第2話『逆転連鎖の街角』探偵パート1日目(その2)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
北木 滝太…水
北木 小梅…青
北木 常勝…灰
並奈 美波…紫
矢田吹 麦面…黄土
河津 京作…黄緑
引田(偽)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 午前10時05分
成歩堂芸能事務所

?: おうおうおうおう!
いつまで待たせやがんでェ!
この店はよォ!
み: あ。オヤジさん。
おはようございます。
?: おう! みぬきちゃん!
このたびは、大将。
トンだコトだったなあ。
み: ええ。なんとかイノチは
とりとめたみたいですけど‥‥
王: (依頼人、って‥‥
このヒト、か‥‥?)
?: それで? こっちがその。
オドロキくんってヤツかい?
王: え。は、はい!
?: お。ウデまくりなんかしやがって。
すっかりヤル気みたいだな!
王: はい!
ヤル気なら、自信がありますけど。
?: 大将からハナシは聞いてるだろ?
ひとつ、ヨロシクたのむぜ!
王: は、はいッ!
弁護、ですよね!
?: ベンゴォ?
ナニ、ネムたいコト
言ってんだよニイちゃん。
屋台よ、屋台!
オレサマの、城ってヤツだあ!
王: やたい‥‥?
み: ホラ。こちら、ラーメン屋さんの
ムギツラさんじゃないですか!
王: その、いかにも”知り合い”を
押しつける紹介、やめてくれよ。
?: アンタ、最近この街に
引っ越してきたのかい?
王: そういうワケじゃあ‥‥
?: じゃ、名物屋台<<やたぶき屋>>の
ご主人ぐらい、知ってるだろうが?
王: やたぶき屋‥‥?
?: はああ。なんとかしてくれよ、
みぬきちゃんよォ。
み: あの。この方は矢田吹 麦面
(やたぶきむぎつら)さん。
とにかく、
お話を聞いてみましょうよ!
麦: よろしくたのむぜ、ニイちゃん!

(「おじさんのこと」を聞く)
王: ええと‥‥
たしか、屋台のご主人とか。
麦: 矢田吹 麦面。
”ムギツラのオヤジ”でいいぜ。
究極の”みそ”を求めて
‥‥1年と3ヶ月!
王: 意外と浅い歴史ですね。
麦: ウチの家系、代々ラーメン屋でさァ。
当然、ワシも期待されたワケだ。
しこしこ麺にこだわる、
15代目としてなァ。
み: そっちの歴史は深いんですね。
麦: でもさァ。若気のいたりというか。
親に反抗して、ベツのシゴトを
選んだワケ。
でも、ケッキョク
うまくいかなくてな。
王:はあ。
麦: ケッキョク、気づいたワケ。
ワシの血管にも‥‥
やっぱり、みそスープが
流れているんだ、ってなァ!
み: いいお話ですねえ。
ある種”ウンメイ”みたいな!
麦: そう、それ!
”ウンメイのちぢれ麺で
結ばれた縁”ってヤツ?
王: (わかるような、
よくわからないような)
麦: それで、去年から屋台を始めたワケ。
15代目<<やたぶき屋>>さァ!

(「やたぶき屋」を聞く)
王: あの。
<<やたぶき屋>>というのは‥‥?
麦: シッカリしてくれよォ。
この辺じゃ知らない者はないぜ。
親のカタキよりしょっぱい
みそラーメンを出す屋台じゃねえか。
王: (悪いけど、知らない)
み: うちのパパ、常連さんなんですよ。
オヤジさんの屋台の。
麦: まだ弁護士のセンセイだったころ。
先代の屋台に、よく来てたらしいぜ。
副所長さんと、ふたりしてさァ。
王: すみません。そのうち
食べに行きますよ。
麦: それだッ! ニイちゃん!
王:え。
麦: その屋台がモンダイなんだよ!
み: ‥‥どういうコトですか?
麦: 盗まれちまったんだよ!
ワシの屋台がッ!
王: 盗まれた‥‥?

