第2話『逆転エアライン』前編(その3)

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御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
狩魔 冥…水
木之路 いちる…緑
白音 若菜…紫
ジンク・ホワイト…青
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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御: では、犯行時刻は午前5時から、
午前6時15分の間になるな。
白: で、みつるぎさんは、何時から
ラウンジにいたんですかあ?
御: うム。私は飛行機が西鳳民国を出て
すぐにラウンジに下りたので‥‥
あッ!
ジ: おぬし、5時からずーっと
ラウンジにいたのか!
やはりアンタにしか犯行は
行えないではないか!
木: 御剣さま。
午前5時からずっとラウンジに
いたのは、たしかなのですか?
御:残念ながら、たしかだ‥‥
木:でも、足跡の問題は?
ジ: 簡単なことじゃよ!
ラウンジに来たアクビーを、
待ち伏せていたアンタが殺して、
死体をエレベータに運び込んだ!
そこでエアポケットが
起こったのじゃ!
ワシの目撃証言は、
まちがっていたかもしれん!
じゃが、被害者がエレベータに
乗った時間など関係ない!
事件のすべては、ラウンジで
完結するんじゃからの!
御: (事件のすべては、ラウンジで
完結する‥‥?)
‥‥はたして、そうだろうか?
ジ: なッ‥‥‥‥!
どういうことじゃ?
御: そう断言するには、ひとつだけ、
不自然なものがある!
(ラウンジだけでは、事件は
完結しないことを示すのは?)

(「ぶどうジュースの足跡」を選択)
御: この足跡だよ。
足跡は、どこに向かっている?
木: そちらは、機内ショップですね‥‥。
御: その通り。機内ショップの方向に
向かっているのだ。
ジ: ワシには、足跡が
途切れているように見えるがの!
御: たしかに、機内ショップまで
続いているわけではない。
しかし、機内ショップを指し示す
証拠品はこれだけではないのだ。
(足跡以外に、機内ショップを
指し示す証拠品は?)

(「ゴーユーくん貯金箱」を選択)
御: 凶器‥‥これは、機内ショップで
売っているものだという話だ。
こんなものはラウンジには
なかった!
不自然だとは思わないかね?
ジ: フン! そんなのは、たいした
問題ではないわ!
先に機内ショップから、用意して
来ておけばいいだけのこと。
アンタに犯行が行えなかった
証拠にはならんよ!
御: ム‥‥‥‥
(‥‥どうして、こうも不利な
状況ばかりが続くのだ!)

(待った!)
木:ま、待ってください!
ジ:な、なんじゃ?
木: あ、あの‥‥その!
御剣さまのおっしゃっていることは
本当ですわ!
ジ: んー? なんでお前にそんなことが
分かるんじゃあ?
木: えっと‥‥。あの。それは‥‥
その貯金箱は、機内ショップに
ありましたわ。
わたくし、見ましたもの。
御: それは、いつのことだろうか?
木: 午前‥‥5時40分ごろで
ございます。
御: ‥‥それは! エアポケットの
直前ではないか!
木:はい‥‥
ジ: アンタ、エアポケットの直前に
機内ショップに行っていたのか?
木: ‥‥‥‥‥‥さようでございます。
御: そういえば、あのとき‥‥
コノミチさん。
死体が発見されたとき、
あなたはあそこの扉から
出てきましたね。
木:はい‥‥。
御:あの扉の先は?
木: CAルームになっていますわ。
ジ: じゃ、じゃあ!
おぬし、1Fにいたということか!
木: はい‥‥。
わたくし、機内ショップと
CAルームに用事がありまして。
機内ショップに行ったあと、
CAルームによりましたわ。
御: では、そのとき私の近くを
通ったということか?
木: ええ。御剣さまは、真剣に
スカイマガジンを読まれていたので、
気づいていないようでしたが‥‥。
御: (意識していなかったが、たしかに
人が通ったような気もする‥‥)
木: とにかく!
そのとき、機内ショップには
たしかに貯金箱がありましたわ。
ジ: アンタ‥‥なぜ機内ショップに
行ったのだね?
木: それは‥‥仕事のためですわ。
ジ:仕事だと?
木: ええ。機内ショップの管理も
わたくしの仕事ですから。
ジ: なぜ今まで黙っていたのか、
気になるがのう?
木:‥‥‥‥
御: どちらにしろ、機内ショップを
調べる必要があるようだな。
木: それでは、機内ショップに
行きましょうか。

