王泥喜 法介…紺 | |
成歩堂 龍一…黒 | |
成歩堂 みぬき…赤 | |
裁判長…緑 | |
牙琉検事…茶 | |
宝月 茜…桃 | |
絵瀬 まこと…黄緑 | |
絵瀬 土武六…灰 | |
或真敷 バラン…薄橙 | |
葉見垣 正太郎…橙 | |
或真敷 ザック…青 | |
糸鋸 圭介…黄土 | |
原灰…黄 | |
ラミロア…藤 | |
牙琉 霧人…紫 |
裁: |
な。なんですかな。 このかわいらしい<<ガク>>は。 |
王: |
被害者の机の上に 飾ってありました。 ‥‥ごらんのとおり、 中は”カラッポ”でしたが。 |
牙: |
コイツなら、ぼくも見たけどね。 これが、どうかしたかい? |
王: |
たぶん、あなたが このガクを見たときには‥‥ 決定的な”何か”が 欠けた状態だったんだと思いますよ。 |
裁: | 欠けた状態‥‥ですか? |
王: |
このガクに、うっすらと浮かび 上がった、青白いシミ‥‥つまり。 ”アトロキニーネの痕跡”がね! |
牙: |
な‥‥‥ なんだって! 聞いてないぞ‥‥! |
王: |
ガクは、約5センチ四方です。 中に入る写真は、さらに小さい‥‥ おそらく、大きくても 3センチまで、でしょう。 |
牙: | ま。まさか‥‥ |
王: |
‥‥そうです。 この小さなガク。それは‥‥ 記念切手を飾るためのもの だったのではないでしょうかッ! |
裁: |
静粛に! 静粛に! 静粛にィィッ! この<<ガク>>の中に‥‥ 毒の塗られた切手が‥‥ッ! |
牙: | そんなもの、ないッ! |
裁: | が。牙琉検事‥‥ |
牙: |
なぜ! そんなものを飾って おいたというんだ! 自殺するために用意しておいた、 とでも言うつもりかい? |
葉: |
あの‥‥いいですか、ワタシ! ワタシ!思うのですけれどッ! |
裁: |
なんですか、証人ッ! そんなにビクビク動かないように! |
葉: |
被害者は”贋作師”でした。 ‥‥多額のカネがからんだシゴトだ。 ”トラブルづくしの日々”ってゆう。 それならば‥‥ |
王: |
毒を塗った<<切手>>は‥‥ ”凶器”だった‥‥? |
牙: |
‥‥バカバカしいね。 絵空事は、ガリューウエーブの 歌の中だけでじゅうぶんさ! |
王: | (自分で言うか‥‥) |
牙: |
切手が”凶器”‥‥? バカバカしい。 そんなメンドウな方法をとる イミなど、まるでないじゃないか。 |
王: | そうでしょうか‥‥? |
牙: | な。なんだ‥‥? |
王: |
‥‥思い出してください。 絵瀬 土武六氏の生活を。 被害者は、人と会おうとせず、 世間から隠れるように暮らしていた。 外界と接触する方法は、ただひとつ。 ‥‥<<郵便>>だけでした。 |
裁: | ゆうびん‥‥だけ‥‥! |
王: |
本人に会うことがムズカシイ以上、 ”切手”を凶器に選ぶのは‥‥ あるイミ、当然の選択 だったのかもしれません! |
牙: |
バカなッ! そ。そんな証拠は‥‥ 証拠はあるのかい! 毒の塗られた切手が、凶器として 送りこまれたという”証拠”が! |
王: |
(まだ、”証拠”にはならない‥‥ でも! 今、何かが。オレの中で つながり始めている‥‥!) |
み: |
ど。どうしたんですか? オドロキさん! コブシをぶるぶるフルわせて‥‥ |
王: |
見えてきたんだよ! 信じられないけど‥‥ ドブロクさんが殺害された、その ”信じられないような”道筋が! |
裁: | どういうことですか、弁護人ッ! |
王: |
‥‥ある”証拠品”が、 その可能性を示しています。 切手を使った”殺意”‥‥ その可能性を! |
裁: |
これは‥‥先ほどの。 7年前の封筒、ですか? |
王: |
