ソフィアと出会った俺は、剣術に磨きをかけようと思った。
その時、
教官「良く来たなゴロツキ共!俺がここの主任教官である、ヤング=マジョラム大尉だ!!
この国では陸戦において銃火器は一切使用していない。己の剣技だけが頼りだ。
よそで銃に慣れてきた者は、ここでは地獄を見るぞ!
それとだ、剣を持つものは全て騎士と区別無く扱われる…。
礼儀・教養・精神、それらも叩き込んでやるから覚悟しておけ!」
ゲイル「マジかよ…」
ヤング「では解散!」
ゲイル「礼儀も必要かな?やっぱり……」
ヤング「おい、お前!」
ゲイル「はい、何でしょうか?」
ヤング「俺と手合わせ願おうか!」
ゲイル「え!?」
俺はかなり驚いた。
ヤング「双剣をどれだけ使えるか試させてもらうぞ!」
ゲイル「いいですけど……」
ヤング「では行くぞ!!」
ゲイル「ちょ、ちょっと待った!」
ヤング「問答無用!」
ガキッ!
ヤング「なかなかやるな」
ゲイル「あぶねぇ、あぶねぇ」
ヤング「お前、双剣の経験は?」
ゲイル「ざっと5年です」
ヤング「5年だと!?」
驚くヤング。
ゲイル「それがどうかしましたか?」
ヤング「いや、何でもない。今日はここまでにしよう」
ゲイル「手合わせありがとうございました」
ヤング「これからも頑張るんだぞ!」
ヤングは立ち去った。
ゲイル「さて、もうひと頑張りするか」
俺は剣術を磨いた。
そして1週間が過ぎた。
ピコ「おはよう…って、何まだ寝てんのよ!」
ゲイル「今日は何も無いから良いだろっ」
ピコ「今日は、教会でソフィアのことを聞くんでしょ?」
ゲイル「そう言えばそうだったな」
ピコ「さっさと支度して行きなさい!」
ゲイル「はいはい…」
それから30分後。
ゲイル「それじゃあ、行ってくる」
ピコ「行ってらっしゃーい」
…と言う事で教会。
ゲイル「ここが教会か…」
声「初めまして。私は、シスターのルーナと申します」
ゲイル「ゲイル=ラバーバ=ウィナーと申します」
ルーナ「今日は、どういう御用件ですか?」
ゲイル「いや、その……。ソフィアのことを知りたいと思って……」
ルーナ「では、神にその事をお祈りください」
ゲイル「えっ!?はっ…はい……」
俺は、ルーナの言う通りにした。
ゲイル「そうか、わかったぞ」
ルーナ「これからもよろしくお願いいたします。ゲイルさん」
ゲイル「はい。今日は色々とありがとうございました」
俺は宿舎に戻った。
ピコ「どうだった?」
ゲイル「バッチリ分かったよ!」
ピコ「じゃあ、今度ソフィアと会う時はデートの約束が出来るね」
ゲイル「まあな」
ピコ「照れちゃってぇ〜!この色男!」
ゲイル「ほっとけ!」
こうしてソフィアの情報を手に入れた俺。
そして次の週の日曜日。
ゲイル「出かけてくるな」
ピコ「ソフィアに会うんでしょ〜?隅に置けないね〜」
ゲイル「……………」
ピコ「頑張ってね〜!」
俺は偶然を装ってソフィアに話しかけた。
ソフィア「こんにちは。どうしたんですか、こんな所で?」
ゲイル「実は……」
声「ちょっと待ちたまえ!」
俺はもしかしてと思いながら振り返った。