(「屋台の盗難」を聞く)
麦: ゆうべのコトだよ。
いつもどおり、街をねり歩いたワケ。
チャルメラ吹きちらかしてさァ。
み: 親父さんのチャルメラ。近所から
苦情が出るほど大音量ですもんね。
麦: おいおい、やめてくれよ。
テレちまうぜ。
王: (それ以前に‥‥今の、
”チャルメラ”なのか‥‥?)
麦: とにかく。店を閉めて、
ウチの前に置いておいたワケ。
‥‥そしたら、今朝も今朝ッ!
お日さまが、カオを出す前‥‥
‥‥コツゼンと消えてたワケ!
ワシの城がッ!
王: ヨッパライが持って
行っちゃったんじゃないですか?
オレの、テキトーな
スイリですけど。
麦: とにかく、アレがないと
店が開けられねェ。
どんぶりもゼンブ、
あの中にしまってたしなァ。
み: それはそれは‥‥その。
おキノドクでしたね。
麦: マッタクだぜ‥‥というワケで。
よろしくたのむぜ、ニイちゃん。
王: え。あ、あの。もしかして‥‥
”依頼”というのは‥‥?
麦: おう。探してきてくれや。
‥‥オレサマの屋台。
見つけてくれたアカツキには
ゴチソウしてやるからよ!
一生忘れられないほど
しょっぱいみそラーメンを、なァ!
王: あ。でも、オレ。
弁護士ですから‥‥
麦: ワシの家、ここだから。
ナニかあったら寄ってくんな!
今日中にたのむぜ。
仕込みがあるからな!
王: やれやれ‥‥なんなんだよ。
交通事故の次は、
屋台ドロボーか‥‥
み: あの‥‥じつは。
みぬきもね。
聞いてもらいたい話があるの。
王: え。
(なんか、またイヤな予感‥‥)
麦: おう!
聞いてやれや、ニイちゃん!
み: ゆうべのコトなんだけど‥‥
みぬきも、盗まれちゃったの。
麦: ほお。ナニをだい?
オヤジさんに言ってみな!
み: あのね。‥‥その。
みぬきの、パンツなんだけど。
王: ぱ‥‥ぱんつ‥‥?

(「みぬきの依頼」を聞く)
王: えーと。それで‥‥盗まれたって?
その‥‥ナニを。
み: そうなの。
みぬきのパンツ。
王: そう、か。パンツをねえ。
麦: それは、その‥‥
タイヘンなコトだよなァ。
み: ゆうべ、この事務所で
お留守番していて。
そこの窓のソトにパンツを
干しておいたの。そしたら‥‥
大事なパンツだったから。
みぬき、追っかけたの。
ドロボーを。『待てー』って。
王: あんまり
ムチャしないほうがいいと思うよ。
み: ‥‥ケッキョク、
見失っちゃって。
あのパンツがないと、みぬき‥‥
麦: それは、その‥‥
タイヘンなコトだよなァ。
み: 事件が起こったのは
この事務所だから‥‥
ハイ。
地図に書きこんでおきますからね!
麦: それじゃ。
とりあえずワシは帰るから。
たのんだぜ。ワシの屋台!
王:はあ。
麦: それと、その子のメンドウも、
ちゃんと見てやれよ!
み: よかったですね、オドロキさん!
いきなり、おシゴトがいっぱい、
できたじゃないですか!
王: う。うん‥‥
み: 一度、整理しておきましょうよ!
王: (シゴト、ねえ‥‥)
まず、ひとつ目は‥‥
み: 成歩堂 龍一‥‥
パパの”ひき逃げ事件”ですね。
パパをハネ飛ばした
犯人を見つける、と。
王: ‥‥カネになりそうもないな。
み: そして、ふたつ目は‥‥
ムギツラの親父さんの依頼。
”屋台盗難事件”ですね。
王: ‥‥報酬は、
しょっぱいラーメンだっけ。
み: そして、最後は、みぬきね。
”みぬきちゃんのパンツ盗難事件”
王: ‥‥なんか、どんどん事件が
ショボくなってる気がするな。
み: さ。さ。オドロキさん!
街へ繰り出しましょうよ!
王: ‥‥すっかりヤル気みたいだな、
きみは。
み: だって面白そうだもん!
ゼンブ、
バッサリ解決しちゃいましょうよ!
王: (やれやれ‥‥
それじゃ、始めるとするか。
<<ひき逃げ事件>>‥‥
<<屋台盗難事件>>‥‥
そして‥‥
<<パンツ盗難事件>>か)

(「ひき逃げ事件現場」に移動する)