この文面‥‥もう一度。 よく考えてみましょう。 便せんは、2枚入っていました。 ‥‥これが1枚目です。 ‥‥そして、こちらが2枚目。 ‥‥いいですか。 モンダイは、この一文です。 ”同封の封筒に同封の切手を 貼り、3日以内に返送すること” 同封の<<切手>>‥‥です。 |
裁: | あ‥‥ |
葉: |
つまりアナタ! それってつまり、 こうゆうコトですよね? その切手! 毒が! ぺったりと! なめたら! コロリ‥‥ってゆう! |
王: |
‥‥もし、この文面どおりに 行動したら、どうなるでしょう? |
み: |
書類にサインをして、封筒に 入れて‥‥切手を貼りますよね。 ‥‥そして、それを レターボックスに入れる‥‥ |
王: |
切手を貼って、レターボックスに 入れるまで、15分はかからない。 やがて”時間”が来て、 土武六さんは息を引き取る。 そして、毒を運んだ ”凶器”である切手は‥‥ |
裁: |
自動的に、運び去られてしまう‥‥ 郵便屋さんの手によって! |
牙: | ‥‥ミゴトなイマジネーションだね。 |
王: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
牙: |
じゃあ‥‥おデコくん。 ひとつだけ。カクニンしようか。 この、7年前の赤い封筒の中に、 毒の切手が同封されていた‥‥と。 キミ‥‥ホンキで そう主張するつもりかい? |
王: | ‥‥そ。それは‥‥ |
み: |
で、でもっ! 可能性は、ゼロじゃないような‥‥ |
牙: |
可能性は、ゼロではない。 じゃあ‥‥いくつなのかな? |
み: | え‥‥‥ |
牙: |
この封筒に、毒の切手が‥‥? その切手が、殺害に使われた‥‥? あまりに、グーゼンがすぎるね。 ”立証”できるのかな? |
み: | そ。それは‥‥ |
王: |
(ムリだ! 7年前だし、 差出人すらわからないのに‥‥) |
牙: |
‥‥やれやれ。ダマりこむのなら、 こんなトンでもない主張なんか‥‥ |
?: |
‥‥女の子をいじめるものじゃ ありませんよ。‥‥響也。 |
牙: | ‥‥‥! |
王: | あ‥‥‥‥アカネさんッ! |
茜: |
どう? どう? 似てた? ”牙琉弁護士さん”のモノマネ。 |
王: |
‥‥いろいろなイミで ”問題作”だったと思います。 |
牙: |
ナニしにきたのかな? ‥‥現場主任さん。 |
茜: |
助けに来てあげましたの。 この、コンランした現場をね。 |
王: | 助けに‥‥? |
茜: |
みんな。なんで、もっと カガクを信用しないかなあ。 封筒に、切手が入っていたか‥‥ カンタンなコトでしょ? |
牙: | どういうコトかな? 刑事クン‥‥ |
茜: |
そんなカオでニラんでも、 あたし。コワくないですから。 だって‥‥現にホラ。 こうして”痕跡”が残ってるのよ? |
王: |
あ‥‥そうか! 毒性探知スプレー‥‥ |
裁: |
それでは! その”赤い封筒”を 提出してください! 裁判所のセキニンにおいて 開封後、調べてみましょう! |
裁: | ま。まさか‥‥こんなコトが‥‥ |
茜: |
まちがいないですね‥‥これ。 アトロキニーネの痕跡です! |
裁: |
し。信じられません‥‥ 7年前に送られてきた ”凶器”が‥‥ 今になって! そのキバをむいた、 というワケでしょうか‥‥ |
牙: |
バカバカしいね! ‥‥それならば、なぜ! 7年前に、事件が 起こらなかったのかな! |
王: | そ、それは‥‥ |
茜: |
もしかしたら‥‥ 土武六さん。 ”気づいていた”のかも。 |
裁: | ”気づいていた”‥‥というと? |
茜: |
その、封筒を送ってきた ”ハンニン”の殺意に、です。 だから‥‥ちがう切手を 貼って、送り返した。そして‥‥ |
