第3話『逆転のレシピ』探偵パート2日目(その1)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
ゴドー検事…薄橙
須々木 マコ…橙
芝九蔵 虎之介…紫
鹿羽 うらみ…灰
本土坊 薫…桃
五十嵐 将兵…紺
小池 けいこ…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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1月7日 午後12時52分
成歩堂法律事務所

真: 今日の法廷‥‥どうだったのかな。
成: ”どう”って?
真: なんだか、よけいに
こんがらがっちゃったよ。
成: そうだなあ。あの、
メイワクなオジさんの証言‥‥
コーヒーに”白いコナ”を入れた
ウエイトレスは、ダレだったのか?
真: オジさん、エプロンのヒモと
リボンしか見てなかったんだよね。
成: それに、コマクの破れた耳に
イヤホンをしていた、被害者‥‥
真: ううん‥‥。世の中、ムジュン
だらけだよねー、ホントに。
成: とにかく‥‥1つでも多くの
コタエを見つけないとね。
真: マコちゃんのためだもんね!
いっちょ、やるよ!

(「相談する」を聞く)
成: さて‥‥、どこから手を
つけたらいいかな。
真: そうだねえ。
なるほどくんはどう思う?
成: とにかく、あのオジさんの証言を
どうにかしたいよね。
真: ふんふん。
成: それに、被害者にコーヒーを運んだ
ウエイトレスと、被害者自身‥‥
やっぱり、事件のカギは
吐麗美庵にあるんじゃないかな。
真: よし! じゃあ、
それで行ってみよう!
あ! あと、マコちゃんを
はげましてあげないとね!

(「気づいたこと」を聞く)
成: ‥‥どう? 何か
気づいたこと、あるかな。
真: ああ‥‥そういえば。
成:‥‥‥?
真: ケッキョク、どうなったのかな。
なるほどくんのニセモノ。
成: あ‥‥
忘れてたな、そのコト。

?: 『ボテくりこかしまわしてさらにコレ
シバきたおしたろかいワレェェッ!
‥‥成歩堂 龍一ィィィ?
アンタがかァ?
弁護士の成歩堂 龍一ゆうたら‥‥
この、ワイのコトやああぁぁぁッ!』

成: じつは‥‥ココロ当たりは
あるんだよ。ソイツのこと。
真: あれ。知ってるの?
ニセなるほどくん。
成: (そうか‥‥。真宵ちゃんは
アルバイト中だったっけ)
‥‥アレでニセモノだったら、
名誉キソンで訴えてやりたいよ。
(アイツの狙いは‥‥
いったい、なんなんだ?)

(「留置所」に移動する)


同日 某時刻
留置所 面会室

成: 取り調べ中だってさ、
マコちゃん。
真: えー! 話を聞きたかったのに。
マー コー ちゃん!
成: や、やめろよ! 遊びに来た
コドモじゃないんだから。

(「吐麗美庵」に移動する)


同日 某時刻
レストラン 吐麗美庵

真: あいかわらず
いないねー、お客さん。
成: ヒルメシどきなのになあ。
?: よよ、よしッ!
きたきたきたきたきたアッ!
成: あれ。この声‥‥
糸: そう! そこで<<8>>ッス!
カモンッス!
真: ‥‥なんか、
ひとりでアツくなってるよ。
糸: うがああああああッ!
ハズしたッスかああッ!
<<8>>なら500円‥‥
ぐううう‥‥クヤシイッ!
真: なに、もだえてるんですか?
イトノコさん。
糸: あ! アンタたち‥‥
ま、まあその。ははははは。
ちょっとその。ははははは。
ラジオ、聞いてたッス。
成: ‥‥ラジオ‥‥?
真: ああっ! イトノコさん、
ランチ食べてる!
成: (おお、ホントだ!
ニクハチセット‥‥)
糸: はああああ。
イイコトないッスねー‥‥

(「今日の法廷」を聞く)
糸: もう、サイアクッス!
自分は‥‥マコクンに
合わせるカオがないッス!
真: いい調子で追いつめてました
からねー、マコちゃんのこと。
糸: どーして、今日にかぎって
やっつけてくれなかったッスか!
成: す、スミマセン。めずらしく
スキがなかったから‥‥
真: いつもは、スキだらけで
スカスカなのにね。
糸: す‥‥スカスカッスか。
成: (まあ‥‥当たり前の
ハナシなんだよな。
一度は判決が下ってる事件だ。
そう、スキがあるワケがない)
糸: あの‥‥マコクン、ナニか
言ってたッスか? 自分のコト。
真: そうですねー‥‥

