第2話『逆転エアライン』中編(その1)

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御剣 怜侍…茶
糸鋸 圭介…黄土
狩魔 冥…水
木之路 いちる…緑
白音 若菜…紫
ジンク・ホワイト…青
(フォントサイズをご都合に合わせて変えて、お楽しみください。量が多いので、最小が オススメ)


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同日 午後1時(到着地時間)
羽咲空港

御: (空港に到着した以上‥‥
あとは警察にまかせるべき
なのだろうが、
コノミチさんのことといい、
気になることがある。
なんとか捜査を続けることは
できないだろうか‥‥)
?: 待っていたわよ、御剣 怜侍。
御: メイ? キミはアメリカにいると
思っていたが‥‥
冥: 私はどこにでもいるわ。
キタナイ犯罪をたくらむ悪人の
いるところにね。
御: (彼女の名前は狩魔 冥
<<かるまめい>>。
私の師である狩魔 豪の娘であり、
彼女もまた検事である)
キミが今回の事件を
担当しているのか?
それは心強いことだが‥‥
冥: 余計なオシャベリは無用。
御剣 怜侍‥‥あなたを逮捕するわ。
御:なっ! なにっ!?
冥: ザンネンだわ。
あなたには、ちがうカタチで
引導をわたしたかった。
仮にも、狩魔の教えを受けた
ニンゲンが‥‥
犯罪者になりさがるとは‥‥
恥をしりなさい!
御: 待て! ゴカイだ!
私が殺したのではない!
冥: ゴカイ?
事件の経過は機長からの
無線を通じて聞いてるわ。
あなたは1Fで被害者を
待ちかまえ、なぐりつけた。
御: メイ。キミは本当に、
私が殺したと思っているのか?
冥: ‥‥‥‥‥‥‥‥
たしかに、まだ私は自らの
手で捜査をしていない。
捜査が終わるまで、
タイホは待ってあげる。
御: うム。そうするべきだろうな。
冥: あなたに言われるまでもないわ。
狩魔はカンペキをもってよしとする。
‥‥その信念にしたがったまで!
御: 私も私の信念にしたがい、事件を
アキラカにしてみせよう。
冥: ‥‥そろそろ行くわ。事件現場を
調査しなければならない。
逃げようとは思わないことね。
御: もとより、そんなつもりはない。
冥:イトノコギリ刑事!
?:はいッスゥ!
冥:遅いッ!
糸:ひぃっ!
冥: あなたが、この男のことを
みはっておくのよ。分かったわね!
糸: じ、自分が御剣検事をッスか?
冥:返事は!
糸: ひぃっ! 了解したッスゥゥ!
まかせるッス!
冥: 御剣 怜侍。
私の捜査のジャマになるようなら、
その時点でタイホさせてもらう。
‥‥それじゃ。
糸: おひさしぶりッス、御剣検事どの!
お元気そうでうれしいッス!
御:うム。
糸: 自分は御剣検事を信じてるッス!
なんでも協力させてもらうッス!
御: (メイの考えていることも
気になる。
詳しく話を聞いてみるか‥‥)
うム。では、いくつか質問に
答えてもらおう。

(「糸鋸刑事」と話す)

(「初動捜査」を聞く)
御:初動捜査はどうなっている?
糸: さきほど、死体を運び出して
検死に回したッス!
今は、関係者の話を聞いている
ところッス!
御: うム。さすがは、メイだ。
対応がジンソクだな。
糸: それが‥‥どうも、ちょっと
ジンソクすぎるんスよね‥‥。
御:どういうことだ?
糸: は‥‥はっ!
自分はレンラクを受けてすぐ、
めいっぱいトばしてきたッス!
なのに現場に到着したら‥‥
すでに狩魔検事が指揮を
とっていたッス!
そう! まるで、事件が
起きることを知っていて‥‥
待ちかまえていたみたいに!
御: (たしかに、メイが事件現場に
いきなりやってくるのは‥‥
おかしな話だ。
メイが日本にいる理由も
ハッキリしない‥‥
なにかウラがあるのか?)

