第3話『逆転のレシピ』探偵パート1日目(その5)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
須々木 マコ…橙
芝九蔵 虎之介…紫
鹿羽 うらみ…灰
本土坊 薫…桃
五十嵐 将兵…紺
小池 けいこ…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「吐麗美庵」に移動する)

(「五十嵐 将兵」をつきつける)
真: あ。このオジさん‥‥。
まだ、エサやってるの? ハトに。
成: ぼくも食らわされたよ。
真: ひゃあ‥‥
成: ところで‥‥ちょっと
来てくれないかな。いっしょに。
真: え。あたし?
成: どうしても、話を聞きたいんだよ。
あのオジさんから。
真: うん、いいよ。
じゃ、着がえてくるから‥‥
成: あ。ちょっと待って。
できれば‥‥
そのままがいいんだけど。
真: ? そうなんだ。

成: あの。オジさん‥‥?
五: フン! キサマには‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
真:
五: ふうむ‥‥ほお。なるほど‥‥
真: なな、なるほどくん‥‥
キョーレツな視線を感じるよ!
成: だいじょうぶ。
うまくいってるみたいだ。
五: ‥‥‥‥‥‥ぷいっ。
成:え。
五: まだまだ、オコサマだの。
そこのすべり台で
おゆうぎでもしとれ!
真: ‥‥おゆうぎ‥‥
成: (ううん‥‥
もう少しだったのに‥‥)
五: ぽっぽっぽお! ハトぽっぽお
‥‥‥‥とぉ!
成: (まいったな‥‥)
?: あの‥‥。
ちょっとよろしいかしら‥‥
五: ウルサイ! ワシは今、
ハト‥‥に‥‥エサ‥‥を‥‥
成: ち‥‥
千尋さん‥‥!
五: ‥‥むほッ!
千: もしよろしかったら‥‥
私とおしゃべり、
していただけないかしら。
五: い。い。い。
‥‥五十嵐 将兵と申す。
成: (‥‥すげェ!)

(「目撃したこと」を聞く)
千: 事件のコトですけど‥‥。
五: ああ、アレですかな。
客がコーシー飲んで死んだヤツ。
成: (‥‥性格が変わったぞ‥‥)
五: ビックリしましたなあ、
さすがのワシも!
なんか、ミョーなカッコウを
したワカゾウでしたわい!
女給さんが、コーシーを
運んだワケですわ、その男に!
千: お客さんは‥‥ひとり、
だったのかしら?
五: マチガイない! あの席には、
ソイツしかいませんでしたぞ!
で、その客がコーシーを
ヒトクチ飲んだら‥‥。
千: 飲んだら?
五: うぎゃーっとこう、
倒れちまったわけだ!
千: まあ‥‥コワい!
五: おじょうさん、
聞きじょうずですなあ。
オジさん、いくらでも
しゃべれそうだワイ。うははは。
成: (ウソをついているようすは
まったく、ない‥‥
五十嵐さんは、見ていないんだ!
”もうひとりの男”を‥‥)

(「吐麗美庵」を聞く)
千: 吐麗美庵のお料理は、
おクチに合いまして?
五: え! そ、それはもう!
ワシはその、若いコロ‥‥
青年実業家でしてなァ!
ロンドンでパチンコ屋、
やっとったんですワ!
千: まあ‥‥。
五: あそこの料理を食うと、その。
思い出すわけですわ、フランスを!
千: ステキなお話‥‥。
成: (ロンドンはイギリスだろう!)
五: フランスはイイですぞお!
見せてあげたいですなあ!
もう、タマランですぞ!
その‥‥フランスは。
千: ふふふ‥‥
成: (千尋さん‥‥失笑してるな)

(「常連さん」を聞く)
千: いつも来てくださっている
そうですわね。吐麗美庵。
五: も、もちろん!
まあ‥‥なんですワイ。
おじょうさんに会いに行っとる
ようなもんですわ! うははは。
千: まあ、うれしい。
店長ともども、
お待ちしておりますわ。
五: あ! おじょうさん!
あの板前には、気をつけなさいよ。
成: 板前‥‥って、
シェフの本土坊さんですか?
五: おうよ! なんと言っても、
前科があるからな!
成: 彼女‥‥いや、彼に
”前科”ですって‥‥!

