SS01〜03、MS01、05に登場。 歳の頃なら四十前後。ひょろ長い痩せた長身で、白髪混じりの黒い髪を長く伸ばしている。銀縁眼鏡 に白衣の男。シュミ人のマッドサイエンティスト。こう言うと普通、体力は常人以下という連想をする が、彼の場合とっさとはいえ、油断していないレティシアに攻撃をしかけ、その対応をさせないくらい 強い。実は過去に大学で、ティモシーやクイーン(共に同期)などを相手に、教鞭をとっていた。 惑星ファーサイドで、ラガイン・コネクション の試作実験工場の所長をしていた。しかし、研究所はレティシア たちSSチームに潰される。その数日後、惑星フリードのラガイン・ コネクション本部に戻るが、今度はそこをサミィたちMSチームが襲撃。 サミィたちの殴り込みの寸前に退職届を提出して逃げ出し、難を逃れる。 それ以降はどこに所属しているのかも目的も不明で、フラフラさまよってはレティシアたちの前に顔 を出している。謎の生物のいる湖に現れたり、メニィのクローンを作って みたりと行動は今ひとつバラバラでつかみ所がないが、それだけ研究費用を使っているところを見る と、本人は「現在フリーの科学者だ」と主張しているが、ある程度以上のバックがついているのは 間違いないだろう。 こういう役どころの人物は大抵、敵にも部下にも冷酷な人物が多いものだが、彼の場合はそこそこに 人情があるようで、しばしばレティシア達を気遣う場面も見られる。また、叶うことならばイージスも味方につけたいと考えており、無闇に殺すことを良しとしていない。 人類には理想的な世界を創り出すことはできず、人類の創り出した新しい生命体がその理想社会を築くのだと信じている。そのことは現人類の滅亡をも意味しているのだが、それを承知の上で掲げている理想というところが、最も理解されづらいところ。 もっとも、他にも彼には理解されない部分があり、かつて教え子だったクイーンと「多脚歩行メカの脚の数は4本か6本か」という議題で真っ向からぶつかったという事件がそれ。ちなみにコラードの主張は「6本の方がより合理的で美しい。彼女の4本という主張は多脚歩行メカの必要条件を満たしているが、それでは余裕も柔軟性もなさすぎる。あまつさえ、『5本までなら譲歩する』とは、多少余裕が出てもバランスを崩し、完成品としての美しさを台無しにする」というもの。この一件も含め、コラードは自分のことを棚に上げ、クイーンをマッドサイエンティストと称する。この件にはクイーンも腹を立てているらしいが、とーぜん彼ら以外の誰にも理解してもらえない。 |