王泥喜 法介…紺 | |
成歩堂 龍一…黒 | |
成歩堂 みぬき…赤 | |
裁判長…緑 | |
牙琉検事…茶 | |
宝月 茜…桃 | |
北木 滝太…水 | |
北木 小梅…青 | |
北木 常勝…灰 | |
並奈 美波…紫 | |
矢田吹 麦面…黄土 | |
河津 京作…黄緑 | |
引田(偽)…黄 |
茜: |
この、つるっとした跡‥‥ フツーのクツ、じゃないよね。 |
み: |
足跡、だと思いますけど‥‥ コレ1つしかありませんね。 |
茜: |
しかも。なんでこんなトコロに ついてるのかな。 |
み: |
そういえば。<<やたぶき屋>>の 屋台のすぐヨコですよ! |
茜: |
ううん、気になるなあ。 ‥‥ね。きみ。 |
王: | はい‥‥? |
茜: |
ナニ、さっきからダマってるの? もしかして‥‥ ココロ当たりがある、とか? この”謎の跡”に。 |
王: |
(地面に残された”謎の跡”‥‥ 何か、引っかかるような‥‥) |
王: |
(このカタチ‥‥ たしかに、見おぼえがある) その”跡”ですけど‥‥ たぶん、コレだと思います。 |
王: |
たぶん、それ‥‥ この、スリッパだと思うんですよ。 |
茜: |
すりっぱ‥‥ なんで、 こんなトコロにスリッパが? |
王: |
でも、ホラ。このスリッパ、 ウラを見てくださいよ。 |
茜: |
うわ! ナニこれ。 ペンキがベットリついてるけど‥‥ |
王: | ‥‥ここ、見てください。 |
茜: |
あ! これは‥‥ 木の葉のカタチ‥‥! |
王: |
ここで底に貼りついた葉っぱが、 ペンキを踏んで、はがれた‥‥ ‥‥そう、考えられませんか? |
茜: |
この、スリッパ‥‥ <<宇狩外科医院>>って書いてある! |
王: |
‥‥そう。 被害者の病院のものです。 |
み: |
それって、つまり‥‥ <<宇狩外科医院>>が、事件に 関係している、ってコトですよね。 |
茜: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
王: | (ナニ、食ってるんだろ‥‥) |
み: |
あの、刑事さん。 おねがいがあるんですけど! |
茜: | な。なに? |
王: |
<<宇狩外科医院>>‥‥ 調査させてもらえませんか? |
み: |
オマワリさん、 入れてくれないんです! 『事件との関連性が証明されない かぎり”立入禁止”だ』って。 |
茜: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥いいわ。 あたしがなんとかしてあげる。 |
王: | え。 |
茜: |
あたしの道具を使って、ここまで アザヤカにやられちゃったらね。 こっちも、ナニかいいコト してあげないと。 |
み: | ありがとう、宝月刑事さん! |
茜: |
ホラ。これを警官に見せれば、 入れてくれると思うよ。 |
法廷記録にファイルした。 | |
王: |
(よし‥‥行ってみよう! <<宇狩外科医院>>へ!) |
矢田吹さん宅前 | |
警: |
ああ。キミたち、また来たの。 うーん。わかってほしいなあ。 そんな目で見られても、今日は 入れるワケにはいかないんですよ。 |
み: |
今度はそうは行きませんよ! コレがありますからね! |
警: |
これは‥‥宝月刑事殿の! ‥‥‥‥‥‥‥‥ きのうは、牙琉検事。 今度は、宝月刑事殿‥‥ キミたち、一体なんなんだい? 弁護士だってのに。 |
王: |
(かえって、不審人物を見る 目になってしまった) |
警: |
‥‥まあ。<<指令書>>がある以上、 追い返すわけにはいかないか。 |
み: |
ありがとうございます! よーし! 行きましょう、オドロキさん! |
宇狩外科医院・受付 | |
み: |
ふーん‥‥中はけっこう、 こぢんまりしてますね。 |
王: |
公園で起こった殺人事件と、 この宇狩外科医院‥‥ 何か、つながりがあるような 気がするんだよなあ。 |
み: |
警察のヒトたちは、そこまで 考えてないみたいですね。 |
王: |
<<被害者のお宅>>ってコトで、 軽く調べただけみたいだ。 (警察のヒトたち、今日は もう帰っちゃったみたいだ) |
み: |
さりげなく、いろいろな手がかりが ありそうですね。 思うぞんぶん、 調べちゃいましょう! |
み: | 一足だけ、サンダルがあります。 |
王: |
