第2話『逆転連鎖の街角』第1回法廷(その4)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
北木 滝太…水
北木 小梅…青
北木 常勝…灰
並奈 美波…紫
矢田吹 麦面…黄土
河津 京作…黄緑
引田(偽)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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王: 証人!
事件当夜、あなたは‥‥
被害者のガレージに
侵入していたことになります!
裁: まさか‥‥弁護人!
あなたは、この証人を‥‥
宇狩 輝夫氏殺害容疑で
告発するつもりなのですかッ!
河: や。やめてくれッ!
ワルい冗談だ!
け。け。け。け。検事さん!
何か言ってくれたまへッ!
牙: ちなみに。そのカワイソウな
証人のために言っておくと‥‥
河津 京作と宇狩医院のあいだには、
なんの関係も見つかっていない。
‥‥今のところ、コイツ以外は。
裁: どうやら‥‥次の証言が、
大きなポイントになるようです。
よろしいですね? 証人‥‥
河: は、はい、はいィィッ!
王: (あの動揺‥‥
”罪”をかくしたカオだ!)
み: ‥‥‥‥‥‥‥‥

(河津 京作の”真実”)
河: 『あの晩は‥‥そう!
スーパーに買い物に行ったのです!』(証言1)
『その途中‥‥携帯電話を
落としたのでしょう。』(証言2)
『そして、その道すがら、
公園を通りかかって、事件を見た!』(証言3)
『‥‥ハンニンも、被害者も、屋台も、
ハッキリおぼえているのです!』(証言4)
『あのヒトです! たしかに、
現場で被告人を見たんだ!』(証言5)
裁: ですが‥‥携帯電話は、ガレージの
中に落ちていたのですよね?
河: ま。まあ‥‥
ワタクシの携帯電話は、このとおり。
とてもよく転がるタイプですから。
坂道で落とすとタイヘンなのですよ。
裁: ‥‥ごくフツーの
携帯電話に見えますがね。
とにかく。
尋問をおねがいしましょうか。
王: (ヘンだな‥‥
オレの”腕輪”。
今回は、まったく反応しないぞ)
み: どうやら‥‥”クセ”は
出てないみたい。
みぬきも、なんにも
”感じ”ませんでした。
今回は、実力で勝負ですね!
王: (大丈夫だ! ‥‥よな?
王泥喜 法介!)

(「証言4」をゆさぶる)
王: (‥‥やっぱり、
ここがポイントだよな‥‥
”ハンニン””被害者””屋台”
‥‥詳しく聞いてみるか!)

(「”屋台”について」を選択)
王: ”屋台”のコトまで
おぼえているんですか?
河: モチロン、そうでしょう!
理工学部の学生たるもの、
観察力と好奇心がイノチですからね。
屋台のノレンに書かれていた屋号も
ハッキリおぼえています。
たしか、ええと‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
”やきぶた屋”‥‥でしたね。
裁: ”ハッキリおぼえてる”ワリには
大苦戦でしたな。
屋号‥‥ですか。
さすがに、それは関係ないでしょう。
いかがですか? 弁護人。
王: (どうだろう‥‥あの
屋台の”屋号”か‥‥)

(「非常に重要」を選択)
王: 屋台の名は<<やきぶた屋>>‥‥
どうやら。弁護側は、
極上の証言を手に入れたようです。
裁: ほほお‥‥その屋台のラーメンは
そんなにオイシイのですか。
今度、行ってみるコトに
しましょう。
それでは、ただ今の発言を、
証言に加えていただきます。
河: ‥‥フン!
我が理工学部の学生食堂名物、
<<りこうタンメン>>のスープ‥‥
そのために入学する者すらいると
いう、伝説の味をオススメしますよ。
王: (ちょっと、食べてみたい)
河: 『被害者がひいていた屋号だって
覚えている! <<やきぶた屋>>と!』(証言6)

(「証言6」に「屋台」をつきつける)
王: まちがいありませんね?
<<やきぶた屋>>‥‥
河: こう見えても、教授から
よくホメられているのですよ。
『河津くんは、目だけはイイ』
‥‥まちがいなく
<<やきぶた>>でしたね。
王: そうですか‥‥
河: な‥‥なんですか! その。
ヒトをあわれむような目は‥‥
王: ‥‥とにかく、
上面図を見ていただきましょう。
あなたが屋台を”見た”
場所は‥‥
ここ、ですね?
‥‥少し、見づらいですけど。
河: そ、そうですが?
王: それでは‥‥
屋台をよく見てください。
そのノレンに、
なんと書いてあるか‥‥
‥‥屋台のご主人の名前が
書かれています。
‥‥<<やたぶきや>>と。
河: や‥‥た‥‥ぶき‥‥バカなッ!
たしかに<<やきぶた>>
だったハズだったのだったハズだ!
裁: ふむう‥‥どうやら。
この証人は、目すら悪いようです。
王: さあ、それは
どうでしょうか‥‥
(この証人が”見た”屋号‥‥
それが、全てを変える!)
証人が見た<<やきぶた屋>>の文字。
それは‥‥

