成: ナツミさん‥‥
ナ: おまわりさあん!
ハンニンが現れたでェ!
成: なな、なんだなんだ。
ナ: タイホやッ! サイバンやッ!
ユーザイやッ! シケイやッ!
成: ど、どうしたんですか?
ナツミさん。
ナ: どうしたもこうしたも
ナツミさんもあるかい!
‥‥ホレホレ、早よ出さんかッ!
春: あの、何を‥‥?
ナ: カメラやカメラ!
ほーどーじんのイノチ、
7万円もしたカメラやぁッ!
成: カメラ‥‥ですか?
ナ: ホレ、よく言うやん。ハンニンは
現場に戻ってくる、って。
ミゴト、引っかかりおったワ!
成: ミゴト、引っかかったみたいだよ。
‥‥ヤッカイなトラブルに。
春: はあ‥‥。

(「カメラ」を聞く)
成: あの‥‥
カメラがなくなったんですか?
ナ: タダのカメラやないで。
定価16万円の最高級品やッ!
春: おや。‥‥たしか先ほどは、
7万円のカメラ、と‥‥
ナ: 店員とハラぁ割って
ハナシ合ったんや。5時間。
カメラのちっちゃなキズやら、
店員のタイドのワルさやら‥‥
ちくちくジックリ言い聞かせたら、
マケてくれたワケ。ナミダ流して。
春: そのカメラが‥‥いつ、
なくなったのですか?
ナ: ゆんべ、事件があったアト。
取り調べやらナニやら、
ゴタついとったそのとき!
ウチの最高級のアイボーは‥‥
消えっちまったんやッ!
成: ナツミさん、その最高級品で
何を撮影してたんですか?
ナ: さあ‥‥。目についたモノ、
テケトーに撮ってたからなァ。
よくおぼえてへん。
‥‥スクープは、なかったワ。
成: (消えたカメラ、か。
事件に関係あるのかな‥‥?)

証拠品<<ナツミのカメラ>>のデータ
を法廷記録にファイルした。

(「事件について」を聞く)
成: ナツミさん、事件があった
ころのコト、聞かせてください。
ナ: ゆんべはナ。授賞式が始まる前から
このヘン、ウロついとったワ。
せやなー、王都楼がタイホされる
コロまで、おったで。
成: ‥‥何してたんですか?
こんなところで。
ナ: 決まってるやん!
ナツミさんの行くところ、
スクープあり、や!
成: スクープ?
ナ: 言うたやん。ウチは今、バリバリ
いやらしい芸能カメラマンなんや。
メチャロン、狙ってたでえ!
シャッター・チャンス!
成: (”スクープ”‥‥って、
なんのコトだろう‥‥)
ナ: ‥‥ま。いろんなスターさんに
目ウツリしとったから、
ずっとここにいた‥‥という
ワケでもないねんケド。

(「スクープ」を聞く)
成: ナツミさん‥‥ここでずっと、
見張ってたんですよね?
スクープ写真を撮ろうと。
ナ: せや。
ジャーナリストっぽいやろ?
ウラ情報があったからナ。
決定的な写真、撮ったろ思ォて。
成: いったい、
どんなスクープを‥‥?

(サイコ・ロック 錠2つ)
ナ: おっとォ、そりゃアレや。
企業ヒミツってヤツ?
成: (やれやれ‥‥。また何か
かくすつもりか‥‥)
春: 困りましたね‥‥。
ナ: はは。やった。困ってはる!
成: (”これぞ生きがい”みたいな、
とてもサワヤカな笑顔だ)

(「王都楼の控え室」に移動する)


同日 某時刻
王都楼 真悟の控え室

春: あの‥‥ここは?
成: 王都楼 真悟の控え室。
‥‥ぼくたちの依頼人の部屋だよ。
?: 何か、ご用ですか。
成: え。あ、あの。ぼくたちは‥‥
?: 王都楼の弁護士ですね。
‥‥そんなことはわかっています。
私のほうでも探していましたが、
ムダになったようです。
成: え‥‥。
ど、どうして弁護士だと‥‥?
?: 先ほど、”ぼくたちの依頼人”と
おっしゃいました。
この状況で”依頼人”という
コトバを使う人物‥‥弁護士です。
春: ‥‥すごい。
?: 当然のことです。
開廷は明日。王都楼の状況は、
とても楽観できるものではない。
あなたは、手がかりを求めて
走り回っている‥‥ちがいますか?
成: ま、まあ‥‥当たらずとも
遠からず、といったところです。
春: なるほどくん。ミエをはっている
場合ではありません。
霧: 私、華宮 霧緒(かみやきりお)と
申します。
ムダなことがキライなので‥‥
用件を、どうぞ。
成: は、はあ‥‥。
(からだは小さいのに、
堂々としたもんだな‥‥)

