第1話『逆転の来訪者』後編(その1)

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御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
須々木 マコ…橙
優木 誠人…黄緑
亜内検事…黒
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 午前4時18分
検事局・12階廊下

糸: なんなんスか! あの検事は!
失礼ッス! 許せないッスよ!
御: 冷静になるのだ、
イトノコギリ刑事。
糸: 絶対に、マコクンのムジツの
証拠を探しだしてやるッス!
マ: でも、スズキたち、事件現場から
追い出されてしまったッスよ。
糸: そ、そうだったッス。
一体どうしたらいいッスか!
マ: スズキの人生、
またしても大ピンチッス!
御: 何も取り乱すほどのことではない。
他にも、調べるべきところは、
いくらでもあるだろう。
糸:え! ホントッスか?
御: たとえば、この”廊下”だ。
スズキさんが疑われているのは、
”カギの問題”があるからだ。
私の部屋の扉が
どうやって開けられたのか‥‥。
それを知るためにも、この廊下を
調べてみる価値はある!

(捜査開始
検事局・12階廊下)

(「亜内検事」と話す)
亜: 大変なコトが起きましたねえ、
御剣検事。
御: うム。検事局で殺人とは、
ダイタンな犯行だ。
ハンニンにはしかるべき報いを
与えてやらねばな。
亜: 聞けば、なかなかの難事件とか。
わからないコトがあれば、この私に
相談してくれてもいいのですぞ!
御: その折には、よろしく頼む。
(‥‥ダレだったかな、
このヒトは)

(「須々木 マコ」と話す)
御: 事件について、少し話を
聞かせてもらえるだろうか?
マ: スズキ、これでもちょっとした
法廷マニアッスからねえ。
御剣さんに尋問してもらえるなんて
夢のようッス!
御: (彼女には、マスターキーについて、
詳しく聞いておく必要がある。
証拠品をつきつけて話を
聞くには、Xボタンだったな)

(「被害者について」を聞く)
御:被害者と面識は?
マ: 優木検事の部屋に来るのを
何度か見たことがあるッス。
いつも、優木検事の
バスケの相手をしていたッス。
糸: 楽しそうッスね!
一度ぐらいまざりたかったッス。
マ: でも、いつもシュートするのは
優木検事だけで‥‥
仲間戸刑事は、パスする
役だったッスよ。
糸: ‥‥そのチームには、
入りたくないッスね。

(「マコについて」を聞く)
御: スズキさん‥‥と言ったかな?
キミは刑事の知り合いかね?
糸: マコクンは、警察官をやっていた頃、
自分の部下だったッスよ。
その後、別の仕事をしてたッスけど、
色々あってやめるコトになったッス。
マ: イトノコセンパイが、警備会社を
紹介してくれて助かったッス!
と、昨日までは
思ってたッスけど‥‥。
今日の仕事を終えて、
帰ろうとおもった矢先に‥‥
御: この事件に巻きこまれた、
ということか‥‥。
マ: スズキの人生は、まさに不運と
敗北と大番狂わせの見本市ッス。
御:‥‥?
マ: 生後6ヶ月のとき、マンションの
9階から落っこちたのを皮切りに、
ひととおりの乗り物にはひかれ、
ひととおりの食べ物にはあたり、
だいたいの試験には落第して、
ほとんどの災害をも経験して、
警備員になってみれば、逆に
犯罪者に間違われる始末。
御: むう‥‥それはまた、
困ったことだな‥‥。
マ: でも、今度こそ‥‥人並みの幸せを
つかめるかと思ったッスのに!
センパイや御剣さんまで、自分の
不幸に巻きこんでしまって‥‥
御: スズキさん‥‥私の心配をする
必要はない。ムロン、君の心配も。
この事件は私が解決する。
そのためにも協力してくれたまえ。
マ: ハイッ! 御剣さんッ!
何でも協力しますッ!

(「マスターキー」をつきつける)
御: マスターキーがなくなったのは
いつのことなのだね?
マ: なくなったことに気がついたのは、
午前1時ごろのことだったッス。
戻ってきたのに気づいたのは、
午前2時30分ごろだったッス。
警備員室の窓のところに
置いてあったッスよ。
その間、盗まれていたことは
マチガイないッス!

