第3話『逆転のセレナード』第2回法廷(その6)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
マキ・トバーユ…黄土
ラミロア…藤
ローメイン・レタス…青
眉月 大庵…紫
或真敷 バラン…薄橙
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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裁: 静粛に! それでは‥‥あの証言も、
本当だったのでしょうか‥‥

ラ: 『わたくしがおぼえているのは‥‥
レタスさんではない方のコトバです。』
裁: 『いったい‥‥
その人物は、なんと‥‥?』
ラ: 『『もう、おしまいだ。
早くスイッチを押せ!』‥‥』

王: その直後に、銃声‥‥そして‥‥
ギターが燃えだした‥‥
牙: 第2部‥‥ダイアン。
キミはステージをおりていた‥‥
犯行が可能だった時間だ。
裁: ふむう。しかし‥‥録音されていた
銃声は、1発でした‥‥
この拳銃から発射された、
弾丸は2発だったはずでは‥‥?
王: ラミロアさんは、
通気口を移動中でした。
1発目の銃声は、
マイクまで届かなかったのでしょう。
そして、ラミロアさんが楽屋の
真上に来たとき‥‥
2発目の銃弾が放たれ、
レタス氏の命を奪ったのです‥‥
いかがですか? 証人。
大: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
牙: そういえば‥‥ひとつ。
気になっていたことがあった。
王:‥‥?
牙: あの日の”演奏”だよ。
裁: えんそう‥‥
牙: そいつを見ていたら思い出したよ。
おデコくん。キミも、
その”現場”を見ているハズだよ。

牙: 『まったく‥‥
今日はどうなってるんだよ!
次から次へと、
モンダイばっかりだ!
バイクは動かない。
ギターケースもブチ壊し。
おまけにギターは燃え上がるし、
あげくの果てに人まで死んだ。
‥‥そして、さっきの演奏だ。
なんなんだよ、アレは!』
王: 『ズレているのは‥‥
このパートですね。』
牙: 『どこのどいつだ? ええと。
<<ギター・2>>‥‥』
大:『あ。』
牙: 『ダイアン! オマエじゃないか!』

牙: ‥‥オカシイとは思っていたんだ。
キミが、あんなカンタンなキメを
しくじる、なんてな。
ぼくはキミのウデを知っている。
あんなミスをするはずがない。
大: そいつは、どうも‥‥
裁: あの。どういうこと、ですかな?
牙: 凶器、だよ。レタス氏のピストルさ。
45口径‥‥最も強力なヤツだ。
当然、そいつを”撃った人間”にも、
反動によるダメージがある。
シロートがヘタな撃ち方をすると、
カタがはずれるぐらいの、ね‥‥
王: あ‥‥まさか!
そのピストルを”撃った”から‥‥
演奏に影響してしまった‥‥
大: はッ!
見そこなわないでほしいな。
裁: 証人‥‥?
大: これでも、刑事だぜ。
射撃の訓練は受けている。
シロートといっしょに
してもらっちゃァ、困る。
牙: この国の警察官が持っている
ピストルは、38口径‥‥
破壊力が、まるでちがう‥‥それに、
凶器は、被害者・レタス氏のもの。
‥‥つまり。犯人と被害者は
争ったものと考えられる。
裁: つまり、犯人は‥‥ムリな姿勢で
発砲したのかもしれない!
そういうことですかッ!
牙: ‥‥考えられること、だね。

(ざわめきが起こる)
裁: さて。いかがですかな? 証人。
大: ‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: 眉月刑事!
大: ”いかがですかな?”‥‥
聞きたいのは、こっちのほうだぜ。
おい、ウデまくりのニイちゃんさ。
王: オレ、ですか?
大: アンタの証拠品‥‥
どこが”決定的”だってんだ?
なんの音かもハッキリしない、
ちっぽけな”音”‥‥
そして。45口径の破壊力で
演奏をミスした、って?
泣かせるなァ、ガリュウ。
牙: ‥‥‥‥‥‥‥‥
大: いいか? そんなウス味の証拠品を
いくら並べたって、ムダだぜ。
オレが、あのマネージャーを
撃つハズがない。
そいつだけは、
ハッキリしてるんだからなァ。
裁: ふむう‥‥たしかに。
弁護側の立証は
決定的ではありませんでした。
ここは、証人の反論を聞くのが
スジというものでしょう。
‥‥証言をおねがいしましょう。
証人が、被害者を殺害していないと
主張する”理由”について!

