第4話『逆転を継ぐ者』探偵パート1日目(その2)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
絵瀬 まこと…黄緑
絵瀬 土武六…灰
或真敷 バラン…薄橙
葉見垣 正太郎…橙
或真敷 ザック…青
糸鋸 圭介…黄土
原灰…黄
ラミロア…藤
牙琉 霧人…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 某時刻
留置所 面会室

王: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
み: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: まったく。いつまで待たせるんだよ。
もう、20分もたつぞ!
み: ちょっと、みぬき。
モンク言ってみましょうか。
あそこに、知らんプリで
立ってるおじさんに。
王: でもさ。こういうのって、たいてい
怒った次の瞬間に出てきたりして。
気まずい思いをすることが
多いんだよなあ。
み: ラーメン屋の注文と
いっしょにしないでくださいよ。
あのー、おまわりさあん。
おねがいした面会のヒト、
まだですかあ?
看: ナニ言ってるんですか!
面会なら、もう
とっくに始まってますよ!
み: ‥‥‥え。
きゃあああああああああっ!
王: い。い。い。い。
‥‥いったい、いつからそこにッ!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: と。と。と。と。
‥‥とにかく。座ってくださいッ!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
み: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
な。なんか、ものすごく
キンチョーしますね。
王: この、サスペンスフルな空気‥‥
なんとかしないと。
みぬきちゃん、なんかやってよ。
マジシャンだろ? プロの。
み: そ。そうですね。
じゃあ‥‥
帽: ぼうしクンです。ヨロシク。
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥

‥‥ドサッ‥‥
み: きゃあああああっ!
キゼツしちゃいましたッ!
王: うううん‥‥
パンツ芸のほうがよかったかな。
み: ”パンツ芸”って言うなッ!

(「自己紹介」を聞く)
王: あ、お。オレ!
今度、あなたの
ベンゴをするコトになって。
ホント、これも
何かのウンメイですよね!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥
王: あ! ウンメイといえば、オレ!
ほ。星占いがトクイなんですよ!
あなた、ナニ座ですかッ!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥
み: ‥‥あの。みぬきのでよければ
教えますけど。
王: ‥‥ゴメン。
イキオイで言ってみただけなんだ。
(自分のウンメイを
呪いたい気分だぞ‥‥)

(「名前は?」を聞く)
王: ええと‥‥その。お名前は?
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥
王: あ! ヒトに名前を聞くときは、
自分から名乗るモンですよね!
オレ、王泥喜 法介です!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥
み: ‥‥あの。みぬきなら、
成歩堂 みぬきですけど。
王: ‥‥ゴメン。知ってるよ。
(まいったな‥‥)

(「事件について」を聞く)
王: あ、そうだ!
事件のコト、聞かせてもらえるかな。
オレ。弁護士だし!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥
王: さ。最近、ナニか変わったコト、
ありませんでしたかッ!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥
み: あの。こないだ、外国の人に道を
聞かれたときのコトなんですけど。
王: ‥‥ゴメン。そのハナシは、
後にしてくれるかな。
(オレ自身が外国人に
なった気分だぞ‥‥
やれやれ‥‥
どうやら、ここにいても
胸がセツなくなるだけ
みたいだな‥‥)
み: オドロキさんは、
よくやったと思います!
?: ‥‥‥‥‥‥‥‥
み: み、見てください、オドロキさん!
マニキュアなんか塗ってますよ!
王: くそー‥‥明日のベンゴより
オシャレのほうがダイジってコトか。
‥‥行こうか、みぬきちゃん。
?: ‥‥あの‥‥
王:‥‥‥!
?: あの。こ。これ‥‥
読んでください‥‥
王: あ。ど、どうも‥‥
(女の子に呼び出された
野球部のキャプテン気分だな。
校舎のウラでラブレターなんか
もらったりするのかな‥‥)
み: あまずっぱいカオしてないで、
カード見てください!
王: これは‥‥名刺、みたいだな。
名前と住所が書いてあるぞ。
ええと‥‥名前は、
絵瀬 まこと(えせまこと)
住所は‥‥
<<どぶろくスタジオ>>と。

