第2話『逆転連鎖の街角』第2回法廷(その4)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
北木 滝太…水
北木 小梅…青
北木 常勝…灰
並奈 美波…紫
矢田吹 麦面…黄土
河津 京作…黄緑
引田(偽)…黄
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「屋台」を選択)
王: ‥‥<<やたぶき屋>>の屋台。
これを盗みだしたのは‥‥
宇狩院長だったのです!
美: な。なによそれ!
わたしを”殺した”ショックで、
屋台を持って来ちゃったってワケ?
王: 医院には、屋台の中にあったハズの
大量のどんぶりが残されていた。
屋台が、医院に持ちこまれたのは
アキラカです。
モンダイは‥‥なぜ。
屋台のどんぶりが持ち出されたか?
み: あ。もしかして!
屋台が重かった、とか?
王: もしくは‥‥どんぶりのかわりに、
”何か”を載せようとしたか‥‥
裁: あ‥‥‥
ま、まさか! それは‥‥
王: どうやら、見えてきたようですね。
宇狩院長が、どんぶりのかわりに
屋台に載せたモノ‥‥それは!
並奈 美波さん!
あなたの”死体”だったのです!
美: わたし、ですってッ!
王: 宇狩院長が、あなたを”殺害”した
と考えていたならば!
牙: 次に考えるのは、当然‥‥
”死体の始末”だね。モチロン。
美: な。何をバカな! どうして
そんなバカな話になるのよ!

(王泥喜「異議あり!」)
王: スイリを進めましょう。
‥‥何かが見えてくるハズです。
宇狩院長は、あなたを始末するため、
”ある場所”を目指した。
‥‥そして。
その場所に向かう途中‥‥
被告人・北木 滝太と
出会ってしまったのです!

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: ‥‥それはどうだろう。
裁: なんですかな。牙琉検事。
牙: 公園内に入ってしまえば、
そこは行き止まりじゃないかな?
美: そうよ! 院長が自分で
公園に行くワケがないわ!
あの屋台は、そう!
お坊ちゃんの偽装工作よッ!

(王泥喜「異議あり!」)
王: ”行き止まり”‥‥それならば、
こう考えればいい。
そこが”目的地”だったのだ、と。
美: な、なんですって‥‥
裁: どうやら、弁護人には
考えがあるようですな。
屋台を引いた宇狩氏が
”どこを目指していたか?”
‥‥それでは、
指摘していただきましょう。
屋台を引いた被害者が
目指していた”地点”とは!

(「川」を選択)
裁: そこは‥‥”川”‥‥!
王: 彼は、そこへ向かっていた。
理由は‥‥言うまでもありません。
牙: ”死体の始末”‥‥
美: じゃ。じゃあ‥‥アイツ。
わたしを、その川に‥‥!
牙: ”捨てる”しか
思いつかなかったんだろうね。
美: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: これで、”不自然”とされていた
状況がすべて、整いました。
犯行現場に屋台を引いてきた被害者。
それに対する、被告人。
そして‥‥
屋台の中には、あなたがいる。
美:あ‥‥‥
王: そして、最後の仕上げです。
公園には、そのとき。
パンツの河津 京作さんがいました。
そして、彼は‥‥
犯行の瞬間、叫び声を上げた!
美: わたしが‥‥撃ったというの‥‥?
王: あなたなら、滝太クンのピストルを
盗むことができた。
あなたしか、いないのです!

(ざわめきが起こる)
裁: ‥‥いかがですか! 証人ッ!
美: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ふっ。
<<ごくろうさま>>‥‥とだけ
言ってあげるわ。
王: ‥‥どういうことですか?
美: ロクでなしのお坊ちゃんを
助けるために、
そこまでテキトーなハナシを
作りあげるなんてねえ‥‥
み: ナニ言ってるんですかッ!
オドロキさんのスイリは、ゼンブ!
キチンと説明していますッ!
<<なぜ、宇狩院長さんは
屋台を引いていたのか?>>‥‥
‥‥あなたに、
セツメイできるんですか!
美: それなら‥‥ひとつ。
あなたたちのスイリに
大きな風穴を開けてあげるわ。
どうやら‥‥検事さんは
気がついてるみたいね。
王: な。なんだって‥‥!
(ここまで来て‥‥まだ、
反論するつもりか!)
裁: そ。そうなのですか!
牙琉検事ッ!
牙: やれやれ‥‥まいったな。
ぼくに言わせるのかい?
王: ‥‥‥!
(ホントに‥‥何か、あるのか!)
牙: ‥‥クルマだよ。
彼女が言いたいのは。
王: くるま‥‥?
美: そうよ! 宇狩医院には、
リッパなガレージがあったでしょ?
裁: たしかに‥‥緑のスポーツカーが
1台、あったようですね。
美: 院長が、屋台を盗んだ‥‥?
そもそも、それがおかしいのよ。
‥‥何かを運びたかったら、
クルマを使えばよかったんだから。
王: あ‥‥‥!
牙: 被害者に、屋台を盗む”理由”が
ない以上‥‥
きみのスイリは、コンポン的に
成り立たないコトになるね。

