第5話『甦る逆転』探偵パート1日目(その4)

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成歩堂 龍一…黒
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
宝月 茜…桃
宝月 巴…藤
巌徒 海慈…紫
罪門 恭介…紺
市ノ谷 響華…水
原灰 ススム…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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2月22日 某時刻
検事局・地下駐車場

成: (‥‥捜査はまだ
つづいてるみたいだな)
?: じゃあ‥‥お店に戻るわね。
?: 今日は、この荒野にホネを埋める
コトになりそうさ。
今夜はユメで会うとしようか、
ベイビイ。
響: ‥‥あら。
またいらしたの。
茜: あ、ど。どうも‥‥
響: どうしたのかしら、その目。
‥‥言いませんでしたかしら。
ワタクシ、捜査官にもカレが
いるんですのよ。
成: (”守衛室のカレ”は
なんだったんだよ!)
罪: ヘイ、どうしたバンビーナ。
カギをなくしたカギっ子‥‥
そんなセツない目、してるぜ。
成: (罪門 恭介‥‥
たしか、この現場の
セキニンシャ、だったよな)

(「紹介状」をつきつける)
成: あの‥‥これ、
読んでもらえますか?
罪: ‥‥なんだい、コイツは。
ファンレターはタンツボにたのむ。
成: イトノコ刑事の<<紹介状>>です。
捜査、させてもらえませんか?
罪: イトノコ‥‥ああ。
あのユカイなブルドッグか。
ふうん‥‥バースデイ・パーティー
でも、おっ始めるつもりかい?
成:‥‥え。
罪: 見ろよ。<<紹介状>>のトコロが‥‥
<<招待状>>になってるぜ。
成: ‥‥‥か。
書きまちがいだと思います。
(なんでイトノコ刑事のぶんの
ハジを、ぼくがかくんだよ!)
罪: ‥‥いいだろうさ。
他ならぬ刑事殿の血判状だ。
巡査ふぜいのオレとしちゃア、
聞かなくちゃならないだろうね。
茜: あ。ありがとう、ザイモンさん!
成: (そういえば‥‥
罪門さんは”巡査”だ。
”刑事”じゃない‥‥)
茜: あれ。ヘンだなあ。
‥‥事件現場のセキニンシャは、
刑事以上のハズなのに‥‥
罪: ‥‥さて。
それでは、みなさま。
手がかりがうなっている、
我らが金鉱へようこそ。
オレたちの合い言葉は、開拓精神。
せいぜい、楽しむとしようか!
茜: ‥‥かいたくせいしん、と。
さ。成歩堂さん!
いっちょ、やりますよ!
成: (コイツはもう、いらないな‥‥)

イトノコ刑事の<<紹介状>>を
丸めて捨てた。

(「被害者のこと」を聞く)
成: あの、罪門さん。被害者のこと、
聞かせてもらえますか。
罪: ‥‥‥‥‥‥
いいヤツは、みんな死んでいく。
これでいいかい、カウボーイ。
成: いやいや!
もう少し詳しくおねがいします。
茜: 多田敷 道夫さん‥‥
刑事さん、だったんですよね?
罪: やれやれ‥‥世話の焼ける
子馬ちゃんたちだね。
多田敷が刺されたのは、ここさ。
‥‥5時15分ごろのコトだよ。
さすらうマドンナのほほえみが、
オレにそう物語っていたさ。
成: (おキョウさんの証言、か‥‥)
罪: 胸をひと突き。やっつけシゴトに
しちゃあ、上デキの部類だろうね。
‥‥コイツが解剖記録だよ。

証拠品<<解剖記録>>のデータを
法廷記録にファイルした。
茜: ‥‥あの。お姉ちゃんと被害者は
どういう関係だったんですか?
罪: それが‥‥妙といえば
妙なのさ、バンビーナ。
宝月主席検事と多田敷刑事には、
ほとんど接点がないんだよ。
茜: 接点が‥‥ない‥‥
罪: 何年か前に1度、いっしょに
シゴトをしたことがあるが‥‥
成: (つまり‥‥動機がない。
そういうことか‥‥!)
罪: 多田敷は、とりたてて優秀な
捜査官でもなかったんだ。
主席検事とシゴトできるチャンスが
なかった‥‥そう言えるようだね。
茜: でも‥‥お姉ちゃんは事件当日、
被害者を呼びだしたんですよね?
‥‥この駐車場に。
罪: ああ‥‥そのようだ。
人間相手の闘牛をするために、ね。