(「本土坊の前科」を聞く)
千: 店長さん‥‥いったい、なにを
なさったのかしら?
五: イイ! そのシンケンなまなざしが
もう‥‥タマランですなコリャ!
成: (やれやれ‥‥)
五: あのオトコ‥‥客の持ちものに
手を出すクセがあったんですわ!
成: お客さんの‥‥?
五: 手袋だのハンケチだの、
セコいものが多いらしいけどな。
かっぱらい、というヤツですな!
おじょうさんも気をつけないと!
千: ‥‥それ‥‥たしかな
情報なんですの?
五: モチロンですぞ!
客にバレてタイホされるところを、
オジさん、目撃しましたからな!
‥‥コーシー飲みながら。
成: (ホントに常連らしいな‥‥)
五: そうだ、おじょうさん!
ワシが一句、書いてあげよう!
成: 一句‥‥?
五: あのオトコに気をつけるよう‥‥
”警句”というヤツですかな!

証拠品<<五十嵐のメモ>>を
法廷記録にファイルした。
五: いいですな! 何かとられたら、
オジさんに相談しなさい!
ヤスいものなら、
オジさんが買ってあげますぞ!
成: (コマったおジイさんだな‥‥)
千: ‥‥じゃあ、なるほどくん。
私が協力できるのは、
ここまでね。
成: あ、ありがとうございます。
おかげで、重要な情報が
手に入りました!
千: まったく、真宵ったら。
こんなコトで呼び出すんだから‥‥

(「吐麗美庵」に移動する)


同日 某時刻
レストラン 吐麗美庵

真: そろそろ、今日の調査も
オシマイかねえ。
成: もう、いいの?
ウエイトレスさんは。
真: うん。お客さん、来ないし。
本: ああら! マドモワゼル・マヨイ!
ダメでしょ。お店すっぽかしちゃ。
真: あ。す、すみません‥‥。
成: (そういえば‥‥
このヒトも、サイコ・ロックを
抱えていたんだっけ‥‥
最後に、ソイツを
解除しておかないとな‥‥)
本土坊さん。
もう一度、お話を
うかがいたいのですが‥‥
本: ヴォロンティエ!
いいわよお。

(「勾玉」をつきつける)

(マコの動機)
本: なな、ナニよ?
この、異様なフンイキは‥‥
成: ‥‥なんとしても聞き出します。
あの日、何があったか‥‥?
本: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
わわ、わかったワ!
コワいから、白状しちゃう!
成: ‥‥え。
(い、いきなりかよ!)
本: 宝クジなのよッ!
成: たからくじ‥‥?
本: あの、死んだ被害者のヒト‥‥
まちがいなく、持ってたの。
5000万円の当たりクジを!
成: ごご‥‥5000万円ですって!
本: その当たりクジだけが‥‥
事件が起こった直後に、
コツゼンと消えちゃったの!
成: (宝クジが‥‥”消えた”‥‥)
本: 裁判では、それが動機だって
言われてたわ!
あの子が、5000万円のクジを
奪うために毒を盛った、って‥‥
成: ‥‥どうして、今まで
教えてくれなかったんですか?
本: え! そ、それは‥‥
成: あなたは、宝クジのことを
ぼくにかくそうとしていた‥‥
そこには、何か”理由”が
あったはずです!
本: な、何を言うのよォ!
せっかく教えてあげたのにィィ!
成: 本土坊さん‥‥
5000万円の宝くじ。
被害者から、それを盗んだのは‥‥
もしかして、
この人物だったのでは‥‥?

(「本土坊 薫」をつきつける)
成: 本土坊さん。‥‥あなたには、
その可能性があるかもしれません。
本: きゃあああああああッ!

(錠1つ 解除)
成: (キヌを裂くような
オトコのヒメイ‥‥)
本: ぷ‥‥プルコワ?
なぜ! ナニを証拠に‥‥!
ワタシ、仮面マスクじゃないのよ!
ヒトのもの、盗むなんてコト‥‥
成: もうしわけありませんが‥‥
証拠があるんです。
あなたは、ヒトのものを
盗んだことがある‥‥!

(「五十嵐のメモ」をつきつける)
本: あらあ‥‥俳句、かしら。
ワタシ、詩にはうるさいのよ。
成: 読んでみてください。
‥‥ゆたかな感情をこめて。
本: ”板前はか‥‥っぱらいな‥‥
り常習犯”‥‥
成: 本土坊さん。
あまり言いたくないですけど‥‥
お客さんのものを盗んで、
タイホされたことがある、とか‥‥
本: モン・デュッ!
ゆ‥‥ユイ・マンソンジュ!
ウソっぱちよ、そんなの!
成:え‥‥
本: 言いがかりもイイカゲンに
シルヴ・プレるかしら!
そんな証拠はあるの?
ワタシが‥‥お客さんのモノを
盗んだっていう、決定的な証拠よ!

(「勾玉」をつきつける)
成: ザンネンですが‥‥まだ、クセは
なおってないみたいですね。
本: そ、それは‥‥
成: これは、ぼくの勾玉です。
‥‥キッチンで見つけました。
本: いやあああああああッ!

