先日、ソフィアとデートの約束をした俺は、今学校で授業を受けている。
ゲイル「え〜っと……ここの答えは……」
ソフィア「あの…ゲイルさん」
ゲイル「どうした?ソフィア」
ソフィア「ここの問題がどうしても解けなくて…」
ゲイル「ああ、ここはね…」
ソフィアに優しく教える俺。
ゲイル「…で、こうなるんだ」
ソフィア「あ、そうですね。私、勘違いしてました」
ゲイル「いや、数式は結構合ってるよ」
ソフィア「そうですか?そう言ってもらえると、何だか嬉しいです」
こうして、今日1日の授業が終わった。
ゲイル「さて、帰るか」
声「ゲイル!」
ゲイル「よ、ショウ、シュウ」
ショウとシュウが話しかけてきた。
ショウ「これから3人で飯食いに行かないか?」
ゲイル「ああ、いいぜ」
シュウ「それじゃあ行こう」
そしてご飯を食べにいこうとした時、
声「あ、ゲイルさん」
ゲイル「あ、ソフィア」
ハンナ「ヤッホー!」
レズリー「よっ!」
ロリィ「お兄ちゃん、こんにちは」
ゲイル「皆揃って俺に何か用なのか?」
ソフィア「ゲイルさんに数学を教えてもらいたいと思って…」
ハンナ「ゲイル、そこの二人は誰なの?」
ゲイル「ああ、こいつらは俺と同じ傭兵なんだ」
ショウ「ショウだ」
シュウ「シュウです」
ソフィア「ソフィア=ロベリンゲです」
ハンナ「ハンナだよ。よろしく」
レズリー「レズリー=ロピカーナだ」
ロリィ「ロリィ=コールウェルです。よろしくね」
ショウ「よろしく」
ソフィア「それで…ゲイルさん、よろしいですか?」
シュウ「ここは、俺たちが引き下がるしかないな」
ショウ「そうだな」
ゲイル「何言ってるんだ?」
ショウ「じゃあな」
シュウ「明日また会いましょう」
ショウとシュウはそそくさと帰っていった。
ゲイル「帰っちゃったよ…」
ハンナ「どうすんの、ゲイル?」
ゲイル「いいぜ、どこで勉強するんだ?」
レズリー「あんたのところに決まってるだろ」
ゲイル「俺の宿舎かよ?ま、いっか」
ソフィア「それじゃあ、行きましょう」
俺はソフィア達と宿舎に戻った。
ゲイル「すまないが、適当に座っててくれ」
ロリィ「お兄ちゃんは?」
ゲイル「何か飲み物を持ってくるよ」
ソフィア「私がやりましょうか?」
ゲイル「大丈夫。それより、教えてもらいたいところを探しておいてくれ」
ハンナ「オッケー」
それから1分後。
ゲイル「お待たせ」
レズリー「なんだい、この飲み物は?」
ゲイル「東洋の”お茶”という飲み物さ」
ハンナ「苦いよ、これ」
ゲイル「悪いな、これしかなかったんだ」
ソフィア「あの、ゲイルさん。これを教えてほしいんですが…?」
ゲイル「ああ、これは…」
解説する俺。
レズリー「何でそうなるんだい?」
ゲイル「それは、ここの式がこうなって……」
ソフィア「あ、解けました」
レズリー「案外分かりやすいな」
ゲイル「そうかな?」
ハンナ「ねえ?これって双剣でしょ?」
ロリィ「お兄ちゃんスッゴーイ!」
ロリィはすごく気に入っているようだ。
ソフィア「なんて言う剣なんですか?」
ゲイル「双剣”ファスラル”って言うんだ」
レズリー「これをつけて戦うのか?」
ゲイル「ああ」
ハンナ「二刀流の騎士って、見ないね」
ゲイル「父から譲り受けたものだからな」
ソフィア「ゲイルさんのお父さんって、どういう方なんですか?」
ゲイル「俺と同じ双剣を使うんだ。父は”双剣のルーファー”って呼ばれていたんだ」
レズリー「おっと、もうこんな時間か」
ハンナ「そろそろ帰らないとね」
ロリィ「お兄ちゃん、バイバーイ!」
ソフィア「それじゃあ、ゲイルさんさようなら」
ソフィア達は部屋を出ていった。
ピコ「女の子を連れてくるなんて、キミもやるねぇ〜!」
冷やかすピコ
ゲイル「仕方無いだろ。勉強を教えてほしいって言ってきたんだから」
ピコ「そう言えば、手紙が来てたよ」
ゲイル「手紙?」
俺は早速手紙を読んだ。
ゲイル「…ついに始まるのか……」
ピコ「いつなの?」
ゲイル「今度の月曜日からだ」
ピコ「その前日にソフィアとデートなのに?」
ゲイル「国の命令だ。仕方がない」
ピコ「そうだね」
ゲイル「さてと、もう寝るか」
ピコ「まだ早いよ?」
ゲイル「疲れたからいいや」
ピコ「…おやすみ……」
俺は戦いに備えて眠りについた。