(無実の”アカシ”)
大: 『オレが、あのマネージャーを
殺害しようなんて考えるハズがねえ。』(証言1)
『理由はシンプルだ。
オレには”動機”がないからさ。』(証言2)
『歌姫がこの国へ来るのは、
今回が初めてだろう?』(証言3)
『つまり、そのマネージャーである
アイツと、オレに接点はないのさ。』(証言4)
『殺害する理由なんか、
生まれようがねえだろ?』(証言5)
裁: ふむう‥‥たしかに。
シンプルな理由ですな。
牙琉検事。レタス氏がこの国を
訪れたことはないのですか?
牙: 記録によると‥‥今回が初めて、
みたいだね。
裁: なるほど‥‥わかりました。
それでは、弁護人。
‥‥尋問をおねがいします。
王: (ヤレヤレ、次は”動機”‥‥か)

(「証言5」に「サンプル」をつきつける)
王: 裁判長‥‥
これを、見てください。
裁: これは‥‥なんですかな?
キャンデーのように見えますが‥‥
王: ああ。ちがいますから
ナメないでください。
眉月刑事。
‥‥コイツに見おぼえは?
大: ‥‥キャンデー、に見えるな。
王: オレをナメないでください。
大: ‥‥‥‥‥‥‥‥
王: これは‥‥殺害されたレタスさんが
持っていたもので‥‥
”マユ”の模型のようです。
裁: マユ‥‥ですか。
フシギな色合いですな。
牙: ボルジニア共和国にしかいない
”種”だと聞いているよ。
特産、というヤツだね。
裁: しかし‥‥このマユが、
いったいなんだというのですか。
まさか‥‥これが、レタスさんの
殺害の動機と、何か関係が‥‥
王: そのとおりです。‥‥いや!
そのとおり、だと思います。
大: ‥‥あんまりカクシンは
ないみたいだな。
裁: マユ‥‥というと。
なにか、キレイな布でも
織りあげるワケですかな?
シルク、のような。
王: ‥‥いいえ。このマユは‥‥
”特効薬”になるそうです。
裁: と。とっこうやく‥‥
牙: どうやら‥‥”不治の病”と
されている、ある病気に効く‥‥
唯一のクスリを作ることが
できるみたいだね。
‥‥ただし、ボルジニアからの
持ち出しは禁じられているが。
裁: どうして、ですかな?
そのようなスバラシイものならば、
難病の治療に役立てれば‥‥
み: そうですよね!
みぬきもそう思います!
牙: その後の調査でわかったんだけどね。
このマユから特効薬を精製するのは
むずかしくはないんだ。
しかし‥‥ちょっと処方を変えると、
別のある物質をカンタンに‥‥
そして大量に作り出すことが
できてしまうんだ。
‥‥人体に、非常に有害な物質をね。
裁: な。なんですって!
牙: 昔一度だけ、コイツが
ブラックマーケットに流れた‥‥
それだけで、
大事件になったそうだよ。
あまり大きく報道は
されなかったけどね。
裁: ふむう。そんなことが‥‥!
牙: そういうコトで‥‥今、コイツは
海外への持ち出しを禁止されている。
国際警察も、目を光らせていた、
とか。
裁: 国際警察‥‥
王: そう!
被害者のローメイン・レタス氏は、
国際警察に所属する捜査官でした。
眉月刑事。
あなたはしきりに‥‥
彼を”マネージャー”と
呼んでいましたが‥‥
彼は、”マネージャー”として
殺害されたんじゃない。
”潜入捜査官”として
殺害されたのです!
大: ‥‥‥‥‥‥‥
このオレが‥‥そのアメ玉を
”密輸”しようとした‥‥
そう言いたいのかい?
王: それはじゅうぶん”動機”と
考えられる‥‥そう思いますが。
大: ブラックマーケットへ流して、
ひともうけを企んだ、ってワケか。
‥‥バカげたハナシだ。
それこそ、考えられないね。
王: ”考えられない”‥‥
その理由を聞きたいですね。
裁: それでは、
証言をおねがいしましょう。
‥‥このマユの”密輸”について。

