第5話『華麗なる逆転』探偵パート1日目(その5)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
ゴドー検事…薄橙
裁判長…緑
裁判官…黄
矢張 政志…紺
天龍斎 エリス…桃
毘忌尼…橙
葉桜院 あやめ…藤
美柳 ちなみ…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 某時刻
留置所 面会室

あ: あ‥‥御剣さま‥‥。
御: ‥‥もう一度、お話をうかがおうと
思って、おじゃましました。
あ: でも‥‥私。
お話しできることは、みんな‥‥
御: ‥‥あやめさん。
忘れないでいただきたい。
私は、あなたのミカタだ。
なんでも話してもらいたいのです。
あ: ‥‥は、はい‥‥。

(「奥の院」を聞く)
御: 先ほど、葉桜院の住職から
話を聞いてきました。
‥‥彼女は、ハッキリ
証言しています。
あなたが、天流斎 エリスを
刀で刺したところを見た、と。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
御: そして、もう1つ。
奥の院で、綾里 真宵の
修行を始めるとき‥‥
そこに、あなたがいた‥‥と。
あ: え‥‥っ!
御: あなたは『奥の院へは行ってない』
と、おっしゃっている。
しかし‥‥毘忌尼さんは、奥の院で
あなたと会っているのですよ。
あ: わ‥‥私は‥‥
い、行っておりません!
ゆうべ、奥の院へは‥‥。
御: (‥‥どうやら‥‥すんなり
話してはくれないようだ。
<<さいころ錠>>を解けば、
コタエがわかるのだろうか?)

(「勾玉」をつきつける)

(”こわかった”)
御: 私が事件をあつかう以上‥‥
すべての疑問にはコタエを出す。
あ: は、はい‥‥
御: ほんの小さなキッカケが、
事件に新しい光を投げかける‥‥
法廷で私は、そんな
瞬間を何度も見てきました。
だから、なんとしても探り出す。
あなたはゆうべ、本当に
奥の院には行かなかったのか‥‥?
あ: そ、それは‥‥
先ほども申し上げました。
御: ‥‥そう。あなたはこう言った。
”こわかったから行かなかった”
あ: ‥‥ええ‥‥そのとおりです。
御: もし、それが本当ならば‥‥
<<あなたが何を恐れていたか?>>
‥‥それが問題になります。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
御: あやめさん。もしかして‥‥
これではないだろうか。
あなたが、外にも出られないほど
”こわかった”ものとは‥‥!

(「あやめ宛てのメモ」をつきつける)
御: こいつは‥‥本堂で見つけました。
あなたに宛てられた手紙です。
あ: あ‥‥そ、それは‥‥!
御: ‥‥いかがかな、あやめさん‥‥
あ: そ‥‥そんなに
ニラまないでください‥‥
御: あなたが恐れていたのは、
この手紙の脅迫者だったのです!
あ: きゃああっ!

(錠1つ 解除)
御: (証拠のチカラというより、私の
眼力で錠が砕けたようだが‥‥
‥‥まあ、ヨシとしておこう)
あ: で‥‥でも、御剣さま。
御: ‥‥なんだろうか。
あ: 私‥‥そのメモは、
い、いたずらだと思いました。
御: ”いたずら”‥‥?
あ: だって‥‥
私に、たとえ”秘密”が
あったとしても‥‥
知られてこまるような
ヒトは、いませんもの。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
それは、いかがな
ものだろうか‥‥。
あ: 毘忌尼さまは、私の
おかあさまのようなかたです。
かくしごとなど、いたしませんわ!
御: ‥‥もしかしたら、
そうかもしれない。
しかし。ゆうべにかぎっては、
そうではなかった。
あ:‥‥‥!
御: それが、どんなものなのか‥‥
ザンネンながら、私は知らない。
しかし‥‥
あなたは、その”秘密”を、
この人物には知られたくなかった!

