ベックマン(J=ベックマン)

 MS04に登場。
 普通の人よりひと回り大きな体で、鋭いまなざしと厳しい顔立ち。声は低くて威圧的。
 クロフト・カンパニー役員の一人で、警備部門を仕切る。社内では、 ブラムハットの派閥に属する。こわもてで押しは強く、あれこれと口には 出せない裏工作もやっており、その始末を秘書のジュスティスにやらせて いる。他にも何人か秘書を持っているが、他の秘書は酒が入るととたんに口が軽くなったり、あるいは 肝心なところで臆病だったりして、裏の仕事はほとんどジュスティス一人が行っていた。
 ランドルフやブラムハットと比べると、明らかに駆け引きの才能に劣る。 それゆえに、ブラムハットに使い捨てされて、ランドルフの暗殺まで計画した。失敗をフォロー されないとわかると、イージスの製造工場を乗っ取って、クロフトに スキャンダルを与え、さらにはイージスのノウハウを他国へ売りつけようと逃亡を謀った。しかし、 逃げ切れないと悟ったジュスティスに、自分たちが助かる手みやげにするため殺される。
 ブラムハットには、「荒事だけが得意な男」「短慮さが取り柄」などと思われていたようだ。