マ: 『イトノコセンパイ、ヒドいッス!
もー、キライッス!
カオも見たくないッス!』

真: ‥‥とか、なんとか。
糸: う‥‥‥‥
うおおおおおおおおおおおおッ!
真: あ! イトノコさん!
糸: 自分は! 自分はああああああッ!
真: カベにアタマぶつけてる‥‥
成: (やれやれ‥‥カワイソウに)

(「ランチ」を聞く)
成: イトノコ刑事。
どうですか? ニクハチセットは。
糸: こんな高いヒルメシは
生まれてはじめてッス。
食べてて、あまりのキンチョーに
手がふるえるッス。
真: で? で? おアジのほうは‥‥?
糸: そッスねー。
さすが2980円だけあって、
なんというか‥‥珍味ッス。
真: ちんみ‥‥
成: あの。刑事さん。
マズくないんですか? それ。
糸: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
真: ど、どうしたのかな、
イトノコさん。
成: なにやら、ジッと考えこんでるぞ。
糸: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
それッスゥッ!
じつはさっきから、この料理に
ふさわしいコトバを探してたッス。
今、わかったッス!
”マズい”だったッス!
成: はあ‥‥。
糸: 2980円も払ったから、その
ジジツを認められなかったッス!
成: (‥‥食べ終わってから
教えてあげればよかったな)
真: 被害者の岡 高夫さんも、
わざわざ食べに来たのかな。
恐るべきニクハチセットの
ウワサを聞きつけて。
成: (”被害者”、か。
そういえば、今さらだけど‥‥
岡 高夫の情報、ほとんど
ないんだよな‥‥)
真: せっかくだし、聞いてみる?
イトノコさんに。

(「ラジオ」を聞く)
真: そういえば‥‥ひとりで
大サワギしてましたよね。
糸:え。
成: あ! そうそう。
”ラジオを聞いてた”とか。
糸: べ、ベツにそんな!
大サワギなんて‥‥
真: ね。ね。ナニ聞いて
コーフンしてたんですか?
糸: いや、その‥‥
ラ、<<ラジオ体操>>ッス。

(サイコ・ロック 錠1つ)
成: (な、なんだ!
サイコ・ロック‥‥?)
糸: ははは。オイシイッスねー、
オマールえびは!
真: イトノコさん、
声がウラがえってるよ‥‥

(「勾玉」をつきつける)

(ラジオ)
成: さあ、イトノコ刑事。
‥‥聞かせてもらいましょうか。
糸: ううう。あらたまって聞かれると、
よけい言いにくいッス‥‥。
成: すぐ、ラクにしてあげますよ。
あなたが、ラジオを聴きながら
絶叫していた内容を考えれば‥‥
だいたいわかりますからね。
聞いていた番組の内容は‥‥!

(「被害者の宝クジ」をつきつける)
成: もしかして、イトノコ刑事‥‥
宝くじの当選番号の発表を
聞いていたんじゃないですか?
被害者の岡 高夫にあやかって、
デカいのを当てようとした!
糸: あ‥‥
アンタは超能力者ッスゥゥッ!

(錠1つ 解除)
成: (な、なんだ‥‥?
もうオシマイかよ!)
糸: ‥‥だから、かえって
言いだせなかったッスゥゥゥゥ!