裁: |
決定的な”証拠”を、ガクに入れて 飾っておいたというワケですか‥‥ |
葉: | ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
裁: | あ。あなた。まだ、いたんですか! |
葉: |
こ。これ。コレはワタシ。 ワタシ、ここに宣言しますッ! ワタシこと、<<サソリのハミガキ>>。 大スクープをモノにした、とッ! ‥‥つまり! 絵瀬 土武六を 殺害したハンニンは‥‥ 7年前の、 その封筒の差出人だった! そう、見出しはキマリだ! ”巨星、7年越しで落つ”ってゆう。 |
裁: |
静粛に! 静粛に! 静粛に! もはや、 ギロンの余地はないでしょう! あまりに突然のコトで、 オドロキを禁じ得ませんが。 被害者のクチへ毒を運んだのは、 7年前に発送された‥‥ まさに、死へのチケット! ”切手”だった、ってゆう。 |
み: |
裁判長さん。ワルい影響を 受けちゃいましたね。 |
裁: |
‥‥これ以上、 審理は必要ありません。 7年前の、封書の差出人が 被告人であるとは考えられない! |
み: |
お。オドロキさん! なんか、みぬきたち‥‥ |
王: | 勝っちゃった、みたいだな‥‥ |
裁: |
‥‥それでは! 被告人に、判決を‥‥ |
牙: |
‥‥ヤレヤレ、だね。 ジッサイのトコロ‥‥ |
裁: | 牙琉‥‥検事‥‥ |
牙: |
7年前の、死のチケット‥‥? ガリューウエーブのギグの チケットは、2週間で期限切れだよ。 |
裁: |
し。しかし! そうでなければ、 スジがとおりませんぞ! |
牙: |
‥‥これだけヒトがいて、 ダレも気がつかないのかなあ。 おデコくんの主張には‥‥ 決定的なムジュンがあるのさ! |
王: | む、ムジュン、ですって‥‥? |
牙: |
7年前の、この封書に、 毒の切手が入っていた‥‥ そして。このガクに、 その切手は飾られていた‥‥ じゃあ‥‥絵瀬 土武六氏は、 なぜ。そんなコトを? |
王: |
だ。だから! 土武六さんは、 差出人の”殺意”に気づいて‥‥ |
牙: | ‥‥そこだよ。 |
王: | ‥‥‥! |
牙: |
7年前。贋作師・土武六氏は <<ワナ>>を察知して、ガクに飾った。 それは、かまわない。 ‥‥しかし。それならば、なぜ。 7年たった、事件当夜。 彼は、その切手を使ったのかな? |
王: | あ‥‥‥ |
牙: |
絵瀬 土武六氏は、そこまで ウッカリ屋だった、ってコトかい? 7年前にかわした<<ワナ>>‥‥ 机の上に飾っておいたワナに‥‥ ふたたび、自分からハマったと 主張するつもりかな? |
王: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥う。 うおおおおおおおおおおおおおッ! |
裁: |
あまりに突然のコトで、 オドロキを禁じ得ませんが‥‥ たしかに、7年前に 見抜いた”ワナ”に‥‥ もう一度、引っかかりなおす 人間がいるとは思えません。 |
み: |
お。オドロキさん! なんか、みぬきたち‥‥ |
王: | 逆転されちゃった、みたいだな‥‥ |
牙: |
みんな、やっと”こっちの世界”に 帰ってきてくれたみたいだね。 Welcome Back! ‥‥おかえり。カンゲイするよ。 |
王: |
でも! じゃあ‥‥このワナは! 毒の切手は、どうセツメイを‥‥ |
牙: |
”毒の切手”‥‥? ちょっと待ってよ。 そんなもの、どこにあるの? ここに持ってきてくれるかな? |
王: | え‥‥ |
牙: |
そんなものが存在していた 証拠なんて、どこにもないよ。 |
王: |