(異議あり!)
み: あのっ!
みぬきのカンですけど!
あの、緑の自動車。
コワれて動かなかったんですよ!
牙: いいトコに気づいたね。
さすが、おじょうちゃん。
でも‥‥ザンネンながら、
それは、ないんだよ。
み:え‥‥‥
牙: 忘れたのかな? おじょうちゃん。
大事なパパのコトなのに。
み: パパ‥‥?
王: そ。そうか‥‥!
事件の起こった、あの晩。
成歩堂さんをハネ飛ばしたのは‥‥
宇狩 輝夫のクルマ、だった‥‥
裁: な‥‥なんですと!
牙: その後、ガレージに戻ったのだから、
クルマには、故障はなかったんだ。
美: ‥‥そのとおり。
それなのに‥‥
その、自慢のクルマを
使わないハズがないでしょ?
王: ぐ‥‥ッ!
牙: このムジュンが、キレイに
説明できないかぎり‥‥
きみのスイリは成立しないのさ。
‥‥おデコくん!
王: そ‥‥‥そんなあああああああッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
いかがですか、弁護人!
宇狩院長は、なぜ! クルマを
使って死体を始末しなかったか?
王: う‥‥うううう‥‥
牙: どうだい? なりゆきで聞くけど、
今度は、降参かな?
王: ‥‥‥‥‥‥‥‥
牙: まあ‥‥最後にもう一度、
思い出してみることだね。
‥‥この2日間で聞いた、
すべての”情報”を。
王: (すべての‥‥”情報”‥‥)
裁: 弁護人! あなたのスイリには、
どこかにムジュンがあります。
今度こそ、これが最後です!
あの晩、ナニがあったか‥‥
弁護側の結論をうかがいましょう!

(「クルマは動かなかった」を選択)
王: (そういうこと、か‥‥
どうやら。すべてが
ここにつながったみたいだな)
‥‥あの晩。宇狩院長は、クルマを
使うことはできなかったのです。
美: な‥‥なんで、
そんなコトがわかるのよ!
王: きのう、オレは”ある情報”を
聞いたんです。
それに気がつけば‥‥
カンタンなコトです!
裁: どうやら。提示していただくのが
早いようですな。
事件の夜、クルマが動かなかった
ジジツを示す<<証拠品>>とは!

(「みぬきのパンツ」を選択)
裁: またしても‥‥
パンツ、なのですかッ!

(ざわめきが起こる)
み: ”みぬきのパンツは小宇宙”‥‥
なんでも出てきちゃうんですよ!
‥‥そう。殺人事件の真犯人も、ね。
美:‥‥‥?
王: 事件が起こった、その晩。
この街では、ベツの犯罪が
もうひとつ。起こっていたのです。
<<パンツ盗難事件>>‥‥
今回の、カギとなる事件‥‥
”犯行”に気づいた少女は、
犯人を”ある場所”に追いつめた。
その場所とは‥‥
宇狩外科医院のガレージでした。
美: な。なんですって‥‥!
王: ハンニンは、証拠のパンツを
”ある場所”に隠して、逃走‥‥
‥‥その”場所”。
みなさん、おぼえていますか‥‥?
裁: たしか‥‥そう! クルマの
排気パイプ、でした‥‥!
王: ‥‥そのとおりです。
そして、オレはきのう。そのときは
気がつかなかったケド‥‥
ものすごく重要な”情報”を
聞いていたんです。
‥‥そう!
牙琉検事。あなたからね!