(待った!)
御:な、なんだろうか?
白: このみちさん‥‥
機内ショップの調査には、
機長の許可が必要じゃ
ないんですかあ?
木: ええ。もちろん。
でも、機長は機内すべての調査を
許可してくださっています。
問題ありませんわ。
白: あれー? おかしいですねえ‥‥
御:何がおかしいのだ?
白: さっき機長に話を
聞いてきたんですけどお。
許可なんか出してない、
って言ってましたよお。
木:
御: どういうことですか?
コノミチさん!
白: ‥‥ウソだったんですよねえ。
許可が出てないのに、許可が出たと
ウソをついて調査をしていた。
木:‥‥‥‥
ジ: ‥‥CAッ!
ど、どういうことじゃ!
白: このみちさん。
機長が呼んでますよ。
安心してくださいね。このみちさん。
機内ショップの調査の許可は
わたしがいただいてきましたからあ。
このみちさんとちがって、
ちゃんと正式に。
御: ‥‥コノミチさん。
どうしてそんなことを?
木: ‥‥‥‥シツレイいたします。
白: あとは、わたしが
引き継ぎますから。
ホワイトさまは
席におもどりくださいませ。
それでは、みつるぎさん。
わたしがつきそいますから。
よろしくお願いしますね。
御: (コノミチさんのことは
気になるが‥‥
まずは、機内ショップを
調べることが先決だな)

(「機内ショップ」へ移動する)


同日 午前8時32分
G−390機内 1F機内ショップ

御: (ここが、機内ショップか‥‥)
ひどく荒れているな‥‥
白: そうですかあ?
じゃあ。片付けますね〜。
御: 待ちたまえ! 現場を片付けて
しまってどうするのだ!
白: よかったあ。わたし、片付けるの
キライなんですよぉ。
御: (‥‥ペースを乱されては
ならない。冷静にならねば。
犯行現場に、この貯金箱が
置かれていた以上、)

(ロジック「凶器のゴーユーくん」追加)
御: (犯人がここに来ている
可能性は高い)

(機内ショップ・捜査開始)

(「スーツケース」を調べる)
御:こ、これは‥‥
白: ああ。それは、当社ジマンの
オリジナルスーツケースですう!
それがもう飛ぶように売れて
おりまして。大人気なんですよ!
よかったら、一度買って、
手にとってみてください!
御:‥‥逆だろう、それは。
白:逆でもかまいませんよ!
御: (ふつう、スーツケースは飛行機に
乗る前に必要なモノでは‥‥?)
白: ほらほら。ゴーユー航空の
マスコットキャラクター、
ゴーユーくんをあしらったもの
なんですよぅ!
すごく細かくエガき込まれていて、
今にも動き出しそうですよねぇ!
御: ‥‥なんなのだ、この不吉な
ペイントは‥‥!
白: あれ〜?
やっぱりわかりますかあ!
御:
白: みつるぎさん。すっごく
興味深そうに見てるから‥‥
ついに最初のお客さんになるかと
思ったのになあ。
ムダな営業トークさせないで
くださいよぅ。
御:気にいってなどいない‥‥!
白: うふふふ!
やっぱ、ダメですよねえ。
実はこれ、このみちさんがデザイン
したものなんですよお!
御:コノミチさんが?
白: そうなんですよお。
社内公募だったんですけど。
御: うム。その‥‥かなりトンガった
デザインだな。
白: トンガりすぎですよぉ〜!
どうして採用されちゃったのか
わかんないですけどぉ。
御: (これを、コノミチさんがデザイン
したとは‥‥。意外だ‥‥)
うおおおおおッ!
白:すいませ〜ん!
御: き、気をつけたまえッ!
(機内でスーツケースを
陳列するのはあぶないな‥‥)

(ロジック「スーツケース」追加)
白:戻しておきますねえ。

(「ショーケース」を調べる)
御: (ショーケースのガラスが割れて、
床に散らばっている。
このショーケース、
何も入っていないな。
ん? 中に何か
落ちているぞ‥‥
これは? 機長帽子の模型か?)

(ロジック「ちいさな機長帽子」追加)

(ロジック)
(「ちいさな機長帽子」と「凶器のゴーユーくん」をまとめる)
御: (‥‥うム。
もとはひとつだったもののようだ。
組み合わせてみるか)
貯金箱は、このショーケースに
陳列されていたようだな。
(犯人は、ガラスを割って貯金箱を
持ちだしたということか‥‥)

<<ゴーユーくん貯金箱>>の
情報を書きかえた。
白:へ〜。そうなんですかあ。
御: キミは、機内ショップのどこに
何があるかもしらないのかね?
白: だってえ。
機内ショップは、このみちさんの
担当ですからあ。
わたしは関係ないんですよう。
御: (‥‥この棚、詳しく調べて
みるか)

(「ショーケース」を調べる)
御: (あやしい場所は、
すみずみまで調べるとしよう)

(「ショーケースの棚」を推理する)
御: (この場所‥‥あの証拠品と
関係があるのか‥‥?)

(「ゴーユーくん貯金箱」をつきつける)
御: あきらかにムジュンしている!
白:な、何がですかあ?
御: 犯人がガラスを割って貯金箱を
とり出したとするならば‥‥
ショーケースの中にガラスの
破片が散らばるはずだ。
白: なるほど、なるほど!
そういうものですかねー。
御: しかし、ショーケースの中には
ガラスが散らばっていない。
白:‥‥たしかに、たしかに!
御: ということは、このガラスは
内側から割られたということだ。
エアポケットで倒れた貯金箱が、
ガラスにぶつかって割れたのだろう。
白: ‥‥‥‥‥‥ああ。床にガラスが
散らばってますもんねえ。
御: この帽子も、そのときに
はずれたのだろう。
白: ‥‥‥‥‥‥‥‥はあ。
‥‥‥‥なるほど。
御: ということは、ゴーユーくんが
ここから持ち出されたのは‥‥
エアポケットの後
ということになる!