(「成歩堂 龍一」をつきつける)
御: 成歩堂 龍一‥‥
あ: あ‥‥っ!
御: 彼にとって、あなたが
そうであるように‥‥
あなたにとっても、彼は
特別なイミを持っているようだ。
あなたのココロの闇‥‥”秘密”。
彼にだけは、知られたくなかった。
いかがだろうか‥‥?
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
さすがは‥‥あの方の
お友だち、ですね‥‥。

(解除成功)

(「こわかった」を聞く)
あ: お夕食のあと‥‥私の部屋に、
このお手紙がありました。
‥‥お察しのとおりです。
私、こわくなってしまって‥‥
御: この、手紙に書かれてる
<<極楽庵>>というのは?
あ: 山小屋、のようなものです。
おぼろ橋のたもとにある‥‥
御: 山小屋‥‥
あ: だれも近寄ることのない、
あばら屋です。
御: むうう‥‥。
この見取り図でいうと‥‥?
あ: ‥‥このあたりです。
おぼろ橋から、細い道をおりて‥‥
奥の院へ行くには、どうしても
橋をわたらなければなりません。
この極楽庵に、恐ろしい怪人が
待ちかまえていると思うと‥‥
私。なんとしても、
思い出したくなかったんです。
御: ‥‥あなたのココロに閉ざされた
”秘密”‥‥ですか。
あ: ‥‥ええ。
御: (<<極楽庵>>‥‥調べてみる
必要があるようだ。
脅迫者の痕跡が
残されているかもしれない‥‥)
とにかく、あなたはゆうべ、
自室から出ていないのですね?
あ: はい。まちがいありません。

証拠品<<あやめの証言書>>を
法廷記録に挟んだ。
御: ‥‥明日の裁判‥‥
私はかならず、勝ちます。
あなたを、もう一度
成歩堂 龍一に会わせるために。
あ:‥‥‥!
御: そのときは‥‥
あなたの口から、彼に
”秘密”を語っていただきたい。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
きっと‥‥ムダ、だと思います。
御: ‥‥なぜ‥‥?
あ: たしかに、私は
成歩堂さんを知っています。
でも‥‥あの方は、私を
知らないでしょうから‥‥

(「吊り橋」に移動する)

(「山小屋・極楽庵」に移動する)


同日 某時刻
山小屋 極楽庵

糸: ひゃー。イタイタしい
ながめッスね、またこりゃ。
いや。自分のアパート‥‥
よりはマシッスかね。
御: むッ! ‥‥だれかいるぞ‥‥!
身をかくしたまえ、刑事ッ!
矢: あーあ‥‥オレって、
いっつもこうなんだよなー。
好きなコができると、
かならず遠くへ行っちまう。
こないだはチベットまで追いかけた
ケド‥‥今度は、刑務所だぜ。
しかたねえ。あの刑事の
サイフでも、盗んでみるか?
いや。‥‥カオからして
不景気だったしなあ、あの刑事‥‥
糸: ‥‥好きなコト言ってるッス。
御: シッ! ダマって聞くのだ。
矢: やっぱり‥‥マズかったよなあ。
オレが、あんなコトしなければ‥‥
御: (‥‥あんなコト‥‥?)
糸: こら! ちょっとアンタ!
‥‥今のヒトコト、異議ありッス!
矢: ななな、な、なんだなんだ!
御剣ィ! き、キタネエぞ!
御: (やれやれ‥‥バカ刑事め)
糸: も‥‥申しわけねッス!
気がついたら、思わず叫んで
いたッス。‥‥”異議あり”って。
それもハラの底から、大声で。
人さし指までつきつけて!
御: ‥‥裁判の見すぎだ。
糸: あいすまねッス。
御: しかたないな、矢張。
‥‥ハナシを聞かせてもらおうか。
矢: ううううう‥‥。

(「極楽庵」を聞く)
御: なんなのだ? この山小屋は。
矢: ‥‥さあな。オレも、きのう
見つけたんだけど。
御: それに‥‥どうして、
おまえがこんなところに‥‥?
矢: いやホレ。オレ、画家だからさ。
スケッチする場所を探してたワケ。
イイじゃねえか、このボロ小屋。
ゲージュツ的でさ。
しずかで、サムくて、電気もつかず
今にもくずれそうで。
糸: ‥‥自分のアパートを
ホウフツとさせるッス。
御: (たしかに、この小屋‥‥だれも
手入れをしていないようだ‥‥)
矢: なんか、アツいの飲むだろ。
お湯でいいか?
糸: ううう‥‥すっかり、
なじんでるッス。

