第七話


宿舎に戻った俺。

ゲイル「ただいま」

ピコ「おかえり〜!凄く噂されてるらしいね」

ゲイル「ああ」

コンコンッ!

ゲイル「誰だ?」

ガチャ!

ショウ「よお、ゲイル」

シュウ「昨日はおつかれさま」

俺は二人を部屋に入れた。

ゲイル「何しに来たんだ?」

ショウ「既に噂されてるぞ、お前」

ゲイル「その事はもう知っている」

シュウ「誰に聞いたんだ?」

ゲイル「ソフィアから全て聞いたよ」

ショウ「デートか?」

ゲイル「さっき手紙を出しに行った時に、たまたま会ったんだ」

シュウ「そう言えば、手紙書くの忘れてた」

ショウ「俺もだ。それじゃあな、ゲイル」

ゲイル「じゃあな」

二人は立ち去った。

ゲイル「何だったんだ?」

ピコ「さあ?」

ある意味悩んでしまう俺とピコ。

ゲイル「まっ、いっか」

ピコ「明日からどうするの?」

ゲイル「学問をやっとくよ」

ピコ「ふ〜ん。あ、そう言えば、お城からこんなのが来てたよ」

ゲイル「勲章か…」

ピコ「凄いね、二つもあるよ」

ゲイル「それなりに評価してくれたのかな?」

ピコ「そうだろうね」

こんな感じで1日を過ごした。

 

次の日。

ハンナ「聞いたよ。八騎将の一人に勝ったんだってね」

ゲイル「八騎将?」

レズリー「全欧最強の傭兵騎士団ヴァルファバラハリアンの各大隊を率いる8人の事さ」

ゲイル「どうりで、相手の攻撃があまり読めなかったんだな」

キーンコーンカーンコーン!

ハンナ「あ、授業だ」

レズリー「さて、席に着くか」

俺たちは席に着いた。

ソフィア「あの…ゲイルさん」

ゲイル「どうした?ソフィア」

ソフィア「今日、数学のテストがあるのをご存知でしたか?」

ゲイル「テスト?」

ソフィア「はい。不合格者は補習をさせるとか…」

ゲイル「範囲とかは分かる?」

ソフィア「はい。これが今日の範囲です」

ゲイル「これなら大丈夫だ。なんとか頑張れる」

ソフィア「本当ですか?」

ゲイル「ああ」

ソフィア「私に教えてくれますか?」

ゲイル「別に良いけど…」

ソフィア「ありがとうございます。私、あまり自信が無くて…」

ゲイル「お互い、頑張ろうな」

ソフィア「はい」

そしてテストの時間。

ゲイル「この問題、さっき勉強したところだな。ソフィアも大丈夫だろう…」

テストが終了した。

ソフィア「結果が出ますよ」

ハンナ「補習になりませんように」

レズリー「今回は自信が無いな…」

先生「今からテストを返す。満点は二人。不合格者は0だ」

ハンナ「良かったー!」

レズリー「満点は誰なんだ?」

先生「満点は、ウィナーとロベリンゲさんだ」

ゲイル「満点!?まさか…」

ソフィア「ゲイルさん。勉強を教えて頂いてありがとうございます」

ゲイル「ソフィアが頑張ったからだよ」

先生「では、今日はこれまで」

学校が終了した。

 

ゲイル「さて、帰るとするか…」

ソフィア「ゲイルさん」

ゲイル「ソフィア」

ソフィア「一緒に帰りませんか?」

ゲイル「ああ、いいよ」

ソフィア「それじゃ、帰りましょう」

俺はソフィアと一緒に下校した。

 

ピコ「おかえりー!」

ゲイル「なんか凄い事になってるな」

ピコ「ゲイルの噂の事?」

ゲイル「ああ。なんでも、八騎将と言われる一人を倒したって事で色々とな」

ピコ「ふ〜ん。そう言えば、もうすぐ夏休みだよ」

ゲイル「で?」

ピコ「生活費を稼がないとね」

ゲイル「もう寝よう」

逃げるかのように寝る俺。

 

こんなんで1週間が過ぎていくのであった。

 

続く……


第七話に戻る

 

作品一覧に戻る