第4話『逆転を継ぐ者』第1回法廷(その2)

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王泥喜 法介…紺
成歩堂 龍一…黒
成歩堂 みぬき…赤
裁判長…緑
牙琉検事…茶
宝月 茜…桃
絵瀬 まこと…黄緑
絵瀬 土武六…灰
或真敷 バラン…薄橙
葉見垣 正太郎…橙
或真敷 ザック…青
糸鋸 圭介…黄土
原灰…黄
ラミロア…藤
牙琉 霧人…紫
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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(「証言に加えてもらう」を選択)
王: ‥‥今の証言。
非常に重要だと考えます!
裁: それでは、証人。
証言を加えてください。
葉: いいでしょう。
言うのはタダですからな!
『黄色の封筒でしたね。‥‥たしか、
現場に残されていたと聞いてますよ。』(証言5)

(「証言5」に「赤い封筒」をつきつける)
王: たしかに、机の引き出しには、
1通だけ、封筒が入っていました。
この”赤い”封筒がね!
葉: あれれれええエエェェェェ‥‥ッ!
王: ‥‥牙琉検事!
牙: ‥‥なんだい。
王: 現場から”黄色”の封筒は
発見されましたか?
牙: ‥‥残念ながら。
でもね、おデコくん。
封筒の色なんて、見まちがうこと
だってあるんじゃないかな。
王: たしかに、あり得るでしょう。
でも。この封筒はちがいます。
なにしろ、すでに消印が押されて
いますからね。‥‥7年も前に。
裁: いかがですか? 証人。
葉: ‥‥こうは
考えられないでしょうか?
土武六氏は、とにかく手紙を
封筒に入れてしまいたかった。
この敏腕ジャーナリストの目を
逃れるためにね!
だから、そばにあった封筒に
とりあえず入れてしまった、と。
王: (”赤”と”黄”のムジュンは
ほったらかしかよ‥‥!)
裁: いかがですか? 弁護人。
ただ今の、証人の主張は。
王: ”事件当夜。被害者は、書いていた
手紙を、赤い封筒にしまった”‥‥

(「その可能性はない」を選択)
王: そんな可能性はありません。
牙: いいね‥‥その、自信に満ちた表情。
そして、そのコンキョは?
王: ‥‥カンタンなコトです。
‥‥じつは弁護側は、この封筒の
中身の調査を済ませているんです!
ええと。ある科学捜査官の
立ち会いのもとに。
牙: なんだって‥‥
王: この手紙の宛名は‥‥
”絵瀬 土武六様”
葉:あ‥‥
王: 自分宛の手紙、ということは
あり得ません。つまり‥‥
この封筒に”遺書”を入れる
ことは、不可能ですッ!
葉: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
まいりましたあァァァァァッ!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛にィッ!
証人! これはいったい、
どういうコトなのか、セツメイを
葉: あっ、そうそう。ワタシ。
すっかりウッカリしてました。
いや、こんなコトもあるんですねえ。
”みんなトシのせい”‥‥ってゆう。
裁: コラ! ヒトのセリフを
ムシしないようにッ!
葉: いや、じつは。封筒に手紙を
入れたあと、ドブロク氏は‥‥
しきりに、引き出しの”何か”を
探していたんですよ。
王: 引き出しを‥‥?
葉: 切手を探してたんですよ!
いわゆる”郵便切手”‥‥ってゆう。
裁: きって‥‥
それが、どうかしましたか?
葉: そりゃ、投函したんでしょうな。
せっかく書いた手紙ですから。
そういや、部屋のレターボックスに
入れたような気がしますな。
‥‥黄色い封筒をね。
ワタシ、やっぱり見ましたよ。
裁: どうやら。その黄色の手紙は、
今回の事件には関係ないようで
葉: いやいや、ザンネンだなあ。
アレが遺書なら、ワタシ。
すごいスクープをモノにできたのに。
”巨星、記者の目の前で
遺書を書いて落つ!”ってゆう。
裁: だから、ヒトのセリフを
ムシしないようにッ!
‥‥それにしても。
王: ‥‥なんですか。
裁: その、赤い封筒の
中身は気になりますね。