同日 某時刻
ひき逃げ事件・現場

王: ここが、成歩堂さんが
クルマにハネ飛ばされた‥‥?
み: はい!
地図によると、ここですね。
王: なんか、すごい屋敷だなあ。
‥‥妙な威圧感がある、というか。
み: あ。あそこに
やさしそうなオバさんがいますよ!
お話、聞いてみましょうよ!
王: う、うん。
(正直なところ‥‥こっちの公園も
気になるんだよな‥‥)
み: すみませーん!
あの。ちょっといいですか?
?: なんだい、おじょうちゃん。
王: (うわ。ドスのきいた声‥‥)
み: あの。すごいおうちですよねー。
ご主人様、お金持ちなんですか?
?: フッ‥‥”お金持ち”とは
ゴアイサツだねえ。
‥‥ここはね。
キタキツネ一家のお屋敷だよ。
王:え。
?: それで?
何か用かい。おニイさん。
王: い。いえッ! なんでもッ!
さ。行くよ!
み: だ。ダメですよ、オドロキさん!
ちゃんと、お話を聞かないと!
王: で。でも!
キタキツネ一家って‥‥
(このへんにニラミをきかせている、
ヤクザの一家だぞ!)
?: ‥‥聞きたいコトはハッキリ聞く。
オトコの子でしょ、アンタ。
王: うわわわわ! わかりました!
み: わあい、ありがとう! おばさん!
王: (‥‥みぬきちゃん、
コワくないのかな‥‥)
小: キタキツネ一家4代目組長の妻、
北木 小梅(きたきこうめ)‥‥
以後、お見知りおきを。
王: べ。弁護士の王泥喜 法介です。
(その、殺気のこもった目で見るの、
やめてくれないかな‥‥)

(Lボタンで視点切り替え)
王: なんだ‥‥?
公園のほうを見つめてるぞ。
み: キレイなお姉さんですね。
なんだか、アレ。
”ワケあり”って感じですよね。
王: (たしかに、
ちょっと気になるけどね)

(「ゴミ箱」を調べる)
王: 公園の入口に、
大きなゴミ箱が置かれている。
いちおう、調べておくか‥‥
み: タイヘンなんですね。
探偵さんって。
王: ”弁護士さん”ね。
‥‥あ。
み: ペンキがついてるゴミが2つ、
ありますね。
王: こっちは‥‥スリッパ、か。
どうやら、
病院のスリッパみたいだな。
み: あ! こっち!
これ、自動車の‥‥
王: ミラー‥‥か。
モギ取れたみたいだね。
何かの衝撃で‥‥
み: あの。これ、って‥‥
王: たぶんね。成歩堂さんを
ハネ飛ばしたクルマのものだ。
み: パパ‥‥強いんですね。
これ、モギ取っちゃうなんて。
とにかく。みぬきのポッケには
1個しか入らないから。
どっちを持っていきましょうか?

(「ミラー」を選択)

証拠品<<ミラー>>を
ポッケにネジこんだ。

(「警察官」を調べる)
王: やっぱり、個人的には、
こっちのほうが気になるんだよな。
み: アレじゃないですか?
ドラマの撮影。
とにかく、入ってみましょう!
警: あー、おじょうちゃん。
ダメだよ、入ってきちゃ。
み: 怒られちゃった。
王: あの。何か、あったんですか?
警: ん? いやいや。
大したコトじゃないから。
おゆうぎなら、よそでやりなさい。
王: ”おゆうぎ”じゃないですよ!
あの。オレたち、弁護士で‥‥
?: ‥‥どうしたの?
警: あ、宝月刑事殿!
ゴクローサマであります!
王: (刑事さん‥‥?)
み: 白衣を着てるなんて‥‥ヘンなの。
王: ヒトのコト言えるかよ。
?: で。なに? この子たち。
警: それが‥‥ベンゴシを名乗る
ヤジウマのようでして。
?: あー。いいかな?
おゆうぎなら、ヨソでやろうね。
王: だから! オレたちは‥‥
?: ‥‥さもないと。
そのカオに、ひっかけちゃうよ?
実験中のハイドロキシアセアニリド
ホスホモノエステラーゼ溶液を、ね。
み: えー、なんですか?
その、ハイドロキシアセアニリド
ホスホモノエステラーゼ溶液って。
王: とりあえず、カラダに悪そうだ。
行こう、みぬきちゃん!
?: ヘンなのが入ってこないように
おねがいね。
警: ‥‥はっ!
王: ううん‥‥情報がほしいな。
み: さっきのお屋敷の、
おばさんに聞いてみましょうよ!
王: (ちょっぴり、
気が進まないけどな‥‥)


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