第5話『華麗なる逆転』第1回法廷(その1)

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成歩堂 龍一…黒
綾里 千尋…赤
綾里 真宵…青
綾里 春美…黄緑
御剣 怜侍…茶
狩魔 冥…水
糸鋸 圭介…黄土
ゴドー検事…薄橙
裁判長…緑
裁判官…黄
矢張 政志…紺
天龍斎 エリス…桃
毘忌尼…橙
葉桜院 あやめ…藤
美柳 ちなみ…紫
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2月9日 午前9時47分
地方裁判所 被告人第1控え室

あ: まあ‥‥マシスさまが、
私のことを‥‥?
御: どうやら‥‥あなたの<<秘密>>を
知っていたのではないようです。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥
御: ナニをテレているのですか!
こんなときに!
あ: すす、すみません!
私‥‥そういうコトに
不慣れなものですから‥‥
御: まあ‥‥事件当夜、アイツが
何を見たのか‥‥
この私が、かならず
引きずり出してみせましょう。
あ: 今日の証人は‥‥
マシスさま、なのでしょうか?
御: ‥‥いや。
まず出てくるのは‥‥
おそらく、あの住職です。
あ: 毘忌尼さま‥‥
御: 彼女は、あなたの犯行の瞬間を
目撃したと言っている。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥
御: もう一度だけ、
カクニンしておきましょう。
天流斎 エリスを殺害したのは‥‥
あなたではないのですね?
あ: ‥‥‥‥‥‥‥‥
はい。私ではございません。
御: ‥‥それならば、よろしい。
あ: あの‥‥御剣さま?
御: ‥‥なんだろうか。
あ: 御剣さまは‥‥検事さん、
なのですよね。
大丈夫なのですか? もし、
正体がバレてしまったら‥‥
御: シンパイは無用。
‥‥手は打ってあります。
あ: そ、そうなのですか‥‥
御: ‥‥あやめさん。
検事のシゴトは‥‥
人を疑うことです。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥
御: しかし‥‥。
今日の私は、弁護士だ。
弁護士のシゴトは、
人を信じ抜くこと‥‥
私の友人は、そう言っていました。
あ: 御剣さま‥‥‥
御: 私に、そのシゴトができるか
どうか‥‥
被告席で、シッカリ
見ていただきたい。
あ: ‥‥‥‥‥‥‥
‥‥よろしく
おねがいいたします。


同日 午前10時
地方裁判所 第7法廷

裁: これより、葉桜院 あやめの
法廷を、しめやかに開廷します。
御: 弁護側、準備は完了している。

(検事席 カラッポ)
裁: ‥‥察するところ‥‥
検察側は、準備が
できていないようですね。
御: ‥‥そのようだ。
裁: 審理にムダな時間をかけるのは、
どうかと思いますな。
検事席がカラ、ということは‥‥
被告人の有罪を立証する
自信がない、ということです。
‥‥どうやら、
勝負あったようですな。
それでは、しめやかに
判決を言いわたしましょう!


(異議あり!)

?: ‥‥検察側。準備完了‥‥
裁: あ‥‥あなたは‥‥?
冥: 狩魔 冥(かるまめい)。
‥‥天才検事よ。
裁: か、かるま検事‥‥というと‥‥
あの伝説の検事、狩魔 豪
(かるまごう)検事の‥‥?
冥: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
伝説は、すでに過去のもの。
この私が、狩魔。‥‥それだけよ。
今回、特別に依頼を受けて
アメリカから来たわ。
裁: そ、そうなのですか!
それは、なんとも‥‥大物です!
‥‥ところで‥‥弁護人。
御: なんだろうか。
裁: どうも‥‥あなたには、見おぼえが
あるような気がするのですが。
かつて、よく似た検事に
会ったことがあるような‥‥
御: ‥‥気のせいだろう。
裁: いかがかな? 狩魔検事。
冥: ‥‥‥‥‥‥‥‥
検事局に、このような
ヤワなオトコは存在しない。
裁: そ、そうでしたか?
しかし‥‥前に一度、この法廷で
冥: ‥‥存在しない、と言っている。
裁: な、なんですか! そのムチは!
私は、どうかと思いますぞッ!
か、係官! 今すぐ、
そのムチを‥‥