(ロジック「盗まれていたマスターキー」追加)
御: そんなに盗まれやすいところに
置いてあるものなのだろうか?
マ: いえ。そんなことないッス。
いつもは、警備員室の奥に
しまってあるッスよ!
御:いつもは‥‥というと?
マ: スズキ、あのときは
うっかりしてたッス!
ちょっとマスターキーを
使う用事があったッスけど。
そのあと、廊下に面した窓の所に、
置きっぱなしだったッスよ。
御: (マスターキーを
使った用事だと?)

(「マスターキーを使った用事」を聞く)
御: マスターキーを使った用事とは、
なんのことだろうか?
マ: それは、カギを忘れた検事さんが
いたからドアを開けてあげたッス。
スズキ、これでも警備員ッスからね。
‥‥‥‥あッ!
御:どうしたのだ?
マ: そうッス! 思い出したッス!
そのカギを忘れた検事さん‥‥。
優木検事だったッスよ!
御: なんだと? その話、
詳しく聞かせてもらおうか。

(「優木検事の忘れもの」を聞く)
マ: たしかあれは、
夜中の12時ごろだったッス。
優木検事が、執務室のカギを忘れて、
警備員室に来たッスよ。
御: それで、マスターキーを
貸したのか?
マ: まさか! マスターキーは、
貸しちゃダメッス。
スズキが、優木検事の部屋の前まで
行ってカギを開けたッスよ。
御:(なるほどな‥‥)
糸: それで、そのあと
どうしたッスか!
マ: 優木検事が帰るときに、カギを
閉めるためにまた呼ばれたッス。
たしか、午前1時30分ごろ
だったと思うッス。
御: つまり、スズキさんは
ユウキ検事のために、
マスターキーを2回使った
ということだな‥‥。

(ロジック「マスターキーを使った」追加)
糸:あやしいッス!
御: カギを忘れるということが、
ないとは言い切れないが‥‥。
(ユウキ検事の部屋か。しっかりと
調べてみる必要がありそうだな)

(ロジック)
(「盗まれていたマスターキー」と「マスターキーを使った」をまとめる)
御: スズキさん。
キミの話にはムジュンがある。
マ:えッ! ムジュンッスか!
御: キミがユウキ検事の部屋のカギを
閉めたのは午前1時30分ごろ。
そのとき、すでにマスターキーは
盗まれていたはずではないかね?
マ: あッ! さすが御剣さんッス!
バシッと! 見抜かれたッス!
スズキ、すっかり忘れていたッス!
バッチリ、思い出したッスよ。
そのころッス! マスターキーが
ないことに気がついたのは!
御:それで、どうしたのだね?
マ: スズキ、これでも
警備員ッスから!
”なくした”って言うわけにも
いかなかったッス。
だから‥‥
閉めたフリをしたッス。
御:閉めたフリだと?
マ: そうッス、スズキの家のカギを
使ってガチャガチャやったッス。
御: それじゃあ。実際には、カギは
閉めなかったということか?
マ: マスターキーを見つけてから
閉めようと思ったッスけど。
そういえば、
まだ閉められてないッス‥‥。

<<優木検事の部屋>>を
捜査手帳に記録した。

(「隣の部屋のドア」を調べる)
御: (あやしい場所は、
すみずみまで調べるとしよう)

(「ドアノブ」を調べる)
御: シッカリとカギがかかっている。
糸: ハリガネで開いたり
しないッスかね?
御: ここは上級検事執務室だ。
そのへんのコソドロが開けられる
ような、ヤワなつくりではない。
糸: なるほど! すると、ハンニンは
大ドロボウってことッスか!
御:‥‥なぜ、そうなる?

(「ドアノブ」を推理する)
御: (この場所‥‥あの証拠品と
関係があるのか‥‥?)

(「優木検事の部屋」をつきつける)
御: これは、明らかに
ムジュンしている!
スズキさんの証言がたしかならば、
どうしてカギが閉まっているのだ?
糸: あれ? たしかにオカシイッスね!
御: スズキさん。閉めていないのは、
たしかなのだろうな?
マ: それは、たしかッス。
優木検事は、気づいてなかった
みたいッスけど。
糸: となると、
どういうことになるッスか?
御: 本当は、ユウキ検事が
カギを持っていたか‥‥。
それとも、スズキさんが開けたのが
ちがうドアなのか‥‥だな。
糸: ちがうドアって、
どういうことッスか?
御: それを、カンタンに
確かめる方法がひとつある。
それは、コレを調べることだ。

(「ドアノブの指紋」を選択)
御: ドアノブに残された指紋‥‥。
それで、すべてハッキリする!
糸: 鑑識ッ! さっそく指紋を
調べるッスよ!

