第3話『逆転のセレナード』探偵パート2日目(その5)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
マキ・トバーユ…黄土
ラミロア…藤
ローメイン・レタス…青
眉月 大庵…紫
或真敷 バラン…薄橙
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 午後5時53分
引田クリニック 待合室

み: アカネさん! どうなんですか、
ラミロアさんの容体は‥‥
茜: ああ、アンタたち。
‥‥お礼を言わないとね。
み: じゃ、じゃあ‥‥
茜: うん。さっき、
イシキを取り戻してくれたよ。
アンタたちが、手遅れになる前に
見つけてくれたからだね。
み: ううう‥‥よかったあ‥‥
王: それで‥‥彼女は!
茜: どうやら、何者かに襲われて‥‥
ヒタイの上を殴られたみたいね。
王: いったい‥‥ダレに!
茜: それが‥‥わからないの。
み: え! だって、ヒタイの上‥‥
ってコトは、真正面ですよ!
ハンニンがみえないハズが‥‥
あ。
茜: ‥‥そういうこと。
とりあえず、会ってみる? 彼女に。
王: え! いいんですか!
茜: ええ。イノチの恩人に、
お礼を言いたいそうよ。

王: ラミロアさん!
ラ: ああ‥‥弁護士さんですね。
わたくしを見つけてくれた、とか。
本当に、
どうもありがとうございました。
王: いえ。そんな‥‥
それより。
いったい、何があったんですか!
ラ: ‥‥‥‥‥‥‥‥

(「襲撃」を聞く)
ラ: あれは‥‥楽屋の前であなたがたと
お話しした後のコトでした。
どなたかが、
近づいてくるのがわかりました。
わたくしに用なのかと思いましたが、
声をかけられませんでしたので‥‥
楽屋に戻ろうと
いたしましたところ‥‥
王: ‥‥殴られたんですか?
ラ: その瞬間、ハッキリわかりました。
襲撃者は‥‥このわたくしの
イノチを奪おうとしていることを。
み: そ。そんなあ‥‥
ラ: 最初の一撃で、イシキを
失わなかったのは幸運でした。
わたくしは、
とにかくステージの方へ逃げました。
追いかけてくるケハイは
感じましたが‥‥
一瞬早く、ステージへ
逃げこむことができました。
王: どうして、ステージに‥‥?
ラ: あの時間‥‥
ステージの点検のため‥‥
メイン電源が落とされることを、
聞いていたからです。
み:あ‥‥
ラ: ”闇”は、わたくしの味方です。
ステージのワキにあった、
コントラバスのケース‥‥
そこに隠れることにしました。
王: そうか‥‥犯人は、ラミロアさんが
”見えなかった”んだ‥‥
ラ: そのまま‥‥
気を失ってしまったのです。
王: ‥‥あぶないところだったんですね、
ホントに‥‥

(「犯人について」を聞く)
王: それで‥‥
犯人のココロ当たりは‥‥?
ラ: ザンネンですが‥‥わかりません。
相手は声を上げませんでしたから。
王: そう、ですか‥‥
ラ: ただ‥‥殴られた場所は、ヒタイの
上の方だったことを考えると‥‥
おそらく、わたくしよりも
背の高い人物、でしょうね。
王: なるほど‥‥
(さすが、観察力がスルドイな)
み: ラミロアさん、みぬきより
ずいぶん大きいし‥‥
オドロキさんぐらいありますよね。
王: と、いうことは‥‥オトナで‥‥
男性の可能性が高い、かな。
(やっぱり‥‥
”アイツ”なのか‥‥?)
み: でも! どうしてソイツ、
ラミロアさんを襲ったんですか!
ラ: 刑事さんにも聞かれましたが‥‥
わたくしにも、
まったくわかりませんの。
王: ううう‥‥

(「サンプル」をつきつける)
王: あ、そうだ。
もしかして、ラミロアさん。
これ、ご存知ありませんか?
ラ: これ、は‥‥?
王: 亡くなったレタスさんが
持っていたんですけど‥‥
なんでも、レタスさん、
こいつを追っていた、とか。
ラ: ”追っていた”‥‥?
み: ああ、ホラ! レタスさん、アレ。
”せんにゅうそうさかん”
ですから!
ラ: ‥‥そういうこと、でしたか‥‥
王: ! もしかして‥‥
ラ: もちろん、知っておりますわ。
おそらく、これは‥‥
<<ボルジニアのマユ>>ですわね。
これは、どうやら‥‥
おもちゃのようですけど。
王: (ボルジニアの‥‥マユ‥‥
聞いたことないな)
み: なんなんですか? それ。
その‥‥”おみやげ”みたいな?
ラ: そうね‥‥‥