(御剣怜侍「待った!」)
御: ‥‥弁護側に、異議なし。
裁: は、はい‥‥?
御: 検察側がムチをふるおうと、
コーヒーをガブ飲みしようと‥‥
‥‥真実は、1つしかない。
私が立証してごらんに入れよう。
冥: おもしろいわ‥‥御剣 怜侍。
‥‥私は当然、今日の相手は
成歩堂 龍一だと思っていた。
しかし‥‥
本当は‥‥このときを
待っていたのかもしれない。
御剣 怜侍! ‥‥あなたを
打ち負かす、このチャンスを!
御: ‥‥フッ。
裁: こ‥‥‥この異様なフンイキ。
私はどうかと思いますな。
うははッ!
冥: ‥‥舞台はととのったわ。
審理を進めなさいな、裁判長。
裁: それでは‥‥狩魔検事。
事件の説明をおねがいします。
くれぐれも、しめやかに!
冥: 殺害されたのは、絵本作家の
天流斎 エリス。
‥‥その死体は、葉桜院の
境内で発見されたわ。
腹部を、黄金像の宝刀によって
刺しつらぬかれて、ね。
裁: これが‥‥その宝刀ですか‥‥
‥‥わかりました。
その現場写真を受理しましょう。

証拠品<<現場写真>>のデータを
法廷記録にファイルした。
冥: 尼僧・あやめの犯行で
あることは、まちがいないわ。
なにしろ‥‥
犯行の目撃者がいるのだから。
裁: ‥‥了解しました。
それでは、その証人を
入廷させてください!
御: (いよいよ、始まるな‥‥
弁護士として‥‥
最初で、最後の法廷が!)

冥: ‥‥証人。名前と職業を
おねがいするわ。
裁: いやいや! お待ちなさい!
私は、どうかと思いますぞ!
証人! ちょっと、しめやかに
背のびしてもらえますかな。

(目しか台の上に出ない)
御: たしか、控え室に‥‥
背が不自由な証人のための
みかん箱があったはずだ。
裁: 係官! ひとっ走り、
おねがいします!

冥: ‥‥では、あらためて
名前と職業をおねがいするわ。
毘: オバサンね。吾童山、葉桜院の
住職さん、やっておりますの。
名前はね。ビキニよビキニ。
どうか、お見知りおきを。
裁: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
見たところ、ビキニでは
ないようですが‥‥?
うはははッ!
冥: ‥‥法廷は、神聖なる裁きの庭‥‥
いやしいココロの持ち主は、
ただちに出て行きなさいッ!
裁: わわ、私が出ていくんですか!
毘: まあまあ。オバサンだってねぇ、
じつはスゴいんだから。特に夏は。
わはは。わは。わははははわは
御: ‥‥とにかく‥‥
証人。事件当夜、あなたは犯行の
瞬間を目撃した、と聞いているが。
毘: そ、そおなのよねェ!
いやいや。オバサンもね。
まだ、自分が信じられないワケ。
まさか‥‥ウチのあやめが
あんなコト、するわけないし‥‥
裁: それでは‥‥、
お話を聞くとしましょうか。
まず、事件当夜の、
証人自身の行動について!

(事件当夜のこと)
毘: 『あの晩、オバサンは<<奥の院>>で
修験者さまの修行を手伝ってたの。』(証言1)
『でも‥‥こう見えて、オバサン。
コシが悪いのよ。暴力的なまでに。』(証言2)
『だからね。あやめにアトを任せて、
葉桜院に帰ってきたワケ。』(証言3)
『奥の院って、おフロがないから。
オバサン、ゆっくりあったまって。』(証言4)
『さて、戻ろうか‥‥ってときに!
みみ、見ちゃったのよ!』(証言5)
裁: ぬううう‥‥。
それでは、証人が葉桜院に
戻ったのは、グーゼンだった‥‥?
毘: ‥‥そういえば、そうだわね。
コシが痛まなきゃ、ずっと
奥の院にいたと思いますよ。
御: (それは‥‥
重要かもしれないな‥‥)
冥: この証言で、問題に
なるのは‥‥ただ1点。
まあ‥‥こんなトコロで
つまずくオトコじゃないわよね?
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: それでは、弁護人。
‥‥尋問をおねがいします。

(「証言3」に「あやめの証言書」をつきつける)
御: ‥‥証人は、つねに試されている。
その観察力と、記憶力‥‥それが、
被告人の運命を決めるからです。
毘: まあまあ。まあまあまあ。
オバサンならね。大丈夫よォ!
なんてったってホラ。住職だから。
エラいから。葉桜院じゃイチバン。
御: ‥‥それならば‥‥この証言を
説明してもらえるだろうか。
被告人・あやめさんの証言です。
<<事件当夜は、鐘を鳴らしたあと、
自室にいた>>‥‥
‥‥つまり! 彼女は、
奥の院に行っていないのです!
毘: そ‥‥そんな‥‥!
あの子が、そんなコトを‥‥

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: ”被告人”と、”証人”‥‥
ウソをつく確率が高いのは
どっちかしら?
被告人が、自分の身を守るため、
そんなウソをついたのよ!