(マユの密輸について)
大: 『このマユなら、ずいぶん前にウチの
国際課にも手配書が届いてるぜ。』(証言1)
『国際警察が今、最もキビしく
追っているブツのひとつさ。』(証言2)
『地下マーケット相手に取引するには
キケンすぎるんだよ。』(証言3)
『つまり、ビジネスとしてはマッタク、
ワリに合わないってコトだ。』(証言4)
『オレは国際課の刑事だぜ?
そのキケンはだれより知ってんだ。』(証言5)
裁: たしかに‥‥
潜入捜査官がゴクヒ捜査を
しているぐらいですからな。
大: 目のつけどころはオモシロイがね。
オレは、自分の身をキケンに
さらしてまで‥‥
汚いカネをつかもうとは思わないね。
裁: その言い方は、
いかがなものかと思いますが。
牙: 資料によると、たしかにこのマユは
国際警察が目を光らせている。
地下組織の連中を相手にコイツで
遊ぶのは、キケンすぎるだろうね。
裁: ふむう‥‥それでは。
尋問をおねがいします。
王: (考えられる”動機”は
コレしかない‥‥
アイツの計画を、
一気に暴くんだ!)

(「証言4」に「新聞記事」をつきつける)
王: ‥‥何も、キケンな取引相手を
選ぶことはない‥‥
ちがいますか?
大: ザンネンながら、
地下組織のヤツらはキケンな連中さ。
取引相手が刑事だと知られたら‥‥
もう、オシマイだね。
王: ”地下組織”なんてものを
相手に選ばなくてもいい。
たとえば‥‥
こんな買い手はどうでしょうか?
裁: こ。これは‥‥
司法長官殿の‥‥
王: このマユからは、人体に有害な
物質を作り出すこともできますが、
そもそもは、”特効薬”なのです。
そして。その特効薬が有効な
病気の名前は‥‥
”チリョーレス症候群”
と言います。
裁: ち。チリョーレス‥‥!
‥‥どこかで聞いたような。
王: (今朝も、見舞いに
行ってきたんじゃないのかよ!)
裁: あッ!
し。司法長官殿のムスコさんの
病気ではありませんか!
ま。まさか‥‥
王: 証人は、刑事です‥‥
警察関係者であれば、司法長官への
コンタクトも可能でしょう。
裁: ナニを言うのですかッ!
司法長官殿が、違法な物資を
買い取るなど‥‥!
王: ‥‥ムスコさんのイノチが
かかっているんですよ?
裁: ‥‥! しかし、もしそんな
”取り引き”が成立したならば‥‥
国際警察を巻きこんだ、
一大スキャンダルになりますッ!
王: だからこそ! 眉月刑事は、
かえって安全なのです!
なにしろ、コトが明るみになって、
イチバン困るのは‥‥
司法長官自身なのですから!
大: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: どうなのですかッ! 眉月刑事!
大: ”殺人”の次は、”密輸”かい‥‥
いったい、いくつ罪をかぶせて
くれるつもりなのかねえ‥‥
裁: 取引相手が司法長官‥‥
不本意ながら、たしかに‥‥
”売り手”にとって、これ以上、
コウツゴウな相手はいません。
しかし‥‥
なんという、ヒキョウなッ!
大: そこの若いウデまくりクンは、
言いがかりをつけているだけさ。
オレが、司法長官と取り引きした?
そんな証拠がドコにあるんだよ?
王: そ。それは‥‥
大: それに。もうひとつ。
アンタは重要なコトを忘れているぜ。
王: ‥‥なんでしょうか?
大: あのマユは、国際警察が
目を光らせていただけじゃない。
ボルジニア本国も、
神経質になっていた、ってコトさ。
裁: ふむう‥‥
たしかに、そうでしょうな。
わかりました。もう少し、
証言をつづけていただきましょう。
大: 『ボルジニアに出入国する際は、
ヒトもニモツもチェックが厳重だ。』(証言6)
『マユが見つかった時点で、タイホ。
ヘタすりゃ、そのまま死刑になる。』(証言7)
『あの国からマユを持ち出す方法‥‥
そんなものあったら教えてほしいぜ。』(証言8)