でも! ここにこうして、 アトロキニーネの痕跡が‥‥ |
牙: |
それは、たしかに ”アトロキニーネの痕跡”だね。 ‥‥しかし。 ”切手”の痕跡ではないよね? |
王: | ‥‥ッ! そ、それは‥‥ |
牙: |
そして‥‥もし。そんなアヤシイ 切手が存在したとしても。 絵瀬 土武六が、それを使う なんてコトは、あり得ない。 ‥‥以上、だね。 |
王: | ‥‥‥‥‥‥ぐうぅ。 |
裁: |
どうやら‥‥ 結論は出たようですな。 |
み: |
お。オドロキさん! みぬきたち‥‥まちがってたの? |
王: |
そ、そんなハズはないよ! ”毒”の痕跡が、こんなに グーゼン、重なるなんて‥‥ |
裁: |
それでは、そろそろこの問題に 決着をつけたいと思います。 ‥‥弁護人。 |
王: | ‥‥はい! |
裁: |
もう一度だけ、整理してから、 結論をうかがいましょう。 7年前、絵瀬 土武六氏は、 赤い封筒を受け取りました。 その中の書類には、 アトロキニーネの痕跡がありました。 ‥‥また、殺害現場にあった この小さな<<ガク>>からも‥‥ 同様の痕跡が見つかりました。 弁護人は、部屋から消えた ”黄色い封筒”に着目して‥‥ その切手のウラに、毒物が塗られて いた可能性を示しました。 |
牙: |
しかし。もし、コイツに 毒の切手が入っていたとして‥‥ それに気づいた土武六氏が <<ガク>>に入れておいたのなら‥‥ その切手を使うはずがない! |
裁: |
‥‥つまり。 弁護人の主張には‥‥ どこかに、決定的な ”ムリ”があるのです! |
王: |
(オレのたどってきた道は、 キホン的に、正しいはずだ。 過去のアトロキニーネの痕跡。 <<封筒>>そして、<<ガク>>‥‥ ‥‥そして、謎の死をとげた <<絵瀬 土武六>>自身‥‥ これらは、ゼンブ。 ‥‥つながるハズだ!) |
裁: |
それでは、弁護人の最終的な 考えをうかがいましょう! |
王: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 弁護側の主張は変わりません。 ただし。スジがとおらない以上‥‥ どこかに、”ニセモノの手がかり” が潜んでいると考えられます。 |
牙: |
”ニセモノの手がかり”‥‥ おもしろいね。 それがわかれば、キミの夢物語にも スジがとおる、ってワケかな? |
王: |
7年前の”毒”‥‥痕跡の物語。 ”ニセモノ”の手がかりは‥‥ |
裁: |
ひ。被害者が‥‥”ニセモノ”の 手がかり、ですか? |
王: |
‥‥そのとおりです。 <<封筒>>と<<ガク>>と<<カップ>>に 残された”毒”の痕跡は‥‥ 1本のスジでつながります。 そう考えると、不自然なのは‥‥ ”被害者自身”という 結論になります。 |
牙: |
‥‥もう、ワケがわかんないな。 ニセモノの”手がかり”が、 ニセモノ作りのプロ・”贋作師”。 ‥‥ハナシとしては おもしろいけど、ね。 |
王: |
(ニセモノの‥‥手がかり。 ”ニセモノ”‥‥”贋作師”) あ‥‥ |
み: |
あ。そのカオ。 何か思いつきましたね! |
王: |
わからない‥‥でも。 このまま、進んでみよう! ”贋作師”本人が‥‥ ”ニセモノ”‥‥だとしたら? |
牙: | ‥‥なんだって‥‥? |
王: |
‥‥7年前。贋作師は、<<ワナ>>を 見抜いて、それを回避しました。 ‥‥そして、7年後。 贋作師は、同じワナにかかって 死んだ。‥‥なぜか? |
裁: | なぜですかッ! |
王: |
殺害された”贋作師”は‥‥ <<ニセモノ>>だったから。 |
牙: | 被害者が‥‥”ニセモノ”? |
王: |
ワナを見抜いた<<贋作師>>‥‥ ワナにかかった<<贋作師>>‥‥ そのどちらかが、 <<ニセモノ>>だったのです! |
