第5話『甦る逆転』第1回法廷(その3)

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成歩堂 龍一…黒
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
宝月 茜…桃
宝月 巴…藤
巌徒 海慈…紫
罪門 恭介…紺
市ノ谷 響華…水
原灰 ススム…黄
綾里 千尋…赤
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(決定的な証拠品)
響: 『約5分間、現場から目を離したコト
‥‥申し上げるべきでしたわね。』(証言1)
『では。被害者のクツが脱げたコト。
‥‥これはお話ししたかしら?』(証言2)
『調べてみたら‥‥2種類の血痕が。
1つはモチロン、被害者のモノ。』(証言3)
『そして、もう1つは‥‥そう!
被告人・宝月 巴のモノさねッ!』(証言4)
『このクツは‥‥なんのムジュンも
ない、カンペキな証拠品ですわ!』(証言5)
裁: な、なんですって!
被害者のクツに‥‥血痕がッ!
響: 決定的な証拠品とお弁当は、
<<ベントーランド>>に、ご用命を。

(ざわめきが起こる)

(御剣検事「異議あり!」)
御: どういうつもりだ、証人‥‥
このようなシロモノ‥‥
なんの報告も受けていないが?
響: カンタンなコト。
‥‥前にも申し上げたでしょう?
ワタクシ、信用しておりませんの。
検事サマの、証拠品のあつかい‥‥
それゆえ、ワタクシ自身が
調査してさしあげましたのよ。
御: しかも‥‥すでに、血液検査まで
済まされているようだが?
響: 申し上げませんでしたかしら。
‥‥ワタクシ、鑑識課の職員に
3名ほど、カレがいますのよ。
御: とにかく、裁判長!
これは、正当な証拠品ではないッ!
響: なんだって‥‥?
御: 法廷における<<証拠法>>の2大原則
‥‥知らないわけではあるまい。
<<その1:警察局の許可のない
証拠品の提示は認められない>>
つまり、このクツは違法な証拠だ。
少なくとも、現時点では‥‥
茜: そ、そうなんですか!
成歩堂さん!
成: た‥‥たぶんね。
御剣のヤツ、勝ちホコってるし。
響: ‥‥そうはいかないよ、検事サマ。
御:‥‥!
響: 忘れてもらっちゃ困るねェ。
このおキョウは‥‥元・捜査官!
‥‥先ほど、
申し上げたハズですわよ。
このクツは、すでに鑑識課員による
検分が済んでおりますの。
このとおり。今日の日付で
警察局の認可も受けておりますの。
一般人であっても、正式な証拠品の
提示はできますのよ‥‥検事サマ。
御: ぐ‥‥‥ぐッ!
茜: そ、そうなんですか!
成歩堂さん!
成: た‥‥たぶんね。
御剣のヤツ、ダマっちまったし。
茜: もう! <<証拠法>>ぐらい
ベンキョウしておきましょうよ!
裁: 検察側の事情はともかく‥‥
<<証拠法>>の第1原則は、
モンダイないようです。
どうやら‥‥あなたに対する
処罰がまた1つ、増えましたな。
響: ‥‥罪人に、正しい裁きを。
すべてはカクゴの上ですわ。

<<被害者のクツ>>のデータを
法廷記録にファイルした。
裁: ‥‥それでは、弁護人。
尋問をおねがいします!

(「被害者のクツ」詳細で靴底を調べる)
茜: きゃあっ!こんなトコロにも、
べったり血がついてますッ!
成: クツの底、か‥‥
被害者自身の血、だろうね。
どうやら‥‥血だまりの中を
歩いたみたい、だね。
茜: ううう‥‥ナマナマしいんですね。
サツジン事件って。
成: (足のウラに、血のアトが
あるということは‥‥
当然、血だまりの上を
歩いたことになる、よな‥‥)

(「証言5」をゆさぶる)
成: (‥‥おキョウさんの主張を
認めるわけにはいかない!)
響: こちら‥‥シオカラ弁当で
よろしかったかしら?
成:‥‥!
響: オトナの味を
おぼえるコトだねェ、ボウヤ。
‥‥アンタの依頼人は、取り返しの
つかないおイタをしちまったのさ。
茜: 成歩堂さん! このクツ、
何かモンダイはないんですか?
成: ”モンダイ”‥‥
(ここは、重要なポイントだ。
被害者のクツ‥‥どうなんだ?)