(「狩魔冥」を聞く)
糸: 狩魔検事は、1週間ほど前から
検事局に出入りしてるみたいッス。
なんでも、ある事件の手がかりを
追っているとかで‥‥
御:ある事件とは?
糸: トップシークレットらしくて、
自分には相談してもらえないッス。
御: (トップシークレットで
なくとも‥‥
彼女が刑事に相談することは
ゼッタイにないだろうが‥‥
それが、今回の事件にもカンケイ
しているのだろうか?)
糸: とりあえずは以上ッス。捜査が
進めばもっと出てくると思うッス。
御: (まずは関係者の話を‥‥
もう一度聞くことから
始めるとするか)

(「機内」へ移動する)


同日 午後1時37分
G−390機内 2F客席

冥: あなたが、この飛行機の機長ね。
機: いかにも。わたしこそが機長だ。
キミは?
冥: 狩魔 冥。天才検事よ。事件の話を
聞かせてもらえるかしら?
白: あ〜! 機長さん。ダメですよ〜!
わたし以外の女の人と仲良くしちゃ。
わかな、怒っちゃうんだから!
機: な、なな、なにいってるんだい。
ぼくは、わかなちゃんだけだよ〜。
御: (どうやらあまりソンケイできる
ヒトガラではなさそうだな)
糸: 機長の話は、
聞かなくていいッスか?
御: ずっと操縦室にいたのだ。
何も知るまい‥‥。
ああいうタイプの証人は、
メイのムチにまかせておくとしよう。
機: うぎゃああああああ!


同日 午後1時40分
G−390機内 1Fラウンジ

?:コラーーーーーッ!
糸: ほおおおおおおおおっ!
スミマセンスミマセン
スミマセンッス!
ジ: いつまでワシを
足止めさせる気じゃあっ!
ワシは犯人のハズなかろうがっ!
御:ミスター・ホワイト‥‥
ジ: おおっ、アンタか!
アンタからも足止めはやめろと
言ってやってくれ!
”時ハガネなり”!
こんなムダな時間、1秒たりとも
使ってられんのじゃあ!

(「ジンク・ホワイト」と話す)
御: 事情聴取がまだ終わってないのか?
糸:もう終わってるッス。
ジ: 貨物室の調査が終わってないと、
荷物をカエしてくれんのだっ!

(「ジンクの荷物」を聞く)
ジ: キサマら、ワシの美術品にキズ
ひとつでもつけたら、ユルさんぞ!
御:美術品?
糸: ジンクは商売のために、多くの
美術品を貨物室に積んでるッス。
大きなモノから小さなモノまで
盛りだくさんッス。
ジ: 民族衣装から石像まであらゆる
美術品を取り扱っておる!
御: (民族衣装か。ん? よく見れば、
ホワイト氏のボウシ‥‥
似ているな‥‥。見せてみるか、
あの”布”を‥‥)

(「血だらけの布」をつきつける)
御: ミスター・ホワイト。これを見て
いただけないだろうか?
ジ: ん? おお! これは、
<<ボルジニアの布>>ではないか!
御: やはり‥‥。あなたのボウシと
同じものだろうか?
ジ: まさしくその通り! 海外からも
注文があるほど有名な織物じゃぞ!

<<血だらけの布>>の
情報を書きかえた。
御: では、あなたの荷物とは、
コレのことなのか?
ジ: いやいや、今回ワシが運んでいる
ものはもっと大きなものじゃよ!
そこの刑事! ワシの荷物は
いつになったら動かせるんじゃ!
糸: 捜査が終わるまで動かせないッス!
ジ: ケーサツというやつは、
ユーズウがキカン!
あのCAもずっとCAルームから
出してもらえないようだしのう。
御: CA‥‥?
(コノミチさんのことか?)