(「証言8」に「牙琉検事のギター」をつきつける)
王: ひとつだけ‥‥
方法を知っています。
大: なんだと‥‥?
王: ボルジニア共和国から、チェックを
受けずにニモツを持ち出す方法です。
裁: そ。それはいったい‥‥?
王: ‥‥検事になることです。
裁: けんじ‥‥?
牙: あ‥‥あああああ‥‥ッ!
ま。まさか‥‥
王: そうなんですよ。
‥‥牙琉検事。
きのう。あなたは、
こんなコトを言っていましたね。

牙: 『‥‥いい音だったよ。大切に
弾きこまれてきたんだろうね。
さすが、ラミロアさんのギターだ。』
み: 『そのギターが、どうしてここに?』
牙: 『”気に入った”って言ったらね。
『プレゼントしたい』って。』
み: 『へえ! いいなあ。じゃあ‥‥
このギターは、ボルジニアから?』
牙: 『ああ。その通り。
飛行機で木製の楽器を運ぶとね。
気圧や湿度の変化でダメになるんだ。
だから、ラミロアさんのスタジオで
真空パックして‥‥
証拠品の輸送に使う、検事局の
トクベツルートを使って‥‥
直接ぼくのオフィスまで、
届けさせたんだ。
‥‥ダレの手も触れさせずにね。』

王: ”ダレの手も触れさせず”‥‥
マチガイありませんか? 牙琉検事。
牙: ‥‥ああ。
ボルジニアで、ギターを何重にも
シートでくるんで真空パックにした。
そして、あのコンサートの日、
パックにはなんの異常もなかった。
まさか‥‥あのギターに‥‥?
王: そうです‥‥
これだけ小さなマユならば‥‥
ギターの”中”に、
隠すことができます!
裁: な、なんですと!
王: ‥‥牙琉検事。
そういえば‥‥
あのギターには、ある”細工”が
されていましたね。
裁: さいく‥‥?
牙: よくおぼえていたねえ、
おデコくん‥‥

牙: 『いやね。ギターには、まるい穴が
あいてるだろう?
”サウンドホール”というんだけど。
あそこのウラにね。なんか‥‥
コワれたキカイのようなものが、
貼りついていたんだそうだ。』
み: 『コワれた‥‥キカイ‥‥?』
牙: 『そう。‥‥コイツなんだけどね。』

