王泥喜 法介…紺 | |
成歩堂 龍一…黒 | |
成歩堂 みぬき…赤 | |
裁判長…緑 | |
牙琉検事…茶 | |
宝月 茜…桃 | |
マキ・トバーユ…黄土 | |
ラミロア…藤 | |
ローメイン・レタス…青 | |
眉月 大庵…紫 | |
或真敷 バラン…薄橙 |
牙: |
‥‥この場に<<バラードの女神>>を お招きできて、光栄のいたりです。 |
ラ: |
いえ‥‥このわたくしには、 すぎたお言葉です。 |
裁: |
あ、あなたは。話せるのですか‥‥ ワレワレのコトバが。 |
ラ: |
ええ‥‥そのようですわね。 あまり上手ではありませんが。 ‥‥わからないコトバも多いです。 |
裁: |
やはり‥‥この国には、 以前から関心があったのですかな? |
ラ: |
さあ‥‥正直なところ、どうして この国のコトバが話せるのか‥‥ わたくしにもわからなくて。 いつ、学んだものなのか‥‥ |
王: |
‥‥? (どういう意味だ‥‥? 今の、さりげないコトバ‥‥) |
牙: |
彼女を証人として呼ぶことは、 ぼくも考えた。しかし‥‥やめた。 ある”理由”があったからね。 |
王: | どういうことですか? |
牙: |
ラミロアさんはね。 過去の記憶をなくされているのだよ。 |
裁: | 記憶を‥‥? |
ラ: |
”ラミロア”は、わたくしの 本当の名前ではございません。 その名前をいただいて、 デビューする以前のこと‥‥ じつは、よくわかりませんの。 |
み: |
わあ。なんていうか、アレ。 <<ミステリアス>>ですよねー。 |
牙: |
モチロン、 歌姫”ラミロア”としては‥‥ なんの支障もなく 生活されているのだが‥‥ あまり大きなショックを 与えたくなかったのでね。 |
裁: |
ふむう‥‥わかりました。 私はワリと、人のカコには とらわれないタチですのでね。 気になさる必要はありません。 |
ラ: |
‥‥ありがとうございます。 ですが。わたくし、 証言と言われましても‥‥ 何も言えることは ないと思うのですが。 事件のコト‥‥だれも、 何も教えてくださいませんし‥‥ |
牙: |
ラミロアさん。 これだけは言っておきます。 ぼくとしては、あなたに証言を 求めるのは本意ではないのです。 しかし‥‥あそこの、おデコの 広い青年がゆずらないのでね‥‥ |
ラ: | まあ‥‥ |
み: |
シッカリ、ワルモノですね。 オドロキさん。 |
王: | ううう‥‥ |
裁: |
それでは、とにかく 証言はしていただきましょう。 ‥‥その声を 聞いていたいですからな。 事件当夜‥‥ あなたが”見た”ことについて! |
ラ: |
『”見たこと”と言われましても‥‥ 何もございません。』(証言1) 『あの夜は、招待をお受けして、 ステージで歌わせて頂きましたが、』(証言2) 『第2部のステージが終わってからは、 楽屋には一度も戻っておりません。』(証言3) 『警察官の方に、牙琉さまの楽屋に 案内され、ここで待つように、と。』(証言4) 『そこで事件を知りましたが‥‥ くわしいことは、何も‥‥』(証言5) |
裁: |
ふむう‥‥私も聞きたかったですな。 女神の歌声を。 |
王: |
(女神の証言で ヨシとしておけよ‥‥) |
牙: |
お聞きのとおり、 彼女は何も見ていない。 弁護側が早くそれを 認めてくれることを祈るばかりだよ。 一刻も早く、彼女を 自由の身にしてさしあげたいからね。 |
み: |
さらにワルモノですね。 オドロキさん。 |
王: | くそお‥‥ |
裁: |
それでは、弁護人。 手短におねがいします! |
王: |
(ラミロアさんは、事件当夜‥‥ オレに話すことをキョヒした。 つまり、何か”知っている”んだ。 それを、探り出す‥‥!) |
王: |
ラミロアさん‥‥ザンネンながら、 それはダメですよ。 |
ラ: | ‥‥‥‥‥‥ |
王: |
このブローチ‥‥ もちろん、ごぞんじですね? |
牙: |
それは‥‥ラミロアさんのものだね。 あの日も、ステージで見たよ。 |
王: |