(解除成功)

(「ラジオ」を聞く)
糸: けっこう当たるもんだな、
と思って、買ってみたッス。
成: 宝クジ、ですか。
真: で? で? どうでした?
糸: 50円、当たったッス。
ゼンゼン当たらないより、
かえってハラが立ったッス!
成: (キモチはわかるな‥‥)
糸: 岡 高夫と同じクジを
買ったッスがねえ‥‥。
ラジオ番組と連動していて、
なかなかスリリングだったッス。
クジの抽選のようすを、ナマ放送。
これが燃えるッス。
真: 岡 高夫さんも、それを聞いて
いたんですねー、きっと。
成: ところで‥‥
今、何時ですか?
糸: ‥‥え。
1時半、ちょっとすぎ‥‥ッス。
成: その、宝クジのラジオ番組は、
いつもこの時間に‥‥?
糸: そッス。‥‥クジ売り場で
もらったチラシがあるッスよ。

<<長者ラジオのチラシ>>のデータを
法廷記録にファイルした。
真: <<長者ラジオ>>‥‥かあ。
いいね、”長者”ってヒビキ。
なるほどくん!
あたしもやってみたい!
成: 自分のおこづかいで買えよ。

(「岡 高夫」をつきつける)
糸: かなりウデのいい
プログラマーだったッス。
職場じゃ<<歩くコンピュータ>>
と呼ばれていたらしいッス。
真: ‥‥じゃあ、そもそも
プログラムを作る必要、ないね。
成: (そういうコトじゃない)
糸: とにかく、マコクンと
接点がないのはたしかッス。
成: ‥‥きのう聞いたハナシと、
あまり変わりませんね。
真: ね。ね。もっと楽しい情報は
ないんですか?
糸: た、楽しい情報、ッスか?
そッスねー‥‥‥‥‥‥
あ、そッス! いっそ、
彼の職場に行ってみるッスか?
真: 岡 高夫さんの‥‥?
糸: たしか‥‥<<バグダス>>とかいう
コンピュータ会社ッス。
真: なんか、ヤリ手っぽい名前ですね!
おもしろそうだよ、なるほどくん!
成: ‥‥キカイ、
ニガテなんだよな、ぼく。
真: だいじょうぶ! ”はいてく”なら
真宵ちゃんにまかせて!
成: (ホントかよ‥‥)
糸: このレストランの近くッスから。
行ってみるといいッス!
成: (コンピュータ会社
<<バグダス>>‥‥か‥‥)

(「キッチン」に移動する)


同日 某時刻
吐麗美庵 キッチン

真: ‥‥あれ。
店長さん、だれかと話してるよ。
?: ‥‥来月、また来ますから‥‥
本: おま、おま、おま、
お待ちしてるわあ!
?: ‥‥今度いただけなかったら‥‥
つけますね‥‥火‥‥
本: い、いやだワ!
ちゃんと用意するから!
?: ‥‥スキなんです、火を見るの‥‥
ククッ‥‥
本: ノノノ、ノンノンノン!
やめてちょうだい!
?: ‥‥ウラ切らないでくださいね‥‥
わたし‥‥いつも、見てます‥‥
本: そ、そんな!
し、し、信じてちょうだいよお。
?: ‥‥しゃべったら‥‥刺しますから
‥‥包丁で‥‥
本: だだ、だいじょうぶよ。
もお、心配屋さんなんだから!
そんなあなたには、これよお。
サンダルウッドの香水‥‥
?: ‥‥スキなんです‥‥おさしみ‥‥
ククッ‥‥。
本: きゃああああああっ!
?: ‥‥じゃあ、わたし‥‥
帰りますから‥‥

本: ‥‥うううう‥‥。
キモチワルい!
シオでも
まいておこうかしらね!
そおれ。オーエス、オーエス!
成: うぎゃわっ!
本: あ、あらあらあら!
ゴメンナサイ。
成: めめ、目が! 目があああっ!
本: そんなときは、これ。
サンダルウッドの香水よお。
成: さっきの
あまりものじゃないですか!

(「吐麗美庵」を聞く)
成: それにしても‥‥お客さんが
来ませんね。このレストラン。
本: オー。そおねえ。
ちょうどいいんじゃないかしら。
お客サマには、ゆったりと
食事してほしいから。
成: ‥‥強がり、言ってるぞ。
真: ううん、女ゴコロだねえ。
本: ‥‥でも。おかげでお店は
苦しくなるばかり。
やっぱり、吐麗美庵の”吐”の
イメージがワルかったのかしら。
”吐息がもれるほどオイシイ”って
いう意味だったのに‥‥。
成: ‥‥グチ、こぼしだしたぞ。
真: ううん、めめしいねえ。
成: ‥‥真宵ちゃん。本土坊さんが
オトコだって、忘れかけてない?
本: ‥‥でも。このお店は
ワタシのすべてだから。
なんとしても! 守りぬいて
見せちゃうんだから!