糸: 指紋は、指紋はどうだったッスか!
御: 鼻息が荒いぞ、イトノコギリ刑事。
鑑: ハッ! 優木検事と仲間戸刑事の
指紋が検出されました!
御: 発見されたのは、2人の指紋だけか。
なるほど。決定的だな‥‥。
糸:え? どういうことッスか?
御: このドアノブには、ある人物の
指紋がなければおかしいのだ。
(優木検事の部屋のドアノブに、
指紋がのこるはずの人物とは?)

(「須々木 マコ」を選択)
御: カギを開けたはずのスズキさんの
指紋がなければおかしいのだよ。
糸:つまり‥‥。
御: スズキさんの開けた扉は、
これではないということになるな。

<<優木検事の部屋>>の
情報を書きかえた。
御: (ん? なんだ、これは?
あやしい場所は、
すみずみまで調べるとしよう)

(「ドアの下の紙」を調べる)
御:これは‥‥?
糸: 何かの紙キレッスね。
中を見てみるッスよ!
どれどれ。
何が書いてあるッスかねー!
御: どうやら、被害者のメモのようだな。
糸: 優木検事に
あてたものみたいッスね。

<<被害者の残したメモ>>を
捜査手帳に記録した。

(「バスケットゴール」を調べる)
御:(ん? これは‥‥)
糸: どうしたッスか、御剣検事。
やるッスか? バスケ。
御: いや‥‥。このバスケットゴール、
位置がおかしいのだ。
糸: あッ! ホントッス。
シュートの衝撃で
ズレちゃったッスかね?
御: (この不自然な位置関係‥‥。
無視することはできないな)

<<バスケットゴール>>を
捜査手帳に記録した。

(「御剣検事の部屋」を調べる)
御: (あやしい場所は、
すみずみまで調べるとしよう)

(「ドアノブ」を調べる)
御: ムリヤリこじあけられた
アトはないようだな。
糸: 鑑識の話では、ピッキングされた
アトもないそうッス。
御: やはり、きちんとカギを使って
開けられたということか。
それで、
指紋はどうだったのだ?
糸: ドアノブの指紋は、キレイに
ふき取られていたみたいッスね。
御: (てがかりはなしか‥‥。
なかなか用心深い犯人のようだ)

(「ソファ」を調べる)
御: (あやしい場所は、
すみずみまで調べるとしよう)

(「ソファの下のファイル」を調べる)
御: ‥‥?
これは‥‥。
糸: あッ! これ、盗まれた
ファイルじゃないッスか!
御: うム。血文字のアトもある。
まちがいないようだ。
‥‥ページが抜き取られているな。
犯人は、必要な部分だけ取って
投げ捨てて行ったようだ。
糸: 結局、この”0”のファイルは
なんなんスか?
盗まれるようなものが
入っていたッスか?
御: いや。中身は、ただの法廷記録だ。
しかし‥‥。
この「0号ファイル」は、
私が担当した事件のものではない。
糸:え?
御: あの執務室を、私の前に使っていた
上級検事のものだ。
ちょっとした理由があってな‥‥。
そのまま残してもらっているのだ。
糸: それじゃあ。犯人は、その検事の
法廷記録が欲しかったッスか?
御: うム。どうやらそのようだな。
<<10年前の事件>>のページだけが、
ぬきとられている。
糸: どうして、そんな古いものが
欲しかったッスかねえ。

(捜査終了)
御: どうやら、廊下の調査は
ムダではなかったようだな。
糸:な、何か分かったッスか!
御: うム。いろいろとな‥‥。
そろそろ、直接話を
聞かせてもらうとしようか。
‥‥この事件の犯人に。
マ: まさか、御剣さんには、
もう犯人が分かったッスか!
御: うム。私の推理に
まちがいがなければ‥‥。
ユウキ検事。
彼こそが、この事件の犯人だ。
マ: ええええッ!
優木検事が!
糸: やっぱりッスか!
自分の推理の通りッス!
マコクンを犯人だと言ったときから
あやしいと思っていたッス!
御: (それは、推理とは言わないがな)
さて。
準備は、すでに整った。
”真相への扉”を、たたくときだ。
さあ。行くとしようか‥‥。


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