(「罪門のこと」を聞く)
成: あの‥‥
こんなコト聞いてアレですけど。
罪門さん、”巡査”なんですよね?
‥‥”刑事”ではなくて。
罪: おやおや‥‥ここがテキサスなら、
アンタ。銃殺されているところさ。
成:え。
罪: これでも、2年前までは捜査官
‥‥りっぱな”刑事”だったさ。
成: あ! そうなんですか。
(‥‥先に言えよ!)
茜: でも。”巡査”は捜査の指揮を
とることはできないんじゃあ‥‥?
罪: そのとおりだよ、バンビーナ。
成: じゃあ‥‥なぜ。
巡査のあなたが指揮を?
罪: なあに。人手が足りてないだけさ。
オレは、ただの見張り番だよ。
茜: あれ、オカシイなあ。
イトノコ刑事さんは、ヒマ‥‥
手があいてるようでしたけど。
罪: かわいそうなブルドッグだよ。
ふるべきシッポが見つからない。
あの、ミツルギといっしょに
いるせいかもしれないね。
成: ‥‥御剣‥‥ですか?
罪: あのブルドッグは、ハズされた。
‥‥警察局長の決定さ。
ちなみに本人は、ハズされたコトに
気づいてないみたいだけどね‥‥
成: (捜査からハズされている‥‥
イトノコ刑事が!)

(「携帯電話」を調べる)
成: これは‥‥携帯電話だね。
茜: カガク的に考えて‥‥被害者のもの
じゃないでしょうか!
‥‥他に、思いつかないし。
成: (どこがカガク的だよ!)
とにかく、調べてみようか。

(「調べる」を選択)
成: (よし‥‥
詳しく調べてみよう!)

(「側面のボタン」を調べる)
茜: 電話のスクリーンを見ると‥‥
リダイヤル表示になってますね。
成: リダイヤル‥‥?
茜: はああ‥‥あのね、成歩堂さん。
最近の携帯電話には、
発信と着信の記録が残るんです。
青いボタンを押せば、最後にかけた
番号を呼び出してくれるんですよ。
ベンリになったモンでしょ?
成歩堂さんが知らないうちに。
成: ‥‥悪いけど、リダイヤルぐらい
知ってるよ、ぼくも。
茜: え! ご、ごめんなさい!
成歩堂さん、ひと時代前のヒトに
見えるから!
成: (‥‥やれやれ。
もう少し、調べてみるか)

(「リダイヤルボタン」を調べる)
成: (さてさて。
ダレにかかったものか‥‥)
茜: ‥‥弁護士は、あとさき考えず
とりあえずボタンを押す、と。
電:
ピッ
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成: うわ! こ、このメロディは‥‥
罪: ヘイ、そこ! どうしたッ!
電:
ピッ
成: あ! いや。すみません。
罪: 見てたぜ、カウボーイ!
‥‥アンタ、今、そのデンワで
リダイヤルをしたな?
成: は、はあ‥‥まあ。
茜: こ。このデンワ、何なんですか?
そこに落ちてたんですけど。
罪: ‥‥そいつはな。
宝月 巴主席検事のモノさ。
茜: えッ! お、お姉ちゃんの‥‥?
罪: 犯行直後、身柄をカクホされたとき
落としたらしい。
発信記録によると‥‥どうやら、
事件が起こった、まさにその時間。
だれかにデンワをかけたようだよ。
‥‥通話時間は数分だがね。
成: ‥‥! いったい、ダレに!
罪: それが‥‥わからなかったのさ。
だから、カウボーイ。
質問に答えてもらえるかい。
たった今、鳴った電話は、
いったい‥‥
成: いや‥‥‥その。すみません。
ぼくのデンワだったんですけど。
罪: な、な、な‥‥なんだと‥‥?
アンタの‥‥デンワ‥‥!
成: なんというか、
言いにくいんですけど‥‥その。
いいタイミングで、かかってきた
みたいです。‥‥まちがいデンワ。
罪: ‥‥‥‥‥‥
ここがテキサスなら、アンタ‥‥
弾丸を噛んでるところだぜ!
成: (やれやれ‥‥
怒って行っちまったよ‥‥)

