しばらくの間剣術の修行をしていた俺だが、もうすぐ17歳になる。
そう、12月8日は俺の誕生日で、ソフィアとは2日違いである。
そして誕生日当日。
ソフィアとは前々からデートの約束をしていたのだが、
ゲイル「しまった〜!思いっきり寝過ごしているじゃないかー!」
ピコ「もう!何度も起こしても起きないアンタが悪いの!」
ゲイル「と、とにかく、急いで行って来る!」
そう言って、俺は走ってソフィアと待ち合わせをしている場所へ向かった。
やはりソフィアは先に待っていた。
ゲイル「はぁはぁ……ご、ごめん!待った?」
ソフィア「いいえ、私も今来ましたから」
俺はソフィアに謝ったが、ソフィアは許してくれた。
ソフィア「それじゃあ、行きましょう」
俺たちはシアターの中に入った。
ソフィア「ゲイルさん、あっちに座りましょう」
ゲイル「あ、ああ」
少しして劇が始まった。
ソフィア「あ、あの、ゲイルさん……」
劇の途中、ソフィアが話しかけて来た。
ソフィア「……………」
だが、劇の音でソフィアが何を言っているのかはわからなかった。
そして劇が終わり、俺たちは外に出た。
ソフィア「今日は楽しかったですね」
ゲイル「それより、劇の途中で何を話してきたの?」
ソフィア「それは秘密です」
ゲイル「そ、そう…」
ソフィア「あの、ゲイルさん、これ……」
ソフィアは何かを取り出した。
ソフィア「お誕生日おめでとうございます」
ゲイル「あ、ありがとう」
ソフィア「それじゃゲイルさん、途中まで一緒に帰りましょう」
そして二人で途中まで一緒に帰った。
それから二日後、今度はソフィアの誕生日がやってきた。
ピコ「今日はソフィアの誕生日だよ!」
ゲイル「わっ!お前、いつの間に!」
俺はピコの登場に驚いた。
ピコ「確か去年もそれ言ったよ」
ゲイル「そうだったか?」
ピコ「それより、プレゼントはどうするの?」
ゲイル「渡すに決まっているだろ?」
ピコ「それじゃあ、ソフィアのいるところへレッツゴー!」
俺はソフィアを探し
ソフィア「あ、ゲイルさん。どうしたんですか?」
ゲイル「ソフィア、お誕生日おめでとう。これ、プレゼント………」
俺は、プレゼントとしてソフィアにオルゴールを渡した。
ソフィア「ありがとうございます。私、一生大切にしますね」
ゲイル「喜んでもらえて嬉しいよ」
ソフィア「それじゃゲイルさん。今日はこれで……」
そう言ってソフィアは立ち去った。その時、
ショウ「よっ!憎いな〜若大将!」
突然ショウが話しかけてきた。
ゲイル「お前、見てたのか?」
ショウ「当然!お前も、あのジョアンという強敵がいるのによくやるね〜」
ゲイル「う、うるさい!俺の勝手だろ?」
俺はかなり焦っている。
ショウ「ま、それはどうでもいいけどね」
ゲイル「お前、斬るぞ?」
ショウ「冗談だって。それじゃあな!」
そう言ってショウは立ち去った。そして俺も宿舎に戻った。
ピコ「おかえりー!どうだった?」
ゲイル「と言うより、お前、いつ帰ったの?」
ピコ「そんなのはいいとして、どうだったの?」
ゲイル「どうって…喜んでもらえたけど?」
ピコ「そうかぁ。キミも意外とよくやるね!」
ゲイル「そんなのどうでもいいだろ?」
ピコ「あー、赤くなってる!」
ゲイル「な、何を?!」
そんなこんなで、ドルファンに来て三年目の春がやってきた。