(「あやめのこと」を聞く)
矢: ‥‥なあ、御剣。
あやめちゃんのコト‥‥
ゼッタイ、助けてくれよな!
御: なぜ、彼女が無実だと?
‥‥”カワイイから”か?
矢: バカ言え! そんなんじゃねえよ!
決めたんだ、オレ。
‥‥あの子と、ケッコンする。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
糸: ‥‥あの。
御剣検事が知らんプリしてるから、
かわりに自分が聞くッス。
アンタ、あの子に
プロポーズでもしたッスか?
矢: いやいや。
オレを見る目でわかるんだよ!
”この子、オレにキョーミがある”
‥‥ってさあ!
きっと、成歩堂もビックリするぜ!
あんなかわいい子が、オレの
おヨメさんになるって知ったら!
御: たしかに‥‥
ビックリするだろうな。
矢: ‥‥だからさァ。あんまり
ムチャしてほしくないよな、彼女。
ケガでもしたら、どうするんだよ。
糸: ‥‥‥‥‥‥‥‥
さっきから、ナニを言ってるッス?
このオトコは‥‥
御: むう‥‥それを本当に
知りたいのであれば‥‥
(証言台に引きずり出すしか
ないようだな‥‥)

(「事件当夜のこと」を聞く)
御: そういえば‥‥さっきは
聞かせてもらえなかったな。
‥‥ゆうべ、おまえが
どこで、何をしていたか‥‥?
矢: オマエさァ‥‥
他に話題はないのかよ?
そんなコトだから、オレみたいな
モテモテになれねえんだよ。
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
矢: わ、わかったよ!
そんな目でニラむなって。
‥‥じつはさァ。
オレ、ゆうべ‥‥
トンでもねえモノを
見ちまったんだよ。
御: ”トンでもないモノ”‥‥?

(サイコ・ロック 錠3つ)
矢: ‥‥まあまあ。いいじゃねえか、
そんなコト。どうだってよォ。
それより、なんだ。
ムカシの話でもしようぜ。
ホレ。今、アツぅいお湯、
飲ましてやるからさぁ。
御: (そういえば‥‥
ムカシからコイツには、
煮え湯を飲まされてきたっけ)

(「勾玉」をつきつける)

(事件当夜のこと)
御: ナニがなんでも聞かせてもらおう。
ゆうべ、おまえが”見た”こと‥‥
矢: お。キアイ入ってるなー、御剣。
‥‥わかったよ! 話すって。
御: ‥‥え。
(イキナリ解決、か‥‥?)
矢: イヤ、あの晩さ。すげェモン、
見ちまったワケよ!
夜の10時ごろからさァ、
カミナリが鳴り出しただろ。
オレ、ウトウトしてたワケよ。
‥‥どれぐらいたったかなあ。
いきなり‥‥ピシャーン!
もお、目の前がまっ白になって。
ありゃァ、ナオミの
ビンタよりスゴかったね。
御: ‥‥それで?
矢: そしたらさ!
燃えてるワケよ。あの橋がさァ!
御: おぼろ橋が‥‥燃えた!
それを目撃した、というのか‥‥
矢: なんだよ! 正直に話してるのに、
その、コワい目つきはよォ!
御: (なにぶん、<<さいころ錠>>が
3つも残っているからな‥‥
‥‥まだ、何かかくしている、
というコトになる‥‥)
ところで、矢張‥‥。
おまえ、それをどこで見たんだ?
矢: ど、ど、ど、ど、どこ、って‥‥
そ、そ、そりゃ、どういうイミよ!
御: 深いイミなどない。
‥‥質問に答えてもらおうか。
矢: モチロン、葉桜院の‥‥
自分の部屋から見たんだよ!
キマってるじゃねえか!
御: ‥‥あいかわらず、
わかりやすいオトコだ。
どうやら‥‥モンダイは
そっちにあったようだな‥‥
矢: そ、そ、そ、そ、そっち、って‥‥
そ、そ、そりゃ、どういうイミよ!
御: おぼろ橋への落雷‥‥おまえが
それを、部屋から見たはずがない!