裁: |
静粛に! 静粛に! 静粛に‥‥ッ! |
牙: |
”絵瀬 土武六”‥‥被害者が、 ニセモノだった、って? じゃあ、いったい。 ”ホンモノ”はどこなんだい? ‥‥どこで 入れ替わったと言うんだッ! |
裁: |
‥‥ここまできたら、 示していただくしかありません。 あなたが考える、ホンモノの <<絵瀬 土武六>>の姿を。 |
王: |
(”贋作師自身がニセモノだった” そう考えるならば‥‥ 信じにくいけど‥‥ 結論は、ひとつしかない!) ‥‥わかりました。 贋作師<<絵瀬 土武六>>の姿には、 ”ウソ”がありました。 その、もうひとつの ”本当の姿”とは‥‥! |
王: |
考えられるコタエは、 ただひとつしかありません。 ”贋作師・絵瀬 土武六”の 本当の姿は‥‥ 彼のひとりムスメ、 絵瀬 まことさんです! |
裁: |
静粛に! 静粛に! 静粛に! ‥‥いったい! なぜ、 そんな、ムチャな結論に‥‥! |
み: |
そ。そうですよ! まことさんが 贋作師だ、なんて‥‥ |
王: |
ムチャかどうか‥‥ 考えてみましょう。 まず。アトリエに残された 絵を見ればわかるとおり‥‥ <<贋作>>は最近まで 行われていました。‥‥つまり! 7年前の”ワナ”で、 <<贋作師>>は死んでいなかった。 この事実が物語る、1つ目の結論。 ”被害者は<<贋作師>>ではない” |
裁: |
た‥‥ たしかに、そうなります‥‥ |
王: |
‥‥そして、もうひとつ。 <<贋作師>>のアトリエからは、 2種類の指紋しか存在しなかった。 絵瀬 土武六氏と‥‥ 絵瀬 まことさんの指紋です。 |
牙: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
王: |
土武六氏が<<贋作師>>では ないワケですから‥‥ これ以上、カンタンな 引き算はありません。 <<贋作師>>は、絵瀬 まことさん。 ‥‥いかがですか? |
牙: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥おもしろいね。 |
裁: | ‥‥絵瀬 まことさん。 |
ま: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
裁: |
今までの審理は、キチンと 聞いていましたかな? |
ま: | ‥‥‥‥‥‥‥‥ |
牙: |
めんどくさいから、ハッキリ 聞いてしまうよ、おじょうさん。 キミは、ダレなんだい? ”贋作師・絵瀬 土武六”って、 なんなのかな? |
ま: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥‥! ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ |
王: |
(なんだ‥‥? まことさん、 初めて”表情”を見せたぞ。 牙琉検事のカオを、穴のあくほど 見つめている‥‥) |
牙: |
‥‥女の子に見つめられるのは 慣れているよ。 さあ。聞かせてくれるよね? 贋作を‥‥ニセモノの作品を 作っていたのは‥‥キミ、なの? |
ま: |
‥‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥はい‥‥ |
王: | ‥‥‥! |
裁: |
では! <<贋作師・絵瀬 土武六>> というのは‥‥? |
ま: |
‥‥‥‥‥‥‥‥ ‥‥わたし、です‥‥ |
裁: |
え‥‥‥ ええええええええええええええッ! |
王: |
(法廷内の騒ぎはおさまらず‥‥ オレたちは、 10分間の休憩に入ったんだ) |