証拠品<<携帯電話>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「宝月 巴」を聞く)
茜: とにかく、接点はないんですよね!
お姉ちゃんと、多田敷捜査官‥‥
罪: そのとおりさ。
しかし、まァ‥‥
そいつをおぎなってあまりある、
証拠品のゴールドラッシュだがね。
成:‥‥!
罪: それに‥‥明日の法廷に立つ検事が
あのミツルギとくれば‥‥
もう、運命は決まったよ。
バンビーナにはキノドクだけど。
茜: ‥‥ザイモンさん!
罪: なんだい、バンビーナ。
茜: どうして‥‥
そんな言い方をするんですか?
ザイモンさん‥‥ムカシは、
お姉ちゃんと‥‥
成: (”ムカシ”‥‥
何か、つながりがあったのか?)
罪: ‥‥‥!
‥‥悪かったね。たしかに‥‥
こんなコト、言うべきじゃないよ。
検事局に吹きおろす、このイヤな
カラっ風のせいかもしれないね。
成: (たしかに‥‥ここには、だれかの
”悪意”がウズまいている‥‥)

(「検事局の空気」を聞く)
罪: 御剣 怜侍の”疑惑”‥‥
早いもんさ。もう、2年はたつよ。
成: ”証拠のデッチ上げ”や
”証人との取引”ですか‥‥?
罪: ああ。勝つためには手段は選ばない
‥‥だからこそ、無敗だったのさ。
アンタに会うまでは、な。
茜: でも‥‥ウワサはあくまでも
ウワサじゃないんですか?
検事さんの世界では、
証拠がすべてじゃないんですか!
罪: 御剣の疑惑。そのモトをたどって
いくと‥‥ある人物にたどりつく。
ダレも、口に出すことはできない
‥‥アンタッチャブルの世界さ。
成: ”ある人物”‥‥?
罪: バンビーナ‥‥きみのお姉さんだ。
主席検事・宝月 巴。
茜: え!
‥‥お、お姉ちゃんが‥‥
罪: 御剣ヒトリでヤンチャな遊びが
できるワケじゃない。
”取引”という名の弾丸を
シリンダーにこめる人間がいる。
成: バカな! 御剣が‥‥
そんなことをするハズがない!
罪: ”弾丸のないところに銃声はない”
‥‥荒野の老人たちのコトバさ。
どこかに、デカいヒミツがある。
みんな、気づいているのさ。
成: (だから‥‥イトノコ刑事は
捜査からハズされたのか‥‥
御剣に、イチバン近いところに
いるから‥‥!)

(「車のトランクの上蓋」を調べる)
成: これは‥‥メモ、かな。
茜: あ! 何か書いてありますよ!
成: ホントだ。ええと‥‥
<<6−7S 12/2>>かな。
茜: 上に、名前が印刷されてますね。
‥‥タダシキ、って。
成: (殺害されたときに、
ポケットから落ちたのか‥‥)
茜: で? で? どういう
イミなんですか? 成歩堂さん!
成: わかるワケないだろ。
茜: ‥‥成歩堂弁護士と御剣検事さんの
”差”は、このへんにあり、と。
成: (‥‥御剣でも
わからないと思うけど)

<<多田敷のメモ>>を
法廷記録に挟んだ。
茜: あの‥‥
どうですか? 成歩堂さん。
成: 手がかりは、そろってきたかな。
解剖記録に、被害者のメモに‥‥
携帯電話、か。
茜: よかった‥‥
成: 気になるのは‥‥ともえさん自身が
犯行を認めてるコトだね。
『私がやった』って。
茜: 大丈夫ですよ!
お姉ちゃんがハンニンじゃないのは
あたしが保証しますから!
成: ‥‥ところで、茜ちゃん。
茜:はい?
成: きみの持っている携帯電話の
着信メロディ‥‥知ってるよ。
茜:え‥‥‥
電: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ピッ
成: <<大江戸戦士トノサマン>>か。
今、ヤングに大人気のヒーロー‥‥
なんだってね。
茜:‥‥!
成: さっき鳴ったのは、ぼくのデンワ
じゃなかった。
そう。
‥‥きみのだよ。あかねちゃん。
宝月 巴さんは、
事件が発生した直後‥‥
きみにデンワをかけた。
‥‥そうだね?
茜: ご‥‥ごめんなさい‥‥あたし。
‥‥‥‥‥‥‥‥
成: 聞かせてくれないの?
お姉さんと、何を話したか‥‥
茜: ‥‥あの。
すぐ、切れちゃったから。
成: そう、か‥‥わかった。

証拠品<<携帯電話>>のデータを
書きなおした。
成: (殺害されたのは、現職の捜査官。
被告人は、検事局のナンバー1。
もしかしたら、ぼくは‥‥
まだ、この事件のすべてを
知らないのかもしれない‥‥!)


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