‥‥今のコトバ。まさか、 検事さんが証言してくれるとはね。 |
牙: | な。なんだい‥‥? |
王: |
このブローチは、 事件があった”後”‥‥ 事件現場の楽屋で 見つけたモノです! |
牙: | なんだと‥‥! |
王: |
‥‥ラミロアさん。 楽屋にブローチがある以上‥‥ ”入っていない”ではとおらない! しかも、牙琉検事が クチをすべらせたとおり‥‥ ”事件当夜のステージ”で つけていたのなら、ね! |
ラ: | ‥‥! |
裁: |
こ、これはどういうコトですかな? ラミロアさん、説明してください! |
ラ: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
王: | ラミロアさん‥‥? |
ラ: |
‥‥‥‥‥‥‥‥■■■■■■■■ ■■■■‥‥ |
牙: |
‥‥『ニホンゴはムズカシイ』、と 歌姫はおっしゃっている。 |
王: |
いやいや! そんな、外国人の コントみたいなマネをされても! |
ラ: |
■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■‥‥ |
牙: |
『さすが、おデコは広くても 弁護士ですね。 でも‥‥あなたはひとつ、 見落としをされているようです』 |
王: |
やれやれ‥‥ まだ、つづけるんですか? |
ラ: |
■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■‥‥ |
牙: |
『じつは、 事件が起こったとき‥‥ わたくしは一瞬、 楽屋をのぞいたのです』 |
王: | な。なんですって! |
ラ: |
■■■■■■■■■■‥‥ ■■■■■■■ |
牙: |
『事件が起こったときのコト‥‥ よく思い出してください。 あなた自身も、 ”知っている”はずです』 |
王: |
(コレ‥‥ホントにラミロアさんが 話しているのか‥‥?) |
み: |
ど。どうなんですか? オドロキさん! |
王: |
事件が起こったときのコト‥‥‥‥ あ! (もしかして‥‥もしかして! ”アレ”のコトか‥‥?) |
茜: |
『ここ、たのむわね。 すぐ、応援を呼んでこなくちゃ!』 |
王: |
『わ。わかりました。 誰も部屋に入ってこないように、 見張っていればいいんですね!』 『れ、レタスさん! だいじょうぶですかッ!』 |
レ: | 『き‥‥きけ‥‥』 |
王: | 『?』 |
レ: |
『もく‥‥げきしゃ‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥め。めが‥‥み‥‥』 |
王: |
『(‥‥”めがみ”‥‥?) うわ‥‥! あ。アカネさん? (誰も‥‥いない‥‥?) だ。誰だっ!』 |
茜: | 『どうしたの?』 |
王: |
『アカネさん! 今、誰かに会いませんでしたか?』 |
茜: | 『? 会ってないけど‥‥』 |
王: |
『(たしかに‥‥ドアの閉まる音が 聞こえたんだけどな‥‥)』 |
ラ: |
‥‥あのとき、わたくし‥‥ 室内をのぞきましたの。 ほんの、チラリ‥‥と。 |
牙: |
なるほど‥‥そして。 そこで落としたワケですか。 この、ブローチを‥‥ |
ラ: |
そうなりますわね‥‥他に、落とす タイミングはなかったのですから。 |
王: |
そ、そんな‥‥ あんな一瞬で、ツゴウよく‥‥ |
牙: | ‥‥おデコくん。 |
王: | ! |
牙: |
”可能性”はあった‥‥それを 否定できるのは、証拠品だけだよ。 |
裁: |
ふむう‥‥ 犯行現場を、のぞいた‥‥ |
ラ: |
”のぞく”というより‥‥ 楽屋に入ろうと思っただけなのです。 まさか、事件が起こっているとは 知りませんでしたし‥‥ でも‥‥ドアを開けた瞬間、 オソロシイ声がしたものですから。 |
牙: |
ああ‥‥この、おデコくんの ”誰だッ!”という声ですね。 オソロシイ声だったワケだ‥‥ オキノドクに。 |
王: | ううう‥‥ |
ラ: |
それで‥‥ すぐにドアをしめましたの。 |