裁: 1000万円とは‥‥
また、大金ですな。
牙: ‥‥7年前、か‥‥
葉: ‥‥‥!
あ。じゃ。ワタシはこれで
オシマイでしょうか?
できれば、そろそろ帰って、
記事をば‥‥
王: ‥‥あの。ワザワザ
”みぬく”までもないんですけど。
あなた、ニュースのニオイを
かぎつけると‥‥
かならず。その、珍妙な
カオをしますよね。
葉: えッ! そんなバカな!
”それは気のせい、森の精”
‥‥ってゆう。
裁: ‥‥この私のカスんだ目でも、
ハッキリわかります。
”みぬく”ゴクイ‥‥私にも。
わかったような気がします!
王: (”それは気のせい、森の精”
‥‥ってゆう)
裁: それでは、証言を
つづけていただきましょう。
”ニュースのニオイ”について!
葉: ううう‥‥ワタシ。インタビューを
する側のニンゲンなのに‥‥

(ニュースのニオイ)
葉: 『ジツは‥‥今回の取材をOKして
もらうには、事情があったんです。』(証言1)
『ちょっとした”ネタ”を
手に入れていた‥‥ってゆう。』(証言2)
『それが‥‥”7年前のある事件”に
関するものでしたから。』(証言3)
『もしかしたら、その赤い封筒と
関係があるのかな、と。』(証言4)
『何しろ、ドブロク氏の才能は
タイヘンなものだったのですから。』(証言5)
裁: では。あなたは、
その”ネタ”をチラつかせて‥‥
脅迫まがいに
取材を迫ったわけですかな?
葉: まあ、そうです。
‥‥いやいやいやいやいやッ!
その言い方はワタシ。
いかがなものかとッ!
裁: ‥‥何をそんなに
ソワソワしているのですかな?
葉: いっ。いいですか!
コレはワタシのネタなのですぞッ!
”ネタこそ、メシのタネ”ってゆう。
裁: ‥‥はあ。
葉: こんなトコロで
ぐずぐずしているあいだにも‥‥
スッパ抜かれてしまうかも
しれないのですッ!
<<イダテンのキノシタ>>や
<<ハヤブサのユミコ>>にッ!
裁: わかりました。弁護人。
早くラクにしてあげるように。
王: (7年前の、ある事件‥‥
”7年前”?)
み:‥‥‥?

(「ドブロク氏の才能は」で脇の下をみぬく)
王: ハミガキさん‥‥あなた。
アセは、かくほうですか?
葉: え! は。はあ‥‥まあ。
こんな感じですわ。
オハズカシイ‥‥
王: ‥‥”土武六氏の才能”。
そのコトバが出たとき‥‥
あなたは”緊張”していたんです。
葉: ‥‥えッ!
王: あなたは、彼の”才能”について、
何か、かくしているのです!
葉: ななななななななななな、なにを!
ばばばばばばばばばばば、バカな!
王: (葉見垣さんに、
証拠品を示すんだ。
土武六さんの”才能”
‥‥その、本当のイミを!)
ドブロク氏の”才能”と
”封筒の中身”をつなぐ証拠は‥‥

(「隠されていた絵」を選択)
王: この絵は、ドブロク氏の
アトリエから発見されました。
葉: ‥‥‥‥!
王: この絵には‥‥
問題が2つ、あります。
その1。これは、ドブロク氏が
描いたモノではありません。
そして、その2。
ドブロク氏のアトリエには‥‥
これとソックリの絵がありました。
‥‥描きかけでしたがね。
葉: ‥‥‥‥‥‥‥‥
王: そして、この手紙‥‥
”代金、1000万円”。
ここから、ある<<職業>>が
浮かび上がってきます。
それは‥‥モチロン!
<<贋作師>>ですッ!
葉: ひぎぎいいいいいいいいいいッ!
王: ‥‥以上です。裁判長。

