第5話『甦る逆転』探偵パート2日目(その1)

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成歩堂 龍一…黒
御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
裁判長…緑
宝月 茜…桃
宝月 巴…藤
巌徒 海慈…紫
罪門 恭介…紺
市ノ谷 響華…水
原灰 ススム…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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2月23日 午後2時15分
成歩堂法律事務所

茜: あ、あの。成歩堂さん!
それで‥‥
‥‥ケッキョク、
どうなっちゃってるんですか?
あたし。なんだか
コンランしちゃって。
成: え! そ、それは‥‥その。
(ちょっと、整理してみよう)
‥‥被害者は多田敷 道夫捜査官。
21日の午後5時すぎに、刺殺。
殺害現場は、検事局の地下駐車場。
‥‥および、警察局の保管室、と。
茜: なんですか”および”って!
警察局と検事局‥‥
クルマで30分は離れてますケド。
成: ‥‥‥‥‥‥‥‥
それを、これから調べるんだよ。
(調べてわかるモノなら)
茜: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
よおおおし、がんばるぞお!
成: (ヤル気なのはうれしいけど、
調査の役には立たないよな‥‥)
茜: それはどうかな? 成歩堂さん。
成:え。
茜: ‥‥ちょっと、これから
つきあってもらえますか?
このメガネがダテじゃないコト、
見せるときが来ましたね!
さあ、行きましょう!
いざ、カガクの道をッ!


2月23日 某時刻
検事局・地下駐車場

茜: あたし。警察局の事件は、
どうでもいいんです!
だって。被害者の死体が
見つかったの、ココですからね!
成: (警察局で殺害されたのも
多田敷 道夫なんだけど‥‥)
茜: あたし‥‥信じられないんです。
あの、お姉ちゃんが‥‥

御: 『その”ドラム缶”‥‥
中は、カラだったのだろうか?』
響: 『主席検事サマが倒したドラム缶‥‥
水が入っていたよ。』

茜: ‥‥お姉ちゃんが、現場の痕跡を
消そうとするなんて!
成: (なんだかんだ言っても、
好きなんだな‥‥ともえさん)
茜: そ。そういうのじゃありませんっ!
ただ‥‥あの。同じ”ぷろ”として
その。信頼してるんです!
成: (高校生が何か言ってるぞ)
‥‥でも。血痕があったにせよ、
なかったにせよ‥‥
ドラム缶の水で、すべては消えた。
今さら、もう‥‥
茜: ‥‥ふっふっふっ。
あたしのカガクをナメたら
カラダにドクですよ、成歩堂さん。
成: ‥‥な。
なんだよ、その不敵な笑いは。
茜: そんなときこそ、コレの出番です。
ルミノール試薬ッ!
成: るみのーるしやく?
茜: ”血痕”って、ちょっと洗った
ぐらいじゃ、消えないんですよ。
‥‥目には見えなくても、ね。
成: でも‥‥そんな検査なら
やってるんじゃないかな。警察も。
茜: ダイジなのは、自分の目で
たしかめるコトです!
ささ。‥‥とにかく、
やってみてくださいよ!
成: ぼ、ぼくがやるのかよ!
茜: だって、あたしホラ。
未成年だし。
成: (カンケイない)
茜: じゃ、ホラ、ホラ。
このメガネ、かけるかける。
成: ‥‥え! そのメガネ、
もう1本あったの?
茜: 血液反応を調べたいところに、
クスリを”ふきつける”んです!
‥‥ホラ。こんなふうに。
画面をタッチすれば、クスリを
ふきつけますから。
さあ! これで、
血痕を探してみましょうよ!

(車の後ろをルミノール試薬で調べる)
成: (‥‥メガネごしに、青白い
光が浮かび上がってきた‥‥!)
もしかして‥‥
これが”血痕”なの?
茜: ううううう‥‥
なんか、ナマナマしいよお。
成: な、なんで
声がフルえてるんだよ。
茜: じつは‥‥ジッサイに見るの、
あたしも初めてなんです。
成: (‥‥たよりない
カガク捜査官クンだな)
茜: と、とにかく。たしかに
これは”血痕”ですけど‥‥
何か、気になりませんか?
‥‥ある種、カガク的に。
成: (”気になるコト”
‥‥カガク的に考えてみよう)

