イーザー=マリオン

 MS01〜05、SS03に登場。
 外見は二十歳をやや過ぎた頃。長身で、長く伸ばした銀髪と、左右色違いの、片方が金色でもう 片方が銀色の瞳の持ち主。顔立ちは端正なタイプ。しかし性格は冷静そのもののため、彼の表情が動く ことは滅多にない。シェリフスター・カンパニー、キャンペーン二課、チーム・モーニングスター 所属。
 サミィと同じく、クロフト社に作られた 遺伝子操作生体兵器。左右の瞳の色が違うのは、片方が純粋な視力を、もう片方が暗視能力を持った 結果、屈折率の差を生んでいるためであるという。それゆえ、人以上の視力を持つサミィや メニィと比べても、さらにずば抜けた視力を持っている。暗視用の瞳は、 暗い所でわずかな光を受け、赤く光るという。ただし、その両目の特製の違いから、例えば暗所と 明所を行き来した時などに、しばしば頭痛に悩まされることがある。
 肉体的戦闘能力は男性体だからなのか、サミィより上であるらしい。冷静沈着な性格をしているが、 それは常に冷静を保つため、脳内物質の分泌を抑えられているためであると推測されている。
 サミィに比べると、一般常識の教育はいささか問題があったようで、MS01当時はレストランにて 「肉と糖分」などという注文をしていた。それにしても小説内での彼の食歴は、プリン・パフェ、 ケーキセットの追加にストロベリーサンデー、ミルクセーキなどで、かなりの甘党であるらしい。
 MS01では、目的人物以外の事件被害者を簡単に見捨てたり、サミィがケガをしてもほとんど心配 しなかったりと、非情とも言えるくらいの冷酷ぶりで、彼を元に作成された量産タイプ・ イージスに毛が生えたような感じだったが、01ラストで血まみれの サミィを見た時からか、再会したサミィに抱きつかれてどもったり、サミィに慰めの言葉をかけたりと 次第に人間らしさが増している。
 固有の武器は分子振動ナイフ。おそらくこれが、MS01にて何度か使用された分子振動山刀 (ハチェット)になるかと思われる。