(「ボルジニアのマユ」を聞く)
ラ: そう‥‥”ボルジニアの”
というだけあって。
たぶん、わたくしの国の特産品、
なのでしょうね。
ボルジニア人なら、
だれでも知っています。
み: マユ‥‥というと‥‥”糸”を
とるんですよね? やっぱり。
ラ: さあ‥‥わたくしも、
よくわからないのですが‥‥
王: (ボルジニア人なら、だれでも
知っているんじゃないのか?)
ラ: ‥‥ボルジニア人であれば、
そのマユについて‥‥たったひとつ。
かならず知っている
ジジツがあります。
王: ‥‥なんですか?
ラ: この”マユ”を
国外に持ち出した者は‥‥
なにものであれ、本国の法律で、
”死刑”に処されます。
み: しししし、”死刑”‥‥
王: いったい、どうして!
ラ: それは、わかりません。
しかし‥‥
こうして、国際警察の人間が
捜査をしている以上‥‥
なんらかの”理由”が
あるのでしょうね。
み: でも! これ、ただの
プラスチックじゃないですか!
王: その”サンプル”を手元において、
”ホンモノ”を追っていた‥‥
そういうことになるんじゃないかな。
み: それじゃあ、レタスさんが
追っていた”事件”って‥‥
王: <<ボルジニアのマユ>>‥‥
その”密輸”ってことになるね。
み: みつゆ‥‥

(「密輸」を聞く)
ラ: どうやら‥‥わたくしは
”マーク”されていたようですね。
み: まーく‥‥?
ラ: わたくしの歌が世界の人びとに
届くようになって‥‥
わたくし自身、
世界中を旅する機会が増えました。
み: あ‥‥それで! ついでに、
<<ボルジニアのマユ>>を‥‥
ラ: 国外に持ち出しているのではないか。
‥‥そう疑われていたのでしょう。
王: それで、
レタスさんが潜入捜査に‥‥
ラ: ボルジニアは、
小さな、閉ざされた国です。
国民たちは、
あまり国外に出ようとしません。
み: それで、疑われちゃったのかあ‥‥
王: でも‥‥レタスさんは、
ボルジニアの人間じゃない。
国際警察の捜査官です。
‥‥と、いうことは‥‥
み: どういうことですか?
オドロキさん!
王: ジッサイに、この<<マユ>>は
国外に持ち出されていて‥‥
それがなんらかの”被害”を
生んでいる、ということになるね。
み: ええー。
こんな‥‥
見たことも聞いたこともないような、
ちっちゃなカタマリがですかー?
王: (‥‥”マユの密輸”‥‥
レタスさんがマークしていたのは、
ラミロアさんだった‥‥)
‥‥いや。
み:
王: (もうひとり。調べてみるべき
人物がいる‥‥!)
ラミロアさん。
どうもありがとうございました!
ラ: ‥‥どういたしまして‥‥
王: 実は‥‥もうひとつだけ、
お願いがあるんですが‥‥
ラ: なんでしょうか?
わたくしにできることでしたら‥‥
王: ”通訳”をお願いしたいんです。
ボルジニア語の。
み: オドロキさん‥‥?
ラ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: 一緒に来ていただけますか?
ラ: そういうことですか‥‥
わかりました。同行いたしましょう。
み: え。え。どういうことですか?
王: 行こう、みぬきちゃん。この捜査も、
そろそろ大詰めみたいだ。


同日 某時刻
留置所 面会室

王: マキさん‥‥
お話をうかがいに来ました‥‥
ラ:マキ‥‥
マ:
‥‥‥‥‥‥‥‥
王: ラミロアさん。
通訳をお願いします。
ラ:はい‥‥
王: ‥‥マキさん。
初めてあなたに会ったとき‥‥
あなたは”目が見えない”
コトになっていましたよね。
ラ: ■■■■■■■■■■■■■■■
■■■‥‥
マ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: しかし、ジジツはちがった。
あなたは、その目で自由に
見ることができる。
み: みぬき、
すっかりだまされちゃいました。
王: マキさん‥‥
オレたちにヒミツにしていることが、
まだあるんじゃないですか?
マ:‥‥‥!
ラ: 待ってください!
弁護士さん。
”ヒミツ”とは‥‥いったい、
なんのコトなのですか?
マ: ‥‥‥‥‥‥
王: マキさんが隠している”ヒミツ”
‥‥それは、きっと!