(御剣怜侍「異議あり!」)
御: それでは、スジがとおらない。
殺人現場は、葉桜院の境内だ。
被告人が、身を守るつもりなら‥‥
<<事件当夜は、奥の院に行った>>
‥‥そう、証言するハズなのだ。
冥:‥‥‥!
毘: でも‥‥オカシイわ。
どんな理由であれ‥‥
あの子がウソをつく、なんて‥‥
裁: ぬうう‥‥たしかに、
スナオそうな目をしています。
うははははッ!
冥: ‥‥どんな人間も、ウソをつく。
私の持論よ!
裁: ‥‥どうして私ばっかり
たたくのですか‥‥
とにかく! 被告人、証人とも
ウソをつく理由はありません。
‥‥と、なると‥‥
あなたの記憶力が問題に
なりますね‥‥
毘: おやおや。オバサンより年上の
クセに、記憶力にケチつける気?
裁: そそ、そういうワケでは‥‥
毘: オバサンの記憶力はねェ!
すごいんだから! 特に冬は。
裁: どうやら‥‥尋問を終了するのは
まだ、早いようです。
弁護人。証人の記憶力を
問題にするのであれば‥‥
もっと、決定的な証拠を
見せていただきませんとね。
御: ‥‥了解した。
(まだ、アマかったようだ‥‥)
裁: それでは。あやめさんのことを
証言に加えていただいて‥‥
尋問に戻ります。
‥‥よろしいですな?
毘: 『あの子、ちゃんと奥の院に来たわ。
夕食のときと同じカッコウでね。』(証言6)

(「証言6」に「あやめのずきん」をつきつける)
御: ‥‥証人。1つだけ、
たしかめておこう。
あなたが会ったと主張する
”被告人”は‥‥
この<<退魔のずきん>>を
かぶっていただろうか?
毘: もちろんよォ!
オバサンたちにとって、とっても
ダイジなものですからねェ。
わはは。わは。わはははは‥‥
あれ?

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: ちょ、ちょっと待ちなさい!
どうしてあなたが、それを‥‥?
御: それが、問題なのだよ。
‥‥狩魔検事。
このずきんは、事件当夜。
ある人物にプレゼントされた。
‥‥<<消灯の鐘>>を鳴らす前に。
冥: な‥‥なんですって‥‥!
御: ‥‥さすがに
もう、おわかりだろう。
事件当夜、証人が
被告人を見たとしたら‥‥
ずきんをかぶっている
はずがないのだッ!
毘: まあまあまあまあ!

(ざわめきが起こる)
御: (ムジュンを暴く、この感覚
‥‥なかなか、悪くない。
成歩堂のうれしそうな
カオも、ナットクできる‥‥)
裁: 静粛に! 静粛に!
‥‥いかがですか、証人!
うはははははッ!
冥: ‥‥ジューショクさま。
そのずきん‥‥もちろん、
予備があるはずよね。
毘: ”予備”‥‥というか‥‥
いくつか、よけいに
作ってありますけどねェ。
裁: ほほお‥‥。
あまっていたわけですか‥‥
毘: でも、僧に与えられるずきんは
ヒトリに1つ、なんですよ。
あやめの持っているずきんは、
それだけのハズ‥‥
裁: ぬうううう‥‥
それは、たしかに奇妙ですなあ。
うははははははッ!
冥: ずきんがあまっていた以上‥‥
それをつけることは、可能。
‥‥なんのムジュンも、ないッ!
裁: ぬうううう‥‥
御: (ザンネンながら、狩魔検事‥‥
そうは行かないのだよ。
食いちがいは、人のココロに
タネをまくのだ。
”疑惑”という名のタネを‥‥)
裁: ‥‥証人。
あなたの発言を疑うつもりは
ありませんが‥‥
証言には、細心の注意を
払っていただきたいですな。
毘: ‥‥な、なんか
ナットク行かないけどねェ‥‥。
冥: それでは、ジューショクさま。
つづけて証言をしていただくわ。
入浴後、あなたが奥の院に戻る際に
目撃したことを!
御: (すでに”疑惑のタネ”は、
裁判長のココロで芽ぶいている。
それが実をむすぶには‥‥
もう少しだけ、シゲキが必要だ。
”ムジュン”という名の
シゲキが‥‥な)

