ガウリイ外伝、アメリア外伝、ゼルガディス外伝以外の、 全てのメディア・全ての話に登場。

　栗色の長い髪に、大きなブラウンの瞳（ガウリイに言わせると どんぐり瞳）。アニメと、原作のある時点以降のイラストでは、オレンジの髪と紅い瞳。美少女を自称 しているわりには、男性の目が大抵胸に行ってしまうのであまり印象に残らないが、彼女は本当に 「かわいい」と言って差し支えないほどの容姿を持っており、数人の男性にかわいいと認められている。
　その一方、身長は一般女性の平均からするとかなり低い（147cm）。アニメでは アメリアの方が小さく見えるのだが、原作設定では逆。胸は、かなりしつこく小さいと 言われ続け、あちこちの人々から言われる他、手配書の人相書きにまで特徴として付け加えられるほど のようだ。一番ひどい言いぐさは、「そんな男か女かわからんような胸、誰が見て喜ぶかっ！」 であった（もちろんその後、そう言った男は呪文で気持ちよく吹っ飛ばされた）。

　姉へのコンプレックスから、幼い頃より地元の魔道士協会に通い、魔法の 腕を磨きまくる。人間が使用できる最も最大の術、と言われる竜破斬を、 たった十二歳で使えてしまうのだから、まさに天才的と言ってもいいだろう。また、好奇心旺盛な性格 は、オリジナルの呪文を多数生み出している。重破斬のようなとんでも ものから、入れ食いの呪文（仮名）のようなリーズナブルなものまで、 その幅は実に広い。
　魔道の他、剣技もある程度は使えて、ごろつき十人程度なら、手持ちのショート・ソードで軽く あしらえる程度の実力は持つ。しかし、本編の話が進むにつれ剣の実力不足を痛感し、しばらくの間 ガウリイを師匠として、剣の修行をしていたようだ。他に、盗賊いぢめの賜か、お宝の鑑定眼も持って いる。ねーちゃんに仕込まれた特技としては、食物に混入された毒の判別能力と、料理洗濯などの家事 一般。家事は、メイドとして食べていけるほどの腕前。
　さらには、本人は認めていないが、恋人たちの縁切り業界ではトップクラスのエキスパートと認定されて いる。それは彼女の取り持とうとしたカップルたちが、通常の三倍近いスピードで破綻していったから であるらしい。郷里では一時期、『赤い糸切りのリナ』などという二つ名で呼ばれていた。

　趣味は盗賊いぢめと攻撃呪文。攻撃呪文は三度のメシと同じぐらい好きと自覚し、盗賊いぢめは趣味と 実益を兼ねて、昔から行っており、その数は数百にのぼる。そうやって盗賊団を潰して得たお宝は、 『魔法の道具（マジック・アイテム）』や宝石として持ち歩き、その額はちょっとした町が丸ごと買えて しまうほど。
　おいしいご飯を食べるのも大好き。
　彼女のモットーはわりと数多く、「悪人に人権はない」「自覚すれども反省はせず」などがある。

　郷里はゼフィーリア王国、首都ゼフィール・シティ 。家族構成は、 父、母、二歳年上の姉が一人。実家は雑貨屋を営んでおり、父は元剣士、 母は元魔道士だったらしい。しかし、商売人の根性は、この家族からリナにしっかりたたきき込まれて いる。リナは姉のルナに育てられた、というか躾られたようなもので、彼女が 生涯唯一ライバルとして見据えているのも姉である。…しかし、ナーガが リナに片思いのライバルをしているように、リナも人外の姉には相手にされていない模様。その分姉の 影響力はとても強く、旅に出たきっかけも、姉の「世界を見てこい」という言葉だったという。
　普段はめちゃくちゃ気の強いリナだが、家族の中では地位が低く、家族全員がリナの「かなわないと 思う人物」であるらしい。なにせ、盗賊団がリナを脅すため家族を人質にとろうとした所、差し向けた 手勢は全員連絡が途絶え、現地の盗賊たちはこぞってノー・コメントという心霊現象のような家族なの だから、それも当然と言えるかもしれない。また、リナにとって、すぺしゃるの時代では「今まで 出会った男の中で、一番まともだったのがとーちゃん」と言っていることから、彼女がファザコンで あるとする意見もある。もっとも、確かにすぺしゃるの人々は奇々怪々な人が多いため、彼女が父親 が一番マシと評するのも、無理のない話と言える。