(「木之路のこと」を聞く)
御: ミスター・ホワイト。
そのCAは、どうしたのだろうか?
ジ: CAルームで取調べを
受けているようじゃの。
さっきから、
なかなか出てこないのじゃよ!
ワシの取調べはすぐに
終わったんじゃがのう!
御: (なぜ、コノミチさんの取調べだけ
長引いているのだ?)
冥: 御剣 怜侍。あなた、飛行機内で
好き勝手に捜査していたようね。
御: うム。CAに協力を要請したのだ。
そのCA‥‥
コノミチさんと話をしたい。
CAルームに入る許可を
もらえないだろうか?
冥: フン。その前に‥‥。
まずは、自分にかけられた容疑を
晴らすことね。
御:‥‥承知した。
冥: CAたちをうまく言いくるめる
ことができたとしても‥‥
私の目をごまかすことは
できないわ。

(狩魔 冥の推理)
冥: 『論証は、シンプルに行きましょう。』(推理1)
『犯行現場は、死体が発見された
このラウンジ。』(推理2)
『被害者が点呼で目撃されたときから、
死体が発見されるまで‥‥』(推理3)
『ラウンジにはずっと、
御剣 怜侍‥‥あなたがいた!』(推理4)
『最有力容疑者が、あなたなのは
マチガイないでしょうね。』(推理5)
御: フッ。
最有力容疑者‥‥か。
冥:何がオカシイのかしら?
御: キミにしては、
アイマイな表現だな。
冥: これでも、アナタに
気をつかったつもりなのだけど。
分かってもらえなかったかしら?
御: いらぬ気づかいだ。私の無実は、
すぐに証明されるのだからな。
(なんとしてもこの推理を
くつがえす!)

(「推理2」に「ゴーユー・スーツケース」をつきつける)
御: どうやら、キミはまだ報告を
受けていないようだな。
冥:何のことかしら?
御: 空港に着く直前のことだ。
私たちは、見つけたのだよ‥‥。
死体が移動させられた
証拠をな。
冥:‥‥‥‥
御: 犯人は、このスーツケースを使って
死体を運んでいる。
真の犯行現場は、
ラウンジではなかったのだ!

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: ‥‥そう決め付けるには、
まだ早いのではないかしら?
御:どういうことだろうか?
冥: スーツケースからは、この布が
発見されただけ。
死体が運ばれたという証拠は
ないわ。
犯人が、布の隠し場所として
選んだだけかもしれないわ。
御: さすがと言ったところか。そう
カンタンには納得しないようだな。
冥: 狩魔はカンペキをもってよしとする。
あなたも知っているはずよ。
御: 少なくとも、犯人がスーツケースを
持ち運んでいたことはたしかだ。

(狩魔冥「異議あり!」)
冥:そんな証拠があるというの!
御: (犯人がスーツケースを持ち運んで
いたことを示す証拠は?)

(「ぶどうジュースの足跡」を選択)
冥: エレベータ前に、こぼれていた
ぶどうジュース‥‥。
御: そう‥‥。注目するべきなのは、
ココだ。
(犯人がスーツケースを持ち運んで
いたことを示す証拠は?)

(「何かを引きずった跡」を選択)
御: このアト‥‥。スーツケースの
車輪のアトに見えないかね?
冥:
御: スーツケースの車輪部分には、
ぶどうジュースが付着していた。
あのスーツケースが、
ここを通ったのはマチガイない。
冥: ‥‥‥‥なるほどね。
どうやら、犯人がスーツケースを
運んでいたのは、たしかなようね。
御: 分かってもらえただろうか?

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: しかし、その犯人が
あなたではなかった証拠はないわ!