(「葉桜院の見取り図」をつきつける)
御: これは、現場付近の上面図だ。
‥‥葉桜院のまわりを見ろ、矢張。
矢: ‥‥ど、どういうコトよ。
御: セツメイするまでもなかろう。
葉桜院は、森でおおわれている。
ここから、橋が見えるハズがない。
矢: な‥‥‥なんだよそれ!
先に言えよな、そういうコトは!

(錠1つ 解除)
御: ‥‥‥‥で、どうだ?
矢: ナニがよ?
御: しゃべる気になったか?
矢: ナニをよ?
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
(どうやら、まだアマいようだ)
‥‥やむを得ない。
次の段階へ進むとしよう。
おまえは葉桜院にはいなかった。
それならば‥‥”どこにいたか?”
矢: そ、そ、そ、そんなの‥‥
わかるワケないぜ!
御: (矢張がいた場所‥‥そして、
なぜ、そこにいたか‥‥?
先まで読みきってしまえば‥‥
コタエは、もうアキラカだろう)
‥‥よかろう、試してみようか。
おまえは、おぼろ橋への
落雷を目撃した。‥‥この場所で!

(「極楽庵」を選択)
御: おまえが落雷を見た場所‥‥
もちろん、この<<極楽庵>>だッ!
矢: ‥‥なな、なんでオレが
こんなボロ小屋に‥‥!
サムくて、電気もつかず、
今にもくずれそうだってのに‥‥
御: 矢張。‥‥そもそも、
なぜ、キサマは知っているのだ?
”電気がつかない”コトを。
‥‥今はまだ、そんなに暗くない。
矢: あ、ああ‥‥ッ!
御: つまり、これで証明されたわけだ。
キサマは‥‥暗くなってから、
ここへ来たことがあるのだッ!

(錠1つ 解除)
矢: さ‥‥さすがだな、御剣。
成歩堂とは、ヒトアジちがうぜ‥‥
御: ‥‥さあ、聞かせてもらおうか。
ゆうべ、キサマはなぜ、こんな
サムい山小屋にいたのか‥‥?
矢: それは‥‥その。
バリケードな問題なワケよ!
御: ”デリケート”だ。
‥‥もしかして、キサマは‥‥
だれかを待っていたのではないか?
矢: うおおおおおおッ!
‥‥お、オマエって‥‥
ホント、コワいヤツだな‥‥
御: ゆうべ‥‥キサマはここで、
この人物が来るのを待っていた!

(「あやめ」を選択)
御: こんなヒドい場所で、キサマが
待つ相手など、ひとりしかいない。
矢: さっきから‥‥
”キサマ”はないだろ‥‥
御: 待っていたのは‥‥そう。
あやめさんだッ!
矢: うううう‥‥なんだか
サムくなってきたよォ、御剣ィ。
御: 私の視線が、かなり冷たいからな。
矢: そりゃ、オレ‥‥あやめちゃんに
ゾッコンだけどよォ‥‥
な、なんか、証拠でもあるのかよ!
オレがここで彼女を待っていた、
っていう証拠だよ!
御: (どうやら‥‥これで
トドメが刺せそうだな‥‥)
キサマが、あやめさんを
待っていたという証拠なら‥‥

(「あやめ宛てのメモ」をつきつける)
御: ‥‥コイツが、その証拠だ。
キサマは、彼女を呼びだしたのだ。
この、くしゃくしゃの脅迫状で!
矢: う‥‥うわわわ、それ!
返せッ! ハズカシイじゃねえか!
なんでオマエが
持ってるんだよ、コレ!
御: そんなコトは、問題ではない‥‥。
見そこなったぞ、矢張。
矢: な、ナニがよ‥‥?
御: かよわい女性の弱みにつけこんで、
恥ずかしくないのかッ!
矢: う‥‥‥うううう‥‥
御: だいいち、なんだ! この手紙の
アタマの<<全略>>というのは!
矢: ‥‥だ、だって。<<手紙の書き方>>
って本に、『そう書け』って‥‥
御: それは<<前略>>だッ!
ゼンブ略したら、もう
書くことがないではないかッ!
矢: うわああああああああああああん!
ゴメンよおおおおおおおおおおお!