裁: |
どうやら‥‥このブローチの 説明はついたようですな。 それでは、 証言に戻っていただきましょうか。 |
王: |
(不自然だ‥‥まだ、 何かをかくしている‥‥!) ラミロアさん! 一瞬でも、 部屋の中をのぞいたんですよね? |
ラ: | え‥‥ええ。 |
王: |
そのときの、 部屋のようすを証言してください! |
ラ: |
わかりました‥‥ ほんの一瞬でしたけれど‥‥ 『ステージが終わって、ほんの一瞬、 楽屋をのぞきましたが‥‥』(証言6) 『何も見てません。亡くなった レタスさんは、カベのカゲでしたし。』(証言7) |
王: |
”亡くなったレタスさん”‥‥ ですか。 |
ラ: | それが、なにか‥‥? |
王: |
あなたは、レタスさんの死について、 もう少し、知っていますね? |
ラ: | え‥‥ |
王: |
”思い出すまい”というキモチが、 現れていたんですよ。 そのキンチョウで、 ”ツバを飲み込んだ”‥‥ ‥‥オレの目はごまかせません。 |
ラ: |
! ‥‥‥‥‥‥‥‥そうですね。 あまりにヒドいコトでしたから。 なぜ、レタスさんが撃たれなければ ならなかったのか‥‥ |
王: |
‥‥ちょっと待ってください。 ラミロアさん。 |
ラ: | なんでしょうか‥‥? |
王: |
今‥‥あなたは、 こう言いましたね。 <<なぜ、レタスさんが撃たれたのか、 わからない>>‥‥ |
ラ: | それが、何か‥‥? |
王: |
(やっぱり! ラミロアさんは、 何かを隠している!) ラミロアさん‥‥ 気づいていないようですね。 今のあなたの発言は‥‥ 完全にムジュンしているんですよ! |
ラ: |
え! ど、どういうことでしょうか? |
王: |
(‥‥つきつけてやろう! ラミロアさんの発言と、 ムジュンする証拠品を‥‥!) |
王: |
ラミロアさん‥‥ なぜ‥‥知っていたんですか? レタス氏が”撃たれた”コトを。 |
ラ: | え。だって、それは‥‥ |
王: |
事件の直後‥‥現場では、すぐに <<かんこう令>>がしかれました。 これは、そのことを示す書類です。 ‥‥あなたも、 さっき証言していたはずです。 ”ダレも、事件のコトは 教えてくれなかった”と。 |
ラ: | あ‥‥ |
王: |
そして、こうも証言しました。 事件については”何も見ていない” |
ラ: | ‥‥! |
王: |
お分かりですね‥‥ レタス氏が”撃たれた”ことを‥‥ あなたが、 知っているはずがないのです! |
ラ: |
! ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ きゃあああああああああああッッ! |
裁: |
ラミロアさん! ‥‥あなた、まさか。 何かをかくしているのでは‥‥ |
ラ: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
王: |
(ラミロアさんはウソをついた‥‥ ゼッタイに何かを隠している!) |
ラ: |
お。思い出しましたわ。 その‥‥もうヒトコトだけ。 よろしいでしょうか。 |
牙: |
‥‥モチロンですよ。 ぼくたちが知りたいのは ”真実”ですからね。 |
み: |
ラミロアさん‥‥なんだか、 カオイロがよくないですね‥‥ |
王: |
彼女は、まちがいなく ”何かを見ている”‥‥ なにしろ、被害者自身の ご指名だからね‥‥ |
ラ: |
『そのとき、カベの弾痕が見えたので、 レタスさんは撃たれたのだと‥‥。』(証言8) |
王: |
ラミロアさん。あなたは <<バラードの女神>>です。でも‥‥ 女神にウソは似合いません。 |
裁: |
‥‥牙琉検事なみに ”クサい”言い回しですな。 |
み: |
‥‥オドロキさんこそ、 似合いませんよ。そういうの。 |
牙: |
‥‥おデコじゃなく、 オトコをみがくことだ。おデコくん。 |
王: |
(クソ‥‥ちょっと、カッコつけて みただけなのに‥‥) 上面図を見てください! ラミロアさん。あなたは、一瞬だけ ”ドアから”部屋の中を見た‥‥ ‥‥そうですね? |
