第2話『逆転連鎖の街角』探偵パート2日目(その2)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
北木 滝太…水
北木 小梅…青
北木 常勝…灰
並奈 美波…紫
矢田吹 麦面…黄土
河津 京作…黄緑
引田(偽)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「ゴミ箱」を調べる)
み: このゴミ箱‥‥きのう、
このミラーを拾いましたよね!
王: そういえば。
あのとき、たしかもう1個。
何か、落ちていたような気が‥‥
‥‥ペンキがついている、
ってコトは‥‥
”事故のあと”ここに落ちた、
ってコトだよな。
み: パパの事故と関係あるのかなあ。
‥‥拾っておきましょうか。

証拠品<<スリッパ>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(詳細で「スリッパ」の裏を調べる)
み: 裏側には、ペンキがべっとりです!
王: あれ? ここ‥‥
なんかヘンなアトがついてるぞ。
み: ”葉っぱ”をくっつけたまま
ペンキを踏んだみたいですね。
王: そのあと”葉っぱ”が取れたって
ことか‥‥
あ! さわってたら、ペンキが
手にくっついちゃったよ。
み: ‥‥‥‥‥‥‥‥オドロキさん。
さりげなく、みぬきのマントで
ふかないでください!

(詳細で「スリッパ」の内側を調べる)
王: これってさ‥‥もしかして、
<<指のアト>>じゃないかな?
み: あ。そうか! 足の指ですね。
オドロキさん。サエてます!
王: と、いうことは‥‥
指紋が取れるんじゃないか?
み: これは、重要な証拠になるかも。
ちょっと、やってみましょう!

(指紋検出)
王: おお! 出てきたぞ!
これは、親指の指紋かな?
み: なんかウレシイですねー、コレ。
王: えーと。
次は、照合だったっけ。
み: よーし! 照合しましょう!
‥‥‥‥‥‥あれ?
でも、足の指紋のリストなんか
刑事さんからもらってないですよ。
王: あ。そうか。
み: 刑事さんに相談しましょうか?
”専門家”に聞くのが一番ですよ。
王: ‥‥そうしようか。
(じつは、ただの刑事さんだけど)

(「成歩堂なんでも事務所」に移動する)

(「留置所」に移動する)


同日 某時刻
留置所 面会室

王: ‥‥あの。オレの依頼人と
面会したいんですけど。
看: 北木 滝太の取調べは終わりました。
今なら、話を聞けますよ。
み: よーし。
話を聞いてみましょうよ!

滝: はーい、お待たせ!
ボクのかわいいペテン師ちゃん!
み: きゃあッ!
な。な。なんですかッ!
滝: うお! な。なんだ。アンタかよ。
美波ちゃんだと思ったぜ!
み: コイビトを”ペテン師”
呼ばわりしてるんですか?
滝: あれ? そんな感じで言うだろ、
シャバのヤツらは。
ええと‥‥
あ。”堕天使ちゃん”か?
み: ”ぺ”や”だ”は
いらないと思いますけど。
滝: とにかくよォ! オレにとっちゃ
弁天サマなワケよ、ある種。
‥‥で?
なんの用よ、いったい。
み: ‥‥なんか、
元気がないみたいですね。滝太さん。
王: ああ。もしかして‥‥
アレがヒビいてるのかもしれないね。

滝: 『笑っちまうぜ! 極道がガン首
そろえて健康診断なんてよォ!
オレ、死ぬジュンビなら
いつでもできてるってのにさァ!』
牙: 『‥‥それを聞いて、安心したよ。』
滝: 『え。‥‥な。なんだよ!』
牙: 『あれ。オヤジさんから
聞いていないのかい?
キミの手術ミス‥‥
早急に手を打たないと、
イノチに関わる可能性も
あるそうだよ。』

滝: ば、バカ言うなよ!
オトコってヤツはなァ。
タイセツなものを守るために戦って、
それで死ねるなら本望なんだ!
ミナミちゃんに会いてえよォ。
つれてきてくれよォ!
アンタ、オレの
ベンゴシなんだろォ?
王: (やれやれ‥‥
世話の焼ける依頼人だな)

(「婚約者」を聞く)
王: 来月、ケッコンされるそうですね。
滝: そうさ!
もう、サカヅキはかわしてるんだ。
ミナミちゃんも、来月からは
ウチの一家さ。サイコーだよな!
王: (ヤレヤレ‥‥
そうとうホレてるみたいだな)
み: あの。おふたりは、
どうやって知り合ったんですか?
ミナミさんに聞いても、
ハッキリ教えてくれなくて。
滝: あー、それなァ。
カノジョが言わないんなら、
オレのクチから言うワケにも
行かないっしょ。
み:えー!
滝: なんかさ。ムカシのコト、
忘れたいらしいのよ、カノジョ。
ミナミちゃんてさ‥‥
なんか”守ってやりたい”
って感じだろ?
弱いんだよな、オレ。
ああいう子にさァ。
王: (ムカシのコトを
話したがらない恋人、か‥‥)