(「モンダイを指摘」を選択)
成: ぼくの、気のせいでなければ‥‥
このクツの、ある”ポイント”に、
大きな”ムジュン”があります!
響: ‥‥その、目‥‥
やっぱり、ボウヤだねェ。
シオカラ弁当のシオからさ‥‥
とっくり味わうがいいさ!
裁: それでは、弁護人に
うかがいましょう。
被害者のクツの、”どこ”に
ムジュンがあるのか‥‥?
モンダイのあるポイントを
指摘してください!

(「靴底」を選択)
成: 証人。‥‥気づいていましたか?
このクツ底には、血痕があります。
響: ‥‥おキョウを、あんまり
ナメないコトだねェ‥‥
おキョウのクツ底に、ボウヤの
血痕がコビりつくことになるよ!
裁: クツ底‥‥たしかに、血痕が
ベッタリ残っていますな。
御: ‥‥被害者は、ナイフで刺された。
自然なコトだと思われるが‥‥
いったい! クツ底の血痕が、
何とムジュンしていると言うのか!

(「現場写真」を選択)
成: モンダイは‥‥”足跡”です。
響: ‥‥あしあと‥‥?
成: このとおり、被害者のクツの底には
血痕がハッキリ、残っています。
‥‥それならば!
現場であるクルマのそばには、
”血の足跡”が残るハズです!
裁: あ‥‥ッ!
成: しかし、このとおり!
現場には、なんの痕跡もない!
これはあきらかに、
ムジュンしています!

(御剣検事「異議あり!」)
御: この写真で見えるのは、床の一部!
血痕がなかったとは、言い切れぬ!

(成歩堂「異議あり!」)
成: もし、床に血痕が残っていれば!
捜査でイヤでも発見されるハズ!
ぼくたちも現場は調べました。
しかし、そんな血痕はなかった!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
証人! どうなのですかッ!
響: え‥‥ッ! そ、それは‥‥
茜: さ。さすが、成歩堂さんですっ!
でも‥‥
たしかに、足跡がないのは
ムジュンしてますけど‥‥
じゃあ、どうして
ないんですか? 足跡。
成:え‥‥!
裁: たしかに! モンダイは、
足跡が残っていない”理由”です!
茜: 教えてください、成歩堂さんっ!
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥まあ。ぼくは、ムジュンを
見つけるのがトクイなヒトだから。
茜: なんですか、それ!

(御剣検事「待った!」)
御: ‥‥なるほど、な。
そういうコト、だったか‥‥
成: (な、なんだ?
何をナットクしている‥‥?)
御: ‥‥まったく、ヤッカイな証人だ。
最後まで、我々をまどわせる‥‥
しかし。‥‥その証言の中に、
ヒントはかくされていたようだ。
裁: ど‥‥どういうことですかッ!
御: 思い出していただきたい。
被告人をタイホしたときの証言‥‥

響: 『‥‥主席検事殿の抵抗は、
それは見苦しいモノでしたわ。
この手を振りはらって
ドラム缶をケリ倒してみたり‥‥
‥‥カワイイカオをして、
ワリと女豹でしたわねェ‥‥』