<<まことの名刺>>を
手に入れた。
王: あの。いったい、これは‥‥
ま: ‥‥‥‥‥‥‥‥
王: ‥‥‥‥‥‥‥‥
どうやら。面会は
終わり、みたいだね。
み: 現場‥‥なのかなあ。
その<<どぶろくスタジオ>>って。
王: とにかく‥‥行ってみようか。

(「どぶろくスタジオ」に移動する)


同日 某時刻
どぶろくスタジオ

王: ここは‥‥なんというか、
”アトリエ”みたいだな。
み: そうですね。なんか、こう。
ゲージュツって感じがします。
でも、それより‥‥
あの、床のテープ‥‥
王: うん。どうやら、
ここが”現場”みたいだね。
み: あ、あそこに。
絵が並んでますよ。
王: ダメだよ。
勝手にさわっちゃ。
み: 大丈夫ですよ。
見るだけですから。
あれ。オドロキさん。
ここ‥‥
王: ‥‥まだ、描きかけだったのかな。
(下絵の黒い線が見えるな‥‥)
み: それにしては‥‥ここの下絵。
他の部分と合いませんね。
王: あ。ホントだな‥‥
(ちょっと、気になるな)

<<土武六氏の絵>>のデータを
法廷記録にファイルした。
み: ‥‥なんか。作風がゼンゼン
ちがうんですねー。1枚ごとに。
?: あ!
やっぱり来たね、アンタたち。
み: アカネさん!
おひさしぶりです!
茜: そう、かしらね。
”また、アンタたち?”って
思わなくもないけど。
‥‥で。ここに来た、
ということは、やっぱり‥‥?
王: あの。明日の<<シミュレート裁判>>
なんですけど‥‥知ってますか?
茜: うん。聞いてるよ。成歩堂さん、
アンタを選んだんだねー。
王: オレたち。どんな事件か
ゼンゼン知らないんですけど。
茜: ああ‥‥殺されたのはね。
このアトリエのヌシね。
画家の
絵瀬 土武六(えせどぶろく)さん。
み: どぶろく‥‥
茜: それで、タイホされたのが、
ひとりムスメのまことさんね。
王: ああ‥‥
今、留置所で会ってきました。
み: なんか。どちらかといえば‥‥
”殺人者”っていうより。
”被害者”体質に見えましたけど。
茜: まあ‥‥そうねー。
ただ。殺人の手口は
”毒殺”だったからね。
”か弱い女の子でもできた”
って考えられてるみたい。
み: ど。ドク、ですか‥‥
茜: ま。成歩堂さんから
ハナシは聞いてるからさ。
ここなら、好きなだけ
調べてくれてかまわないよ。
あたし、カリントウ食べてるし。
王: (今回は、関係者のハナシを
聞くことはできない‥‥
この現場で、どれだけ手がかりを
見つけることができるか?
‥‥それが”カギ”に
なりそうだな‥‥)

(「被害者のこと」を聞く)
み: あの‥‥ゲージュツカなんですか?
絵瀬 どぶろくさん、でしたっけ?
茜: そうねー。絵本の挿絵とか
描いていたみたい。
女の子のファンが多かったって。
”どぶろく”のクセに。
み: はああ‥‥
たしかに、キレイですよねー。
あそこにある、油絵なんか。
茜: う‥‥‥うん。
じつは、あの油絵は‥‥
挿絵ではないんだけどね。
王: (‥‥なんだ?
歯切れが悪いな‥‥)
茜: なんでも、かわったオジサンでね、
どぶろくさん。
今まで、ダレにもカオを
見せたことがなかったみたい。
み: ダレにも‥‥?
茜: このアトリエに、いつも
閉じこもっていてね。
ソトとのやりとりは‥‥
あそこにある<<レターボックス>>で
お手紙を使ってたんだって。
王: ”手紙”‥‥かあ‥‥
み: なんですか?
オドロキさん。
王: ”手紙”なんて、めずらしいな‥‥
って思って。
最近は、電子メールや
インターネットを使うから。
茜: 土武六さん、そういうのが
キライだったみたいでね。
ソトとのやりとりは、ゼンブ。
郵便を使っていたの。
み: そういうの、なんとなく
”ゲージュツカ”っぽいですよね!

