王泥喜 法介…紺 | |
成歩堂 龍一…黒 | |
成歩堂 みぬき…赤 | |
裁判長…緑 | |
牙琉検事…茶 | |
宝月 茜…桃 | |
絵瀬 まこと…黄緑 | |
絵瀬 土武六…灰 | |
或真敷 バラン…薄橙 | |
葉見垣 正太郎…橙 | |
或真敷 ザック…青 | |
糸鋸 圭介…黄土 | |
原灰…黄 | |
ラミロア…藤 | |
牙琉 霧人…紫 |
王: |
‥‥今の証言。 非常に重要だと考えます! |
裁: |
それでは、証人。 証言を加えてください。 |
葉: |
いいでしょう。 言うのはタダですからな! 『黄色の封筒でしたね。‥‥たしか、 現場に残されていたと聞いてますよ。』(証言5) |
王: |
たしかに、机の引き出しには、 1通だけ、封筒が入っていました。 この”赤い”封筒がね! |
葉: | あれれれええエエェェェェ‥‥ッ! |
王: | ‥‥牙琉検事! |
牙: | ‥‥なんだい。 |
王: |
現場から”黄色”の封筒は 発見されましたか? |
牙: |
‥‥残念ながら。 でもね、おデコくん。 封筒の色なんて、見まちがうこと だってあるんじゃないかな。 |
王: |
たしかに、あり得るでしょう。 でも。この封筒はちがいます。 なにしろ、すでに消印が押されて いますからね。‥‥7年も前に。 |
裁: | いかがですか? 証人。 |
葉: |
‥‥こうは 考えられないでしょうか? 土武六氏は、とにかく手紙を 封筒に入れてしまいたかった。 この敏腕ジャーナリストの目を 逃れるためにね! だから、そばにあった封筒に とりあえず入れてしまった、と。 |
王: |
(”赤”と”黄”のムジュンは ほったらかしかよ‥‥!) |
裁: |
いかがですか? 弁護人。 ただ今の、証人の主張は。 |
王: |
”事件当夜。被害者は、書いていた 手紙を、赤い封筒にしまった”‥‥ |
王: | そんな可能性はありません。 |
牙: |
いいね‥‥その、自信に満ちた表情。 そして、そのコンキョは? |
王: |
‥‥カンタンなコトです。 ‥‥じつは弁護側は、この封筒の 中身の調査を済ませているんです! ええと。ある科学捜査官の 立ち会いのもとに。 |
牙: | なんだって‥‥ |
王: |
この手紙の宛名は‥‥ ”絵瀬 土武六様” |
葉: | あ‥‥ |
王: |
自分宛の手紙、ということは あり得ません。つまり‥‥ この封筒に”遺書”を入れる ことは、不可能ですッ! |
葉: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ まいりましたあァァァァァッ! |
裁: |
静粛に! 静粛に! 静粛にィッ! 証人! これはいったい、 どういうコトなのか、セツメイを |
葉: |
あっ、そうそう。ワタシ。 すっかりウッカリしてました。 いや、こんなコトもあるんですねえ。 ”みんなトシのせい”‥‥ってゆう。 |
裁: |
コラ! ヒトのセリフを ムシしないようにッ! |
葉: |
いや、じつは。封筒に手紙を 入れたあと、ドブロク氏は‥‥ しきりに、引き出しの”何か”を 探していたんですよ。 |
王: | 引き出しを‥‥? |
葉: |
切手を探してたんですよ! いわゆる”郵便切手”‥‥ってゆう。 |
裁: |
きって‥‥ それが、どうかしましたか? |
葉: |
そりゃ、投函したんでしょうな。 せっかく書いた手紙ですから。 そういや、部屋のレターボックスに 入れたような気がしますな。 ‥‥黄色い封筒をね。 ワタシ、やっぱり見ましたよ。 |
裁: |
どうやら。その黄色の手紙は、 今回の事件には関係ないようで |
葉: |
いやいや、ザンネンだなあ。 アレが遺書なら、ワタシ。 すごいスクープをモノにできたのに。 ”巨星、記者の目の前で 遺書を書いて落つ!”ってゆう。 |