御: ‥‥冷静な主席検事にしては、
妙な行動だと思っていたのだが‥‥
成: (たしかに‥‥)
御: さて、証人。1つだけ
カクニンさせてもらいたい。
その”ドラム缶”‥‥
中は、カラだったのだろうか?
響: ‥‥‥‥‥‥‥
そういうコト、かい。
アンタの根性は気に入らないさ、
御剣検事サマ。でも‥‥
やっぱり、アタマの回転は
悪くないようだねェ。
裁: 証人! で、では!
ドラム缶の中には‥‥?
響: 主席検事サマが倒したドラム缶‥‥
水が入っていたよ。
成: み‥‥みず、ですか‥‥?
(どういうコトだ‥‥)
御: まだ、わからないのかな?
‥‥弁護人。
被告人がドラム缶を倒した‥‥
その、本当の理由がッ!
裁: ‥‥あ。あああああッ!
ま、まさか‥‥
御: そう。被告人が、ムリヤリ
ドラム缶を倒した理由は、1つ!
自らの罪の痕跡である血痕を
洗い流すためだったのだッ!
成: う‥‥うおおおおおおおおおおッ!

(ざわめきが起こる)
裁: どうやら、カンゼンに
コタエが出たようです!
被害者のクツに残った血痕は、
被告人と犯行を結びつけています!
そして、犯行後! 犯行の痕跡を
消すため、ドラム缶を倒した!
響: 検事サマたちの得意ワザですもの。
‥‥”証拠のインメツ”は。
成: (ともえさん‥‥たしかに、
右手にケガをしていた。
『刺したとき、手を切った』
‥‥そう言ってたな、たしか)
茜: クツについた、お姉ちゃんの血‥‥
やっぱり、そのときに‥‥?
裁: どうやら‥‥これ以上、
審議の必要はないようです。
茜: な‥‥成歩堂さん!
なんとかして! おねがい!
成: む‥‥‥ムリだよ!
ともえさんは、罪を認めてるし‥‥
証拠をかくす工作までしている!
茜: で、でも‥‥!
御: ‥‥そこまでだ。
すでにコトバは必要ない。
‥‥判決をおねがいしよう。
裁: わかりました。‥‥それでは。
茜: おキョウさん、検察側の証人だよ!
検事のミカタなんだよ!
ドラム缶に水が入っていたなんて
‥‥ウソかもしれないじゃない!
裁: 被告人、宝月 巴に
判決を言いわたします!


(待った!)

響: そこのコムスメ‥‥
今、なんて言ったのかしら?
茜: え‥‥?
あ、あたし、ですか?
響: この、おキョウが‥‥
検事の”ミカタ”だって‥‥?
茜: だ、だって。そうじゃないですか!
お姉ちゃんが、証拠を‥‥
血痕を、消そうとしたなんて!
響: どうやら‥‥もう1ぱい、
オカワリがほしいようだねェ。
証拠品という名の、
とりそぼろ弁当がッ!
裁: ま、まさか、証人‥‥
あなたは、まだ何か証拠を‥‥

(御剣検事「異議あり!」)
御: すでに審理は終了した!
これ以上の勝手な発言には、
法廷侮辱罪の適用を要請するッ!
響: どうせゲロまみれさ。
そんなオドシは通用しないよ!
‥‥これを見るがいいさッ!
裁: ‥‥この、写真は‥‥
響: あの白いクツが、
本当に被害者のものかどうか‥‥
弁護士がケチをつけたら、
たたきつけようと思っていたのさ。
裁: ふ、ふむう‥‥さすが、
ヌカリがないですなあ‥‥
茜: な‥‥成歩堂さん! 見て!
この、写真のアスファルト‥‥
成: あ‥‥! ハッキリと‥‥
ぬれているのがわかる!
裁: ‥‥今度こそ、
ギモンの余地はありません。
事件の起こった直後‥‥現場は、
水によって洗い流されていた!
茜: ご、ゴメンなさい‥‥成歩堂さん。
やっぱり‥‥あたし。
ダメ、だったんですね‥‥
成: (‥‥しかたなかったんだ‥‥
最初から、わかっていた。
それに、この結末は‥‥
ともえさんが望んだコトだ!
‥‥‥‥‥‥
ゴメン‥‥千尋さん‥‥)
‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥


‥‥まだ‥‥
‥‥うつむくのは早いわ、
なるほどくん‥‥

成: ‥‥!