(狩魔 冥の推理2)
冥: 『あなたは、エアポケットより前に
凶器の貯金箱を用意していたのよ。』(推理1)
『そして、ラウンジで被害者を
待ち伏せて撲殺する。』(推理2)
『死体をスーツケースに入れて、
エレベータに乗ったそのとき‥‥』(推理3)
『エアポケットで、スーツケースから
死体が、飛び出してしまった!』(推理4)
『追いつめられたあなたは、
とっさにスーツケースを元にもどし、』(推理5)
『第一発見者のフリを
することにしたんだわ。』(推理6)
御: キミの推理もなかなか悪くない。
短時間で推理したわりには、だがな。
冥:なんですって?
御: フッ。今にわかる‥‥。
キミの推理のアナがな。
(さすがの彼女でも、ドウヨウを
かくしきれていない‥‥
ここは一気に
たたみかけるとしよう!)

(「推理1」に「ゴーユーくん貯金箱」をつきつける)
御: 証拠品をもとに推理を組み立てる、
キミの法廷戦術‥‥。
見事だと言っていいだろう。
冥: 証拠品とロジック。
法廷に立つものならば、誰でも
あやつるものに過ぎないわ。
御: だが、その証拠品の中にニセモノが
まざっているとしたら?
冥:ニセモノ‥‥?
御: ゴーユーくん貯金箱‥‥。
その凶器は、ニセモノだ!
冥:なんですって!
御: その貯金箱が機内ショップから
持ち出されたのは、
エアポケットよりも後なのだよ。
冥: しかし! この貯金箱には、
血痕もついているわ!
御: 犯人の事後工作だと考えるべき
だろうな。
エアポケットのあと、
犯人が行ったことは3つ。
エレベータから降りた犯人は‥‥
まずスーツケースを
機内ショップに置いた。
そして、床に落ちていた
貯金箱を持ち出した。
凶器にみせかけるため、それで
被害者の頭を殴って転がしておく。
さらに、被害者のサイフを
私のポケットに入れた。
すべては、私にぬれぎぬを着せる
ために行われたと考えられる!
冥:そこの、警官!
警:ハッ!
冥: この貯金箱以外で、
凶器と思われるものは?
警: このラウンジと機内ショップでは、
発見されておりません!
ほとんどのものは、エアポケット
対策で固定されていますし‥‥
その他の、凶器に使えそうなもの
からは血液反応が出ていません!
冥: ‥‥‥‥そう。御剣 怜侍。
どうやら命拾いしたようね。
糸: でも、凶器をどこかに
隠したのかもしれないッスよ。
ヒイイッス!
冥: もっと安全な場所に凶器を隠す
余裕があったのならば‥‥
あの血だらけの<<布>>も一緒に
隠すことができたはずよ。
御: その通りだ。
あの<<布>>がスーツケースの中に
隠されていたことから、
犯人はそれ以上安全な隠し場所を
用意できなかったと考えられる。
本当の凶器は、いまだに犯人が
持っているか‥‥
本当の事件現場にあることになるな。

(狩魔冥「異議あり!」)
冥: もうひとつの可能性があるわ。
御:なんだと?
冥: やはり、その貯金箱が凶器だった。
御:しかし‥‥

(狩魔冥「待った!」)
冥: 犯人は、エアポケット
よりも前に貯金箱を持ち出した。
ちゃんとショーケースのカギを
開けてね‥‥。
ガラスは、そのときにあやまって
割ってしまった。
そう考えることもできるわ。
その人物は、ショーケースのカギを
持っていた。
御: メイ‥‥。
キミが言おうとしているのは‥‥。
冥: そして、その人物はすでに
ある”罪”をおかしているわ。
機長にだまって‥‥
御剣 怜侍‥‥あなたに事件の
捜査をさせるという罪をね。
御:‥‥!
冥: そういえば、あなたも彼女の話を
聞きたがっていたわね。
御:うム‥‥。
冥: 許可するわ。ただし、<<尋問>>には
私も参加させていただく。
よろしいかしら?
御: 私は、<<尋問>>を
しに行くつもりはない。
だが、同席したいならば、
好きにすればいい。
冥: 彼女がいるのは、CAルーム
だったわね。いきましょうか。

(「CAルーム」に移動する)


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