裁: はっかそうち‥‥ですか‥‥!
王: そのとおりです。
もし‥‥サウンドホールのウラに
貼りついていたのが‥‥
この”発火装置”だけでは
なかったとしたら‥‥?
み: そ。それって、もしかして‥‥
牙: そうだよ。もちろん、コイツさ。
裁: あ。あああああああ‥‥!
王: そう! マユを持ち出す方法が
たったひとつ、存在したのです!
ワガママな牙琉検事のギターに
運んでもらうという、荒技がね!
大:
王: それができたのは、彼のギターに
近づける人物。つまり‥‥
ガリューウエーブのメンバーです!
大: ぐ‥‥うううううううううッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛にッ! 静粛にッ!
静粛にッ!
そ。それでは‥‥
この発火装置は‥‥
牙: こうなってみれば‥‥その意味は
アキラカ、なんじゃないかな。
王: そう。いわばコイツは
”安全装置”だったんだ!
裁: ‥‥あんぜんそうち‥‥
牙: そうか‥‥おデコくん。
すべてがつながったようだね。
今になって‥‥ついに‥‥
王: コンサートの日に起こった、
すべての”フシギ”‥‥
今、もう一度‥‥
たどってみましょうか。
ラミロアさんの歌に乗せて。
牙: まず、最初の小さな事件は‥‥
コイツだ。ぼくのカギが盗まれた。
おかげで、ケースのカギを
壊すハメになったんだけどね。
王: カギを盗んだのは、ギターから
”マユ”を回収するためでしょう。
裁: な‥‥なるほど‥‥
王: しかし‥‥それはできなかった。
なぜなら‥‥
ギターは何重にもパックされていて、
これを破ることはできない。
ケースに近づくことができるのは、
メンバーだけ‥‥
後でウタガイがかかったとき、
言い逃れができなくなってしまう。
そして、
コンサートは始まった。
そのとき‥‥おそらく。
犯人にとって致命的な事態が
発生したのです。
裁: それは‥‥?
王: レタス氏です。
裁:あ‥‥
牙: 潜入捜査官であるレタス氏は、
おそらく‥‥
ギターのヒミツを
つきとめてしまったのだろう。
検事局の輸送記録を調べれば、
すぐわかることだからね。
当然‥‥レタス氏は、
ギターを調べようとした。
王: マユが押収されてしまっては、
すべてがオシマイです。
だから‥‥犯人は、それを
”消してしまう”しかなかった。

‥‥もう、おしまいだ。
早くスイッチを押せ!‥‥
王: ギターは燃え上がって‥‥
マユは”焼失”した。
そして‥‥
レタス氏は、
イノチを落としたのです。
牙: その瞬間を‥‥ラミロアさんは
”聞いていた”‥‥
王: そう。
これが、この事件の真相です。
牙: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
裁: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
み: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
大: くっ‥‥くっくっくっくっくっ‥‥
ケッサク、だな。
裁: 眉月刑事‥‥?
大: よくもそこまで、テキトーな話を
デッチ上げられるモンだなあ‥‥
牙: デッチ上げ‥‥にしては。
スジがとおってるようだけどね。
‥‥ダイアン。
大: ハッ!
ボルジニア共和国だと‥‥?
そんな国。
オレは、行ったことないぜ!
牙: たしかにその通りだ。
キミは行っていないさ。
大: ホラ見ろ! コイツをどう
説明するんだよ、ワカゾウ!
行ったこともない国で、
どうやって‥‥
王: 考えるまでもないコトです。
ボルジニアの人間に
”協力者”がいた。
‥‥それだけのコトですよ。
大:‥‥!
王: あなたに”協力者”がいたのは、
アキラカです。
ラミロアさんが聞いた、あなたの
”声”が、それを証明しています。

‥‥もう、おしまいだ。
早くスイッチを押せ!‥‥
王: この”通信”は、事件の現場‥‥
楽屋エリアから発信されました。
牙: ”協力者”は‥‥
ステージの上にいた‥‥!
裁: いったい‥‥いったい、
それはダレなのですかッ!
王: (‥‥これが、最後の一手だ‥‥
”協力者”として必要な条件を
満たす人物は‥‥
たったひとりしか、いない!)
裁: それでは、
弁護人にうかがいましょう。
ただし。
言うまでもなく‥‥
<<告発>>という行為には、
重大なセキニンがともないます。
いいかげんなコタエには、
厳重なペナルティを与えます。
‥‥それでは、うかがいましょう。
犯人の”協力者”とは‥‥
いったい、ダレなのですかッ!


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