(「サンプル」を選択)
王: オレの考えに
マチガイがなければ‥‥
あなたは、コイツについて、
何か知っているはずです!
マ: ‥‥‥ッ!
み: あ‥‥は。反応があったよ。
かなり、あからさまに!
ラ: マキ‥‥あなた、まさか‥‥!
王: ‥‥オレとみぬきちゃんは、ヒトの
動揺がわかるチカラがあります。
まあ‥‥今の反応なら、そんな
チカラはマッタク必要ないけど。
マ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ラ: 弁護士さん!
これは、一体どういうこと‥‥
王: ラミロアさん! 今は、ダマって
通訳をしてください。お願いします。
ラ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
わかりましたわ‥‥
王: あなたが、コイツに関係あることは、
今の反応でハッキリしました。
黙っているのなら、コイツを
あの検事さんにわたして‥‥
あなたとの関係を、
調べてもらいましょう!
マ:
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
■■■■■■■!
ラ: ‥‥マキは『待ってください!』
と言っています‥‥
み: ! ま。マキさん‥‥
マ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
■■‥‥■■■■■■■?
ラ: 『全部、分かっているのですか?』
‥‥と。
王: ‥‥はい。ゼンブ、わかっています。
‥‥なんとなくは。
み: おハナシ、聞かせてください!
マ: ‥‥■■■■■■■■‥‥
ラ: ‥‥『しかたがありませんね‥‥』

(「”マユ”について」を聞く)
み: この”マユ”‥‥
いったい、なんなんですか?
マ: ■■■■■■‥‥
ラ: 『マユ、糸‥‥特効薬』
み: とっこうやく‥‥?
王: 何かの病気に効く、ってコトかな。
マ: ■■■■■■■■■■‥‥
ラ: 『<<チリョーレス症候群>>‥‥』
という病気に効くみたいですわ。
王: チリョーレス‥‥

証拠品<<サンプル>>のデータを
書き換えた。
み: でも! 何かの病気に効くのなら、
なんで持ち出し禁止なんですか!
おクスリを作って、世界のみんなを
助ければいいのに‥‥!
マ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ラ: それは‥‥
わたくしにも分かりませんわ‥‥
王: とにかく‥‥
コイツは”特効薬”だった。
そして、レタスさんが
追っていたのは‥‥マユの”密輸”。
もしかすると‥‥この子が?
ラ: マキ‥‥あなた、ホントに‥‥
み: まさか! だって、この子。
まだ、ちっちゃいですよ!
王: みぬきちゃんだって、15才だけど、
いちおう魔術師だろ?
み: ううん‥‥たしかに、
いちおう魔術師ですけど‥‥
王: (”いちおう”って認めたぞ‥‥)
み: ね、そうなの? マキさん。
あなたは‥‥密輸人なの?
マ: ■■■■■■‥‥
ラ: ■■■■■■■■■■■■■■■!
マ: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ラ: ダメです‥‥答えてくれませんわ。
み: ううう‥‥ダメかあ。
知らないフリされちゃった。
王: マキさん。コイツを使って‥‥
だれかと”取り引き”しようと
していたんじゃないかな?
もしマキさんが、コイツを
この国に持ちこんで‥‥
”取り引き”しようと
していたのなら‥‥
マ: ■■■■■■■‥‥
ラ: 『帰れない‥‥』
み: ! ”帰れない”‥‥って‥‥
マ: ‥‥■■■■■■‥‥■■■■‥‥
■■■■■■■‥‥
ラ: 『‥‥ボルジニア‥‥帰れない‥‥
帰りたくない‥‥』
マユを持ち出したものは死刑‥‥
ボルジニアの法律ですから‥‥
王: (死刑‥‥!)
マ: ■■■■‥‥‥‥
ラ: 『事件のこと‥‥』?
事件が、どうしたの?
王: (!‥‥
レタスさんの事件のことか!)
マ: ■■■■■、■■■‥‥
?: 面会は、そこまでだ。
み: ダイアン‥‥さん‥‥
王: ど。どういうことですか?
まだ、面会時間は‥‥
大: ボルジニアの大使館から、
コイツに連絡が入っている。
面会は中止だ。
‥‥すまないがね。
王: あと、5分で終わりますから。
デンワなら、かけなおせば‥‥
大: ダメだ。‥‥さ。
行くぜ、ピアニストさん。
み: ダイアンさん! 待ってください!
大: ‥‥目ざわりなんだよ。
王:え‥‥
み: もう! あと少しで、
ダイジなコトが聞けたのになあ。
ね、オドロキさん。
王: (オレたちに、あれ以上ハナシを
させたくなかったのか‥‥)
み: ねー! オドロキさん!
王: (‥‥その理由は、
ただひとつ‥‥)
み: ううう‥‥
ムシしなくてもいいのに!
王: ああ。ゴメン!
(とにかく‥‥
どうやら、見えてきたな‥‥
”ターゲット”が。
勝負は、明日だ!)


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