(「血痕の量」を選択)
成: ‥‥ハンニンと多田敷捜査官は、
ここで格闘したワケだよね。
そのワリには‥‥血痕の量が
少なすぎるような気がするな。
茜: あ! あたしも、そう思います!
だって‥‥被害者のクツの底には、
こんなに血がついてるのに!
成: (たしかに‥‥不自然だ!
ここで格闘があったのなら、
血の足跡がなければオカシイ!)
茜: あの。あの、あたし!
血痕を見つけたら、こうして
上面図に書きこんでいきますね!
‥‥‥ね。
なかなかヤルでしょ? あたし。
成: たしかに‥‥ベンリだね。
ものすごく。
茜: おこづかいためて
買ったんですからね、コレ。

<<ルミノール試薬>>のスプレーを
あかねちゃんにジマンされた。
茜: 警察は、すべてのデータを
提示してくるとはかぎりません。
ツゴウの悪い証拠は、
ダマってることがあるんです。
成: その、”かくされた証拠”を
自分たちで暴き出す‥‥
茜: ね。ね。”やってやる!”って
気になるでしょ!
成: (気になるところがあったら
使ってみよう‥‥コイツ)
?: ‥‥フッ‥‥
そのクスリ‥‥サシミ弁当にも
反応するのかしらね。
茜: お‥‥おキョウさん‥‥!
響: ”信じられるのは、自分の目”
気に入ったよ、アンタ。
血ぬられた、このサシミ弁当‥‥
おキョウのオゴリですわ。
成: ‥‥すみませんけど、
その紹介じゃ食べられません。

(「今日の法廷」を聞く)
響: やってくれましたわね。
‥‥今日は。
成: すみません。でも‥‥
響: わかっておりますわ。
ワルいのは、こっち。
茜: おキョウさん‥‥
響: ワタクシが事件を目撃したのは、
あの守衛室のガラスごしでしたわ。
でも。それを言ったら、証言が
ウス味になってしまう‥‥
どうしても、こいクチしょうゆを
足したかった‥‥ごめんあそばせ。
茜: ひ。ヒドいじゃないですか!
ウソをつく、なんて‥‥
響: ‥‥‥‥‥‥‥‥
いいかい、おじょうちゃん。
忘れてないだろうねェ‥‥
目撃した場所はちがっても、
おキョウはハッキリ”見た”のさ。
宝月主席検事の、殺人の瞬間を!
‥‥この証言はまだ、生きている!
茜:あ‥‥
響: 捜査官として、誓ってもいい。
あの女は、多田敷を刺したのさ!
茜:‥‥‥!
成: (この写真‥‥その”イミ”を
カクニンしたほうがいいな‥‥)

(「捜査官・響華」を聞く)
茜: おキョウさん‥‥
刑事、だったんですね。
響: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
2年前まで。ナツカシイ話ね。
コワモテの容疑者の方々も、
一度、ワタクシの前に出たら‥‥
コドモみたいにゲロしたもんさね。
成: ”げろ”‥‥
響: ”自白”のコト。
みんな、洗いざらいしゃべり
ちらかしたモノですわ。
なにしろ‥‥こう見えてワタクシ、
天女にもなれますのよ。
成: ‥‥そうみたいですね。
響: 彼らの、ばっちいハナシを
ずるずる引きずり出すうちに‥‥
いつしか、こう呼ばれていましたわ
‥‥<<ゲロまみれのおキョウ>>。
茜: おキョウさんは、真実のかぐわしい
カオリを身にまとっている、と。
成: たしか、解雇‥‥
”クビ”になった、とか。

響: 『私、捜査官を天職とココロ得て
おりましたわ。おそらく‥‥
そこのすました検事さんたちに
解雇通知を受けなければ‥‥今も。』

響: あの事件のせい、さ。
‥‥<<SL9号事件>>。
成: え、えすえる‥‥!
(もっと詳しく聞けないか‥‥?)

(「現場写真」をつきつける)
響: 考えてみれば‥‥写真は、
守衛室からでも撮ることができた。
でも。さすがのワタクシも、
ほんの少し、浮き足立ちましたの。
成: だから‥‥とっさに、
現場に向かったわけですね?
響: 犯行を止めるために、
金網まで乗り越えて‥‥
そのとき撮ったのが、この写真。
茜: つまり‥‥事件発生から
5分ほどたった、”あと”‥‥
響: その”5分”がモンダイだった。
証言の”スキ”になるからねェ。
茜: で、でも! ホントのコトを
証言するべきでした!
響: アタシはねェ、おじょうちゃん。
‥‥もう、二度と!
自分の証言が”なかったコト”に
されたくなかっただけ、なのさ。
あの事件のときのように‥‥
成: (”あの事件”‥‥?)

