「さて、ここに来てもらったのはほかでもない」
ここは戦艦インディペンデンスの会議室である。もともと、旗艦として建造された戦艦なだけにこういった部屋もある理由だがなぜか俺もこの会議に出席している。
理由と議題はこうだ。まずは議題だがこれは「捕虜達の情報とその取扱について」である。王女救出作戦によって生じた捕虜の情報によると今回の戦艦乗っ取り事件は単なる前触れでありこれからもっと大きな戦いが始まるのだそうだ。最も、これを軍のお偉方が聞いても間違いなく信じないだろうが海賊の艦隊が確認されている事実がこれを現実のものにしようとしていると言うのでこうして会議をしている訳である。
次に、俺がこの会議に出席している理由だが実際に王女を救出しかつ、敵の士気官らしき人物と接触した只一人の証人として(王女はこの会議には出ていない)呼ばれているのだった。
「埒が開かないな」
はっきり言ってしまえばこの会議は平行線を辿っている。何しろこのまますぐにドルファンへ戻るのか。または、王女を一時的に安全なところに移動させてから安全を確かめてからにするかである。俺自信はもちろん後者であるが。
「では、艦隊のみをまず先に戻すと言うことで」
結局、インディペンデンスを包囲して監視していた艦隊を先行させ、王女の乗艦を間守りつつ、ドルファンへの帰還を行う形で決まった。ちなみに、俺は、王女と行動を共にすることになった。
「2年ぶりね」
「ああ」
その夜、俺は王女のご指名で甲板に呼び出された。2年振りに見る王女はさすがに長期にわたる監禁で疲れ果てているようだったが俺の顔を見るなり安心しているようだった。
「やっぱり戻りたい?ドルファンに」
「ああ、だが1年に1回ぐらいでいいから」
排斥法には王族は反対していたが結局旧家の両翼の力で決まってしまったのだ。王女といえど仕方がなかったことがよく解る。
「ちゃんと戻れたら1日つき合いなさいよ。ここ2年間ろくに遊べなかったんだから」
「ははは、戻れたれたね」
そう、ちゃんと戻れたらの話だが。
予告
クレア「はー暇ねー誰も来ないねー」
クレア「あら、手紙がえーと『今回は誰も来ません。予告の仕事をあなたにまかせます。作者ことDIK』うそ、本当?」
…1時間経過
クレア「どうやら本当みたいね。じゃあ私がするわたしか手紙にメモが…」
クレア「次回、ヴァルファの残光『海賊艦隊』どうぞよろしくー。なんか私のキャラじゃ無いわね…」
あとがき
しょーこりも無く戻ってきましたー。
いやー後半戦突入でこっちは大変で(お話を考えるのに)、
ま、忙しいさなかでも頑張って書いていきますのでどうぞよろしくー。