(「さっきの女性」を聞く)
成: ‥‥あの。ダレなんですか?
さっき帰っていった、女の人は。
本: オー・ラ・ラ‥‥見てたのかしら?
成: え、ええ。すみません。
真: なんかこう、
しとやかなヒトでしたよねー。
本: え! シ、シトヤカ‥‥?
真: おさしみと火事が大好き、とか。

?: 『‥‥来月、また来ますから‥‥』
本: 『おま、おま、おま、
お待ちしてるわあ!』
?: 『‥‥今度いただけなかったら‥‥
つけますね‥‥火‥‥』
本: 『い、いやだワ!
ちゃんと用意するから!』

成: (‥‥このへんの会話を
考えれば‥‥
何のハナシをしていたのか、
なんとなく、わかる気がするな)
真: じゃあ。じゃあ。その証拠品、
見せてみようよ!

(「本土坊の借用書」をつきつける)
本: それがあるかぎり、ワタシ、
ツバサの折れたエンジェルなのね。
真: えんじぇる‥‥
本: 毎月まいつき、ギュウギュウに
シボりあげられた上‥‥、
‥‥ついには、あんなコトまで
手伝わされちゃって‥‥
真: ”あんなコト”‥‥?
本: あ! 借金がなければ、
モチロン断ったわよ!
でも‥‥しかたないじゃないの!
成: いったい、ナニを
手伝わされたんですか?
本: そ‥‥それだけは言えないわ!
言っちゃったら、あのオンナに
おさしみにされて‥‥
ワサビじょうゆで食べられちゃう!
成: (”おさしみにされちゃう”
‥‥か)
どうやら‥‥さっきの女の人、
借用書と関係があるようですね。
本:う‥‥!
真: あの女の人のコト‥‥
聞かせてくださいっ!

(「さっきの女性」を聞く)
成: さっき帰っていった女の人は、
やっぱり‥‥?
本: ‥‥はああ。まったく、どうして
こんなコトになったのかしら‥‥
気がついたら、借金まみれ。
社会がワルいと思うんだけど。
成: (‥‥料理のウデが
ワルいんじゃないかな‥‥)
本: あの気味のワルいオンナはね。
お察しのとおり、ローン会社の子。
成: ローン会社‥‥5000万円を
借りているところですか?
本: え、ええ‥‥。
<<カリヨーゼ>>っていうんだけど。
真: なんか、カルいキモチで
借りちゃいたくなる名前ですね。
本: あそこで借りるなら、
1000円までにしときなさい!
成: (そんなの、真宵ちゃんの
おこづかいじゃないか‥‥)
真: いくらなんでも
もう少しあるよ!
成: 本土坊さんが5000万円の
借金をしている会社、か‥‥。
真: 事件に関係あるのかな?

(「カリヨーゼ」を聞く)
本: ワタシ‥‥ナミダでキレイになる
タイプのオンナなのね。
アイツのおかげで、借金は
5000万円にふくれあがって、
もう、ナニを言われても
逆らえないわ‥‥アイツに。
真: あの。”アイツ”‥‥って、
どなたですか?
本: <<ナニワのゼニトラ>>‥‥。
真: なにわ‥‥
本: <<カリヨーゼ>>の社長サン。
そりゃもう、コワいのよお。
大阪弁でドナりつけられると、
3日ぐらい耳鳴りがやまなくて。
オンボロのスクーターの音が聞こえ
ただけで、ワタシ、泣いちゃうの。
成: (”大阪弁”に”オンボロの
スクーター”‥‥?)
‥‥もしかして、その男‥‥
ぼくに似てますか?
本: オオ‥‥ノンノンゼンゼン。
もお、ハクリョクがちがうわ。
‥‥あ。でも、そうねえ‥‥
そのトガったアタマは‥‥
ちょっと、似てるかも。
成: (どうやら‥‥
行ってみたほうがよさそうだな。
そのローン会社‥‥)
本: <<カリヨーゼ>>なら、
ビタミン広場の先にあるわあ。
真: ‥‥なるほどくん。
おカネなら、あたしが貸すよ?
300円までなら。
成: (ビタミン広場の先、か‥‥)


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