(「事件当夜のこと」を聞く)
霧: まず必要になるデータは、
事件当夜の関係者の行動です。
成: は、はい。そうですね‥‥。
霧: では、さっそくお話しします。
授賞式が始まる前、私は
王都楼と食事をとりました。
‥‥この控え室で。
成: ”食事”‥‥。あの、
何を食べたんですか?
霧: ‥‥言ったはずです。
ムダな会話はキライだ、と。
そんなこと、テーブルを見れば
聞くまでもありません。
成: (‥‥キビしいヒトだな‥‥)
霧: 授賞式が始まってからは、
会場のほうへ。
成: 式が終わってからは、
この控え室に‥‥?
霧: いいえ。私には、こまごました
仕事がありましたから。
ロビーで、準備を
手伝っていました。
成: はあ‥‥。
(受賞記念のショーかな)
霧: アトラクション・ショーの時間に、
王都楼を呼びに来ました。
そのついでに、藤見野 イサオさん
の控え室ものぞいたのですが‥‥
成: そこで、
死体を発見したわけですね。
霧: ‥‥‥‥‥‥
春: はあ‥‥シッカリした
かたですねえ。
成: (たしかに‥‥スキのない
ヒトだな)

(「王都楼との関係」を聞く)
成: ‥‥あの。ところで、
あなたは‥‥?
霧: ‥‥あきれた。
そんなコトも知らずに、
今まで私と会話を?
成: す、すみません‥‥。
霧: なぜ王都楼があなたを
選んだのか、リカイできません。
成: (‥‥なんでこんなコト
言われなきゃならないんだよ)
春: なるほどくん、ガマンです。
あとでわたくし、肩をたたいて
さしあげますから。
霧: 名前は先ほど申し上げました。
‥‥王都楼のマネージャーです。
成: マネージャー‥‥
そういえば、被害者‥‥イサオさん
のマネージャーは‥‥?
霧: いません。
成: いない?
霧: 私ども英都プロダクションと
ちがって、光映プロには、
役者1人ひとりにマネージャーを
つけるよゆうなど、ありません。
成: そうなんですか‥‥
霧: この業界も、
なかなか苦しいのです。
見ればあなたも、ずいぶん助手には
お困りのようですね。
そんな小さな子を連れまわして。
春: まあ! わた、わたくしは
真宵さまのために‥‥!
成: 春美ちゃん、ガマンして。
あとでジュース買ってあげるから。
春: ううう‥‥

(「藤見野 イサオ」をつきつける)
成: 被害者のイサオさんとは、
お知り合いだったんですか?
霧: この世界はせまいですから。
藤見野 イサオさんのことは
‥‥存じ上げていました。
春: ‥‥とのさまんさんと
張りあっていた、とか‥‥。
霧: ホントに‥‥彼と王都楼は
子供みたいでした。
おたがい、つまらないことで
足を引っ張りあって‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
イジを張らなければ‥‥
死なずにすんだのかも‥‥
成:
(‥‥この人は‥‥
知ってるんじゃないか‥‥?
なぜ、藤見野 イサオが
殺害されたか‥‥その理由を!)

(「殺人の動機」を聞く)
成: 何か、心当たりは
ありませんか?
霧: ‥‥なんのことでしょうか。
成: なぜ、イサオさんが
殺されたのか? その理由です。
霧: どうしてそんなことを、
私が‥‥?
成: ‥‥ぼくが聞いてるんです。
心当たりはありませんか?

(サイコ・ロック 錠4つ)
成: き、霧緒さん‥‥?
霧: ザンネンですが‥‥特に、
お話しできることはありません。
春: なるほどくん。
サイコ・ロック、ですか‥‥?
成: うん。‥‥ますます
こんがらがってきたよ。

(「控え室前・ろうか」に移動する)

(「藤見野の控え室」に移動する)


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