第2話『逆転連鎖の街角』探偵パート2日目(その1)

表セリフ集一覧に戻る

王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
北木 滝太…水
北木 小梅…青
北木 常勝…灰
並奈 美波…紫
矢田吹 麦面…黄土
河津 京作…黄緑
引田(偽)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


←この前のセリフ



6月16日 午後2時23分
成歩堂なんでも事務所

王: ‥‥やれやれ。サンザンだったな。
今日の法廷。
み: そうですか?
みぬきは楽しかったけどな。
ちゃんと、滝太さんも助けたし。
王: ‥‥なんか、パンツの話題で
明け暮れたような気がするよ。
み: 事務所のいい宣伝になったなー。
今晩のステージが楽しみ。
オドロキさんも
見に来てくださいね!
王:うん‥‥
み: <<ぼうしクン>>も出ますからね!
帽: 恥ずかしながら、登場します。
王: そいつはもう、いいよ。
美:あの‥‥
み: あ。美波さん!
美: 今日は、なんというか。
ありがとうございました。
王: あ、いえ。とんでもない!
美: それで、どうなんでしょうか。
滝太クン‥‥
王: (とりあえず、有罪判決は逃れた。
でも‥‥)
美: おねがいです。
助けてあげてくださいね!
わたしたち‥‥
来月、ケッコンするんです。
王: それは、おめでとうございます。
(くそ‥‥やっぱり、
負けるワケにはいかないよな)
美: あの。わたしにできることなら、
なんでもしますから!

(「結婚」を聞く)
王: ケッコン‥‥大丈夫ですか?
キタキツネ一家に嫁入りなんて。
美: わたしは平気だけど。
滝太クンのコト、好きだし。
み: うわあ。なんか、いいですよね!
そういうの。
王: もしかして‥‥
アコガレている、とか?
‥‥極道の奥さんに。
美: うーん。どうかなあ‥‥
じつは、家族から反対されてて。
ちょっとタイヘンなの。
み: あの! 滝太さんとは、どこで
お知り合いになったんですか?
王: (そういえば‥‥
美波さん、極道の世界と縁が
あるようには見えないもんな)
美: ああ‥‥ちょっと。
ムカシの職場で、ね。
み: へええ。職場結婚かあ。
ろまんちっくですねえ。
美: ‥‥‥‥‥‥‥‥
王: (美波さん‥‥自分自身のコトは、
あんまり話してくれないな)

(「キタキツネ一家」を聞く)
美: なんかね。今の組長さん、
極道から足を洗おうとしてるの。
王: え。そうなんですか!
(極道を‥‥やめる?)
美: フツウの企業に生まれ変わろうと
しているみたい。
滝太クンのお父さんがね。
最近、急に言い出して‥‥
組員のヒトたちも、ずいぶん
とまどってるみたい。
王: (そういえば‥‥似合わない
エプロンをつけてたな‥‥)
‥‥でも、それ。
滝太さんは反対しそうですね。
美: ふふ。あのヒト、
やんちゃなトコロがあるから。
王: ”やんちゃ”って
感じじゃないですけど。
美: 『オレが組長になって、
ゼッタイ極道をつづける!』って。
ちょっぴり、背伸びしたい
オトシゴロなんですよね。
王: (ややこしそうだもんな。
あの親子)
美: 最近、すごーく
儲けてるの。キタキツネ一家。
滝太クンのお父さん、
いろんな世界にカオがきくから。
王: (たいした人物らしいな。
滝太クンのお父さん‥‥)
美: 滝太クン。『極道がカネ儲けに
走ったらオシマイだ』って。
み: それって、アレですね!
”ぜねれーしょん・ぎゃっぷ”
‥‥ってヤツ。
王: ふつう、父と子の主張は
逆だけどね。

(「滝太の手術」を聞く)
王: そういえば、滝太さん。
被害者の宇狩医師の手術を
受けているそうですね。
美: そうみたい、ですね。

滝: 『半年前、入院したとき、
アイツはオレの手術に失敗した!
しかも、そのまま、
ダマって退院させやがった!
おかげでこっちは、
また手術のやりなおしさ!』

美: ‥‥そんなコトが
あったみたいですね。
滝太クン。
ケンカが好きだから。
王: ピストルが出てきたら”ケンカ”
とは言わない気がしますけど。
み: ”イノチに関わる可能性がある”
って言ってましたよね。牙琉検事。
美: そ。そんな! きっと‥‥
検事さんのオドシ、だと思います。
み: ”手術のミス”‥‥
それをかくされたら、
ハラ立ちますよねー。
王: (もう少し詳しく、
”手術”の情報を知りたいな。
宇狩医院‥‥行ってみるか‥‥)
美: それじゃあ。
わたし、そろそろ帰りますね。
滝太クンのコト。
どうか、よろしくおねがいします。
王: ははは、はい!
ま、ま、まかせてください!
み: オドロキさん。声がふるえてます。
そんなんじゃ、逆に不安ですよ。
王: うるさいな。
こういうの、慣れてないんだよ。
美: ふふふ。大丈夫。
弁護士さんのこと、信じてますから。