(ロジック「エアポケット」追加)

<<ゴーユーくん貯金箱>>の
情報を書きかえた。
白: ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ぐう。
御: 人の話を聞きながら寝るなッ!
白:ふあ!
御: しかし、事件が起きたのは
エアポケットより前‥‥。
この貯金箱を凶器として使うことは
できなくなってしまうのだよ。
白: じゃあ、この貯金箱はニセモノの
凶器だっていうんですかあ?
御: うム。その可能性が高いと
考えていいだろう。
白: うーん。でも、ガラスは
ゴーユーくんを取り出したときに、
まちがって割っちゃったのかも
しれないですよお?
御: ショーケースには、カギが
かかっている。それは不可能だ。
白: ‥‥でも。
あのヒトならできたかも。
御: ? ダレのことを言っているのだ?
白: このみちさんですよお。
ほら。あのひと、ここの担当だから
カギを持ってるじゃないですかあ。
御:コノミチさんか‥‥

(ロジック)
(「エアポケット」と「スーツケース」をまとめる)
御: ‥‥そうだ。これは、
あきらかにムジュンしている!
白: な、なんですかあ! いきなり!
御: そのスーツケース。
おかしいとは思わないかね?
白: はあ。たしかに、オカシイところ
だらけですよねえ。色とか‥‥
御:そういうハナシではない!
白: きゃっ! みつるぎさん、
こわいですよお!
御: す、すまん‥‥
コホン。整然としすぎなのだよ。
そのスーツケースは。
白: たしかに、キチンと
整列してますねえ。
このみちさん、そっくり。あーやだ。
御: エアポケットの揺れの中で、
スーツケースだけ
ブジだったはずがないのだ。
(詳しく調べてみるとするか‥‥)
近くでみると、ますます
マガマガしいな。
白: うふふふ。その感想聞いたら、
このみちさん、どんな顔
するだろうなあ。
御:‥‥‥‥
白:どうしたんですかあ?
御: (‥‥キケンだ。
さわるのはよそう)
何がオカシイのかは明白だな。
(このスーツケースで
オカシイのは、どこか?)

(「左のスーツケースの車輪」を選択)
御: この車輪‥‥
非常に興味深い。
白:どういうことですか?
御: こちらのスーツケースだけ‥‥
車輪のロックが
はずれている。
この状態で、エアポケットの揺れを
耐えられたとは思えん。
白: ‥‥? とすると、どういうことに
なるんですかあ?
御: このスーツケースは、
エアポケットの後、
ここに置かれた可能性がある!
調べてみるとしようか。

(「スーツケースの開け口」を調べる)
御: ムッ、鍵がかかっていないな。
開けてみるか。
中に布が入っているな。
こ、これは‥‥血ではないか!
白: きゃあああ!
血、血ですよ、これえ!
御: どうやら、このスーツケース。
事件と深く
関係しているようだな‥‥!

(捜査終了)
白: このスーツケースが、
事件と関係してるって‥‥
どういうことですかあ?
御: 犯人が、スーツケースを使った
ことはまちがいないだろう。
犯人は、このスーツケースで
何を運んだのか?
白: えー。この布じゃないんですかあ?
御: 布だけを運んだにしては、大げさだ。
もっと大きなものだと考えられる。
犯人が、このスーツケースで
運んだものは?

(「殺害状況メモ」を選択)
御: スーツケースに入る大きさで、
血痕のつくもの‥‥
<<死体>>以外にはあるまい。

<<ゴーユー・スーツケース>>を
捜査手帳に記録した。

<<血だらけの布>>を
捜査手帳に記録した。
白:じゃ、じゃあ‥‥
御: アクビーの死体は、どこかから
エレベータの中に運ばれてきた。
本当の殺害現場は、別にあると
いうことだよ!
白: ‥‥‥‥
じゃあ犯人は、
死体を運んだあと‥‥
スーツケースを機内ショップに
置きに来たってことですよねえ。
御:うム。その通りだ。
白:‥‥‥‥
御:どうしたのだ?
白: いや‥‥このみちさん、
機内ショップに
何しに来たのかなあと思って。
御:
ア: 本日はゴーユーエアラインをご利用
いただき、ありがとうございました。
まもなく当機は着陸態勢に
はいります。
すみやかに客席にお戻りください。
御:(‥‥!)
白: あれ。
どうやら時間切れのようですねー。
御: (ラウンジが犯行現場でない証拠を
みつけることができた。
私のヌレギヌを晴らす証拠
としては十分だろう。
しかし‥‥気になるのは‥‥)

(木之路 いちる)
御: (ここで捜査を終えるわけには
いかない‥‥!)


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