(ざわめきが起こる)
葉: みなさん! ワタシ。
みなさん、おねがいしますぞ!
これは、ここだけのハナシにッ!
特ダネがッ!
ワタシの特ダネが、ってゆう!
裁: ガンサク‥‥といえば。
リッパな犯罪ではないですかッ!
葉: 絵瀬 土武六氏は、今は”画家”
ということになっていますよね。
しかし。数年前まで、他のモノを
作っていたというウワサがあります。
裁: ”ほかのもの”‥‥
‥‥それが、贋作ですかな?
葉: 精巧なニセモノを作り上げる‥‥
土武六氏には、そんな才能があった。
そこに目をつけたのが‥‥
犯罪者たちだったのです。
王: はんざいしゃ‥‥?
まさか‥‥! 土武六さんの
”もうヒトツのカオ”‥‥そんな!
葉: ‥‥そう。
証拠品の”ねつ造”です。
そんなウワサが立ち始めたのが‥‥
今から7年前のことでした。
裁: な、ななねんまえ‥‥
では‥‥
もしかして、この手紙‥‥
<<代金、1000万円>>
というのは‥‥
葉: ‥‥そのとおり。
”証拠品のねつ造”の代金
だったのではないか、ってゆう!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
ま。まさか‥‥被害者に、そんな
”ウラのカオ”があった、とは‥‥
王: (ここは‥‥攻めどきと見たッ!)
被害者は、”犯罪界”との関わりが
ありました。‥‥つまり!
オレたちがまだ知らない”敵”も
多かったと考えられますッ!

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: ”犯罪界”なんて世界があるなんて
初耳だけどねえ‥‥
被害者の身辺調査で、犯罪者との
つながりは浮上しなかったよ。

(王泥喜「異議あり!」)
王: しかし! 実際、こうして
多額のカネが動いているのです!
何かが起こる可能性は、
じゅうぶん、あります!

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: ‥‥だけど。その封筒と、今回の
事件を結びつける証拠は、ない‥‥
王:‥‥‥!
牙: ‥‥そう。事件の本質は、
最初からシンプルなんだよ。
”あの晩、毒を盛ることが
できたのは、被告人だけ”‥‥
まあ‥‥あと、ついでに。
キミ、だけどね。
葉: ワタシが毒を盛るのは、
自分の書いた記事だけですッ!
裁: ‥‥葉見垣さん。
あなたの証言は、その。
ジャーナリストというワリには、
ややグラついておりましたが‥‥
葉: ナニをおっしゃるッ!
このハミガキの記事は!
<<ゾウを乗せても大丈夫>>ってゆう。
裁: ‥‥とにかく。
最後に、証言を
まとめていただきましょう。
そこで状況を特定できれば、
この審理は終了です。
み: オドロキさん!
どういうことですか?
王: 尋問の結果、ハミガキさんが
毒を盛る理由も方法もなかった。
他に容疑者がいない以上‥‥
犯人は、まことさんしかいない、
というリクツだ。
‥‥次の証言が、
最後のチャンスだ!
裁: それでは。証言をおねがいします!

(事件当夜の状況・まとめ)
葉: 『あの晩、アトリエに入ってきたのは、
被告人だけでした。』(証言1)
『コーヒーは、彼女がカップに注いだ。
それは、ご本人も認めています。』(証言2)
『取材中、土武六氏がクチにしたのは、
あのコーヒーだけでした。』(証言3)
『そして、事件後。アトリエから出た
ものは、なにひとつ、ありません。』(証言4)
『‥‥アキラカです。毒を盛ることが
できたのは、彼女だけなのです!』(証言5)
牙: まあ、スジが通った証言と
言っていいだろうね。
葉: いや‥‥その。
ハミガキ、テレちまいますな。
裁: 状況はハッキリしています。
それでは、弁護人。
最後の尋問をおねがいします!
王: は、はい‥‥
(‥‥オレには、
最後のキリフダが残っている。
それを使わないウチに、
終わるワケには行かない!)

