すぺしゃる19巻「愛は強し」に登場。
としは四十過ぎか、もっと上。白髪なのか銀髪なのかはよくわからない髪をうしろになでつけて、同じ
色のひげを口もとにたくわえている。スレンダーな体格に、猛禽を思わせるその面差しは、いかにも
切れ者、といった感がある。
プロキアム・シティ魔道士協会評議長。それなりに由緒のある家系で、
祖父は王室の宮廷魔道士を務め、名誉爵位ももらっている。その財産や名誉目当てで、息子の
マーカスに悪い女がつくことを懸念しており、マーカスの恋人、
レイチェルと息子を別れさせようとしていた。
その道のエキスパートを探すうち、リナにたどりつき、二人を別れさせる
よう依頼する。しかし、やがて二人の愛の深さ(笑)に胸をうたれ、二人の仲を認めてしまった。