ラ: | そ。そうですわね。 |
王: |
たしかに、部屋の中には”弾痕”が 残っていました。しかし‥‥ それは、 ドアのある側のカベだったのです! |
ラ: | え‥‥ |
王: |
ですから‥‥ ドアから”一瞬”部屋を のぞいただけでは‥‥ 弾痕を見ることは 不可能だったのです! |
ラ: | きゃああああああああ! |
裁: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ラミロアさん。 |
ラ: | ‥‥はい。 |
裁: |
弁護人の主張を認めざるを得ません。 あなたは‥‥まだ、 話していないことがあるようです。 |
ラ: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ どうあっても‥‥ わたくしの”見たこと”を 話さなければならないのですか‥‥ |
裁: |
そのとおりです。 この法廷の模様は、 あなたの本国‥‥ ボルジニア共和国にも ニュースとして流れるでしょう。 その内容が不名誉にならないことを 祈っております。 |
牙: |
ぼくとしては‥‥ 彼女への尋問はムダだ、そう主張を くりかえすしかないようだね。 |
王: |
ラミロアさんは、レタスさんの 死因を知っていた! そして、レタスさんは彼女を ”目撃者”として指名した! だから! あなたは、 何かを見ているハズなんです! |
裁: |
‥‥わかりました。 ラミロアさん。 ‥‥証言をお願いできますね‥‥? |
ラ: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ はい。了解いたしました。 |
ラ: |
『あれは、ステージから楽屋エリアの 出口へ向かう途中でした。』(証言1) 『小さなマドのようなものから‥‥ そう。”見た”のです。』(証言2) 『2発の銃声‥‥わたくしには、 止めることはできませんでした。』(証言3) 『しかし! 撃ったのは、 マキではありません!』(証言4) 『あれは‥‥そう。オトナでした! ‥‥まちがいありません!』(証言5) |
裁: |
や、やはり‥‥ あなたは目撃していたのですかッ! しかも‥‥ハンニンは、 オトナ、とは‥‥ |
牙: |
やれやれ。コイツは、 ぼくも初めて聞くハナシだよ。 おデコくんのネバり勝ち、かな? |
王: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
裁: |
それでは、弁護人! 尋問をおねがいします! |
み: |
やりましたね! オドロキさん! やっぱり、ラミロアさんは‥‥ ? どうしたんですか? ケワしいカオして。 |
王: |
(そりゃ、 ケワしくもなるだろ‥‥) |
み: | ‥‥? |
王: |
”オトナ”って‥‥なんか、 ハッキリしない言い方ですね‥‥ |
ラ: |
もうしわけありません。 それほど、この国のコトバは トクイではありませんから。 |
裁: |
せめて、男性か、女性か‥‥ そのへんは、いかがですかな? |
ラ: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ 男性、でしたね。 ‥‥若い男性です。 |
裁: | まちがいありませんか? |
ラ: |
ええ‥‥あの声は、 たしかに。 |
王: | 声‥‥? |
裁: |
ふむう‥‥ この上面図によると、楽屋はかなり ちらかっていたようですからな。 ハンニンの姿は、ハッキリとは 見えなかった可能性は高いです。 |
ラ: |
わたくし‥‥歌い手として、 この耳にはいささか自信があります。 一度聞いた”声”は、 ゼッタイに忘れません。 あの声は‥‥男性のものでした。 |
牙: |
声を聞いた、か。 でも‥‥もしかして。 それは、被害者‥‥ レタス氏の声だったのでは? |
ラ: |
いいえ。申し上げましたでしょう? 耳には自信があるのです。 レタスさんの声でしたら‥‥ 聞きまちがうことはありません。 |