(「飛び出しナイフ」をつきつける)
響: <<SL9号事件>>‥‥
このナイフに‥‥そして、メモ。
多田敷はねェ‥‥
あの事件の捜査担当のセキニンシャ
‥‥刑事部長だったよ。
茜: そうだったんですか‥‥
響: このナイフは、あの事件の証拠品
‥‥”凶器”だった。
まさに、多田敷が殺された日に
<<申し送り>>される予定だった‥‥
やっぱり。あの事件は
まだ、終わっちゃいないのさ!
成: <<SL9号事件>>‥‥もっと、
詳しい情報をいただけませんか?

(「SL9号事件」を聞く)
響: ‥‥思い知らされましたわね。
ワタクシたちは、しょせん
<<捨てゴマ>>にすぎない‥‥
茜: すてごま‥‥
響: 2年前のコトでしたわ。
あれは‥‥大きな事件だった。
ワタクシたちは、決定的な証拠を
つかもうと、必死でしたわ。
茜: 解決‥‥しなかったんですか?
響: ‥‥いいえ。
キレイさっぱり解決しましたわ。
犯人は逮捕され‥‥処刑された。
成: (しょ、処刑‥‥)
響: 結果には、モンダイはない。
犯人は当然のムクイを受けたのさ。
‥‥ただ、モンダイは‥‥
決定的な証拠は、なかった。
成: え! ‥‥でも、ハンニンが
処刑されたというコトは‥‥
響: ‥‥”作られた”証拠品。
茜: そ、それって‥‥それって!
まさか、”ねつ造”‥‥ですか?
響: ‥‥‥‥‥‥‥‥
事件がカタづいて、数ヶ月後。
捜査に関わっていた刑事は全員、
なんらかの理由で”整理”された。
ある者は、巡査へ格下げされ、
ある者は‥‥免職になったり。
茜: それが‥‥おキョウさん、ですか。
響: ‥‥アナタたちがよく
ご存じの殿方もいらしてよ。
成: (もしかして‥‥)
響: そう。罪門 恭介捜査官。
‥‥おっと。今は、
署内保安課の巡査さんだっけねェ。

(「捜査官・罪門」を聞く)
響: アタシたちは刑事として、
あの事件を必死に捜査した‥‥
‥‥特に、キョウスケの執念は
スゴかったねェ。
そして、事件が終わって‥‥
アイツは巡査に格下げされた。
‥‥でも。
アイツは、今も忘れていない。
そして‥‥このアタシも。
成: <<SL9号事件>>‥‥ですか。
響: あの事件には”ウラ”があった。
アタシたちは、それを追っている。
上層部の連中に、それを
止めるコトはできないのさ。
茜: あ! も、もしかして
そのお弁当は‥‥
響: アタシが、この呪われた検事局に
弁当を売りに来る理由は、1つ。
捜査にチカラを貸してくれる、
ムカシの男たちに会うためさ。
成: (おキョウさんの”カレ”か‥‥
”事件”に関わる捜査官たちが
消え、”証拠品”が現れた‥‥)
茜: 無関係‥‥じゃありませんよね。
ゼッタイ!
響: ‥‥ボウヤ。
成: な。なんですか。
響: どうやら‥‥この事件、ホンキで
調べるつもりのようだねぇ。
成: ‥‥ええ。
響: これを持っておゆきなさいな。
成: ステーキ弁当‥‥ですか。
響: エサにつられて、協力してくれる
オトコがいるだろうさ‥‥

おキョウさんから
<<ステーキ弁当>>を受け取った。
茜: あの‥‥!
おキョウさんと、罪門さんは、
その‥‥
つつつつつつつきあって
らっしゃるんですかッ!
響: ‥‥どうして、そんなコトを?
茜: 罪門さん‥‥
どうしちゃったのかな、って。
ムカシ‥‥お姉ちゃんと組んで
捜査していたころは、やさしくて。
あのふたり、とても仲がよくて
‥‥うらやましかったんです。
それに‥‥あたしのコトも、
かわいがってくれたのに。
成: (罪門さんが、捜査官だった
ころのハナシ、かな‥‥)
茜: それなのに、今になって。
なんか、冷たいんです‥‥
響: ‥‥‥‥‥‥‥‥
キョウスケとアタシは、
協力して調査をしているだけ。
‥‥過去に決着をつけるために。
それ以上のコトは、わからないね。
茜: そう、ですか。
‥‥ありがとうございます。
成: (罪門 恭介‥‥か)

(電話をルミノール試薬で調べる)
成: この、血‥‥やっぱり、
ともえさんが‥‥
茜: お‥‥お姉ちゃんは
ハンニンじゃありません!
成: でも‥‥きみに電話を
かけてきたんだよね?
事件が起こった時間に。
茜: うううう‥‥
成: ジッサイ、右手に
包帯を巻いていたわけだし。
茜: もう! 成歩堂さん、
どっちのミカタなんですかっ!
成: そ、そういう
モンダイじゃないよ‥‥
(ともえさんの手‥‥
血でよごれていたことになる。
やっかいだな‥‥)