(錠1つ 解除)
成: (なやましげな
オトコのヒメイ‥‥)
本: た‥‥たしかに‥‥
ワタシ、キレイな
アクセサリーや小物が大好き。
つい手が出ちゃうコトがあるの。
自分でも止められなくて‥‥。
成: 客のハンカチとか、手袋なんかを
シッケイしたらしいですね。
本: そ、そうなの!
気の小さい、子リスの
ような女の子なのよ、ワタシは!
盗まれたのは、5000万円。
‥‥ものすごい金額じゃない!
ワタシには、必要ないモノ!
盗むはずがないでしょ!
成: ‥‥そうでしょうか‥‥
本: クワ? なんですって‥‥?
成: あなたは‥‥大きなモンダイを
抱えていた。
‥‥大金が必要だったんじゃ
ないんですか?

(「本土坊の借用書」をつきつける)
成: ‥‥このレストラン、
かなり苦しいらしいですね。
本:‥‥え!
成: なんでも、借金をしているとか。
‥‥5000万円。
宝くじが手に入れば‥‥
借金はなくなります。
本: ううう‥‥
成: どうですか! 本土坊さん!
本: あ‥‥
ああああれええぇぇぇぇぇぇぇっ!

(解除成功)

(「マコの動機」を聞く)
成: その、宝くじのコトですけど‥‥
そもそも、どうして
あなたが知っていたんですか?
被害者が、5000万円の
当たりクジを持っていたって。
本: あのお客さん、ラジオ聞いてたの。
‥‥イヤホンで。
成: (そういえば、マコちゃんも
言ってたな‥‥イヤホンのこと)
本: ‥‥宝クジの当選番号の
ニュースを聞いていたみたい。
いきなり叫びだしたわ。
『当たった! 5000万だッ!』
成: そこに、宝クジが‥‥?
本: そう。テーブルの上に
広げてあったワケ。
わ‥‥ワタシ‥‥どうしても、
おカネが必要だった。だから‥‥
成: <<毒>>を入れたワケですか。
‥‥被害者のコーヒーに‥‥。
本: ののの、のんのんのん!
チガうわよッ!
ワタシはただ、クジを
ちょっと1枚、もらっただけ。
真:え‥‥
本: コーヒーを飲んだ被害者が倒れて、
マコちゃんがキゼツして‥‥
1枚ぐらい、いいかな、って。
いっぱいあるんだし。
成: (当たりクジは1枚だけだぞ‥‥)
真: でも、店長さん!
ヒドいじゃないですか!
そのせいで、マコちゃんは
タイホされちゃったんですよッ!
本: そ、それは‥‥
ちがうのよォッ!

(「当たりクジ」を聞く)
本: ワタシ‥‥盗んでないの!
ご、5000万円のクジなんて!
真: だって今、言ったじゃないですか!
”1枚もらった”‥‥って!
本: だ。だから。それは‥‥‥
?: ‥‥そこまでだ。
真: あ‥‥‥
あああああああああッ!
ゴドー検事ィィィィッ!
成: な、ナニしてるんですか、
こんなトコロで‥‥!
ゴ: クッ‥‥!
こんなにすっぱいコーヒー‥‥
初めてだぜ、マスター。
成: (コーヒー飲んでたのかよ!)
ゴ: 本土坊は‥‥たしかにあの日、
被害者のクジを盗んじまった。
本: バカなオンナよ!
笑ってやってちょうだいな!
真: でも! それなら、アヤシイのは
マコちゃんだけじゃなくて‥‥
ゴ: 番号をまちがえたのさ。
成: ‥‥‥はい?
ゴ: 本土坊は‥‥となりのクジを
シッケイした。当たりクジの、な。
真: そ、それって‥‥
ハズレ、ってコトですか?
ゴ: いちおう、当たったらしい。
‥‥100円。
本: ‥‥バカなオンナなのよぅ!
笑ってってばあ!
成: じゃ、じゃあ‥‥
ホンモノの当たりクジは‥‥
どうなったんですか?
ゴ: さあ。どうなったのかねえ‥‥
オレのルールでは、映画の予告は
見ないことにしている。
お楽しみは、明日に
とっておくことだ‥‥
真: うううう‥‥
本: ねええ! そこの2人!
笑ってってばあ!
成: (やれやれ‥‥この紙きれ、
もういらないな‥‥)

<<五十嵐のメモ>>を
ゴミバコに捨てた。
成: ‥‥5000万円の
当たりクジの行方、か‥‥
真: なんか、イヤな予感がするね。
成: とにかく‥‥
マコちゃんに、2回もツラい
思いをさせるわけにはいかないよ。


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