み: 『あの! 捜査ですか?』
牙: 『まあね。帰ろうと思ったんだが‥‥
バイクがイカれちゃってね。』
王: 『バイクが‥‥?』
牙: 『エンジンがかからないんだ。
排気パイプがつまっちゃって。』
み: 『へえ!
高そうなオートバイなのに、
そんなコトで
こわれちゃうんですか?』
牙: 『クルマもバイクもいっしょさ。
どんな理由であれ‥‥
排気パイプをふさがれると、
エンジンがかからなくなる。』

美: エンジンが‥‥かからない‥‥
王: ‥‥あの晩。
宇狩医院で事件が起きたのは、
ちょうど、パンツドロボーが
ガレージに潜入したころでした。
そのときから、オレたちが
コイツを発見するまで。
‥‥あのクルマは、
動かなかったんですよ。
美: ‥‥なんて‥‥コト‥‥
み: だから‥‥宇狩院長さん、
屋台を使うしかなかったんですね。
おトナリさんの屋台は、
見慣れていたから。
王: ‥‥いかがですか、美波さん。
これで、すべての謎に
コタエが出たと思いますがね!
美: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
そう、みたいね。

美: 『(‥‥こ‥‥
ここは、どこ‥‥
暗くて、ナニも見えない
‥‥狭い‥‥そして
苦しい‥‥
ノドが焼けるみたい‥‥)』
宇: 『な。なんだ、キミは‥‥』
滝: 『なんだ、じゃねえだろう!
忘れたとは言わせねえぜ。』
宇: 『あ‥‥ッ!』
美: 『(滝太‥‥クン‥‥?)』
滝: 『‥‥アンタに、思い知らせる
ためにやって来たぜ。
‥‥よくもまあ、
ダマしてくれたなァ‥‥』
宇: 『ま。待ってくれ!
私のハナシを聞いてくれ!』
滝: 『な。なんだよ。
メイドのみやげに聞いてやるぜ。』
宇: 『いいか! アンタは
ダマされてるんだよ! アイツに!
私だけじゃないんだ! じつは‥‥』
美: 『(ダメ‥‥!
あのオトコを‥‥
ダマらせないと‥‥!)』
河: 『き。キミタチッ!
そ。そこでナニを‥‥‥』

美: おかしいなあ。こんなはずじゃ
なかったんだけど‥‥
どうやら‥‥
ここまで、みたいね‥‥

(ざわめきが起こる)
裁: しかし‥‥
まだ、ギモンは残っています。
あなたは‥‥どうやって、
あの屋台から消えたのですかな?
美: 銃声のあと‥‥目撃者のヒトが
逃げていく足音が聞こえたの。
牙: その話は、河津 京作の
証言にもあったね。
警察に通報をするために、
公衆電話に向かったんだ。
美: そのスキに、あそこから
逃げ出すことができたの。
王: ‥‥そのとき、スリッパの
足跡がついたのですね。
美: 屋台で運ばれてきたせいで、わたし、
スリッパをはいたままだった。
屋敷の前でペンキを踏んじゃって。
ゴミ箱に捨てたの。
王: ‥‥それが、失敗でしたね。
美: ちがうわ。
わたしの、イチバンの失敗は‥‥
あなたに依頼したことよ。
弁護士さん。
王:え‥‥
美: わたし。信じてたのよ‥‥
アナタのこと。
”なんでも事務所”なんて
ふざけたチラシを配ってるし。
このヒトなら、まちがいなく‥‥
滝太クンを有罪にしてくれるって。
王: ‥‥‥‥‥‥‥‥

裁: どうやら、審理はここまで
のようです。
‥‥牙琉検事。
並奈 美波さんは?
牙: ‥‥すべてを認めたよ。
緊急逮捕の手続きも済んでる。
み: 牙琉検事、すずしい顔してますね。
自分が負けたってのに‥‥
王: (たぶん‥‥牙琉検事は
気づいていたんだ。
‥‥並奈 美波さんが
ハンニンであることに‥‥)

牙: 『まあ‥‥最後にもう一度、
思い出してみることだね。
‥‥この2日間で聞いた、
すべての”情報”を。』

王: (これじゃあ‥‥
勝ったなんて、言えないよな)
牙: ‥‥ん? どうしたのかな、
おデコくん。
裁: それでは。被告人に
判決を言いわたしましょう。


(無罪判決)

裁: 本日は、これにて閉廷します!