(「証人は正しい」を選択)
王: ‥‥この公園で、1ヶ所。
屋台の屋号を読みまちがえるコトが
できる場所がある‥‥としたら?
河: なんですって‥‥?
裁: 弁護人! いったい、
それは‥‥どこですかッ!
王: 証人が、屋台を見た場所‥‥
それは、ここです!

(「屋台の右側」を選択する)
王: それは‥‥ここです!
屋台を挟んで、公園の反対側ッ!
裁: ど‥‥どういうことですか?
王: 屋台の南側から見たとき‥‥
ノレンには<<やたぶきや>>と
書かれています。
‥‥しかしッ!
反対側のノレンを
フツウに読んでみてください。
裁: ‥‥あッ! <<やきぶたや>>‥‥
王: 本来は、右から読むのが
正しいのでしょう‥‥
河津さん! あなたは
ウソをついていたコトになる!
ジッサイは、あなたは公園の
北側で事件を目撃していたのです!
河: うわあっ! バレたァァァッ!

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: ナンセンス‥‥だ。
王: な。なんですって!
牙: 公園の南側から見ようと、
北側から見ようと‥‥
そこに、どんな”ちがい”が
あると言うのかな?
河: そ。そーですとも!
南は北につながり、逆もまたしかり。
地球規模で考えれば、
方向感覚など無意味なのですッ!
王: (言われてみれば‥‥あまり
状況は変わらないのか‥‥?)
み: そう、でしょうか‥‥?
王: みぬきちゃん‥‥?
み: あのヒトの証言‥‥
思い出してみてください。
なんか‥‥タイヘンなコトに
なるような気がするんですけど‥‥
こうして、ハンニンと被害者の
ヒトが向かい合っています。
そして、ハンニンが武器を
向けた瞬間‥‥
河津さんは、”叫び声”を
上げています。
そして、被害者が思わず
振り向いたとき‥‥
犯人は拳銃を撃った。
‥‥だから、右のコメカミに
弾痕が残った‥‥
これは、なんのムジュンも
ありません。‥‥でも。
王: そうか‥‥もし、河津さんが公園の
”北側”にいたとなると‥‥
すべては”逆”になってしまう!
み: そう。もし、ここで
河津さんが叫び声を上げると‥‥
被害者のクビは、
こっちを向きますから‥‥
弾痕は、コメカミの”左側”に
残っていなければなりません!
裁: あ‥‥ああああああッ!
み: つまり。”犯人”のポイントに
立っている人物は‥‥
右のコメカミを撃つなんて、
”不可能”なんです。
裁: た‥‥たしかにッ!
み: ‥‥そして、河津さんが
公園の北側にいたとなると‥‥
キズの位置は、マッタク、ちがった
意味を持ってくるのです。
牙: なるほど‥‥モチロン、
そういうコトだね、おじょうちゃん。
裁: な‥‥なんですかッ!
み: 被害者のキズは、コメカミの
”右側”にあったんですよね?
それって、つまり‥‥
公園の”北側”ですよね?
裁: ‥‥きたがわ‥‥あッ!
そこは、証人‥‥河津 京作が
立っていた場所ではないですかッ!
み: ‥‥つまり。河津さんが
”北側”に立っていた場合。
被害者の”右のコメカミ”を
撃つことができたのは‥‥
河津さん自身しかいないんです!
河: ぎゃああああああああああああッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛にィッ!
王: (す。スゴい‥‥さすが、
成歩堂さんのムスメ、か‥‥
オレが考えゴトしてる間に‥‥
勝負の場をひっくり返した!)

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: ‥‥ひとつ。たしかめて
おこうか、おデコくん。
王: な‥‥なんですか。
牙: キミは、ホントにこの大学生を
告発するつもりかい?
‥‥”殺人罪”で。
王: ‥‥‥!
(あの、証人のカオ‥‥
とても”無実”には見えない。
でも‥‥なんか、スッキリ
しない気もするんだよな。
あのヒトが‥‥”真犯人”!)
河: やめてくれッ! ボクは
見かけによらず、イイ奴なんだ!
トモダチだって、
みんなそう言ってるし!
裁: それでは。弁護人に
うかがいましょうか。
王: (‥‥どうする、王泥喜 法介!
オレは、河津さんを
告発するべきなのか‥‥?)