<<レターボックス>>のデータを
法廷記録にファイルした。
茜: ‥‥そういうわけで、
この部屋に入れたのは‥‥
ムスメのまことさんだけだったの。
み: ああ。
あの、ハンニンの。
王: ‥‥”ハンニン”って言うなよ。
茜: ジッサイ、この部屋から
見つかった指紋は‥‥
土武六さんとまことさんの
ものだけなの。キホン的には。
み: ”キホン的には”‥‥?
茜: じつは‥‥ゆうべ、ね。
初めて、土武六氏は記者の取材に
応じたの。トツゼン、ね。
そして。その取材の最中‥‥
事件は起こった。
み: 初めての、取材‥‥
王: あの。事件が起こった夜のコト‥‥
詳しく聞かせていただけませんか?

(「被告人のこと」を聞く)
王: あの‥‥
まことさん、でしたっけ?
土武六さんのムスメさん
なんですか。
茜: そうよ。なんか、
小さいころから身体が弱くてね。
‥‥ほとんど
ソトに出たことがないみたい。
み: ‥‥そんな感じでしたねー、
たしかに。
茜: ベンキョウは、お父さんが
教えていたみたい。
そういえば。留置所に連行する
ときも、タイヘンだったよ。
”ソトの世界に出たら死んじゃう”
とかなんとか、大騒ぎ。
王: はあ‥‥
それは、タイヘンでしたね。
茜: まあ。最終的に、オマジナイを
してもらって連行したんだけど。
み: オマジナイ‥‥?
茜: 彼女なりに、勇気が出る
オマジナイがあるそうなの。
王: (‥‥毎度、おかしな
依頼人ばっかりだな)
み: そんな”ひっこみじあん”な子が、
どうしてお父さんに毒を‥‥?
茜: さあねー。
あたしに聞かれてもなあ。
王: その”毒”ですけど。
やっぱり、コーヒーに‥‥
茜: う、うーん‥‥セイカクには、
ちょっとちがうんだけどね‥‥
み: ‥‥? どういうコトだろ。
王: (自分で調べろ、
ってコトかな)

(「事件当夜のこと」を聞く)
茜: さっきも言ったけど‥‥
ゆうべ、初めて”ソトのヒト”が
このアトリエに入ったの。
”ナゾの画家の素顔に迫る!”って
いう記事だったみたいだけどね。
王: よりによって‥‥最初の取材の
晩に、事件が起こった‥‥
茜: ‥‥午後9時。
毎晩この時間。まことさんは、
コーヒーをいれることになっていた。
このコーヒーを、土武六氏が
飲んだ瞬間、急に苦しみだして‥‥
み: ‥‥死んじゃった、
というワケですか‥‥
でも! わざわざ取材の夜に
毒を入れるなんて‥‥!
茜: ‥‥ちょうど、彼女が
コーヒーを持ってきたとき‥‥
記者のヒトは、部屋の奥の
キカイを見にいっていたそうなの。
‥‥だから、彼女には記者さんの
姿が見えなかったみたい。
その記者さんの通報で
警察がかけつけた、ってワケ。
王: それにしても。
どっちかといえば‥‥
アヤシイのは、
その記者のほうでしょう!
茜: でも、記者さんは土武六さんの
コーヒーには近づかなかったし‥‥
まことさん本人も、
それは認めてるわ。
王: (とにかく‥‥その”記者”って
ヒトの話、聞いてみたいな)

(「タンスの裏の絵」を調べる)
み: あれ‥‥‥
こんなトコロに
絵が隠してありますよ!
王: ‥‥ほ。ホントだ!
み: なんか、アレ。
見られちゃ困る絵なのかも!
王: ‥‥うれしそうだな。なんか。
み: なんだ。フツーの絵じゃない!
王: 何を怒ってるんだよ‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥
み: ど。どうしたんですか?
オドロキさん。
王: この、絵‥‥どう見ても‥‥
み:‥‥‥?
王: (ダレかの意見を
聞いてみたいな‥‥)

<<隠されていた絵>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「コーヒーカップ」を調べる)
茜: あー、それ。
被害者のコーヒーカップね。
み: あ、わかった! この中に、
ドクが入っていたんですね!
みぬき、初めて見ました!
ドク入りコーヒー。
王: 人生で、何度も目にするモノ
じゃないけどな。
茜: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
”ドク入りコーヒー”‥‥か。
じつは、ちょっとビミョーなの。
王: どういうことですか‥‥?
茜: そのコーヒーの中からは、
ドクは検出されなかったの。
み:え‥‥
茜: ‥‥その先のコトは、
自分で調べて。
あたしにも”立場”ってモンが
あるんだからさ。

