一太郎Ver.5


















 
 通っていた高校の先生から買ったパソコンにプリインストールされていたのが一太郎5だった。「for JustWindow」となっていたが要するにMS-DOS版である。このほかにMacintosh版、Windows3.1版、OS/2版も発売され初めてマルチプラットフォーム環境に対応したのが一太郎5である。歴代の一太郎の中で唯一、白を基調としたパッケージに納められている。
 FEPもATOK8となり、変換精度も向上した。辞書ファイルが3MBもあるので、もはやハードディスクのない環境では運用できない。「プレイライト」と呼ばれるマクロ言語も搭載し定型的な処理を簡単に行うこともできた。時代の変化に対応した結果とはいえ、見た目にもずいぶん進化した。
 画面のデザインも大きく変わり、今までの黒のバックに罫が描かれている画面から白のバックになったので紙に文章を書いているような感覚になった(と思うのは僕だけか)。縦書きにも対応し、まさしく「日本語ワープロ」と言った印象だったのを記憶している。
 なお、本バージョン以降MS-DOS版の一太郎は開発されていない。MS-DOS環境では最後の一太郎となってしまったが、現在でもMS-DOS環境では最強のワープロであることは間違いないだろう。
 
動作画面
















 
(Windows3.1版より)

 Windows3.1版は操作形態が大きく変わりマウスを多用するためアイコンが増えた。


 縦書きにも対応。画面左下にエスケープメニューはDOS版との操作互換性を維持。




Windows3.1版ではOLEに対応し異なるアプリケーションから画像やデータを貼り付けることができた。



 

発  売


 

JW版
Windows3.1版
Macintosh版
 

1993年 4月
1993年12月
1995年 7月
 
動作環境































 

 
(Windows3.1版のパッケージ裏面より引用)
 
本体

 
i386SX以上のCPUを搭載しWindows3.1が動作するパーソナルコンピュータ
 
メモリ



 
4MB以上
※推奨環境
●本 体 i486SX以上のCPU
●メモリ 6MB以上
 
ファイル機器




 
2HDタイプのディスクドライブを1基以上+ハードディスク必須
ハードディスクの必要容量
●一太郎の全プログラムを使用する場合 12MB以上
●ヘルプ・サンプル類を除いた場合    9MB以上
 
OS
 
Windows3.1
 
日本語変換
システム

 
Windows3.1に対応した日本語入力システム
(パッケージにはWindows3.1に対応した日本語入力システムATOK8が添付されています。)
 
ネットワーク
システム
 
Windows3.1がサポートするネットワークシステム

 
ディスプレイ

 
本体に内蔵または本体に接続可能な
カラー/モノクロディスプレイ
 
キーボード
 
本体に接続可能なキーボード
 
マウス
 
Windows3.1に対応したマウス
 
プリンタ
Windows3.1に対応したプリンタ

日本語入力プログラム

文書ファイル拡張子 
 

ATOK8

jaw
 
 
<<戻る ホーム 次へ>>