(「他の罪で告発」を選択)
王: (‥‥河津 京作は、殺人犯では
ないかもしれない。しかし‥‥
”無実”でないことは、不自然な
沈黙を見ればアキラカだ‥‥)
‥‥河津さん!
あなたのチンモクの”理由”‥‥
白状してください!
‥‥あなたのクチから!
河: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
この河津の辞書に<<白状>>の
文字はありませんからッ!
牙: どうやら、おデコくん。
こうなった以上‥‥
キミが、立証するしかないね。
カレのチンモクの”理由”‥‥
裁: 弁護人。あなたは、この証人を
”告発する”と言いました。
‥‥殺人以外の”罪”で。
その考えをうかがいましょう。
王: (殺人以外の”罪”‥‥
他に、考えようがない!
彼が関わった、殺人”以外”の
事件を示す証拠品を提示しよう)
裁: それでは、証拠品を
提示してください。
この証人が告発されるべき”罪”。
それを示す証拠品とは!

(「みぬきのパンツ」を選択)
王: その証拠は‥‥
コイツですッ!
裁: そ、それは‥‥!
パンツ、ですか?
み: あ、それ! みぬきの!
河: だから、そんな目で
見ないでいただきたいィィィィッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛にィッ!
‥‥証人。
どうかと思いますな。さすがに。
河: だから、ちがうのだあああぁぁッ!
王: 事件当夜‥‥9時すぎ!
少女は、パンツを盗む
ドロボーに気づいて‥‥
勇敢に、あとを追い回しました!
ハンニンは、あわてて逃げだし‥‥
身をかくした場所こそが、
宇狩外科医院のガレージだった!
裁: あ‥‥‥!
王: ちなみに、このパンツは‥‥
クルマの排気パイプに
丸めて詰め込まれていました。
”盗み”の証拠をかくしたつもり
だったのでしょう。
つまり! あなたは、殺人犯では
ないかもしれませんが‥‥
それはそれは、いかがわしい、
パンツドロボーだったのです!
河: だから、その呼び方は
いかがなモノかとォォォォォォッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛にィッ!
‥‥証人。
それはダメでしょう。
河: ‥‥だから‥‥
ちがうのにいいいいいいいいいいい
いいいいいいィィィィィィィィィィ
ィィィィィィィィィィィィィィィィ
ィィィィィィィィィィィィィィィィ
ィィィィィィィィィィィィィッ‥‥

裁: それでは、あなたは‥‥
このコトを告白する勇気がなくて、
チンモクを‥‥?
河: 勇盟大学の”勇”は
”勇気”の”勇”!
勇気ならば、ひとやま10円で
売るほどありますとも!
裁: それでは、なぜ‥‥?
河: ワタクシは、勇盟大学・理工学部に
籍を置く、学士サマなのです。
理工学部の”理”は
”理想”の”理”!
ワレワレ理工学部の人間は、
つねに好奇心を忘れないッ!
世の中の仕組みを解明していく
使命を持っているのですッ!

(王泥喜「異議あり!」)
王: でも! それがパンツというのは
マズいでしょう!
河: あ! あなたがた! 何か‥‥
オソロシイ誤解をしている!
ワタクシは、ただ‥‥
その”パンツの謎”を
解明したかっただけなのです!
そのパンツから、タイヤが出てきた
その謎を‥‥ッ!
王: ”タイヤ”‥‥?
河: わ、ワタクシは見たのだッ!
その少女が! パンツから!
タイヤを! ナベを!
ラーメンを!
ミゴトに取り出した、
奇跡の大魔術をッ!
み: あ‥‥思い出した!
おニイさん‥‥
最近、毎晩<<ビビルバー>>に
来ているお客さんだ!
王:え‥‥
み: みぬきのステージだよ。
<<マジック・パンツ>>ッ!