(「宇狩医院」を聞く)
み: あの。被害者の宇狩 輝夫さんと
‥‥何があったんですか?
滝: ‥‥今なァ。
キタキツネ一家は、トナリ町の
華汰義組と抗争中なのさ。
それでな。半年前‥‥
オレも小刀をコシに差して、
華汰義組に乗りこんだワケ。
み: それで‥‥
撃たれちゃったんですか?
滝: 仁義を知らねェ、ひでェヤツらさ。
心臓に一発。
なんで死ななかったのか‥‥
今じゃ、キタキツネ一家の
七不思議のひとつになってるぜ。
王: それで、宇狩外科医院に
入院したワケですか。
滝: なんせ、組長のムスコだからな。
病院の連中としても、
死なせるワケにはいかなかったのよ。
王: (たしかに‥‥このヒトの
オヤジさんにニラまれると‥‥
ホンキでイノチの危険を
感じるからな)
み: でも。華汰義組さんに
撃たれた弾丸は‥‥
まだ、摘出されてなかった‥‥
王: (その弾丸が、滝太さんのイノチを
狙っているのか‥‥今も!)
滝: あの医者‥‥ワザとだ!
きっと、華汰義組の手が
回っていたのさ!
王: (事件当夜のコト‥‥
聞き出しておきたいな)

(「あとつぎ」を聞く)
滝: 極道ってのは”ワル”の道だ。
”ワル”にこそオトコの美学がある。
‥‥わかるだろ?
み: みぬき、女の子だから。
わかんないなあ。
滝: オヤジのヤツ。ここ最近、
急に弱気になっちまってさ。
<<切った張ったの時代は
もうオシマイだ>>なんて言ってよ。
み: いいじゃないですか。
滝: バカ言え! カネもうけに、
なんの美学があるんだよ!
ワルってのはな。スカッと生きて、
アッサリ死ぬもんさ。
王: (やれやれ‥‥)
滝: 見てな。
オレが組長になったら。
<<ワルい奴ら>>のカッコイイ世界を
作ってやるぜ!
み: ”ワル”はどうかと思うけど。
夢があるって、イイですよね。
王: (平和な子だよな‥‥)

(「小刀」をつきつける)
王: ‥‥あの。
このピストルと小刀ですけど‥‥
滝: 両方ともウチの組のモノさ。
オレがコッソリ、持ち出したんだ。
王: じゃあ。あの晩、河津さんが
見たという<<ハンニン>>は‥‥
滝: オレ、だったんじゃねえか?
あの晩、あそこにいたし。
王: ぐ‥‥ッ!
(お。おしまいだぁ‥‥)
み: あの、滝太さん!
事件当夜のこと‥‥キチンと
聞かせてもらえませんか!
滝: ふうん‥‥その、
ものおじしないトコ‥‥
なんか、気に入ったぜ。

(「事件当夜のこと」を聞く)
王: あの‥‥一度、
ハッキリ聞きたかったんだけど。
あなたは、その。被害者を
‥‥撃ったんですか?
滝: ‥‥‥‥‥‥‥‥
オレにもわからねェ。
王:え。
滝: 組の健康診断で、オレの心臓に
弾丸がある、ってわかった日。
オレ‥‥
組のピストルを持ち出したんだ。
‥‥あの医者に、オレと同じ思いを
味わってもらうためになァ!
王: (ううう‥‥
聞くんじゃなかった‥‥)
み: でも。ジッサイには‥‥
小刀を持っていたんですよね。
滝: ああ‥‥ドスか。まあ、な。
用心深いのさ。オレは。
そして、あの病院へ
向かう、その途中。
公園で、ヤツと出くわした。
なぜか‥‥屋台を引いていた。
み: あの。滝太さんが
”要求”したんじゃないですか?
ほら、アレ。
”みのしろきん”感覚で。
『イノチがおしければ、
屋台を引いてこい』みたいな!
滝: ‥‥ムジャキなカオで
くだらねえコトを聞くな。
み: ううう‥‥みぬき、
シンケンだったのに。
滝: そこから先のコトは‥‥
よく、おぼえてねえ。
王: お。おぼえていない‥‥?
滝: でも。ジッサイのトコロ‥‥
他に撃てるヤツがいなかった以上、
やっぱり、オレ‥‥カモな。
撃ったの。

(「成歩堂なんでも事務所」に移動する)

(「矢田吹さん宅前」に移動する)


