誰かが来たので、ドアを開ける俺。
ガチャッ!
ショウ「よっ!」
ゲイル「ショウか」
ショウ「お前、今日女の子とデートしてただろ?」
ゲイル「何の事だ?」
ショウ「とぼけるなよ。ちゃんと見てたぞ!」
ゲイル「で、何の用だ?」
話を逸らす俺。
ショウ「そうそう。友人を紹介しようと思ってな」
ゲイル「友人?」
ショウ「おう。こいつは、高崎秀って言うんだ」
シュウ「よろしく」
ゲイル「ゲイル=ラバーバ=ウィナーだ」
ショウ「ゲイル。お前の双剣を見せてくれないか?」
ゲイル「双剣?まぁ良いけど…」
ショウ「じゃあ、邪魔するぜ」
ゲイル「お、おいっ!」
勝手に部屋に入るショウ達。
ショウ「これが双剣か?」
ゲイル「ああ」
シュウ「ところで、ゲイルは混血種なのか?」
ゲイル「ああ。父は西洋(アメリカ)、母は東洋(日本)だ」
シュウ「どうりで目が青いわけだ」
ゲイル「ここに来るまでは日本にいたんだ」
ショウ「あの双剣は?」
ゲイル「双剣は、俺が9歳の時に父から譲り受けたんだ」
ショウ「双剣の騎士か」
ゲイル「まぁそういう事になるな」
シュウ「そろそろ時間だな」
ショウ「そうか。じゃあな、ゲイル」
ゲイル「では」
ショウとシュウは部屋を出ていった。
ピコ「いい友達が出来たね」
ゲイル「ああ」
ピコ「明日も馬術をするの?」
ゲイル「いや、明日からは学問をやるよ」
ピコ「ふーん」
ゲイル「俺はもう寝るぞ」
ピコ「おやすみー」
次の日の朝。
ピコ「おはよ〜!…って、もういない……」
俺は朝早くから学校へ向かった。
ゲイル「確か、ここが俺の登録されているクラスだな」
ガチャ!
俺はドアを開けた。すると……
ソフィア「あ、ゲイルさん」
ソフィアがいた事に驚く俺。
ゲイル「お、おはよう……」
とにかくあいさつをした。
ソフィア「どうしてここに?」
ゲイル「今日から学問をやろうと思ってね。そして、登録されていたクラスがたまたまここだったって訳さ」
ソフィア「それじゃあ、今度から一緒にお勉強できるんですね?」
ゲイル「そういう事になるね」
しばらくソフィアと話していると……
ガチャッ!
ハンナ「おはよー!あ、ゲイル!」
ゲイル「おはよう、ハンナ」
ハンナ「何でここにいるの?」
俺はハンナに事情を説明した。
ハンナ「へぇ〜!」
ガチャ!
レズリー「おはよう」
ゲイル「よ、レズリー」
レズリー「ゲイル、何でここにいるんだい?」
俺はレズリーに事情を説明した。
レズリー「じゃあ、あそこの席はアンタの席か」
ゲイル「席とか決まっているのか?」
ソフィア「ええ。ゲイルさんは、私の隣ですね」
ゲイル「ソフィアの隣か」
なぜか嬉しくなる俺。
キーンコーンカーンコーン……
ハンナ「あっ、授業が始まった」
ソフィア「ゲイルさんは、どの教科が得意なんですか?」
ゲイル「強いて言えば、数学かな?」
ソフィア「数学ですか。それじゃあ、私が分からないところがあったら教えてくださいね」
ゲイル「ああ、いいよ」
そんな事で、ソフィア達と三人と同じクラスで1週間を過ごした。
日曜日。
ピコ「どこかに行くの?」
ゲイル「散歩しにね」
ピコ「それじゃあ、レッツゴー!」
俺は、偶然を装ってソフィアに話しかけた。
ソフィア「どうかしたんですか、こんなところで?」
ゲイル「あのさ…今度の日曜日に、シアターに行かないか?」
ソフィア「ええ、いいですよ。今度の日曜日ですね?」
ゲイル「じゃあ、シアターの前で待ち合わせをしよう」
ソフィア「はい。それじゃ、ゲイルさんさようなら」
俺は浮かれながら宿舎に帰った。
ピコ「良かったね。デートの約束が出来て」
ゲイル「まあな」
ピコ「そう言えば、もうすぐ夏至祭があるよ」
ゲイル「夏至祭か……」
ピコ「ソフィアを誘うの?」
ゲイル「もう寝る!」
ピコ「照れちゃってぇ〜!おやすみ〜!」
今度の日曜日、ソフィアとデートをする事が決まった。