でも‥‥なんで、 そんなトコにあるんだ? そこにあるってコトは、 患者さんのサンダルだよね。 |
み: | お客さんかなあ。宇狩院長さんの。 |
王: |
それなら、自宅の玄関のほうに 行くだろ、ふつう。 それに‥‥ |
み: |
どうやって帰ったんでしょうね。 この患者さん‥‥ |
王: |
(いちおう、 ちゃんと調べてみるか‥‥) |
法廷記録にファイルした。 | |
み: |
あ。オドロキさん。 これって‥‥ |
王: |
これは‥‥ <<足の指のアト>>かもしれないね。 |
み: |
ということは‥‥ 指紋が取れるかも! ちょっと、やってみましょう! |
王: |
よーし! 出てきたぞ! えーと。親指の指紋かな、これは。 |
み: |
ちょっと待ってください! 取れたのはいいんですけど‥‥ 足の指紋のリストなんか ありましたっけ? |
王: |
あ。そうか。 刑事さんからもらってないね。 ということは、これだけじゃ 照合できないのか。 |
み: |
こういうときこそ、 刑事さんに相談してみましょうよ。 |
王: | そうだね。そうしようか。 |
み: |
こっちのドア。<<いんちょうしつ>> って書いてあります! |
王: | 被害者の私室‥‥なのかな。 |
み: |
カギはかかっていませんね‥‥ ザンネンながら。 |
王: | なんで”ザンネン”なんだよ。 |
み: |
みぬき。カギ開けが”シュミ” みたいなトコがありますから。 自転車のカギなんて、あんなの。 かかってないと同じですよ。 |
王: |
‥‥そのシュミ。あまり人前で 見せないほうがいいと思うよ。 |
ゴト‥‥‥ | |
み: |
‥‥‥! お。オドロキさん。 今の‥‥ドアの向こうから! |
王: |
(‥‥ダレか、いる!) い。行ってみよう! |
王: |
侵入者だ! あの窓から逃げたんだ! |
み: |
待ってください! 今から追っかけても、ムリです! |
王: |
(パンツドロボーを追いかけた 経験がイキてるみたいだな) とりあえず、警察に 知らせた方がいいね! |
み: |
それよりも。この部屋を 調べておきましょうよ! 警察のヒトを呼んじゃったら‥‥ つまみ出されちゃうカモ。 |
王: |
そ、そうだね。 (オトナとしてカタなしだな) |
み: |
こうなった以上‥‥この病院。 事件と無関係とは 考えられませんよね! |
み: |
ちょっと高そうなランプですね。 あ。‥‥電球が‥‥割れてます。 |
王: |
”割れてる”‥‥? ”切れてる”んじゃなくて? |
み: |
ドロボウさんが 落としちゃったのかなあ。 |
王: |
それなら、こうして フツーに床に立ってるのはヘンだよ。 |
み: |
それに‥‥コードですけど。 ここ、見てください。 |
王: |
(なんだ‥‥? 電源コードの 一部に、赤いものが‥‥) ‥‥まさか‥‥ 血ィか? 血ィじゃないのか? |
み: |
血、にしてはアザヤカすぎますね。 ちょっぴり、ピンクっぽいし。 |
王: |
とにかく‥‥ 気になるスタンドではあるね。 |
法廷記録にファイルした。 | |
み: | わあ。カワイイ金庫ですね。 |
王: |
コイツは‥‥4ケタの数字を 入力するタイプのロックだね。 |
み: |
‥‥! すでに2ケタ、 数字が入力されています! <<7>><<9>>‥‥ これって、もしかして‥‥ |
王: |
さっきの”侵入者”か! 開けようとしていたんだ‥‥ (そうなると‥‥ 金庫の中身が気になるな) |
み: |
なんとか、暗証番号は わからないものでしょうか。 |
王: |
最初の2つはわかっている。 <<7>><<9>>‥‥あと、2つか! |
み: |
オドロキさん。 法廷記録に、何かないんですか? 残りの2つの数字が わかりそうなもの! |
王: | (何かあったかな‥‥) |
王: |
ひとつだけ、思いついたのが あるんだけど‥‥ |
み: |
さすがですッ! オドロキさん! ‥‥で、なんですか? |
王: |
(ようするに‥‥ どのボタンが押されているか わかれば、いいワケだろ?) コイツを使えば、残る2つの 数字がわかるはずだよ。 |
王: |
‥‥あのさ。 ボタンを押すときって、当然‥‥ ”触る”ワケだよね。ボタンに。 |
み: | あ、そうか! 指紋‥‥ |
王: |
金庫を開けるとき、暗証番号 以外のボタンは押さないだろ? ‥‥だから、 指紋が残っているボタンは‥‥ |
み: |