(ざわめきが起こる)
河: どうしても、わからないのです!
なぜ、パンツから
ホウキが出てくるのか‥‥
王: ‥‥あのさ、みぬきちゃん。
もう少し、ロマンの
あるものを出しなよ。
裁: で、では証人!
あなたは、手品のタネを知りたい
ばかりに、その少女のパンツを?
河: 気やすく”パンツ”と
呼ばないでいただきたい。
ワタクシにとっては、
レポートの”研究対象”なのです!
牙: ‥‥あのさ。もしかして‥‥
最近、それと似た感じのパンツが
盗まれる事件が多発しているケド。
‥‥ゼンブ、キミが?
河: 申しワケないとは思っていた。
‥‥でも!
のき先に揺れている、パンツを目に
するたび思うのです。もしかしたら
今度こそ、そのシカケがわかるかも
しれない‥‥あの晩もそうでした。
彼女に街中を追い回されながら、
<<今度こそ、我、真実をこの手に>>
ワタクシは歓喜のナミダにむせび、
ヨロコビに打ち震えていたのです!
それなのにッ! またしても真実は
我が指の間からスルリとスリ抜けて
裁: ‥‥しかし。それだけでは
説明がつかないコトがあります。
牙: ‥‥証人がついた、
もうひとつの”ウソ”だね?
事件を目撃した場所が‥‥じつは
”公園の北側”だったという。
裁: そのとおりです。
なぜ、そんなウソをついたか‥‥
その理由は、なんでしょうか。
河: ‥‥‥‥‥‥‥‥
牙: どうかな? おデコくん。
王: ‥‥えッ!
牙: さっき、キミは言ったはずだ。
『この証人を、殺人罪で
告発する気はない』ってね。
王:‥‥‥!
牙: なぜ、証人は、目撃した場所に
関して<<ウソ>>をついたか?
今になってみれば、その理由が
わかる気がしないかい‥‥?
み: オドロキさん‥‥
上面図を見ていて、ひとつ
気になったことがあるんですけど。
河津さんが立っていた場所の
近くにある、”これ”って‥‥
裁: それでは、弁護人!
うかがいましょう!
証人が、目撃した場所を偽った
”理由”を示す証拠品とは?

(「パンツ」を選択)
王: その証拠品ですが、おそらく‥‥
コレ、じゃないかと。
裁: またしても、パンツですかッ!
牙: いったい、そのポケットには
いくつパンツが入ってるのかな?
王: これが最後ですッ!
コイツは‥‥
公園のゴミ箱から見つけました。
上面図でいえば‥‥
‥‥証人の立っていた、
まさに、そのヨコです。
裁: まさか‥‥証人。これは‥‥
河: ああ、そうですよ!
どうせボクは、世の中の仕組みも
パンツの仕組みも知らないオトコ!
裁: じゃあ、やっぱり。
コレもあなたが‥‥?
河: ‥‥あの晩。ワタクシは
ガレージに追いつめられて‥‥
泣く泣く、パンツを
手放さなければならなかった!
そのときのキモチ、
わかりますか?
王: ‥‥わかりたくないです。
河: ‥‥しばらく、
ガレージに身をひそめて‥‥
パンツをあきらめて、
ウチへ帰ろうとした際。
少女のいる事務所を避けて、
公園の南側の入口に向かった‥‥
そのとき、目に入ったのです。
大きなお屋敷の庭先にハタめく‥‥
コイツが‥‥
王: (キタキツネ一家の屋敷だと
知らなかったみたいだな‥‥)
河: 今度こそ、うまく手に入れて
帰ろうとした瞬間‥‥
今度は、あの事件です。
王: 宇狩さんの、殺人事件‥‥
河: 通報して、警官の到着を
待っているとき‥‥コワくなった。
もしかしたら、身体検査を
されるかもしれない!
王: それで、パンツを‥‥?
河: ‥‥そう。真理の探究は、これで
また、一歩遠のいてしまったのです。
裁: なんというコトでしょう‥‥

(ざわめきが起こる)
裁: どうやら。本日の審理は、
これまでのようですな。
あの証人は、
もう使い物にならないようです。
牙: ひとつだけ、いいかな。
裁: ど。どうぞ‥‥牙琉検事。
牙: 最後がどうであれ。今日の法廷で、
立証されたことがある。
この被告人‥‥北木 滝太が、
サツジン現場にいたこと。
そして‥‥被害者に
凶器を向けていたこと。
‥‥もうひとつ。
北木 滝太には、
歴然とした”動機”があること。
裁: たしかに、被告人・北木 滝太氏の
容疑は、ぬぐい去られていません。
現場に第三者がいなかった以上、
犯行が可能だったのは、被告人だけ。
しかし。その一方で‥‥
被害者のコメカミの弾痕など、
ナゾが残っているのもジジツです。
検察側・弁護側ともに、
これからの調査に期待します。
牙: ‥‥オーライ。
王: ‥‥大丈夫ですッ!
裁: それでは‥‥
本日の審理は、ここまで。
これにて、閉廷します!


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