(「留置所」に移動する)


同日 某時刻
留置所 面会室

み: ‥‥うーん。
滝太さん、取調べ中みたいですね。
王: 話を聞きたかったんだけど‥‥
また、あとで来てみようか。
看:あの‥‥
王:はい?
看: もう1人の容疑者なら、
取調べが済んでいますよ。
み: あ! もしかして、
あの無類のパンツ好きの!
王: ‥‥河津 京作、か。
(あの人もタイホされたのか)
よし。河津さんの話を聞いてみよう。
‥‥ちょっと疲れそうだけど。
み: 貴重な”目撃者”ですからね!
王: (まあ‥‥ある種”貴重な”
目撃者だよな、アレは‥‥)

河: なんなのですか‥‥
ワタクシはこれで、忙しいのですよ。
今日中に、論文の構成をまとめ‥‥
ムムッ! アナタがたはッ!
王: ‥‥河津さん。
お話をうかがいに来ました。
河: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥まあ、いいでしょう。
手短にお願いしますよ。
王: (立ち直りが早いな‥‥)

(「パンツ泥棒」を聞く)
王: 河津さん。
事件の夜アナタは、パンツを‥‥
河: 待ってください! やはり‥‥
カンチガイをされているようです。
王: ‥‥どういうコトですか?
河: たしかに、あの夜。
ワタクシはパンツを入手しました。
しかし! あれは、ワタクシの
燃ゆる向学心がさせたコトですッ!
み: みぬきのパンツのシカケを
知りたかっただけですもんね。
河: あ、あなたはッ!
み:‥‥?
河: どうか、あなたを
”先生”と呼ばせてくださいッ!
み:ええっ!
河: なんとかして
教えていただけないか!
ワタクシの人生を狂わせた、
あのパンツのナゾをッ!
なんなら、このワタクシを
あなたサマの”弟子”にッ!
み: オドロキさん!
なんとかしてください!
王: いいんじゃない?
カッコウもマジシャンぽいし。
み: そんなムセキニンな‥‥

(「目撃したこと」を聞く)
王: 事件の夜、目撃したこと。
もう一度、教えてもらえませんか?
河: ‥‥いいでしょう。
法廷で証言したとおりですが。
あの夜。あの場所にいたのは
たしかに、被告人の方でした。
被告人は、被害者にピストル‥‥
いや。”何か”をつきつけていた!
ワタクシは叫んだ。
「キミタチ、ヤメタマヘッ!」と。
‥‥次の瞬間、銃声がッ!
王: それ‥‥やっぱり、
本当なんですね?
河: ‥‥あのパンツのフシギが
ツユと消えた以上‥‥
ワタクシには、もう
ウソをつくイミがないのですよ。
王: (たしかに、”パンツ泥棒”より
かくしたいコトもないよな)
み: 滝太さんが現場にいたコト、
まちがいないみたいですね‥‥。
王: 信じたくなかったけどね。

(「成歩堂なんでも事務所」に移動する)

(「事件について」を聞く)
み: あのパンツ泥棒さんの証言が
ホントなら‥‥
やっぱり、滝太さんは
不利ですよね。
王: 滝太クンが現場にいたコトは
ホントみたいだからなあ。
(どうやら、他の方向から
攻めたほうがよさそうだな)
み: ‥‥とにかく!
いろいろ調べてみないと。
さあ! 調査に行きましょう!