当然、暗証番号のキーになります! すごい、オドロキさん! みぬき、ソンケイしちゃうな! |
王: |
ほら。指のアトが 浮かび上がってきたよ。 見てごらん。<<7>>と<<9>>‥‥ |
み: |
これ、手袋の跡ですね。 侵入者は手袋をしていたワケかあ。 |
王: |
侵入者の正体はわからないけど、 金庫を開けるにはじゅうぶんだ! ‥‥やってみよう! |
王: | ‥‥開いた‥‥ |
み: |
これは‥‥ カルテ、ですね。たぶん。 レントゲン写真といっしょに、 1組だけ入ってます。 |
王: |
レントゲン写真‥‥か。 見てもイミがわからないな。 ‥‥カルテも読めないし。 ドイツ語だから。 |
み: |
でも、名前のトコは日本語です。 患者さんの名前‥‥<<北木 滝太>> あの滝太さん、ですよね。 ‥‥依頼人の。 |
王: |
どうして、このカルテが 1組だけ、金庫に‥‥? 医師のサインは、ええと。 <<担当医:宇狩 輝夫>>か。 え‥‥‥‥‥‥‥‥ |
み: |
どうしたんですか? オドロキさん。 |
王: |
こ。ここ‥‥ ”カルテ処理”の担当者の欄‥‥ |
み: |
ええと。 担当看護師‥‥<<並奈 美波>> |
王: |
滝太クンの婚約者、だよな。 なみなみなみなさん‥‥ |
み: |
”な”が1コ多いです、 オドロキさん! |
王: | なんで、ここに彼女の名前が! |
み: |
し。知りませんよ! でも。名前があるってコトは‥‥ どうやら、この病院のスタッフ みたいですね。みなみさん。 |
王: |
‥‥どうして、今まで 教えてくれなかったんだろう‥‥ |
み: |
それは‥‥ヤッパリ。 何かの理由があったんでしょうね。 |
王: |
(‥‥なみなみなみさんは、 宇狩外科医院のスタッフだった。 しかも‥‥きたきたきたきの カルテを処理している‥‥) |
み: |
”き”が1コ多いです、 オドロキさん! |
王: |
ううん‥‥このカルテ。 なんとかして、内容を知りたいな。 (ダレか、助けてくれそうなヒトは いないか‥‥?) |
法廷記録にファイルした。 | |
王: |
こ。これって‥‥ 弾丸のアト、だよな。 |
み: |
そうみたい、ですね。 タマのおしりが見えてます。 |
王: | なんで、金庫の中に‥‥ |
み: |
あ。とれましたよ、タマ! アタマがつぶれちゃってますね。 |
王: |
そりゃあ、まあ。 金庫のカベも、金属だからなあ‥‥ (この弾丸。もしかしたら‥‥) |
法廷記録にファイルした。 | |
茜: |
あ。そのカオ。 なんか”見つけた” みたいなカオしてるね。 |
み: |
あれ。 やっぱり、わかっちゃいます? |
茜: |
ふふん。 科学捜査官の目をナメちゃダメね。 |
王: |
(そこは”カガク”は 関係ないと思うけど) |
み: |
とにかく。宝月刑事さんに おねがいしちゃいましょうよ! |
茜: |
このサンダル‥‥ ハッキリ、指紋が残ってるね。 ‥‥足の指だけど。 |
み: |
指紋の持ち主がわかれば いいんですけどねー‥‥ |
茜: |
まあ‥‥ 不可能じゃない、ケド。 |
王: | 何か、方法があるんですか! |
茜: |
サンプルがあればいいんだよ。 これと同じ指紋がついたクツ、とか。 |
王: |
あ。そうか‥‥ 一致すればいいんですからね。 (同じ指紋のついた”サンプル”か。 どうだろう?) |
王: |
”サンプル”‥‥ それなら、ありますよ。 |
茜: | え! ホントに? |
王: |
(なんとなく‥‥ ある”予感”がするな) 刑事さん。このサンプルとの 照合をお願いします! |
王: |
このスリッパです。 バッチリ、指紋がありますよ。 |
茜: |
お。こっちにも指紋があるんだ。 じゃ、ハナシはカンタンだね。 |
王: | おねがいできますか? 鑑定。 |
茜: | いいよ。ちょっと待ってて! |
茜: |
ビンゴだね! さすが、あたしだよ。 |
王: |
(指紋を探してきたの、 オレたちなんだけどな‥‥) |
茜: |
ピッタリ、一致したよ! サンダルの指紋と、 スリッパの指紋。 |
王: | やっぱり‥‥な。 |
茜: |
あとは、このサンダルの 持ち主がわかれば、一件落着だね。 もしかして‥‥わかった、とか? |
王: |
それは‥‥今は、まだ。 言えません。 (とりあえず‥‥ これで、また一歩。 大きく前進したぞ。 ‥‥”真相”に向けて!) |