裁: |
だから、ヒトのセリフを ムシしないようにッ! ‥‥それにしても。 |
王: | ‥‥なんですか。 |
裁: |
その、赤い封筒の 中身は気になりますね。 |
裁: |
1000万円とは‥‥ また、大金ですな。 |
牙: | ‥‥7年前、か‥‥ |
葉: |
‥‥‥! あ。じゃ。ワタシはこれで オシマイでしょうか? できれば、そろそろ帰って、 記事をば‥‥ |
王: |
‥‥あの。ワザワザ ”みぬく”までもないんですけど。 あなた、ニュースのニオイを かぎつけると‥‥ かならず。その、珍妙な カオをしますよね。 |
葉: |
えッ! そんなバカな! ”それは気のせい、森の精” ‥‥ってゆう。 |
裁: |
‥‥この私のカスんだ目でも、 ハッキリわかります。 ”みぬく”ゴクイ‥‥私にも。 わかったような気がします! |
王: |
(”それは気のせい、森の精” ‥‥ってゆう) |
裁: |
それでは、証言を つづけていただきましょう。 ”ニュースのニオイ”について! |
葉: |
ううう‥‥ワタシ。インタビューを する側のニンゲンなのに‥‥ |
葉: |
『ジツは‥‥今回の取材をOKして もらうには、事情があったんです。』(証言1) 『ちょっとした”ネタ”を 手に入れていた‥‥ってゆう。』(証言2) 『それが‥‥”7年前のある事件”に 関するものでしたから。』(証言3) 『もしかしたら、その赤い封筒と 関係があるのかな、と。』(証言4) 『何しろ、ドブロク氏の才能は タイヘンなものだったのですから。』(証言5) |
裁: |
では。あなたは、 その”ネタ”をチラつかせて‥‥ 脅迫まがいに 取材を迫ったわけですかな? |
葉: |
まあ、そうです。 ‥‥いやいやいやいやいやッ! その言い方はワタシ。 いかがなものかとッ! |
裁: |
‥‥何をそんなに ソワソワしているのですかな? |
葉: |
いっ。いいですか! コレはワタシのネタなのですぞッ! ”ネタこそ、メシのタネ”ってゆう。 |
裁: | ‥‥はあ。 |
葉: |
こんなトコロで ぐずぐずしているあいだにも‥‥ スッパ抜かれてしまうかも しれないのですッ! <<イダテンのキノシタ>>や <<ハヤブサのユミコ>>にッ! |
裁: |
わかりました。弁護人。 早くラクにしてあげるように。 |
王: |
(7年前の、ある事件‥‥ ”7年前”?) |
み: | ‥‥‥? |
王: |
ハミガキさん‥‥あなた。 アセは、かくほうですか? |
葉: |
え! は。はあ‥‥まあ。 こんな感じですわ。 オハズカシイ‥‥ |
王: |
‥‥”土武六氏の才能”。 そのコトバが出たとき‥‥ あなたは”緊張”していたんです。 |
葉: | ‥‥えッ! |
王: |
あなたは、彼の”才能”について、 何か、かくしているのです! |
葉: |
ななななななななななな、なにを! ばばばばばばばばばばば、バカな! |
王: |
(葉見垣さんに、 証拠品を示すんだ。 土武六さんの”才能” ‥‥その、本当のイミを!) ドブロク氏の”才能”と ”封筒の中身”をつなぐ証拠は‥‥ |
王: |
この絵は、ドブロク氏の アトリエから発見されました。 |
葉: | ‥‥‥‥! |
王: |
この絵には‥‥ 問題が2つ、あります。 その1。これは、ドブロク氏が 描いたモノではありません。 そして、その2。 ドブロク氏のアトリエには‥‥ これとソックリの絵がありました。 ‥‥描きかけでしたがね。 |
葉: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
王: |
そして、この手紙‥‥ ”代金、1000万円”。 ここから、ある<<職業>>が 浮かび上がってきます。 それは‥‥モチロン! <<贋作師>>ですッ! |
