宿舎に戻った俺。
ゲイル「ただいま」
ピコ「おかえり〜!凄く噂されてるらしいね」
ゲイル「ああ」
コンコンッ!
ゲイル「誰だ?」
ガチャ!
ショウ「よお、ゲイル」
シュウ「昨日はおつかれさま」
俺は二人を部屋に入れた。
ゲイル「何しに来たんだ?」
ショウ「既に噂されてるぞ、お前」
ゲイル「その事はもう知っている」
シュウ「誰に聞いたんだ?」
ゲイル「ソフィアから全て聞いたよ」
ショウ「デートか?」
ゲイル「さっき手紙を出しに行った時に、たまたま会ったんだ」
シュウ「そう言えば、手紙書くの忘れてた」
ショウ「俺もだ。それじゃあな、ゲイル」
ゲイル「じゃあな」
二人は立ち去った。
ゲイル「何だったんだ?」
ピコ「さあ?」
ある意味悩んでしまう俺とピコ。
ゲイル「まっ、いっか」
ピコ「明日からどうするの?」
ゲイル「学問をやっとくよ」
ピコ「ふ〜ん。あ、そう言えば、お城からこんなのが来てたよ」
ゲイル「勲章か…」
ピコ「凄いね、二つもあるよ」
ゲイル「それなりに評価してくれたのかな?」
ピコ「そうだろうね」
こんな感じで1日を過ごした。
次の日。
ハンナ「聞いたよ。八騎将の一人に勝ったんだってね」
ゲイル「八騎将?」
レズリー「全欧最強の傭兵騎士団ヴァルファバラハリアンの各大隊を率いる8人の事さ」
ゲイル「どうりで、相手の攻撃があまり読めなかったんだな」
キーンコーンカーンコーン!
ハンナ「あ、授業だ」
レズリー「さて、席に着くか」
俺たちは席に着いた。
ソフィア「あの…ゲイルさん」
ゲイル「どうした?ソフィア」
ソフィア「今日、数学のテストがあるのをご存知でしたか?」
ゲイル「テスト?」
ソフィア「はい。不合格者は補習をさせるとか…」
ゲイル「範囲とかは分かる?」
ソフィア「はい。これが今日の範囲です」
ゲイル「これなら大丈夫だ。なんとか頑張れる」
ソフィア「本当ですか?」
ゲイル「ああ」
ソフィア「私に教えてくれますか?」
ゲイル「別に良いけど…」
ソフィア「ありがとうございます。私、あまり自信が無くて…」
ゲイル「お互い、頑張ろうな」
ソフィア「はい」
そしてテストの時間。
ゲイル「この問題、さっき勉強したところだな。ソフィアも大丈夫だろう…」
テストが終了した。
ソフィア「結果が出ますよ」
ハンナ「補習になりませんように」
レズリー「今回は自信が無いな…」
先生「今からテストを返す。満点は二人。不合格者は0だ」
ハンナ「良かったー!」
レズリー「満点は誰なんだ?」
先生「満点は、ウィナーとロベリンゲさんだ」
ゲイル「満点!?まさか…」
ソフィア「ゲイルさん。勉強を教えて頂いてありがとうございます」
ゲイル「ソフィアが頑張ったからだよ」
先生「では、今日はこれまで」
学校が終了した。
ゲイル「さて、帰るとするか…」
ソフィア「ゲイルさん」
ゲイル「ソフィア」
ソフィア「一緒に帰りませんか?」
ゲイル「ああ、いいよ」
ソフィア「それじゃ、帰りましょう」
俺はソフィアと一緒に下校した。
ピコ「おかえりー!」
ゲイル「なんか凄い事になってるな」
ピコ「ゲイルの噂の事?」
ゲイル「ああ。なんでも、八騎将と言われる一人を倒したって事で色々とな」
ピコ「ふ〜ん。そう言えば、もうすぐ夏休みだよ」
ゲイル「で?」
ピコ「生活費を稼がないとね」
ゲイル「もう寝よう」
逃げるかのように寝る俺。
こんなんで1週間が過ぎていくのであった。