(「証言4」をゆさぶる)
王: なにひとつ‥‥ですか?
葉: まあ、そういうコトですね。
‥‥ただヒトツをのぞいて、
ですけども。
裁: ”ただひとつ”ですとッ!
いったいそれはッ!
葉: ”この葉見垣 正太郎自身”
‥‥ってゆう。
あ。いや! だからその。
これはアレだ。ワタシ。
シャレた小粋なジョークだと
思っていただきたいのですがッ!
王: (あの晩、部屋から
”出た”もの、か‥‥
‥‥それに関するハナシを
どこかで聞いたような‥‥)
裁: この証人が、とてもユカイな
人物だとわかったところで‥‥
尋問に戻る前に、いちおう
弁護人にうかがっておきます。
事件当夜、部屋から”出た”もの。
何か、ココロ当たりは?

(「たったひとつ、あった」を選択)
王: たったひとつだけ‥‥
あったのではないでしょうか。
現場から消えた”あるもの”が。
裁: それは‥‥その。
このヒト以外で、という
イミでしょうかな?
王: ‥‥もちろんです。
牙: もしかして。
”被告人・絵瀬 まこと”とか‥‥
王: ベツに、トンチにたよる
つもりはありませんから‥‥
裁: それでは、弁護人に
提示していただきましょう!
王: 部屋から”消えた”ワケですから、
現物を提示することはできません。
でも。”持ち出された”可能性を
示す証拠品があります!

(「レターボックス」を選択)
王: <<アトリエ>>と<<外界>>を結ぶ、
ただひとつの手段が、コイツです。
裁: レターボックス、ですか‥‥
王: ‥‥先ほど、ハミガキさんは
こう証言しました。
事件当夜。あなたが
アトリエに入ったとき‥‥
被害者は”手紙を書き終えた
ばかりだった”‥‥と。
葉: わ。ワタシ。
ウソではないですぞ!
王: そして‥‥あなたは、
こうも証言しました。
手紙は黄色い封筒に入れて、
レターボックスに投函した、と。
裁:あ‥‥‥
王: しかし。レターボックスは
カラッポでした。‥‥つまり!
あの晩、現場からは、
”黄色い封筒”が消えていた!

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: ‥‥なるほど。おもしろいね。
事件当夜、現場から消えた”封筒”。
しかし‥‥それだけじゃ、
状況が変わらないよ。
王:え‥‥。
裁: ダイジなのは、”毒を盛る方法が
他にあったかどうか”‥‥
いかがですか、弁護人。
”証人が見た<<封筒>>が消えた”
このことは重要なのですか?
王: あの晩、現場から”出た”ものが
ひとつはあったワケですから‥‥
この証言は、きわめて重要です。
裁: ‥‥よろしいでしょう。
証人。証言を修正してください。
葉: 了解しました。
牙: ‥‥あまり、状況に変化は
なかったみたいだね、おデコくん。
王: (それはどうかな‥‥?
あの晩、現場から
”手紙”が消えた‥‥
これは、次の攻撃の
”突破口”になるはずだ!)
葉: 『アトリエから<<封筒>>が投函された
ようですが、カンケイないでしょう。』(証言6)

(「証言3」をゆさぶる)
王: ‥‥まちがいありませんか?
葉: まあ‥‥より、セイカクに
申し上げるならば。
このワタシはミントのキャンデーを
ぱくぱく食べておりましたが。
王: ドクは、そのアメ玉の中に
入っていたのかもしれません!