葉: | ひぎぎいいいいいいいいいいッ! |
王: | ‥‥以上です。裁判長。 |
葉: |
みなさん! ワタシ。 みなさん、おねがいしますぞ! これは、ここだけのハナシにッ! 特ダネがッ! ワタシの特ダネが、ってゆう! |
裁: |
ガンサク‥‥といえば。 リッパな犯罪ではないですかッ! |
葉: |
絵瀬 土武六氏は、今は”画家” ということになっていますよね。 しかし。数年前まで、他のモノを 作っていたというウワサがあります。 |
裁: |
”ほかのもの”‥‥ ‥‥それが、贋作ですかな? |
葉: |
精巧なニセモノを作り上げる‥‥ 土武六氏には、そんな才能があった。 そこに目をつけたのが‥‥ 犯罪者たちだったのです。 |
王: |
はんざいしゃ‥‥? まさか‥‥! 土武六さんの ”もうヒトツのカオ”‥‥そんな! |
葉: |
‥‥そう。 証拠品の”ねつ造”です。 そんなウワサが立ち始めたのが‥‥ 今から7年前のことでした。 |
裁: |
な、ななねんまえ‥‥ では‥‥ もしかして、この手紙‥‥ <<代金、1000万円>> というのは‥‥ |
葉: |
‥‥そのとおり。 ”証拠品のねつ造”の代金 だったのではないか、ってゆう! |
裁: |
静粛に! 静粛に! 静粛に! ま。まさか‥‥被害者に、そんな ”ウラのカオ”があった、とは‥‥ |
王: |
(ここは‥‥攻めどきと見たッ!) 被害者は、”犯罪界”との関わりが ありました。‥‥つまり! オレたちがまだ知らない”敵”も 多かったと考えられますッ! |
牙: |
”犯罪界”なんて世界があるなんて 初耳だけどねえ‥‥ 被害者の身辺調査で、犯罪者との つながりは浮上しなかったよ。 |
王: |
しかし! 実際、こうして 多額のカネが動いているのです! 何かが起こる可能性は、 じゅうぶん、あります! |
牙: |
‥‥だけど。その封筒と、今回の 事件を結びつける証拠は、ない‥‥ |
王: | ‥‥‥! |
牙: |
‥‥そう。事件の本質は、 最初からシンプルなんだよ。 ”あの晩、毒を盛ることが できたのは、被告人だけ”‥‥ まあ‥‥あと、ついでに。 キミ、だけどね。 |
葉: |
ワタシが毒を盛るのは、 自分の書いた記事だけですッ! |
裁: |
‥‥葉見垣さん。 あなたの証言は、その。 ジャーナリストというワリには、 ややグラついておりましたが‥‥ |
葉: |
ナニをおっしゃるッ! このハミガキの記事は! <<ゾウを乗せても大丈夫>>ってゆう。 |
裁: |
‥‥とにかく。 最後に、証言を まとめていただきましょう。 そこで状況を特定できれば、 この審理は終了です。 |
み: |
オドロキさん! どういうことですか? |
王: |
尋問の結果、ハミガキさんが 毒を盛る理由も方法もなかった。 他に容疑者がいない以上‥‥ 犯人は、まことさんしかいない、 というリクツだ。 ‥‥次の証言が、 最後のチャンスだ! |
裁: | それでは。証言をおねがいします! |
葉: |
『あの晩、アトリエに入ってきたのは、 被告人だけでした。』(証言1) 『コーヒーは、彼女がカップに注いだ。 それは、ご本人も認めています。』(証言2) 『取材中、土武六氏がクチにしたのは、 あのコーヒーだけでした。』(証言3) 『そして、事件後。アトリエから出た ものは、なにひとつ、ありません。』(証言4) 『‥‥アキラカです。毒を盛ることが できたのは、彼女だけなのです!』(証言5) |
牙: |
まあ、スジが通った証言と 言っていいだろうね。 |
葉: |
いや‥‥その。 ハミガキ、テレちまいますな。 |
裁: |
状況はハッキリしています。 それでは、弁護人。 最後の尋問をおねがいします! |