同日 某時刻
矢田吹さん宅前

み: あ。ムギツラさんだよ!
おーい、オヤジさーん!
麦: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥むぐ。
み: ? どうしたんですか?
麦: ‥‥アンタらは、
ワシの屋台を見つけてくれたワケだ。
そういうイミでは、
礼を言いたいワシが、ここにいる。
み:はあ。
麦: しかし! 一方で屋台は、事件の
現場とやらで取り上げられて‥‥
トホウにくれるワシが
ここにいるのも、ジジツ。
王: はあ‥‥なるほど。
麦: 屋台が”現場”って
どーいうコトよ!
あのヤロウ、死んでまでもヒトの
商売のジャマをしやがって‥‥
ワシが、そんなに
しょっぱいってか!
王: ”あのヤロウ”‥‥ですか?
み: ”死んでまで”というコトは‥‥
被害者の宇狩院長さん、かなあ。
麦: まあ、そんなワケでな。
ワシのカオも<<極みそ>>並みに
しょっぱくなっちまうワケよ。
王: (‥‥やれやれ。
キゲンが悪いみたいだな‥‥)

(Lボタンで視点を変える)
み: やっぱり、ちゃんと調べて
おきたいですよね。宇狩医院!
王: でも、さっきから警察のヒトが
見張ってるんだよなあ。
み: とにかく、聞いてみましょう!
<<当たって砕けろ>>です!
あのー、すみませーん!
警: あ。キミたちは、きのうの!
王: (あ。このヒト、きのう
人情公園の入口にいた人だ)
警: キミの事件は、公園のアレだろう?
この病院は関係ありませんよ。
み: あ。でも‥‥!
警: とにかく、ダメです!
この医院が、公園の事件と
ハッキリ結びつかないかぎりは!
王: (やっぱり、くだけたか‥‥
とりあえず‥‥
今、ここでハナシをしていても
ムダみたいだな)

(「屋台のこと」を聞く)
麦: あの屋台はな。
矢田吹家の男児が代々、
ちぢれ麺と秘伝の”みそ”と
ともに伝えてきたのだ。
ある種、このあたりの歴史そのもの
と言ってもいいシロモノなのだ。
王: (それは言いすぎだろう)
み: でも、いいですね!
なんか、一家でひとつのものを
タイセツに伝えていく‥‥って。
麦: 正直なトコロ‥‥ワシは
屋台など、継ぐつもりはなかった。
み: そういえば。きのうも
言ってましたよね。
<<親に反抗して、
ベツのシゴトを選んだ>>って。
麦: よくおぼえていたなァ、
おじょうちゃん。
そう。ワシも若く、必死に
がんばったもんさ。それが‥‥
あの、トナリのヤローに
ジャマされちまってな。
ケッキョク。ワシに残されたのは、
みそ臭のシミ込んだ屋台だけだった。
王: あの‥‥ムギツラさん。
あなたの、ムカシのお仕事って、
なんだったんですか?
麦: フン! クチに出すのもイヤな、
ニガくてしょっぱい思い出だよ!
王: (なんとなく‥‥
ハナシが見えてきたぞ)
麦: とにかく! トナリのオヤジは、
ワシから夢を奪って死んだのさ!
<<営業停止>>という、
ドえらいメーワクを残してな!

(「宇狩外科医院」を聞く)
王: あの、ムギツラさん。
シツレイですけど‥‥
トナリの宇狩外科医院と、
何かあったんですか?
麦: なんだと?
王: なんか、”敵意”みたいなものを
感じたものですから。
麦: ああ。大っキライさ。
ヤツは、すましたカオをして
やり方がキタナイのだ!
王: やり方‥‥?
麦: 個人の医院にしちゃ、
リッパなモンだろ?
ヤツは、成功するために
ヤクザたちと手を組んだのだ!
王: やくざ‥‥というと、
<<キタキツネ一家>>ですか?
麦: 連中、”抗争”とか言って
ケンカが多くてな。
ケガ人が絶えなかったのさ。
そこに目をつけたのが、あの宇狩だ。
<<キタキツネ割引>>という
サービスを始めた。
王: わりびき‥‥
麦: きっと、先代の知恵の結晶‥‥
<<やたぶき屋スタンプ割引>>の
アイデアをパクったんだよ!
み: でも。治療費って、お医者さんが
決めていいんですか?
麦: モチロン、違法だわッ!
だが、組とのつながりが強くなった。
おかげで、このへんの一般の客も、
宇狩医院に流れちまったのだ。
おかげで、ワシはこのとおり!
クビまでドップリ、みそに
つかるハメになっちまったのさ!
王: (どうやら‥‥見えてきたな。
ムギツラさんの、ムカシの職業)
み: サッソク、聞いてみましょうよ!


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