同日 午後4時12分
地方裁判所 被告人第2控え室

み: やりましたね! オドロキさん!
おめでとうございます!
王: ああ、やったな!
‥‥なんとか、ね。
み: 滝太さんも、無罪になって‥‥
キレイな身体で極道の世界へ
羽ばたいていくんですねー。
きっと、オドロキさんに
カンシャして‥‥
滝: テメエこのヤロウくそ弁護士がッ!
よくも! よくもオレの!
よくもオレのミナミちゃんをッ!
み: ‥‥まったく、カンシャ
されてないみたいですね。
滝: テメエこのヤロウくそ弁護士がッ!
返してくれよ!
オレのミナミちゃんをよおおおお!
?: コラッ! 滝太ッ!
王: あ! 常勝さん‥‥
常: ‥‥滝太。いいかげんに、
目を覚ましたらどうなのだ。
滝: テメエこのヤロウくそオヤジがッ!
目を覚ますのは
キサマの方だろうが!
極道のミチ踏みはずして、
カネ儲けに走りやがって!
常: 滝太ッ! オマエは
なにもわかっとらんのだッ!
み: ‥‥そのうち、つまみ出されますね。
この調子だと。
王: めんどくさい親子だな、
マッタク。
み: ‥‥あ、そうだ!
おとうさんが、お金を
かせごうとしてる”理由”‥‥
滝太さんに
教えてあげましょうよ!
王: え! オレが?
(急に言われても‥‥)
滝: ああ? なんだぁ?
み: 証拠を見せてあげましょうよ!
わからずやの滝太さんに。
王: (常勝さんが、カタギに
なろうとしてる”理由”‥‥)

(「滝太のカルテ」を選択)
王: 滝太クン。
‥‥考えてみてください。
自分の身体が、今‥‥
どんな状態なのか。
滝:‥‥‥!
王: きのう、あなたのお母さん‥‥
小梅さんは、こう言っていました。

小: 『なんというか、今はね。
ウチは、カネがいるんだよ。
キレイなカネが、たくさんね。』

滝: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
まさか‥‥オヤジ‥‥?
常: ‥‥世界中を探した。
そして、見つけた。
おまえの、そのムネの弾丸を
取り出せる医者を、な。
その手術を受けるには、
大金が必要なのだよ。
滝: そ。そんな‥‥!
極道だって、カネ儲けぐらい‥‥
常: ダメなのだ。‥‥それでは。
滝:‥‥‥!
常: オマエをこんな目にあわせたのは、
極道という生き方のせいだ。
‥‥オマエを助けたい。
キレイなカネで‥‥な。
わかってくれないか。
‥‥滝太。
滝: オ、オヤジ‥‥
ば。バカにしやがって‥‥
いつも‥‥いつも、こうだッ!
み: た。滝太さん‥‥?
滝: いいか、くそオヤジ!
オレだって。オレだってなあ!
いつか、きっと!
キサマをケリオトしてやるんだ!
どこの世界に逃げてもな!
クビを洗って待っておけッ!
テメエこのヤロウくそオヤジがッ!
み: あ! ‥‥滝太さん!
常: ‥‥コレでいいのです。
王: オヤジさん!
(その目で見つめないでほしいな)
常: アンタたちに会えてよかった。
‥‥ワシは、コトバがニガテです。
やはり。プロに任せるものだね。
王: そ。そんな‥‥
常: ‥‥いつか‥‥
新製品・<<キタキツネもなか>>を
持って、お礼にうかがうとしよう。
王: (‥‥お菓子屋さんにでも
落ち着くつもりなのかな)
常: ‥‥では。失礼しますよ。
王: (行っちまった‥‥)
み: ‥‥それじゃ。オドロキさん!
帰りましょうか。
<<成歩堂なんでも事務所>>に!
王: なんで、事務所で働くコトに
なってるんだよ!
み: だって、ホラ。
みぬきたち。いいコンビだし。
どうしたんですか!
はやく、行きましょうよー!
王: (まあ‥‥いいか。
この子には、助けられたし。
それに‥‥
気になるコトもある。
‥‥この子が教えてくれた、
オレの中のフシギな力‥‥
そして、この<<腕輪>>の謎‥‥
この子といれば、きっと‥‥
今の成歩堂さん、
ちょっとニガテだけどね)
み: あ! そうだ。
帰る前に、行かないと!
王: え? ‥‥どこに?
み: ”報酬”ですよ!
ムギツラさんの!
王: ‥‥ああ。しょっぱいラーメンか。
もう、屋台は戻ったのかな?
み: そのあとは、みぬきのステージも
見に来るんですからね!
ぼうしクンスペシャル。
みぬきからの”報酬”です!
帽: じつはコレ、
めったにやりません。
王: ‥‥だから、もういいよ。それ‥‥


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