(解除成功)

(「事件当夜のこと」を聞く)
御: 矢張! キサマはゆうべ、
この極楽庵にいたのだな?
そして、おぼろ橋への落雷を
目撃した!
矢: ご、ごめんよお‥‥
糸: 見下げ果てたオトコッス!
婦女子をキョーハクするなんて‥‥
矢: うううううう‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
あれ。
糸: ‥‥なんス?
矢: なんだよ、さっきから!
キョーハク、キョーハクってよォ!
糸: だから! アンタは、あやめさんの
秘密をネタに、脅迫状を‥‥
矢: コレのどこが脅迫状なんだよ!
糸: 『あなたの<<秘密>>を
知られたくなければ』‥‥。
‥‥どこから見ても、
リッパな脅迫状じゃないッスか!
矢: バカ言え! ラブレターだよ!
恋文! ‥‥決まってるだろ!
御: な‥‥‥なんだと‥‥?
矢: 凍てつく冬山の雪すらもとかす、
オレの暑苦しいアイだよ!
御: し、しかし‥‥それでは!
この<<秘密>>というのはなんだ!
矢: あやめちゃんの<<秘密>>‥‥?
そんなの、決まってるだろ。
”あやめちゃんとオレの、おアツい
カンケイ”しか、ねえだろうが!
‥‥あやめちゃんもさ。毘忌尼の
オバサンに知られちゃコマるだろ?
こぉんな、アマずっぱくて
ホットな<<秘密>>をさァ!
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ラブレターなのに、なぜ
こんな茶封筒なのだッ!
矢: しかたねェだろ!
他になかったんだからさァ!
糸: じゃア、なんで急に
あやまったッスか!
矢: だって! 御剣の目が
コワかったんだもんよォ!
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
矢: どうした? 御剣。
ダマりこんじゃって。
御: これが‥‥たいそうな錠の
コタエだと言うのか‥‥?
あ。あまりに、ムナしい‥‥。
矢: ‥‥ま。なんか知らんケド、
アレよな。
オレに多くをキタイしちゃ
イカン、ってコトよ。
‥‥ホレ。元気だせって!
糸: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
し。しかし、あれッスよ、
御剣検事!
まだ、コイツは
かくしてるコトがあるッス!
御: ‥‥なんのことだ? 刑事‥‥
糸: この絵描きは、最初に、
こう言ってたハズッス!

矢: 『‥‥じつはさァ。
オレ、ゆうべ‥‥
トンでもねえモノを
見ちまったんだよ。』

御: (そ、そういえば‥‥)
矢張ィィィ‥‥
矢: なな、なんだよ‥‥その、
ハラをすかした子犬みたいな目は!
御: ゆうべ、キサマが見た
”トンでもないもの”‥‥
‥‥最後に、その話を
聞かせてもらおうかッ!

(「トンでもないもの」を聞く)
矢: だ‥‥だから、言ったろ?
おぼろ橋に、カミナリが
落ちたところを見た、って。
御: ‥‥さっきはそれで
ナットクしたが‥‥
どう考えても、不自然なのだ。
矢: な、ナニがよ?
御: もし、本当にそれだけならば‥‥
ココロにカギをかけるまでもない!
そう‥‥
キサマは、ゆうべ!
‥‥もっとスゴいものを見たのだ。
矢: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
な、なんでだよ! どーしてだよ!
ワケわかんねーよ!
糸: コラ! アンタ!
御剣検事にかくしゴトをしたら、
もー、タイホッス!
矢: う‥‥‥‥‥‥‥‥
うおおおおおおおおおおおおおッ!

(サイコ・ロック 錠5つ)
御: ‥‥ムグオオオオオオオオオオッ!
糸: ど、どうしたッスか?
御: ま、また‥‥最初から
やりなおせ、というのか‥‥?
矢: な、なんかオマエの視線‥‥
ミョーにアツいぜ!
御: (‥‥こ、コイツはもう、
キリがないな‥‥
すべてのコタエを
引きずり出すためには‥‥
コイツ自身を引きずり出すしか
ないようだ‥‥証人席に!)


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