証拠品<<コーヒーカップ>>の
データを法廷記録にファイルした。

(「机」を調べる)
王: ‥‥この机。
もう少し、そばによってみよう。

(「引き出し」を調べる)
王: この封筒‥‥
一度、開封したアトがあるね。
み: あ。知ってますよ、それ!
ヤカンの蒸気をクチのトコに
シューってあてると‥‥
ペロンって開いちゃうんですよね!
ノリが溶けて。
王: そこまでデリケートな
モンじゃないよ、コレは。
み: ホントだ。テキトーに破いて、
テキトーに封がしてあります。
‥‥あれ。
この封筒の消印‥‥
もう、7年も前のものですね。
王: (一度、開いて‥‥
もう一度”封印”した手紙。
ちょっと気になる、な‥‥)

<<赤い封筒>>のデータを
法廷記録にファイルした。

(「カガク捜査」を聞く)
王: (ここはひとつ、アカネさんの
チカラを借りたいトコだな‥‥)
み: アカネさん、おだてるとヨワいから。
そこを忘れないでくださいね!
茜: なあに? さっきから、
コソコソと。
王: あの‥‥
オレ、思うんですけど。
やっぱり。アカネさんあっての
オレたち、なんですよね。
ええと、その。
‥‥カガク的に。
茜: お。気づいちゃった?
やっぱり、そこに。
王: え、ええ! やっぱり。
カガクなんですよね。これからは!
茜: もう、しょうがないなあ!
今回だけだよ?
じゃ、アヤシイものを見つけたら、
とりあえず見せてごらん?

(「赤い封筒」をつきつける)
王: アカネさん。
これ、なんですけど‥‥
茜: ああ。そ、それね!
マッカな封筒よね。なにかと。
王: (なんだ? あわてて‥‥)
み: あの。これって一度、
開けたアトがありますよね?
茜: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ヒミツ。
王: ひ。”ヒミツ”‥‥?
(予想外のコタエだな)
それって‥‥知ってるって
コトですか? この封筒の中身。
茜: まあ‥‥読んだからね。あたしは。
み: あ! コレ、開封した”アト”が
ありますけど。アカネさんが‥‥?
茜: あたしなら、もっと上手に
蒸気をあてるよ!
王: (コッソリ見たのは
まちがいないみたいだな‥‥)
茜: ふふん‥‥あたしにはね。
キョーリョクな武器があるから。
み:ぶき‥‥
茜: あたしだってね。
メカを使えるのよ、メカ。
王: (なんとかならないかな、
アレ‥‥)
み: とりあえず、
ホメてみたらどうですか?
女のヒト、ホメられて
イヤな気はしない、って言うし。
王: (‥‥とにかく、
ハナシを聞いてみるか)
あの。さっき見つけた
封筒の中身なんですけど‥‥
アカネさんの”メカ”で
なんとかならないかなー、なんて。
茜: ほほお。気になる? やっぱり。
ホラ、これね!
<<X線解析装置>>っていうんだけど。
み: ”えっくすせん”っていうと‥‥
レントゲン写真の、アレですか?
茜: そう!
あたしが名付けたんだけどね。
み:え。
茜: いや、ホントはもっと
ムズカシイ名前なんだけど。
おぼえられないじゃない?
み: 要するに、スケて見える
ワケですね? 封筒の中身が。
茜: そう!
さすが、みぬきちゃん!
キライじゃないなー。
そういう、おおざっぱなトコ。
じつはあたしも、コイツの機能。
カガク的に、よくわかってなくて。
み: ねー、アカネさん!
それ。みぬきもやってみたいー!
茜: しょうがないなあ、ホラ。
‥‥まあ。もう、
だいたい調べちゃったけどね。
み: やったー! じゃ、オドロキさん。
やってみますね。
王: うわわあああっ!
ナニするんだよッ!
み: いや、ホラ。オドロキさんを
見てみようかな、って。
王: ヒトに、カラダに
悪そうな光線をあてるなッ!
み: だって。オドロキさん、アレ。
”はらぐろ”だし。
王: (とにかく‥‥調べてみるか)


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