台湾旅行記
2023年11月

指南宮

 下の写真の回廊↓を歩きながら後ろを振り向くと、崖に基礎を築いて凌霄寶殿が建てられているのが見えました。ロープウェイ指南宮駅から行くとそうとは思えませんが、こうして見ると確かに凌霄寶殿は6階建てです。

 進行方向右手前方の眺望の開けたところからは、台北101を遠望できます。前日は台北101の直近の展望スポットである象山から台北101を見て、この日は、少々離れたところから台北101と台北市街を望んでいます。眺めの感じが変わって、それぞれがそれぞれの良さで、どちらも素敵です。

凌霄寶殿


指南宮 南天門


指南宮より 台北101


慈母園より 凌霄寶殿

 南天門を通り越してすぐのところにあるちょっとした庭園のような慈母園があります。そこにあった親子の像と母親像の足元に佇む黒猫なめに凌霄寶殿を撮影。

 回廊を通って→純陽寶殿へ。

純陽寶殿への回廊

 純陽寶殿は、中国の有名な仙人・呂洞賓が祀られている3階建ての建物です。台湾伝統建築界の巨匠である陳應彬の後期における代表的な作品といわれおり、赤い提灯が沢山ある龍の彫刻が施された石造りになっています。

 指南宮の正殿であり、呂洞賓は「純陽真人」とも呼ばれるのが、純陽寶殿の名称の由来となったそうです。

 10時45分、純陽寶殿の見学開始。

純陽寶殿


純陽寶殿

 回廊を進んで、純陽寶殿の1階部分に到着後、純陽寶殿の全景を撮影するために階段を降ります。

 嬉々として狛犬さんならぬ狛獅子さんなめの純陽寶殿を撮影。狛獅子さん、可愛い♪

 ひとしきり階段下から純陽寶殿を撮影してから、純陽寶殿の内部見学に向かいます。
 階段を降りたのですから、降りた分だけ、また上らないとなりません。地味に脚に負担が…。

純陽寶殿


純陽寶殿

 純陽寶殿に掲げられた扁額には、指南宮の文字があります←。この純陽寶殿が指南宮の正殿だと、ここでも示しています。

 赤い提灯がたくさんあり、とても華やかな、賑やかな雰囲気です。

純陽寶殿

 純陽寶殿の内部も精緻な彫刻が溢れています。

 そして、何気に金ぴか☆

純陽寶殿 内部


純陽寶殿 内部


純陽寶殿 内部

 純陽寶殿はロープウェイ指南宮駅から距離があるためか、凌霄寶殿よりも観光客は少な目な感じがします。
 その分、熱心な参拝者さんが、お祈りを捧げていらっしゃいました。

 壁から天井まで、彫刻&装飾。

純陽寶殿 内部

 柱にも立派な龍の彫刻→。

 同行者さん、この龍の彫刻が気に入ったようで激写していました。
 純陽寶殿の内部を見学し、奥まったところに歩を進めると、ちょうど見学していた一角で僧侶の方々の読経が始まりました。何だかいいタイミングで見学に訪れたようです。

 この読経を上げられているのは、山西呂祖聖尊寶殿で、中国の山西永樂宮が指南宮に贈った白玉彫刻の呂仙祖(呂洞賓)を祀っています。

 読経があったので写真を撮ったら、重要な場所だったようです。

純陽寶殿 山西呂祖聖尊寶殿


純陽寶殿 説明文

 純陽寶殿に指南宮の説明文が中・日・英・韓の4カ国語でありました←。
 それによると指南宮は台湾の社寺100選(?)のようなものの1つらしいです。

 10時55分、純陽寶殿見学終了。

 建物を出て、立派な石に刻まれた行く先表示にしたがって、大雄寶殿へ向かいます。

純陽寶殿 道標

 純陽寶殿から歩くと、ものの2、3分で大雄寶殿に到着。そこで目にしたものは…。

大雄寶殿 天王門

 思いっきり工事現場でした。

 10時59分、大雄寶殿の見学開始。

 大雄寶殿には、お釈迦様や菩薩様などの仏像があり、正面には2頭の象の像もあって、日本のようなアジアのどこかなような不思議な雰囲気が漂っています。

大雄寶殿 天王門より

 右上の中央やや下の左右にあるグレーの物体が象の像です。
 この象をアップにしたのが下の写真↓。

大雄寶殿 象の像

 大雄寶殿の内部は、右の写真の場所以外は、ほぼほぼ工事現場で、拝観にいらっしゃっている方もなく、この場所にいるのは、この大雄寶殿の関係者さんらしき方か、工事関係者と思われる方だけのような気がします。

 ある意味、社殿が鉄筋コンクリート造りなのが、非常によく分かる工事現場でした。

大雄寶殿 内部

 大雄寶殿は、純陽寶殿や凌霄寶殿と違い、道教と仏教の双方のテイストが混ざりあう摩訶不思議な雰囲気な場所ですから、修復工事をしていない、本来の姿のときに見学したかったです。

 11時4分、大雄寶殿の見学終了。
 大雄寶殿からロープウェイ指南宮駅まで戻り、11時10分、指南宮駅発。
 途中駅である指南宮駅からの乗車で、一般キャビンに下から乗ってきた男女2人組さんと相キャビンになりました。

 先客さんは日本の方とは思いましたが、お聞きするのも何ですので、そのまま特にお尋ねしないで乗車していました。

 キャビンから、先ほど行った大雄寶殿が見えたので、同行者さんと話していると、先客さんの女性の方から「下から上ったのですか?」(案の定、日本の方でした)と尋ねられ、そこから猫空駅に着くまでお話ししました。海外旅行が大好きで弾丸でいろいろ楽しまれているようです。言葉から推察すると関西の方のような気がします。