王: |
は、はい‥‥ (‥‥オレには、 最後のキリフダが残っている。 それを使わないウチに、 終わるワケには行かない!) |
王: | なにひとつ‥‥ですか? |
葉: |
まあ、そういうコトですね。 ‥‥ただヒトツをのぞいて、 ですけども。 |
裁: |
”ただひとつ”ですとッ! いったいそれはッ! |
葉: |
”この葉見垣 正太郎自身” ‥‥ってゆう。 あ。いや! だからその。 これはアレだ。ワタシ。 シャレた小粋なジョークだと 思っていただきたいのですがッ! |
王: |
(あの晩、部屋から ”出た”もの、か‥‥ ‥‥それに関するハナシを どこかで聞いたような‥‥) |
裁: |
この証人が、とてもユカイな 人物だとわかったところで‥‥ 尋問に戻る前に、いちおう 弁護人にうかがっておきます。 事件当夜、部屋から”出た”もの。 何か、ココロ当たりは? |
王: |
たったひとつだけ‥‥ あったのではないでしょうか。 現場から消えた”あるもの”が。 |
裁: |
それは‥‥その。 このヒト以外で、という イミでしょうかな? |
王: | ‥‥もちろんです。 |
牙: |
もしかして。 ”被告人・絵瀬 まこと”とか‥‥ |
王: |
ベツに、トンチにたよる つもりはありませんから‥‥ |
裁: |
それでは、弁護人に 提示していただきましょう! |
王: |
部屋から”消えた”ワケですから、 現物を提示することはできません。 でも。”持ち出された”可能性を 示す証拠品があります! |
王: |
<<アトリエ>>と<<外界>>を結ぶ、 ただひとつの手段が、コイツです。 |
裁: | レターボックス、ですか‥‥ |
王: |
‥‥先ほど、ハミガキさんは こう証言しました。 事件当夜。あなたが アトリエに入ったとき‥‥ 被害者は”手紙を書き終えた ばかりだった”‥‥と。 |
葉: |
わ。ワタシ。 ウソではないですぞ! |
王: |
そして‥‥あなたは、 こうも証言しました。 手紙は黄色い封筒に入れて、 レターボックスに投函した、と。 |
裁: | あ‥‥‥ |
王: |
しかし。レターボックスは カラッポでした。‥‥つまり! あの晩、現場からは、 ”黄色い封筒”が消えていた! |
牙: |
‥‥なるほど。おもしろいね。 事件当夜、現場から消えた”封筒”。 しかし‥‥それだけじゃ、 状況が変わらないよ。 |
王: | え‥‥。 |
裁: |
ダイジなのは、”毒を盛る方法が 他にあったかどうか”‥‥ いかがですか、弁護人。 ”証人が見た<<封筒>>が消えた” このことは重要なのですか? |
王: |
あの晩、現場から”出た”ものが ひとつはあったワケですから‥‥ この証言は、きわめて重要です。 |
裁: |
‥‥よろしいでしょう。 証人。証言を修正してください。 |
葉: | 了解しました。 |
牙: |
‥‥あまり、状況に変化は なかったみたいだね、おデコくん。 |
王: |
(それはどうかな‥‥? あの晩、現場から ”手紙”が消えた‥‥ これは、次の攻撃の ”突破口”になるはずだ!) |
葉: |
『アトリエから<<封筒>>が投函された ようですが、カンケイないでしょう。』(証言6) |
王: | ‥‥まちがいありませんか? |
葉: |
まあ‥‥より、セイカクに 申し上げるならば。 このワタシはミントのキャンデーを ぱくぱく食べておりましたが。 |
王: |
ドクは、そのアメ玉の中に 入っていたのかもしれません! |
牙: |
検視の際、解剖室にミントの香りが 漂うことはなかったよ。 ‥‥ミントの痕跡は、ゼロさ。 |
王: |
‥‥‥! (まあ、そうだろうな‥‥) |
牙: |
それとも‥‥まだ。 キミは主張するつもりかな? 被害者は、コーヒー以外に、何か クチにしたものがあった‥‥と? |