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: 検視の際、解剖室にミントの香りが
漂うことはなかったよ。
‥‥ミントの痕跡は、ゼロさ。
王: ‥‥‥!
(まあ、そうだろうな‥‥)
牙: それとも‥‥まだ。
キミは主張するつもりかな?
被害者は、コーヒー以外に、何か
クチにしたものがあった‥‥と?
裁: ふむう‥‥いかがですか? 弁護人。
あなたには、立証できますかな?
王: (”可能性”じゃダメだ。
”立証”しなければ‥‥
”可能性”は見える気がする。
しかし、まだ早いような‥‥)
”毒”は、コーヒーカップ以外の
経路から、体内に入った‥‥それは。

(「立証できる」を選択)
王: 立証は‥‥可能です。
(ここは”賭け”だな‥‥)
牙: キミ‥‥わかってるかな?
必要なのは”可能性”じゃない。
”立証”なんだよ。
王: 牙琉検事。
あなたこそ、わかっていますか?
すでに‥‥”立証”の
ジュンビは、完了してるんですよ。
牙: な。なんだって‥‥?
王: そう。<<消えた封筒>>が、
それを立証しているのです。
葉: ワタシ、見ましたから!
”巨星”が手紙を書いているのを!
裁: それは‥‥郵便屋さんが
集配したのでしょうな。
王: ‥‥そうなんです。
そうなれば、当然‥‥
その封筒には、
<<切手>>が貼ってあったはずです。
裁: きって‥‥‥
あ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
王: 切手のウラには、かならず。
”ノリ”が塗ってあります。
‥‥そして。
そのノリを使うためには‥‥
”なめる”必要があるのです!

(ざわめきが起こる)

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: 切手をナメる無神経な人種とは、
クチをききたくないな。ぼくは。

(王泥喜「異議あり!」)
王: たとえクチをききたくても
不可能ですけどね。
‥‥もう、亡くなっている
ワケですから。

(牙琉検事「異議あり!」)
牙: しかし。
こうして、カップのフチに‥‥
アトロキニーネの痕跡が、
残っているんだけどねえ。

(王泥喜「異議あり!」)
王: 切手のウラをなめれば、当然。
”毒”は、舌に付着します。
その”後”コーヒーカップに
クチをつけたら、どうなりますか?
牙:‥‥‥!
王: この痕跡は、
”逆”だったのです。
裁: ぎゃく‥‥
王: ”毒”は、ここから体内に
入ったのではない‥‥
被害者の”舌”から、
ここに”移って”きたのです!

(ざわめきが起こる)
裁: 静粛に! 静粛に! 静粛に!
し、しかし!
そんなコトが‥‥
王: ‥‥思い出してください。
<<アトロキニーネ>>は、
”遅効性”の毒なのです。
封筒に<<切手>>を貼ったときに、
毒は体内に入った。
そして、コーヒーをクチにしたとき
‥‥”時間”が来たのです。

(葉見垣の鼻が動く)
裁: ハイ。どうぞ。証人。
王: (ベツの意味を持ち始めたな。
あのハナ‥‥)
葉: 先ほども、ワタシ。
申し上げたと思うのですが‥‥

葉: 『いや、じつは。封筒に手紙を
入れたあと、ドブロク氏は‥‥
しきりに、引き出しの”何か”を
探していたんですよ。
切手を探してたんですよ!
いわゆる”郵便切手”‥‥ってゆう。』

葉: でも。切手は見つからなかった
ような気がするんですよね‥‥
裁: たまたま、切らして
しまったのでしょうか。
牙: ちなみに。現場の引き出しには
‥‥たしかに。
切手は入っていなかった。
‥‥1枚も、ね。
王:‥‥‥!
裁: ふむう‥‥それならば。
その切手に毒が塗られていたか
どうか、立証できるのですかな?
王: 引き出しに、1枚も切手が
残っていなかったからこそ‥‥
立証の”可能性”が
生まれるんですよ。
牙: くっくっくっくっくっ。
‥‥それは、オモシロイねえ。
現場に切手があったコトすら
立証ができていないというのに‥‥
裁: ‥‥とにかく、弁護側の主張を
うかがいましょう。
<<毒の塗られた切手>>の存在を示す、
その証拠品とは‥‥?


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