(「警察局・エントランス」に移動する)


2月23日 某時刻
警察局・エントランス

成: ‥‥きのうより、さらに
あわただしい気がするね。
茜: 刑事さんたち、目にも止まらぬ
スピードで走りまわってますよ。
成: (警察局内で、捜査官が殺害
されたんだ。‥‥ムリもないな)
茜: こっちの現場‥‥”証拠保管室”
でしたよね、たしか。
受付でもらったパンフレットに
よると‥‥あ。こっちですよ!
成: (遊園地に来たコドモみたいだな)
茜: ちょっと、のぞいてみましょうよ!
サツジン現場。

(「警察局・警備室」に移動する)


2月23日 某時刻
証拠保管室前/警備室

成: ‥‥なんだ。この、きわめて
シュミ性の強い空間は‥‥
茜: パンフレットによると、
<<保管室前・警備室>>ですけど。
成: じゃあ、あのドアの向こうが
証拠保管室‥‥”殺人現場”か。
茜: そういうことになりますね。
‥‥‥‥‥うううう‥‥‥‥‥
成: ど。どうしたの?
茜: ヨコのサボテンくんの存在感に圧倒
されて、考えがまとまりません!
成: (やれやれ‥‥)
そもそも、警備室なのに、
どうして警備のヒトがいないんだ!
茜: ”警備のヒト”‥‥
だいたい、想像はつきますね。

(「保管室へのドア」を調べる)
成: このドアの向こうが
<<証拠保管室>>だね。
茜: さあ、ハリきって行きましょう!
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
開かない。
成: そりゃ、そうだろうね。
(現場を調べるには、
だれかの協力が必要だな‥‥)

(「警察局・エントランス」に移動する)


2月23日 某時刻
警察局・エントランス

成: (あいかわらず‥‥ピリピリした
空気が、ただよっているな‥‥)
?: ‥‥くださーい!
茜: あれ。この声‥‥
糸: ステーキ弁当ひとつ、くださ‥‥‥
アレ。アンタたち。
成: イトノコ刑事!
糸: ハナシはあとッス!
刑事のハナをナメちゃダメッス!
とりあえず、<<ベントーランド>>の
ステーキ弁当を‥‥
茜: あの‥‥コレ、ですか?
売りモノじゃないんですけど。
糸: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
成: (”ガックリ”という音が
聞こえてきそうだぞ)
糸: いや! 落ちこむのはアトッス!
ハンニンがタイホされた、今!
必要なのは、ショーコッス!
成: は、ハンニン‥‥
どういうコトですか!
糸: 警察局の証拠保管室で起きた
事件のことは、聞いてるッスね?

成: 『検事局の駐車場で捜査官が
刺殺された、同じ日に‥‥
警察局でも、捜査官が
殺害されたというのですか!』
御: 『それで‥‥ハンニンは?
目星はついたのだろうか。』
巌: 『まあね。容疑者はさ。
タイホしたのよ。さっき。』

糸: もー、警察局をひっくり返す
大スキャンダルッス!
成: イトノコ刑事! それで‥‥
いったい、ハンニンは‥‥!
糸: とにかく! ステーキ弁当が
食えないと知った、今!
ここでオシャベリしてても、
ハラがへるだけッス!
茜: あ! ちょ、ちょっと。
待ってください!
糸: 詳しく知りたければ、
留置所に行ってみるッス!
取り調べが一段落して、
独房ですすり泣いてるハズッス。
‥‥じゃッ!
茜: ‥‥証拠保管室のほうへ
走っていっちゃいました‥‥
成: どうやら、ものすごいイキオイで
事件が動き出したみたいだね。

(「警察局・刑事課」に移動する)


2月23日 某時刻
警察署内 刑事課

成: なんか‥‥やっぱり、
殺気立っているなあ。
茜: 警察局内で、捜査官が
殺害されちゃったワケですからね。
成: でも。その多田敷捜査官なら
同時に、検事局の駐車場でも‥‥
茜: ううう‥‥この話題、
ヤヤコシイから、キライです。
成: とりあえず、こっちの現場を
調べたいんだけどなあ。
茜: なにぶん、殺気立ってますからね。
ヘタしたら、コロされます!
成: ‥‥彼らも、これ以上、死体は
増やしたくないんじゃないかな。
(なんにせよ‥‥ハナシを聞いて
くれるフンイキじゃないな)

(「留置所」に移動する)


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