(入浴後、目撃したこと)
毘: 『おフロから出て、11時ごろ‥‥
奥の院に戻ろうと思ったワケ。』(証言1)
『そのとき‥‥境内のほうから
物音が聞こえて。ふと見ると‥‥』(証言2)
『あ‥‥あやめが! え、エリスさま
を‥‥あろうことか、カタナでッ!』(証言3)
『エリスさまは、境内に面した
カド部屋にいらっしゃいました。』(証言4)
『そこからつき落とされたあと、
カタナで刺されたんでしょうねえ。』(証言5)
裁: それは‥‥タイヘンな光景を
目撃されましたね‥‥。
‥‥たとえば、それを
私自身に置きかえてみれば‥‥
狩魔検事、なんと法廷にて
御剣弁護士をムチでまっぷたつッ!
私、なんとそれを
裁判長席にて目撃ィッ!
‥‥みたいなものですからねえ。
御: (あの裁判長‥‥
イトノコギリ刑事と同レベルの
想像力を持っているようだ‥‥)
冥: バカの想像力はバカなるがゆえ
バカにするべきにあらず‥‥
どうやら、勝負あったようね。
‥‥御剣 怜侍!
御: その、ヒトの名をフルネームで呼ぶ
クセ‥‥なんとかならないのか?

(「証言5」に「天流斎エリスの解剖記録」をつきつける)
御: ‥‥なかなかの名スイリ、
と言いたいところだが‥‥
毘: でしょお? オバサンの頭脳、
スゴいんだから。‥‥特に冬は。
御: ただ‥‥ひとつだけ、
巨大な見落としをしているようだ。
‥‥狩魔検事。解剖記録を
もう一度、よく見てほしい。
冥: か、解剖記録‥‥?
御: 被害者は、たしかに3メートルの
高さから、落下している。
‥‥しかし。
その<<落下>>は‥‥
彼女の<<死後>>のことなのだ。
冥: あ‥‥‥!
裁: た‥‥たしかに! ハッキリ
<<死後>>と書かれています!
御: この証人が目撃した光景は、
アキラカにムジュンしている!
もし、あの境内で、被告人が
被害者を刺して殺害したのならば!
‥‥いったい、そこからどうやって
3メートルも落下できたのかッ!
冥: うううううッ!

(ざわめきが起こる)
裁: せ‥‥静粛に! 静粛に!
被害者は‥‥
刺殺されたのち、落下した!
そうなると‥‥
本来の殺害現場は、被害者の部屋
‥‥ということになるのですか?
冥: そ‥‥、そうなるわね‥‥
そうよ! 被害者は、自分の
部屋で、被告人に刺された!
そして、部屋の窓から
境内につき落とされた!

(御剣怜侍「異議あり!」)
御: 天流斎エリスの部屋に、
犯行の痕跡はあったのかな‥‥?
冥:‥‥‥!
御: カタナでつらぬかれたのだ。
かなりの出血があったはずだ。
裁: い‥‥いかがですか、狩魔検事!
出血のほうは‥‥
うははははははははッ!
冥: ‥‥被害者の部屋から、
出血のアトは発見されなかった。
裁: 今のムチで、私のカオには
ちょっと、血がニジみました。
しかし! 部屋に血痕が
なかった以上、検察側の主張は‥‥
うはははははははははッ!
冥: ‥‥裁判長。モチロン、
知ってるわよね‥‥?
刃物による刺し傷の場合‥‥
最もはげしく出血するのは、
どのタイミングか‥‥?
裁: た、タイミング‥‥ですか?
冥: 刺された瞬間の出血量‥‥
これは、たいしたことはない。
傷口から、もっとも
出血がはげしいのは‥‥
‥‥凶器の刃物が、
傷口から引き抜かれたときよ。
御: いかにも。
刃物が刺さっている状況では‥‥
いわば、その凶器自体が、
傷口の<<フタ>>となっているのだ。
裁: たしかに‥‥刃物が刺さっている
状態では、出血は少ない‥‥
そう考えられます!
冥: どうやら‥‥結論が出たようね!
被害者は、カタナで刺されたまま、
部屋からつき落とされた‥‥
そう考えれば、
なんのムジュンもないッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
検事の主張には、可能性がある!
御: (さすがは、狩魔 冥‥‥
”ここしかない”という
ポイントを押さえて来る‥‥!)
冥: ‥‥フッ‥‥
裁: どうやら‥‥
証人に、もっとハッキリした
証言を要求しなければなりません。
勝手なスイソクはひかえて、
ジジツだけを述べてください!

(毘忌尼 アタマだけ)
裁: コラッ、証人!
みかん箱から下りないように!
毘: オバサンをナメるんじゃないよ。
雪の重みで、冬のオバサンは
曲がり果ててるんだからね!
‥‥特に、コシと根性まわりが!
冥: ジューショクさま。
証言をおねがいするわ。
あとで、この私が
カタとコシをたたいてあげるから。
御: (‥‥ムチでか?)
毘: ‥‥やれやれ。
しょうがないねェ‥‥。


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