裁: |
ふむう‥‥いかがですか? 弁護人。 あなたには、立証できますかな? |
王: |
(”可能性”じゃダメだ。 ”立証”しなければ‥‥ ”可能性”は見える気がする。 しかし、まだ早いような‥‥) ”毒”は、コーヒーカップ以外の 経路から、体内に入った‥‥それは。 |
王: |
立証は‥‥可能です。 (ここは”賭け”だな‥‥) |
牙: |
キミ‥‥わかってるかな? 必要なのは”可能性”じゃない。 ”立証”なんだよ。 |
王: |
牙琉検事。 あなたこそ、わかっていますか? すでに‥‥”立証”の ジュンビは、完了してるんですよ。 |
牙: | な。なんだって‥‥? |
王: |
そう。<<消えた封筒>>が、 それを立証しているのです。 |
葉: |
ワタシ、見ましたから! ”巨星”が手紙を書いているのを! |
裁: |
それは‥‥郵便屋さんが 集配したのでしょうな。 |
王: |
‥‥そうなんです。 そうなれば、当然‥‥ その封筒には、 <<切手>>が貼ってあったはずです。 |
裁: |
きって‥‥‥ あ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
王: |
切手のウラには、かならず。 ”ノリ”が塗ってあります。 ‥‥そして。 そのノリを使うためには‥‥ ”なめる”必要があるのです! |
牙: |
切手をナメる無神経な人種とは、 クチをききたくないな。ぼくは。 |
王: |
たとえクチをききたくても 不可能ですけどね。 ‥‥もう、亡くなっている ワケですから。 |
牙: |
しかし。 こうして、カップのフチに‥‥ アトロキニーネの痕跡が、 残っているんだけどねえ。 |
王: |
切手のウラをなめれば、当然。 ”毒”は、舌に付着します。 その”後”コーヒーカップに クチをつけたら、どうなりますか? |
牙: | ‥‥‥! |
王: |
この痕跡は、 ”逆”だったのです。 |
裁: | ぎゃく‥‥ |
王: |
”毒”は、ここから体内に 入ったのではない‥‥ 被害者の”舌”から、 ここに”移って”きたのです! |
裁: |
静粛に! 静粛に! 静粛に! し、しかし! そんなコトが‥‥ |
王: |
‥‥思い出してください。 <<アトロキニーネ>>は、 ”遅効性”の毒なのです。 封筒に<<切手>>を貼ったときに、 毒は体内に入った。 そして、コーヒーをクチにしたとき ‥‥”時間”が来たのです。 |
裁: | ハイ。どうぞ。証人。 |
王: |
(ベツの意味を持ち始めたな。 あのハナ‥‥) |
葉: |
先ほども、ワタシ。 申し上げたと思うのですが‥‥ |
葉: |
『いや、じつは。封筒に手紙を 入れたあと、ドブロク氏は‥‥ しきりに、引き出しの”何か”を 探していたんですよ。 切手を探してたんですよ! いわゆる”郵便切手”‥‥ってゆう。』 |
葉: |
でも。切手は見つからなかった ような気がするんですよね‥‥ |
裁: |
たまたま、切らして しまったのでしょうか。 |
牙: |
ちなみに。現場の引き出しには ‥‥たしかに。 切手は入っていなかった。 ‥‥1枚も、ね。 |
王: | ‥‥‥! |
裁: |
ふむう‥‥それならば。 その切手に毒が塗られていたか どうか、立証できるのですかな? |
王: |
引き出しに、1枚も切手が 残っていなかったからこそ‥‥ 立証の”可能性”が 生まれるんですよ。 |
牙: |
くっくっくっくっくっ。 ‥‥それは、オモシロイねえ。 現場に切手があったコトすら 立証ができていないというのに‥‥ |
裁: |
‥‥とにかく、弁護側の主張を うかがいましょう。 <<毒の塗られた切手>>の存在を示す、 その証拠品とは‥‥? |