‥‥カオを上げて‥‥
もう一度、よく見るの‥‥
‥‥最後まで
あきらめちゃダメ‥‥

成: (これが‥‥最後の証拠品!)
裁: ‥‥それでは、今度こそ!
判決を言いわたします!


(成歩堂「異議あり!」)

成: 裁判長! お待ちください!
裁: な、なんですか!
みんなして、判決をジャマして!
ちょっと、あとにして
もらえませんかな!
成: い、いやいや!
それじゃ、遅いですから。
最後に提出された、この写真‥‥
もう一度、見てください!
この証拠品だけは‥‥まだ、
じゅうぶんなギロンをしていない!
御: すると、キサマは‥‥
この写真に何か、モンダイがある。
‥‥そう主張するのか?
成: ‥‥え!
(”考える”のは、後でいい‥‥)
そう、モンダイがあります!
(今は、前に進むんだ‥‥!)
裁: ここまで来た以上、すべての
ギロンは尽くされるべきです。
それでは、弁護人。
示していただきましょう!
この写真の”モンダイ”‥‥
いったい、どこですかッ!

(「車のマフラー」を選択)
成: モンダイになる点は‥‥
モチロン、ここです!
御: こ‥‥、これは‥‥
クルマのマフラーから、
何かのぞいているではないかッ!
裁: ちょっと、お待ちなさい!
‥‥御剣検事ッ!
御: な、なんだろうか。
裁: あの‥‥今、”まふらー”
と言いましたかな?
‥‥この写真に、エリマキは
写っていないようですが‥‥?
御: ‥‥‥‥‥‥
”マフラー”とは‥‥
クルマやオートバイの部品、だ。
排気用のパイプ‥‥と
おぼえておけば、ハジはかかない。
裁: なるほどッ! たしかに‥‥
”まふらあ”から、何かアヤシイ
布キレがのぞいているようです!
響: ‥‥‥フン!
だから、なんだと言うのさ!
そんなチッポケな布きれ‥‥
事件とは無関係に決まってるッ!

(成歩堂「異議あり!」)
成: ザンネンながら‥‥おキョウさん。
そうはいきません。
じつは‥‥あなたはすでに、
証言しているんですよ。
マフラーの中の布きれが、事件に
関係があるという可能性について!
響: な‥‥‥なんだって!
裁: それでは‥‥弁護人の考えを
うかがいましょう!
マフラーの布きれが、事件に関係
すると考えられる、コンキョとは?

(「宝月 巴の携帯電話」を選択)
成: おキョウさん。
思い出してください。
‥‥あなた自身の証言です。

響: 『‥‥そう。タイホの瞬間、彼女は
マフラーのことを口走ったの!
それで先ほどの証言で、カンちがい
してしまったのでしょう。』

響: ”マフラー”‥‥あ‥‥!
あああああ‥‥ああああああ‥‥
成: あなたが聞いたという、
”マフラー”のヒトコト‥‥
この、排気用パイプのコト
だったのではないでしょうか?
もし、そうならば!
その布きれこそは、
重要な証拠物件になるのです!
響: う‥‥‥‥
きゃああああああああああああッ!


裁: どうやら‥‥本法廷は、
中断せざるを得ないようです。
響: ちゅ‥‥”中断”‥‥!
裁: あの布きれに、イミがあるのか?
私自身は、疑わしく思います。
しかし! すべての疑問は、
アキラカにされなければならない。
至急、現場のクルマを調査して、
その布きれを提出するように。
判決は、それからです。
‥‥よろしいですね?
御: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
やむを得まい。
成: (‥‥な。なんとか‥‥
しのいだみたいだな
‥‥この場は!)
裁: それでは! これより、
30分間の休憩に入ります!
そろそろ、おヒルごはんの
時間ですしね。
成: (まだ食べるのかよ!)


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