(「気づいたこと」を聞く)
王: どう?
何か気づいたコト、ある?
み: うーん。
ちょっと待ってくださいね。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
えいッ! やあッ!
王: (おお! 何もないところから、
証拠品がつぎつぎと!)
み: ハイ、おしまいでーす。
スゴいでしょ? みぬき。
王: ‥‥うん。スゴいと思うよ。
(やれやれ‥‥)

(「キタキツネ組邸前」に移動する)


同日 某時刻
キタキツネ組邸前

王: (うわ。またいたよ‥‥)
小: ああ、アンタたち!
ちょいと!
王: お。オレたちですか。
み: こんにちは!
小梅ネエさん!
王: (この子も、妙な呼び方を
おぼえちまったし‥‥)
小: 聞いたよ! この小梅サマのパンツ。
取り戻してくれたんだってね!
王: い。いや、まあ‥‥
ベツにオレは‥‥
小: なんだい!
ハッキリしないねェ、男のクセに!
アンタなんだろ?
ハンニンをつかまえたの。
王: は、ハイ、すみません!
オレがやりました!
み: パンツのコトで怒られてる
オドロキさん、おもしろーい。
王: ‥‥うるさいな。
小: ま。そんなコトより。
ウチの滝太はどうなんだいッ!
王: い。いや、まあ‥‥
ベツにその‥‥
小: だから、ハッキリしろっての!
王: は、ハイ、すみまっせん!
(これだから
来たくなかったんだよな‥‥)

(「ムスコ・滝太」を聞く)
み: なんというか、さすが!
<<組長のムスコ>>って感じですねー。
『オレは<<わる>>の道を行く』
って言ってました!
小: あのトシごろはね。
そういうのにあこがれるモンさね。
‥‥特に、オトコのコは。
み: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: なんで、オレを見るんだよ。
小: 半年前。あの子、
抗争で撃たれちゃってさ。
王: ええ‥‥
ムスコさんから聞きました。
小: ‥‥もし、あのとき。あの子が
ピストルを持っていたとしても。
きっと、あの子は
相手を撃たなかったろうね。
み:え‥‥‥
小: ワルぶっていても、
あの子にヒトは撃てない。
‥‥アタシには
よくわかってるのさ。
王: (さすがに、おかあさんのコトバは
重みがあるなあ‥‥)
小: 今回のコトが終わったら‥‥
組長と、キチンとハナシを
つけてくれるといいんだけどねェ。
み: ”くみちょう”‥‥あの。
滝太さんのお父さん、ですか?
王: そういえば‥‥仲が悪そうでしたね。

(「事件について」を聞く)
小: たしかに‥‥
ウチの組のピストルが1挺、
なくなってるんだよ。
み: やっぱり、
凶器はこの屋敷から‥‥
王: ピストルなんて、そうカンタンに
手に入るものじゃないからなあ。
小: 下の者は、持ち出すことはできない。
組長と、若頭、
そして‥‥滝太、ぐらいかねェ‥‥
王: そ。そうなんですか‥‥
小: 今度の事件で、警察の捜査は
一家の内部に入ってくるだろうし。
いいシオドキ、なんじゃないかね。
わっはっはっはっはっは!
王: (小梅さん‥‥なんか、
さばさばしてるなあ)

(「美波のこと」を聞く)
小: ‥‥ああ。
滝太の婚約者だね。
王: 来月、
ケッコンされるんですよね?
小: まあね。
最近は、ウチに寝泊まりしてるよ。
み: ‥‥小梅ネエさん、あんまり
うれしそうじゃないですね?
小: ‥‥! よ。よくわかったねェ。
王: (”見抜く”までもなく、
オレでもわかるぞ‥‥)
よかったら‥‥彼女のこと、
聞かせていただけますか?
小: ‥‥あの子はね。
いきなり滝太がつれてきたのさ。
ケッコンしたい、ってね。
み: なんか、キレイなカタですよねー!
おじょうさま、みたいな。
小: たしかに、キレイさね。
でも、ねェ‥‥
み:‥‥?
小: いや、気のせいだとは思うけどさ。
こういう世界にいるとねェ‥‥
ヒトのキタナイところばっかり
目にするコトになる。
そのおかげで、なんとなくね。
ハナがきくようになるのさ。
”ニンゲン”に対する、ハナがね。
王: (何か、ひっかかるコトでも
あるのかな‥‥?)
み: いわゆる、アレですね。
”おんなのかん”ってヤツ。

(「父と子」を聞く)
小: ウチの組長はね。ダレよりも
滝太を大事にしてるんだよ。
王: でも、ムスコさんは‥‥その。
お父さんの方針には
反対みたいですね。
小: ああ。‥‥ウチは今、
方向転換の最中なのさ。
今のシノギから足を洗って、
まっとうな商売をしよう、ってね。
滝太は、それが
気に入らないみたいでさ。
み: もしかして‥‥
もうからないんですか?
”ごくどう”って。
小: わっはっはっはっはっは!
なんというか、今はね。
ウチは、カネがいるんだよ。
キレイなカネが、たくさんね。
王: そうなんですか‥‥
(何か、事情があるみたいだ‥‥)
小: いつか。あの子にも、
組長のキモチがわかる日が来るさ。


次へ→