裁: |
ふむう‥‥わかりました。 あなたは現場の小窓から、ハンニン ‥‥若い男性の声を聞いた、と。 |
み: |
オドロキさん! コレ、 いいじゃないですか! ハンニン、やっぱり マキさんじゃなかったんですよ! |
王: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
裁: |
たしかに‥‥ これが真実であれば、 事件はちがった局面を見せます。 いかがですかな? 弁護人。 この証言は‥‥ |
王: |
‥‥ザンネンながら‥‥ ラミロアさんの証言には、 ひとつ‥‥不自然な点があります。 |
ラ: | ‥‥‥! |
牙: |
ふっ‥‥ どうやら‥‥おデコくん。 キミは、ぼくが思ったよりも 冷静なようだ。 |
王: |
(やっぱり‥‥牙琉検事も ”覚えていた”みたいだな‥‥) すでに議論されている通り‥‥ オトナでは通気口を、 通ることができません。 事件現場から、 逃げることができないのです。 |
ラ: | ‥‥‥‥‥‥‥ |
み: |
でも、それじゃ! ラミロアさんが ウソをついていることに‥‥ |
王: |
こっちに有利だからって、 目をつぶるわけにはいかないよ。 (ホントは、ちょっと迷ったけど) |
牙: |
そう。おデコくんの言う通りさ。 でもね‥‥この証言のムジュンは、 それだけではないよ。 |
王: |
な、なんですって! (どういうことだ?) |
牙: |
ラミロアさん。 あなたがマキさんをかばおうとする キモチは、よくわかります。 たしかに、あなたは <<バラードの女神>>だ。しかし‥‥ 女神にウソは似合わない。 |
裁: |
どういうコトですか! 牙琉検事! |
み: |
オドロキさん! これはいったい‥‥! |
王: |
(なんで牙琉検事だと、 ダレもつっこまないんだよ‥‥) |
牙: |
現場の状況‥‥ぼくは、 ハッキリ覚えているんだよ。 |
王: | じょうきょう‥‥ |
牙: |
‥‥そう。事件が起こったとき。 あの小窓は”閉じていた”。 ザンネンながら‥‥声など、 聞こえるワケがないのですよ。 |
ラ: |
え! で、でも。 わたくしは‥‥ |
牙: |
‥‥ラミロアさん。 ぼくは、あなたの音楽的才能を 高く評価しています。 でも‥‥法廷の証人としては、 あなたを評価することはできない。 |
王: |
し、しかし! 彼女は、 ただひとりの”目撃者”で‥‥ |
牙: |
それは、キミが主張しているだけに すぎないさ。 被害者が死に際に”目撃者‥‥ 女神に聞け”‥‥そう言った、と。 |
王: |
そ。そうです! たしかに、レタスさんは‥‥! |
牙: |
しかし。キミの主張を 受け入れた結果が、これだよ。 裁判長! |
裁: | なんですかな? |
牙: |
この証人には、とりあえず 証言台を下りていただきたいな。 ‥‥検察側の要請だよ。 |
裁: |
ふむう‥‥ どうやら。検察側の要請を 認めるしかないようですな。 たしかに‥‥この証人の証言には、 いささかギモンがあります。 |
王: |
で、でも‥‥! ラミロアさんが、 証言してくれなかったら‥‥ |
み: |
マキさんの無実を立証する チャンスは、なくなってしまう‥‥ |
裁: |
この証人の尋問は、終了します! ‥‥牙琉検事。 あなたの手順にのっとった立証を つづけていただきましょうか。 |
牙: |
‥‥ありがたいね。 それでは‥‥ひきつづき。 あの刑事クンのハナシを 聞かせてもらおうかな。 |
王: |
待ってください! もう一度だけ、 ラミロアさんの証言を‥‥ |
裁: |
証人に対する尋問は終了しました。 ふたたび、その必要性が 浮上するまで‥‥ この証人には、 証言台を下りていただきます。 |
ラ: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ やはり。 お役には立てなかったようですわね。 |
牙: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |